星空シアター -11ページ目

遅ればせながら スターウォーズⅢ 情報過多の画像の連続で腹一杯

starwars

◆ユナイテッドシネマにて,公開から2ヶ月を過ぎて,やっと観れるうれしさよ。


◆冒頭の宇宙戦闘シーンどこかで観たような・・・・あ,ガンダムだ。

◆羽ばたばたの飛行機,どこかで観たような・・・・あ,ラピュタのフラップターだ。

◆グリーバス将軍が乗っていく,タイヤ回転系の乗り物,どこかで・・・・あ,手塚治虫のW3(ワンダースリー)じゃないか。


◆とまあ,日本のアニメに多大な影響を受けていると思われるシーンの数々。やはり日本のアニメはすばらしいのう。


◆エピソードⅣへの接続の仕方は完璧である。


◆不満は,ジェダイの騎士たちがちょっと弱すぎ。裏切った兵士に簡単にやられすぎるのはいただけない。もっと,練った罠をしかけて,ジェダイを滅ぼして行くべきである。


◆エピソードⅡで,オビ・ワンもアナキンも全くかなわなかったドゥークーをあっさり破るアナキン。その相当に強化されたアナキンを破るオビ・ワン・・・・ジェダイの力量の差がよく分からなくなった本作である。


◆「タツゥーインは寂しい,練習相手をやろう」とヨーダはオビワンにクワイ・ガンとの連絡方法を教えるが,エピソードⅣで,どのように反映されているのか,もう一度エピソードⅣを観ることを要求されたようだ。


◆いろいろ不満を並べたが,これほど情報量の多い映像を次から次に繰り出す本作は,ものすごいと言わざるを得ない。何度も見たい作品である。

マシュー・ストーヴァー, ジョージ・ルーカス, 富永 和子
STAR WARSエピソード3シスの復讐

タッチ さわやかな後味

tatch

◆ユナイテッドシネマにて鑑賞。

◆「ジョゼと虎と魚たち」で,いい間と雰囲気を映像にする監督さんだとファンになった。タッチは,うまくまとまっていすぎて,商業臭さが若干感じられるが,映画を観ている間は,集中して楽しみ,実にさわやかな後味を残してくれた。


◆長澤まさみのアイドル映画としても見所は多く,特にノースリーブを中心とした様々な服,制服などその長身でスタイル抜群の姿を十分にすくい取ってくれている。


◆単にアイドル映画にとどまらないのは,登場人物のキャラクターが明確でわかりやすいからだ。顔はソックリでも,性格や態度がはっきり違う,達也と和也。「アルルの女」などクラシックを聴き,文庫本を読む和也とマンガ本や写真集の和也という風に小物を上手に活用している。


◆野球部員たちも,キャッチャーの孝太郎,メガネのキャプテン,監督の本田博太郎など,キャラが明確でどれも愛すべき人物たちである。さらに,母親役の風吹ジュンがすばらしい。和也が救った子供の笑顔で,吹っ切れるシーンは印象深い。南の母親役,生田智子は一言も発しないのは残念。美しい声の持ち主である(ちなみにチャングムの声)から。


◆また,ボクシング部の親友,宿敵新田など,女の子でも楽しめる配慮は憎い。


◆エロティックさはほとんど無く,クライマックスの高校野球の試合では,引き込まれ感動する。すばらしきファミリー映画といえよう。


◆一番印象的なのは,雨の中での長澤まさみの表情である。それまでとかなりちがう少しセクシーな表情がかいま見られた。むろん,ラストの白いワンピースで祈る南は忘れられない。「セカチュー」でも白いワンピースがよく似合っていたのを思い出す。

内 順一
me―長澤まさみ写真集

24 シーズンⅣ スタート

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◆レンタルDVDにて,1話から4話まで,やっぱり一気に見てしまう。なんと巧みなドラマであろうか。


◆今回,これまでのレギュラー陣を一新。継続は,ジャックとクロエ・オブライエンのみ。冒頭で,「チェイスとキムはバレンシアで赤ちゃんを育てている」とのジャックの言葉がある。アルメイダ夫妻やパーマー元大統領については,その後のことがわからない。


◆午前6時から始まる今回の24時間は,冒頭の列車脱線から,最高の掴みである。キーとなるアタッシェケースは何なのか。


◆CTU内での,クロエ,ドリスコル,ジャックらの複雑な駆け引き,さらにはトラブルメイカーのマリアンヌの参入で,CTU内部はどろどろとした状態である。マリアンヌはそういえば,パーマー元大統領夫人にそっくり。CTU女性チーフのドリスコルは,家庭に統合障害をもつ娘があり,さらに複雑な様相を呈す。


◆時間稼ぎにコンビニ強盗になりすますジャック。強盗の手際は抜群である。しかし,追跡途上で,警察の手が回りそこで,4話は終了。ああ,はやく次を観たい!なんという麻薬的なドラマであろうか!

20世紀フォックス・ホーム・エンターテイメント・ジャパン
24 -TWENTY FOUR- シーズン4 DVDコレクターズ・ボックス

サマータイムマシンブルース

サマータイムマシン・ブルース

summertime

◆ユナイテッドシネマにて鑑賞。

◆9月に入ってから,この夏の陽炎揺らめく映画を観ることになり残念。やはり,真夏に観たいものだ。さすがに観客は少なかった。が,映画館を出ると,真夏のような残暑の太陽に照らされたけれど。でも,これって9月3日公開なのねえ。


◆真夏の大学のサークルボックス。授業もなく,バイトするでもない,だらだらとした大学生が,素人くさい演技でだらだらと演じる映画である。しかし,それは批判してるのでなく,この映画のアンニュイな雰囲気にははまっている。SF研究会といっても,SFが何の略かもしらないような,まさに,ぐだぐだ大学生の集まりである。一人くらい超オタクのSFに詳しいキャラを置いてもよかったのではないだろうか。つまりは,キャラが立っていないのである。全員同じようなぐだぐだ大学生で,学部も何もわからない。


◆お目当ての樹里っぺも,「ジョゼ虎」ほどの魅力を映し出さず,平板なキャラ。これまたキャラが立っていない。未来から来た大学生田村とSF研顧問の大学助手はなかなかに印象深い。顧問の助手は,「タイムマシンを作ることを夢見ていた」男だが,そのタイムパラドックスの説明は,明快でなくいまいちよく分からない。このぐだぐだのサマータイムにタイムスリップの複雑さを絡ませたところはいい着想だが,タイムパラドックスについてすっと頭に入らないのが歯がゆい。自分は頭悪いのか?と思ってしまう。その点,「バックトゥザフューチャー」は偉大である。分かりやすいもの。


◆でもね,この映画そう嫌いではない,と見終わって振り返ると思う。四国の田舎の町並み,名画座,銭湯などの懐かしい映像をはさみながら,未来を自分の力で変えていくことはできるんだ,というテーマが最後にかわいらしく打ち出されて,なかなか愛らしいのである。


◆タイムパラドックスをより理解するために,再視聴を促す映画でもある。DVDが出たら,見直してみよう。


◆何より,夏の日のうだうだ感をうまく出せた映画である。


マスターアンドコマンダー 航海の楽しみは音楽

M&C

◆レンタルDVDにて鑑賞。


◆前半不覚にも,睡魔に襲われ,深き眠りの海の底に・・・。しかし,中盤以降俄然映画に引き込まれていく。


◆嵐の中,ひたすらアケロンを追い,海に落ちた部下を切り捨てなければならなかったその苦渋の決断力。


◆引き続く不幸を集団心理は,一人の士官のせいだと決めつけ,船内の規律が壊れそうになるのを,ぴしゃりと防いでいくその英断。しかし,心優しき士官は,信頼を失った状況に耐えきらず,自らの海に飛び込む。船の中という密室での信頼関係の重要性をひしと感じさせる。


◆そんなつらい航海の楽しみは音楽だ。船長のヴァイオリンと医師のチェロ。すばらしい2重奏は,時にそのまま映画のBGMへと広がり,時にはBGMから二人の演奏場面へと収束していく。巧みな音楽の使い方である。


◆先日,徳島県の板東にあるドイツ館へいった。第1次大戦後のドイツ人俘虜収容所があったところだ。収容所といっても,朝夕の点呼以外は自由に過ごして良いという,所長の考えで,「ドイツさん」と日本人とは人種を越えた友情で結ばれていく。収容者にプロのヴァイオリニストがいたことから,なんとオーケストラが編成され,第九の日本初演が行われている。


◆それたが,音楽とはやはり決して手放せないもののようだ。ついにフランス船アケロンを打ち負かした折,アケロンのデッキにも,ホルンと楽譜が落ちていた。音楽とは国を超えるものだ。


◆映画にさわやかさをもたらすのが,医師であり博物学者と少年士官(士官候補生)の友情である。マダガスカルでの子供のような二人の姿やマダガスカルの不思議な生き物が,映画に幅を与えている。

ユニバーサル・ピクチャーズ・ジャパン
マスター・アンド・コマンダー

リンダリンダリンダ スウィングガールズとまた違う長回し

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◆梅田LOFT地下、テアトル梅田にて、ヴェラ・ドレイクに続けて鑑賞。2本立ての雰囲気!


◆学園祭、女子のバンドもの。数々の困難を乗り越え、徹夜の練習で、感動の本番。「スウィングガールズ」の亜流かと思いきや、矢口映画とはひと味もふた味も違う。


◆その最たるものは、長回し。その何ともいえぬ間がよい。無駄な時間の経過ととらえれば、カットされそうな長回しが、映画にふくよかさというか、においというか・・・。冒頭の学生撮影の場面を考えると、その延長の稚拙さを表してるともとれるが、相米慎二流の職人芸ともとれるし、とにかく、映画の香りを強烈に放っている感じがするのだ。


◆留学生役のペ・ドゥナがすばらしい。コミカルな中に、留学生の孤独、世界共通の青春の輝きを見事に表現する。イケメンの男子学生の告白にきっぱり「嫌いじゃないけど好きじゃない」いいなあ。断り文句として流行るかも。


◆クールビューティー香椎由宇の存在感、現役ベーシスト関根史織の言葉少ない少女のリアリティ。いいねえ。


◆前田亜季は、平成ガメラ対ギャオスの時からのお気に入りだが、バトルロワイアルでは、あまり好きになれず、作品に恵まれない感じであったが、本作では彼女らしさがよく出ていてうれしいところだ。「言えなかった」いいねえ。今はまだ、恋より夢中になれるものがある。そんなガールズはすてきだ。これは、「スウィングガールズ」も共通である。


◆エンジェルボイス萌、ジャニスジョプリンのようなかすれ声の田花子など、現役のミュージシャンが違和感なく参加して、ステージを盛り上げる。これも見物聞き物。


◆劇場で売っているパンフレットはおすすめ。最後にシナリオ決定稿がある。冒頭がカットされていることがわかり、ブルーハーツ色が薄まったことで、ガールズのピュアさが全面に出てよかったのではないか。


◆雑誌で監督のインタビューを読んだが、冒頭の学園祭の準備を横移動で移していくところは、押井守の名作「うる星やつら2 ビューティフルドリーマー」の学園祭の雰囲気を参考にしたらしい。ぜひ、「うる星やつら2」みて欲しい。押井守が自分らしさをフルに出した、名作中の名作。洋画「ダークシティ」もこれをぱくってるぞ。


◆学園祭。土砂降りの雨。誰にも思い出の片隅に残っている輝きを思い出させてくれる。胸きゅん映画だ。

『リンダリンダリンダ』パートナーズ
リンダ リンダ リンダ オフィシャルブック

ヴェラ・ドレイク 魅惑のロンドン街

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◆梅田LOFT地下、テアトル梅田にて鑑賞。ミニシアターはいいなあ。


◆予備知識なしに観るのは、ある意味実によろしい。いきなりすれ違った美女に目を奪われるが如し。

 ヴェラの日常を追いながら、いつの間にか映画の世界に引き込まれている。何のことは無い日常の中で、ごく自然に、ヴェラの裏仕事が出てくるわけだが、衝撃も違和感も無い。これは、ヴェラがそれを当然のこと、娘さんたちを助ける仕事と真に考えているからであろう。それを演技する女優さんは一番すごい。


◆この時代の女性はみんなタバコを吸う。ヴェラは吸わなかったけれど。タバコってのは大人の当たり前のたしなみだったのだなあ。現代日本は喫煙者は隅に追いやられている。私は吸わないので、気の毒だとは思わないが、時代の流れを感じる。でも、最近の日本でよく見かけるのは、若い女性の喫煙者。そういう意味では、時代はめぐる。


◆さて、この映画で感心するのは、ロンドンの町並み、雰囲気の見事な再生。これほど違和感無く作り上げるにはかなりの緻密な設計が必要なのだろう。それらの土台が、ヴェラの物語に強烈なリアリティを生むのだろう。


◆エンディングは、あれ?と言う感じだが、その後の家族の行く末を、見るものの想像にゆだねられて、劇場を出た後あれこれと思いをはせるゆとりを与えられてと思うと楽しい。



いまさら「セカチュー」 サクとアキの夏は輝く

東宝
世界の中心で、愛をさけぶ スタンダード・エディション
レントラックジャパン
「世界の中心で、愛をさけぶ」 朔太郎とアキの記憶の扉

◆DVDレンタルにて,いまさらながらに「世界の中心で,愛を叫ぶ」鑑賞。


◆サクとアキの夏の無人島。長澤まさみのブルーのパーカー,オレンジの水着,そして真っ白なワンピース(カセットでも「大好きなもの,白のワンピース」と言っていたなあ),青春のあのうずくような恋の季節をすばらしい映像で切りとってあった。廃屋の夕日。たき火。月明かりに青く輝くガラス窓のアイアイガサ。これらの色彩豊かな映像が生きるのも,現在の曇りの天気との対比による。思い出はいつも色彩豊かでいつまでもその光を失わない。いや年がたてば立つほど,さらに美しく磨かれるのかもしれない。


◆大沢たかおと森山未来は似ているので,違和感はないが,創作キャラの律子は子供時代が,小口美澪ちゃん(仄暗い,ジョゼ虎)というかわいい子だったのに,柴咲コウは顔がきつすぎて,違和感を感じた。


◆関連DVDで,「サクとアキの記憶の扉」を見たが,サクとアキの思い出に特化されていて,よかった。ただし,このDVDを「セカチュー」本編と間違わないように。「なんだこれ」と思ってしまうだろう。


チャングムの誓い 42話 クミョンの終止符


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◆子役時代からのクミョンファンにとっては,今回は涙なしには見られない感動があった。


◆ミン・ジョンホの存在がチェ一族への脅威になることに対し,クミョンはついにジョンホへの気持ちに終止符を打つべく,「本当に好きな方へ,自分の料理を食べてもらいたい」と最後の晩餐を準備する。ジョンホは一言も発しない。クミョンはあふれるごとく,次々に「こんな女官がいたことを忘れないでください」をはき出す。


◆ジョンホがクミョンの料理を口にしたかはとうとう映されないが(多分口にしなかったであろう),クニョンと別れたジョンホはなにをか言いたかったかのように,クミョンの名を呼ぶ「チェサングン」と。ジョンホは自らの本当の思いを話したかったのであろう。クニョンはそれを聞くのは最も辛いこと。小屋の裏に隠れて,出て行かない。台詞の少ないこれらのシーンから,観る者は各登場人物の心情をそれぞれに想像していく。いいシナリオだ。


◆チャングムはと言えば,復讐のためにジョンホより積極的に行動を開始。このスリルもすばらしかった。


◆長官の「何かあったら言ってこい」の伏線が生きて,調べられるチャングムは絶体絶命のところを救われたかと思う間もなく,さらにピンチは続く。この早い展開がこの大河ドラマをゆるみ無く見せていく。


◆どうなるチャングム,母と同じように毒を飲まされるのか。

ハン ボンニョ, ジョン キョンファ
日本の食材でつくるチャングム・レシピ―韓国ドラマ「宮廷女官チャングムの誓い」

チャングムの誓い 41話 火花を散らす女の対決


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◆HDDに録画し,即日鑑賞。

◆ヨンセンが懐妊し,一気に地位がジャンプアップ。何と,チェ女官長もクミョンチェゴサングンも両手を重ねて平伏。ヨンセンはクミョンに何度も食事を作り直させる。ヨンセンの師の悲運の最期への復讐とばかりに

「チョンサングンにあったものが,お前(クミョン)には欠けている」とクミョンの食事を拒否。ううむ,気持ちいい。クミョンの心中の怒りは爆発し,かつてのクミョンの素直さ今やチェ一族の泥沼の中で,真っ黒に染まってその片鱗も残さないよう。

◆策士,いやもう悪女と言ってもいいヨリはチャングムをヘーミンソンへと追放しようと画策するが,チョンホが医療部門の副長官となり,助かる。王様の追放されそうになったチョンホへの英断と言い,チョンホの堂々とした態度と言い,実に気持ちのいい今回である。その分チャングムは今回控えめか。

◆悪女ヨリはヨンセンの担当になったことで,恐るべき事に流産を狙う。担当していて流産させたら,ヨリの罰も必至だろうに,ヨリも命がけということか?すでに,宮中は見限って,世間に下り,パンスル商会の薬屋経営へとその心は動いているのだろうか。

◆火花を散らす女の対決と正義の男性陣の気持ちよさが印象的な回であった。緊張感漂う中で,ミンサングンらの喜んだりあわてたりはほっとさせてくれる。

NHK出版
韓国ドラマ・ガイド 宮廷女官 チャングムの誓い 後編 教養・文化シリーズ―韓国ドラマ・ガイド