CEOコラム -23ページ目

我社のチャレンジ

自分のビジョンを考え直す時期に来ている。年齢的にも仕事の歴史からみてもまさに時期である。自分のやりたいこと、好きなこと、得意な事と未来のマーケットの重なりを書き考えて生きてきたわけではない。良い時期によいお客様、取引先や社員の皆さんと出会い助けて頂き今日がある。自分が何故ここにいるのかを考える好機が今だ、今しかない。気づかせてくれたのは仕事や研修の仲間だ。自分が一番見えにくいのは当たり前だからこそ冷静に忌憚なくフィードバックしてくれる仲間は本当にありがたいと思える。今から思えばビジネスの原点は紹介が紹介を呼ぶ連鎖の原点であったともいえる。紹介してもらったからには信頼性のある質の高い仕事をし紹介者に感謝する。答えはすべてお客様がもっているわけだがそこに自分の価値観や考えを重ねアイデアとしてお返しする。我社の社員が偉いのは人にあまり頼らず仕事の質で成果を上げようとすることだ。しかし今その根底にある価値観や考え方を大きく見直す時期なのだ。
それはお客様も答えが出せない時代になったということに尽きる気がする。答えは変わりゆくマーケットのなかにあり我々は最新のマーケット情報をマーケティング理論やマーケットデータで納得して頂いた土台の上にアイデアが必要になってきたのだ。1%の戦略が間違っていればどんなによいデザインも企画も無駄になる時代になったのだ。消費者の目に触れる媒体が刻々と変化しているから準備を怠れば確実にゆでガエルになる。
そんなことを毎日考えているよいタイミングで10月30日吉本興業の元常務、木村政雄さんの講演を聞いた。テーマは「戦う前に勝負の7割は決まっている」で内容のポイントは「価値観、仕組みの今日化」であった。我々の広告業界にあてはめれば、広告業という業界の垣根は毎年確実に低くなりコンサルティングや商社、教育、インターネット関連事業との境はなくなりビジネスの本質である顧客問題解決業になってきているということだ。常識は賞味期限付きの価値観となりマクロ経済動向が会社や個人に早いスピードで影響を及ぼしてきた。昨日学んだことを今日試し、試した事をフィードバックしていく。これから時代変化についていけない会社や個人が続出してくる。自分や我社が新しい学びと新しい実践を毎日チャレンジできるかがカギとなる。

企業訪問  名古屋美容室編

10月19日20日鍋島さんとNO2 http://www.frame-magic.com、佐々木さん http://www.hairstudio-donna.com/cn9/index.htm と3人の美容室経営者が名古屋に来て尾張経営研究会会員企業に集った。初日は我が社で最新コミュニケーションと未来戦略の勉強会を実施。デジタルサイネージやブルーオーシャン戦略についてレクチャーと討議をした。その中での発見は①経営者は理論を学ばなくても日々様々な情報に触れすばやく対応しているということ。②マーケティングを知れば打つ手が少し遅れるかも知れないが失敗の確率は下がると確信を持てたこと。③一見同じように見える経営者も会社の歴史や個性によりまるで手法が違うこと。その日は若鳥を七輪で焼きながら機会と脅威について語った。
2日目は朝から車中で環境変化について4人で討論の後、TJ天気予報http://www.tj-tenkiyohou.co.jp/へ向かう。店に着くと朝礼が始まっていた。店長が理念の唱和をすると全員が後に続く。「TJ天気予報は人をつくる学校です」「みんなの長所だけを伸ばせるようにしたい」締めのハイタッチ。一日の始まりが明るく前向きになるようなとても印象的な朝礼だった。その後オーナーが出社。私以外の3人はひげを蓄えていたためオーナーは店中ひびき渡る声で「美容師は清潔であれ、すぐ切れ!」と一喝。私は苦笑いをこらえ会議室に向かった。はじめにオーナーの常識破りの発言。「講演を聴いたら持ち帰るのは1つと決めろ。後は忘れるし実にならない」「本は読むな!必ず偏っている」「遊ばなければ勘か研ぎ澄まされない」納得いかないこともあったが共感したのは問題意識の大切さであった。
そのあとオーナーの奥様でもある社長との経営問答塾が始まった。とくに印象的だったのは管理職の移動などについてであった。①管理職は定期的に移動させる。理由は自分が見ている世界が固定すると情が先行して冷静な判断が下せなくなるから。②人間関係の不和を引き起こした責任者は降格させる。③面談は定期的に行い社員の意見を経営に反映させる。社員から店長への応援メッセージを色紙に書かかせる。ほかには社内ベンチマークを実施して成功理由を共有化していることが印象的であった。
TJ天気予報は店舗戦略と人とのふれあいを大切にする会社だ。①郊外ドミナント戦略に徹する。②400坪を出店基準として昔の学校風の木造建築としている。③「出会いを大切に」が社員、お客様、取引先、社会とすべてかかわる人たちに貫かれている。人に裏切られても裏切らないそんな社長の生き様が社会へのメッセージだと感じた。朝から昼過ぎまでお付き合い頂き感謝!
その後シュリンプhttp://www.shrimp.co.jp/さんへ。新進気鋭の若手経営者が我々の質問に応えてくれた。まずは差別化戦略から。テーマは「安全、安心、健康」そのために自社でオーガニックコスメを開発、販売しお客様の喜びを追求している。今では別会社を設立し社長が陣頭指揮をしている。人材育成の目的は社業の発展にあり、効率を上げるための努力こそ社員の勤めであると云う。悩みは社員の自発性であった。「考える社風」を目指し様々な工夫を凝らしている。「強い会社とは規模ではない」コアコンピタンスと考える社風こそ永続企業をつくる。そんなメッセージを私は受け取った。バイタリティーと知性を兼ね備えた将来有望な経営者の一人であった。あとは逆境がこの経営者の器を広げていくことだろう。
私がこの個性異なる経営者から学んだことは「シンプルこそ最大の武器」ということである。シンプルに物事を見られるようになるためには自分の思いを徹底的に整理し、自社を取り巻く環境と未来を照合し尽くすところから生まれてくる。自分の存在意義を毎日意識しながら生きていくことの大切さを教えられた。感謝!

新しい運営方針(案)

役員から運営方針の位置づけについて中期方針と重なり現場が分かりづらくなっているのではないかとの指摘を受けた。普段あまり意識していないだろうと思っていただけに正直嬉しかった。今環境方針を含めると5つある理念ビジョン体系であるが位置づけを明確にして事業計画を部門で策定する際のベースになる必要性がある。
はじめに理念,社是,運営方針の位置づけを明確にしたい。この3つはセットでサンセンドウグループの哲学とする。その上で、社是はサンセンドウグループの目的、存在理由。理念はグループの信条であり信念。運営方針は基本的行動要件である。とくに運営方針は社員1人ひとりが日々の業務を遂行する上での指針であるためあらゆる方針のベースである必要があり具体的でなければ価値観が伝わらない。
今、わが社が直面している環境は日本が戦後65年築いた産業の枠組みが新しいカタチに変わろうとしている真っ只中と云う事である。そう言う意味では10年前に策定した運営方針をより具体的にわかりやすく替える時期でもある。日々の業務に反映されなければ意味がないからだ。
わが社のビジョンは常に新しいコミュニケーションをお客様に提案することであり、それはお客様が抱える消費者とのコミュニケーション上の課題を解決していくアイデア提案のことである。目先の収益に70パーセント、中期の課題に30パーセントの配分で考え行動する。つまり今まで以上に将来の会社像を共有し計画的に自らの仕事をコントロールしていく必要に1人ひとりが迫られているのだ。できない人は時代に取り残され社会的価値が下落して行き、できる人は価値が向上していく。それは役職の有無を問わない。上位者の認識不足があれば時間と共にその部門は衰退していくが組織としてそれを容認していく時間はない。今までは決められた売り物に工夫を凝らすのが仕事がすべてであったがこれからは売り物のアイデアを社員全員で考えるだけでなく強みを活かした業態までも社員全員で考えていく時代となった。お客様の時代認識が我々より進んでいるケースは稀だから我々の存在価値がある。お客様の云うことを忠実に実行して行くだけの時代は終わった。お客様を説得するデータをいくつか持ち、変わり行く媒体構造や消費者意識に対応しなければならない。しかも自分たちが情熱を持って取り組めることを提案していくのだ。お客様のよき指南役になるための運営方針を行動指針とする。
�常にマーケットをデータで持ちお客様の成果につながる提案をする。
�マーケティング理論に基づいたアイデアを大切にする。
�未来につながる学習を1日最低30分積み重ねる。
�調和のとれた仕事の進め方に留意する。
�情熱を持って取り組める仕事にする。
私自身出来ていないことも多いが、3年後会社全体で5つの基本方針が80パーセント実行されていればサンセンドウグループが社会から期待される存在として、また持続可能な会社として生き残っていけると確信した。この方針はあくまで現時点での考えであり、これから課長クラスも交え充分な意見交換の後決定することとなる。

落合監督の千里眼

中日がセリーグを制した。戦力からみれば誰が見ても巨人、阪神の方が上であることは開幕前予想で中日を優勝と予想した解説者がほとんどいなかったことを知ればわかる。川上、福留など主力選手がいなくなりどうなるのか中日と思っていたら一度もBクラスになることなく、今年は優勝だ。落合が来てから確かに中日は変わった、そして強くなった。なぜなんだろう。8月の敗戦後のコメントに隠されている。以下スポーツナビより引用。
「打線に波ってあるの? 波は海と川と湖にしかないでしょう」8月29日、度重なるバント失敗で負けた横浜戦後のコメント。「バント失敗? そんなことは問題じゃない。みんなは知らなくていいの」「知らなくていい」とはすごい。江川卓の解説などにも見られるが、道を極めた達人たちの発言は、我ら一般の野球好きには高尚すぎてちんぷんかんぷんか負け惜しみにしか聞こえない。個人的にはプロ野球の神秘性を高め、その深淵なる奥義を読み解くための暗号みたいで大好きなのだが、ドラゴンズファンにすればたまったものじゃない。最近では落合バッシングも頻繁に起こっていると聞く。しかし、このような落合発言に対しテリー伊藤氏はその著書『なぜ日本人は落合博満が嫌いか?』の中で、このように解説している。「落合監督の『強がりに聞こえる言葉』の奥には、常に根拠がある。ただ、あまりにも先見の明がありすぎるから、彼以外のすべての人たちには強がりにしか聞こえない」9月1日の広島戦後は、快勝したにもかかわらず「緊迫感がない。優勝争いをしているチームがする試合じゃねぇ!」と一喝すれば、その日から6連勝。9月7日、0-1で阪神に敗れた試合後に打線に対して「144試合、寝っぱなしか」と吐き捨てれば、翌日には10得点の大勝。前日に凡ミスを犯し、マウンドで自ら叱責した荒木も翌日から2試合連続猛打賞。昨日の横浜戦まで打率.428と好成績を残している。この結果を見ていると、これらの単なる偏屈親父の嘆きにしか聞こえない言葉にも、表面上からは見えない選手を発奮させる何かがあるんじゃないだろうかと勘繰ってしまう。また「逃がさないよ。逃がして何になる?いいじゃん、ボロボロになれば」5月5日のこどもの日の試合後、タイガースさんにスカポコに打たれて、3連敗となったチェン投手に関してのコメント。この厳しい叱咤を受けたチェン投手、暫くしてからはしっかり立ち直り、ペナントレース終わってみれば、今季の成績は13勝10敗、防御率セリーグ2位。
落合に合わない選手も数多いと聞くが、その手腕は人の気持ちを読むセンスとペナントレース全体を見て采配を振るうに集約される。場当たり的な経営は良い結果を生まないことを教えられている。



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東海ブロック経営発表大会

今年の経営発表大会は辰田さん永野さんの協力を得て8月より準備し何度も見直していたので、例年より自信をもって臨んだ。12人ほどの異業種経営者のまえで50分間誰を対象に話すかを明確にして自社の歴史、理念、ビジョン、戦略を話していく。聴く側は発表者が指定した対象になりきり、何にモチベートされたか、何がビジョンの妨げになっているかをメモしながら聴く。私は社外役員として意思決定に対する意見が聴きたいとお願いして始まった。
計画作成段階で私が一番意識したことはビジョン達成の為に何を捨て何を選択するのかということだった。不景気というよりは不安定という言葉がふさわしい昨今、ほとんどの業種で新商品、新規顧客開拓が必要となっている。業種によっては事業領域の見直しが必要で、我々がいる広告業界はとくに業界そのものが変質しほとんどの広告会社がついていっていない。数字でいうとピーク時3500社12万人が昨年は2200社8万人と激減し今のままの事業モデルを2015年まで続けた場合80%の会社が無くなるという予測もある。消えていく広告会社の要因は①広告業界の利益構造変化についていけない。②新しい売り物が中途半端。③IT対応の意味を組織全体で理解していない。と云われている。我社の状態は危険度4(危険ピークは5)と感じながらの2011年度経営計画策定をした。
作成しながらデータを調べていくと広告構造変化の本質はWEB広告の登場による媒体取次業の崩壊と顧客からの費用対成果要求増であった。今までどの顧客層にも通用していた媒体が特定媒体に変質したから効果が希薄になったのだ。新聞はシニア向け媒体、チラシは30才以上の主婦向け媒体となった。10・20代は携帯、30以上はWEBで情報を収集する。車は商品別にメインターゲットが異なるから媒体を分けるべきだが、需要の減る中での複合媒体提案はかなり勉強しないとマーケットの素早い変化についていけない。アイパッド対応、スマートフォン対応とソーシャルメディア、パーソナルメディア対応は重なるがハードの理解と概念の理解すら容易ではない。  
そんなことを思いながら中期ビジョンを策定したが、やるべきこととやりたいことが混在して到達イメージが明確にならないままの発表だったようだ。皆さんからのフィードバックを総括すると以下のようになる。
①危機感はひしひしと伝わるが新規事業アイデアが多すぎてどんな会社になっていくのかが見えない。
②事業部別のミッションを明確にすると分かりやすい。
③専門用語が多すぎて分かりづらい。経営者が聴いてわからないのは社内でも伝わりにくいことを示す。発表者の頭の中が整理出来ていない。
つまり伝わらなかったのだ。来月の全国大会では上記指摘を克服するために役員と議論を重ね、何度も発表シュミレーションを繰り返して臨みたい。CEOコラム-発表

来期事業計画の前に整理すること

アメリカ最新ビジネス現場を視察し強く感じたことは①伸びる会社の社風は自由であること。②作業つまり云われたことをすることは仕事ではない。会社のビジョンにフォーカスしすべきことを自ら選択し考え成果をつくりだすことこそ仕事である。の2点だ。働きやすい環境づくりとは一人で考える場所の提供とアイデアを社員同士でシェアしワイガヤがすぐ出来る場所の提供、課題解決に向けたプロセスを評価する制度の3点だった。頭をハンマーで殴られたような衝撃がさめぬうちに来期にむけた問題意識を整理した。

(A)ドラッガーは企業の基本機能を「マーケティングとイノベーション」と指摘した。「日本の中小企業にイノベーションは不可欠」と言われて久しいがその多くの会社は時代の変化に対応できず消滅した。時代は見えない世界で動いていて固定的な学習ではトレンドを見抜くことさえままならない。何となく感じている事が確信に変わった時、人は真剣に行動に移す。現状認識は今や過去に重きを置くのでなく未来にフォーカスしたものでなければならない。改善ばかりで増益できるほど時代は甘くない。自分も含め今、衰退しようとしている市場で生き残りたければコストリーダーシップと差別化を武器に大きな投資または競合の設備を買い取り、さらには会社自体の買収も視野に入れる必要がある。ほとんどの業態が衰退にあたるため資本力に劣る会社はどう業界からうまく撤退するかが重要で、自社の強みを活かせる新たなセグメントに移行しなければならない時代となった。それがドメインの中に存在しなければ別ドメインの新たな会社を設立する必要があるかもしれない。
(B)企業の存在意義や理念を問う前に存続、継続がある。はじめから理念をもって創業した会社はまれでパナソニックでさえかなりの規模になってから理念を確立した。業績をあげるために学ぶべきことの優先順位を明確にする必要がある。
(C)私が考える優先順位は*自社の現状を多くの識者に知ってもらい存続のため解決すべきことの期日を明確にすること。*3年後の環境変化を感覚でしかイメージしてない。国や野村総研の市場予測から導き出される現業のマーケット縮小を数字で把握すべき。
(D)スタッフと営業の顧客イメージは微妙に異なる場合が多い気がする。主要顧客のペルソナを作成する必要がある。ペルソナとはギリシャ語で仮面を指しあろう姿を指す。カテゴリー別顧客集合体のプロフィールのこと。我が社で云えば、車種別主要ターゲットのプロフィール表をつくり社内で共有して仕事をしていくという意味。
最後にIBMが最新調査した成長企業総括を紹介したい。「世界的な金融危機を経験した後の経済環境が、今後ますます複雑になっていくだろうととらえていることが明らかになりました。一方でこうした新しい経済環境においても、環境の複雑性にうまく対応し、むしろそれを武器とすることで、比較的高い業績を達成している企業も存在していることがわかりました。そしてこのような高業績企業社長には、次の3つの特徴を兼ね備えていることが浮かび上がりました。」それは以下3点。
①組織に創造性を発揮させるリーダーシップ
②顧客接点を新たな発想で作り変える
③オペレーションに「巧さ」を追求する

顧客のためにひとりひとりがマーケットニーズをベースに考える社風をつくることが経営者としての最重要使命である。

ZAPPOSの奇跡

前回に続きアメリカ最新ビジネス報告ザッポス篇。
サンフランシスコでGoogle、ヤフー、eBayの見学を終えザッポス本社のあるラスベガスに向かった。元々ザッポス本社はサンフランシスコ近郊のシリコンバレーにあったが企業理念であるWOWの追求の具現化の為数千人の社員引き連れラスベガスに移動してきた。
WOWとは期待以上の喜びの意味で顧客と社員の喜びを指す。ラスベガスはアメリカ有数のコールセンターのある場所で優秀なオペレータが安く雇える。安いと言ってもここは平均時給18ドルのアメリカ、インドや中国のような時給とは大差がある。オペレータを単なる機能として考えていないからオペレータのいる場所に本社を構え教育する。
オペレータが唯一の顧客接点であるからそこでマニュアル対応だけでない期待以上のサービスを追求していく。靴というECで売りにくい商品は返品が極めて多い。その返品をやすく買える6pm.com というサイトも存在する。返品はもちろん顧客が喜ぶことなら採算を度外視してオペレーターは対応する。ノストロドームの接客をオペレーターが具現化すると考えればわかりやすい。何故利益を出しながら極上サービスが出来るのか?

ザッポス社員は実に自由奔放で、そのハチャメチャさに来訪者や求職者は衝撃を受けるほどだ。しかしそれは完全な自由放任主義ではなく、共通の理念、共通の目標には極めて規律性の高い一面があるようだ。それは「コア・バリュー」だけではない。実はザッポスはその外見から予想も つかないほど指標徹底型の会社であり、あらゆるところに「数値」が貼られている。「一日の問合せ件数」「顧客の平均待機時間」「総売上」「コンタクトセンター売上とその比率」「オペレーター1人あたりの売上」など。
 ただしそれが評価基準になっていない点に注意すべきだ。これらの指標は「コア・バリュー」とともに社員一人一人が適切な判断をするための材料なのだ。社員のハッピーを実現するためには所属する会社がハッピーでなくてはならず、それらは顧客のハッピーと同等に大切なことである。そしてそのバランスを考えるのは上司でもシステムでもない。一人一人の員の自主性にまかされているのだ。それらは顧客のハッピーと同等に大切なことである。そしてそのバランスを考えるのは上司でもシステムでもない。一人一人の社員の自主性にまかされているのだ。それが一つ目。

二つ目は創業の精神にある。台湾人創業者が自分に合う靴がなく困っていたから他の人もきっと困っているだろうと考えたからだ。アメリカは多人種国家ゆえ足のサイズも縦横、多様を極める。しかしリアルの売り場もECも平均的なアメリカンが求める売れ筋しか取り扱いしない。靴ほど合う合わないが求められる商品はないから当然ECでは返品が多いので競合が尻込みしていたのだ。人の困り事に真摯に対応すればビッグビジネスとなることを証明したカタチだ。
靴やさんが近くにあり足型が似ている日本では同じように成功するかは定かでないが安く自分にあった商品をECが捜してくれるビジネスがこれから伸びるにちがいない。初めは赤字でもリピート二回目からは利益がでるビジネスモデルはこれから日本でCRMのように流行ると確信した。因みに社風はGoogleと違いアットホームで人が辞めないそうだ。多くの人が見学にこの会社を毎日訪れる為、案内役は専任であった。このコストこそ広告費用でザッポスブランドを育成する手段と聞き感動した。



$CEOコラム

Google本社見学

サンフランシスコから車で一時間シリコンバレーに入る。自分のシリコンバレーのイメージと違い、国道沿いに40キロ. IT企業が列ぶ。 スタンフォード大学を越えてすぐGoogle村についたらGoogle色の自転車が数十台お出迎え。敷地内が広いので移動は自転車乗り捨て。まるで大学のキャンパスのような雰囲気に特徴ある社員の彫刻物、サメのヒレのモニュメント、野菜畑などが点在する。建物内での撮影厳禁を言い渡され誓約書にサインして入場。入り口に社員数千人の顔写真で創られたGOOGLEのロゴがお出迎え。この会社には歴代の大統領が見学に来ているようでオバマ、クリントン、カーターに竹中平蔵の写真もあった。左手のホッケーゲームコーナーを越えるとフリードリンクスペースが100フィート毎にあったがそれは創業者のポリシーらしい。ここは独特の空気を持った会社だ。社員をリラックス状態にしてアイデアが出る環境づくりに余念がない。案内してくれたGoogle社員に何が1番の自慢か聞いたら、総電力の40パーセントを太陽光で賄っていることだと言う。社内はミニ会議室のような個室が点在する。南国風であったり、日本風であったり、イタリア風であったり、まったく自由な感じ。ここは様々なプロジェクトのメンバーがアイデアをシェアする場所らしい。またシリコンバレー最大のジムと泳げる小さなプールが疲れた頭を癒す場所となっている。Google創業者であるラリーペイジが社屋を建てるにあたり1番腐心したのは心と体と頭のバランスだと言う。
90分ほど会社見学したあと35才位 に見える 東洋系の女性マネージャーがGoogleが今取り組んでいることを説明してくれた。2つあるがyoutubeを入り口とした購買ファネルをGoogleで全て完結させることと、SMARTグリッド仕組みづくりだ。とくに携帯とリマーケティングに注力しているとのこと。これ以上は黙秘義務があるためかけないがまさに世界のコミュニケーションのしくみを創っている会社だ。創業して12年でアット云う間に世界を変えて来たアメリカの頭脳に驚きを超えて感動した。ちなみに平均勤務年数は3年だそうだ。年収も高いが成果が出ていなければ会社にはいられない。



CEOコラム-926

その他画像は「google本社写真」で検索してください。

一週間の学び

先週はケースメソッド二日間と遺伝子経営学一日と学び多き一週間であった。ケースメソッドでは五つの気づきや学びがあった。
1 新商品新事業について
断っている仕事の中に新商品新事業の種がある。 考えて見れば広告会社になったのも扱い品目にないイベントや新聞広告をやれるあてもなく引き受けたことがきっかけだ。創業当初は人材派遣すら引き受けた。
今やれそうにない事でもそのほとんどがその気になり学べば出来る事ばかりという根拠のない自信はある。手間をかけても将来の為にやらねばならぬ事が多いがそれを加速させるには私のチャレンジスピリットを創業時並にする必要がある。いま営業マンにお願いしたいのは今すぐ出来ないから断っていることやビジネス領域以外での困り事をお客様から情報収集しインフォにUPする事だ。

2 新規顧客開拓について
ある機械板金加工や金型ビジネスの会社がホームページでどんどん新規顧客開拓している。 今では売り上げ二億になっているお客様もいるらしい。わが社のホームページも一刻も早く広告やデジタルサイネージの問い合わせが来るように完全変更しなければ広告会社としてEC事業者として恥ずかしい。

3 海外進出について
縮み行く日本のマーケットに見切りを付けアジアに進出したい中小企業は多い。しかしながらアジアで通用するのは日本でコアコンピタンスを持ち現地に溶け込もうとする会社に限られる。マーケット調査にある程度費用をかけて本格的な準備にとりかかりたいがその前にやることがある。 わが社にしか私にしか出来ないこと、もしくは他社がやったら追いつくまでに時間が掛かることを見極め研く事だ。

4 役員の仕事について
ビジョンと戦略を明確に指し示し、理念に基づき経営判断出来る人が経営者であると思っていたが 盲点があった。意思決定が未来と今のバランスの中で戦略的に出来るかどうかだ。いまやるべき事と将来やりたい事、答えがない決断をするのが経営者と思った。
5 後継について
何を引き継いで貰いたいのか? 見えるもの…人モノ金 見えないもの…ビジョン、理念、社風、創業の思い、社会使命。特に見えないものを明確にする必要があると思った。

150人の経営者が20グループに分かれ一つのテーマをとことん議論しその後全体発表する様は壮観であった。以上がケースメソッドセミナーの報告。

次に遺伝子経営学セミナーである。人間の遺伝子の95%が普段は眠っているがこれをいかに最大限活用出来るかどうかが成功の秘訣と講師は教える。その方法はまず正しい目標を持ち、本気でやると決めることから始まる。本気は他人を動機付け、協力のベクトルを方向づける。一人スイッチが入るとそれが伝播してゆく。人間の遺伝子は細胞同志が協力してひとつの目的のために働くように指令を出す。だから切傷はすぐ治り、、胃を取っても腸が替わりをする。目標に向かって協力協調する事こそスイッチをオンにしあい人間が幸せに成功する唯一の道であると村上和雄先生は教えてくれた。

恩師の死を悼んで

先週月曜、恩師が67歳の生涯に幕を閉じた。出会いから今日を振り返れば数々の思い出が頭をよぎる。20年前、海外販売会社の社長から名古屋の販売店社長に赴任時が最初の出会い。新潟転勤の後、名古屋に再びより大きな販売会社の社長として戻って来て何度かお会いするうちにやっと信用して頂けるようになった。会社の理念である人間尊重と3つの喜びを仕事を通じて具現化されていたのが印象的だ。共に働く社員さんに頑張れば報われる仕組みを考えるとともに我々取引先に対しても見下すことなく平等に接していたこともその一例である。付き合いが深まるにつれ話は経営手法や人生哲学にまで及び様々な事を学ばせて頂いた。以下、私が故人から学んだことを整理してみた。
①ビジネスのはじめはまず懐に入ること。  ビジネスの入り口は人であるからお客様に信用されるまでは徹底的に相手の興味や考えていることに合わせ提案を含めた話題を準備すること。マーケティング的に云うと「21日間の法則」ということになる。私の場合繰り返し会ううちにこちらの人間性やレベルを理解頂くように準備を日頃から重ね何を話すかシュミレーションしていたことを思い出す。故人の場合なかなか信用してもらえず3年かかった。しかし今から考えると新規事業は方向性が間違っていなくても成果が出るまでに3年はかかるのだから「ねばりこそ最大にして唯一の成功の道」と結論づけた。私は故人から「この世の人がいなくなってもお前は最後まで生き残るゴキブリのようなやつだ」と言われてきたが最大限のほめ言葉だったと受け止めている。
②Think Positive、Act Challenge   故人は物事をいつも肯定的に捉え未来にたいする可能性をだけを見ていた。マイナスの体験からよく学び、同じ間違いを繰り返すことなく前へ進んだ。自分PDCAの達人であった。
③仕事のレベルは問題意識のレベルで見る。   おそらく10分話せばその人の仕事レベルを理解したと思われる。課題意識はビジョンとの差異から生まれるが問題意識は自分の行動言動の反省、洞察から生まれる。「反省しないやつは成長しない」何度となく聞いた気がする。
④自分の哲学がないと決断がブレる。   経営理念に近いが少し違う。「自分の生きざま(過去)と自分がありたい姿(未来)を考え抜いた中から導き出した理にかなった信念」と推察する。生前もっと聴いておけばよかった思う一つである。
⑤営業はセリングポイントを理解することから始まる。  商品・企画のセールスポイントと消費者ニーズをつなぐのが営業の仕事。そしてそれがいかに顧客に役立つかを説明する手法をセリングポイントという。企画がよくてもそれが相手に伝わらなかったら悪い企画と同じこと。顧客の関心事は他の客と共通する部分と異なる部分がある。それを整理した上でやってみる価値があると思って頂くには顧客を具体的にイメージして事前練習するしかない。最新のマーケティング手法にペルソナマーケティングがあるが今から10年近くまえそれを私に教えてくださった。
以上 わたしはすこしでも近づけるよう努力することが故人に対する恩返しだと思っている。