その子の基準 | 札幌の家庭教師 学びの森通信

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札幌でプロ家庭教師をしています。
家庭教師歴26年になります。

今まで30点か40点しか取れなかった子が、塾に通ってから70点を取って帰って来た。

親御さんとしては、とても嬉しいことですね。
 

「そこの塾に通わせて良かった」と、その塾に感謝の気持ちでいっぱいになることでしょう。

でも、その次のテストでその子が60点を取ってきたらどうでしょう?

もともと30点、40点しか取れなかったことを考えれば、悲観するような点数ではありません。

というか、むしろ喜ばしい点数です。
 

ただ、前回の70点と比べてしまうと、10点落ちたことになってしまいます。

親御さんとしては、ちょっと不満が残ります。
 

以前はあれほど感謝していた塾にも、文句のひとつも言いたくなるかもしれません。

「前回30点が70点になったんだから、今度は80点取れるはずだ!」
 

という根拠のない期待が、不満を募らせる結果になるのではないでしょうか。

これは親御さんの心の中で「その子の基準」が変わってしまったからです。

それまでは30点か40点が、「その子の基準」でした。
 

でも、たった1回70点を取ったがために、その70点が「その子の基準」になってしまった。

まあ、そんなところでしょうか。

勉強も仕事も、いくら頑張ったからといって常に「右肩上がり」というわけにはいきません。

 

たいていは上がったり下がったりを繰り返しながら、「1年前に比べれば、少しはマシになったかな?」といった感じだと思います。

子供が持ってきたテストの点数にイライラを感じたとき。


それは、「その子の基準」を自分の中で勝手に上げているときだと思います。

そんなときは一度「半年前のその子の基準」、「1年前のその子の基準」に戻して、我が子の成長を考えてみてはいかがでしょうか?

どんな子でも、半年前、1年前に比べれば、はるかに成長していることに気づくはずです。

 

それに気づけないとすれば、成長していないのは子供ではなく、むしろ自分のほうなのかもしれません。

 

 

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