星空シアター -9ページ目

ワンダーランド駅で 巧みな脚本,巧みは編集,巧みなすれちがい

◇民放BSにてハイビジョン,5.1ch放送をHDD録画で視聴。


◇知性と本能の絡み合い。まぐあう相手を求め合う男と女。いくつになってもその欲望は衰えない。それは,主人公の母親が象徴する。まるで,人生はそれがすべてかとでも言うように。


◇一方,海洋学者への夢を追い続ける男。セクシーであり女性は言い寄ってくるが,こちらはとんとその気がない。人生まことにうまくいかない。主人公の男と女は,巧みにすれ違いながら,最後にワンダーランド駅で出会うという。見事な脚本である。すれ違いを演出する編集も見事で,観る者を「この二人はいつ出会うのか」と画面に引きつけて放さない。


◇男と女の欲望を描きながら知性的であるという,実にスタイリッシュな映画と思う。

角川エンタテインメント
ワンダーランド駅で


ヴァージン・スーサイズ 少女の心ははかりしれねど・・・

ビデオメーカー
ヴァージン・スーサイズ

◇BS朝日ハイビジョン放映をHDD録画で視聴。


◇美しい金髪の5人姉妹が自殺してしまうまでを描く。この少女たちの心の中は男性の自分には解りがたい。しかし,以前にこの映画とにた空気の映画を観たことがある。ピーター・ウイアー監督のピクニックアットハンギングロックである。美しい金髪の少女たちの,甘美な死への憧れ,ふわふわとしたその雰囲気は,ヴァージン・スーサイズの祖となるものだろう。


◇大好きなキルスチン・ダンスト主演。その他は無名の役者ばかりだが,若々しくセクシーなジョシュ・ハートネットやまだ少年のヘイゼン・ダースベイダー・クリスチャンセン(台詞はなし)が興味深い。父親をジェームズ・ウッズ(ビデオ・ドロームの時は若かったなあ)が,女たちの家族の中で,何もできず,だんだんに壊れていく数学教師を見事に演じている。母親をキャスリン・ターナー(ロマンシング・ストーンのときの彼女ったら・・・ああ)が演じ,多くの原因を生み出しながらもそれに気付かない愚かな母親像を現出させている。ダニー・デビートは友情出演。


◇この地に着かないようなふわふわ感と少女の匂い,もどかしい感情など十分には理解できないけれど,一気に見せてしまう,ソフィア・コッポラの手腕はただの親の七光りではない才能を感じさせる。

エスピーオー
ピクニック at ハンギング・ロック ディレクターズ・カット版

新耳袋 劇場版  大女こわっ!

◇レンタルDVDにて視聴。

◇長短さまざまなエピソードでつづられる実話怪談。


◇何と言っても一番は雨宮慶太監督の「約束」の大女だろう。頭が天上まで達し,それでも足らず,首が折れ曲がった状態で,黒目が小さくなるところが,ぞっとする。いつまでも脳裏に宿る。雨宮監督の「ゼイリブ」はおもしろかった。もっと活躍して欲しい監督だ。


◇ブレイク中の堀北真希主演の「心霊ビデオ」ものは,中田秀夫監督にずいぶんとインスパイアされている。「リング」や「心霊ビデオ」と類似するシーンが続出。


◇北村一輝はセクシーすぎて亡霊には少しミスキャストか。

◇警備員の夜の亡霊たちもあまりにも人間である。


◇特典映像の幽霊マンションの語りはおもしろかった。

キングレコード
怪談新耳袋 劇場版

アトランティスのこころ もうひといきの盛り上がりが欲しい

◇BS-hで1時間視聴。残りをレンタルDVDにて視聴。

◇1時間でぶつっと切られたので,近所のレンタル店で借りることに。ところがなかなか見つからず苦労した。もうずいぶんと旧版になったのだ。ワーナーからは650円の超廉価版で売られている。映画の価値とDVDの価格は比例するものではないが,何となくねえ。


◇さて,BSーhの続きから視聴する。後半もそれほどの盛り上がりもなく,静かに幕を引く印象だ。テッドの正体も明かされ,話的には納得がいくようにしてあるが,アンソニー・ホプキンスの存在感,不思議感が筋道が立った分弱められる感じがある。


◇少年ボブの成長の物語だが,同時に女性の強さを印象づけられた。少女キャロルはボブやテッドがいうように「強い」存在であるし,もう一人,ボブの母親も強い。彼女はシングルマザーで有りながら,自分の夢をもち,それを追いかけるためにボブを多少ないがしろにしてしまう。一筋に前を見つめて駆けていくならば,周りが見えなるのはよくあることだ。彼女は自分の野心をあきらめず進もうとする強い女だ。上司に迫られたときも,拒否し続けたのであろう。職を失って帰ってくるのだから。純粋だし気高い。ボブの反抗に,自らを省みて,新天地でまたがんばろうとする彼女は,疲れた中年女でなく,強く美しい。


◇ショーシャンクほどの盛り上がりがなく,スタンド・バイ・ミーほどの感傷もない,淡々とした映画であった。

自分の親の若い頃の写真というのは,なにかはつらつとして,うれしいものだ。

そりゃないぜ2題

◆レンタルDVDが送ってきた。回転が速い!よろこんで,開封すると,おお「24」だ。さっそく,再生。「前回までの24・・・」あれ?前回までの映像に記憶にないものが・・・。レンタルリストチェックすると,何とVol12のほうがVol11より先に送られてきてしまったのだ。そりゃないぜ。


◆BSーhの高画質で放映された「アトランティスのこころ」やっと,鑑賞。と,1時間くらいたったところで,切れてしまった。RecPotの容量が足らなかったのだろう。おもしろくなってきたところだったのに,そりゃないぜ。

ワーナー・ホーム・ビデオ
アトランティスのこころ 特別版

ロスト・イン・トランスレーション

東北新社
ロスト・イン・トランスレーション

◇BSフジハイビジョンオンエアをHDDに録画して視聴。


◇さまざまな評判やうわさから,この映画は日本を勘違いしてとらえた,あるいは小馬鹿にしたような映画だろうと勝手に考えていた。しかし,それは単なる風評を鵜呑みにしていたものであり,ソフィア・コッポラの描く東京や京都,富士は現代日本をありのままに写し取っている。米国人の主人公たちに比して,日本人があまり美しくないのは残念だが,それはそれ対比として,スカーレットらを際だたせる役を果たしている。


◇先日米国人の団体が職場を訪れ,ランチを共にしたが,私のがんばって話す英語は,なんとほとんど理解されず,相手はぽかんとした顔をしているのである。これには,ショックであった。コミュニケーションの録れない世界での孤独。この映画は異邦人の孤独をさらには夫婦間の孤独もはらみながら,現代日本のそして今も残る美しい日本の姿を,濡れたような映像で描き出した傑作である。


◇終映後のアナウンサーの解説で,ソフィア・コッポラの好きな日本を描いたといってたが,その通りだと感じた。世間の風評や噂で映画を判断してはいけない。実際に自分の感性で捉えるべきだと感じた1本である。


炎のメモリアル 救うために生きる

ジェネオン エンタテインメント
炎のメモリアル プレミアム・エディション

◇レンタルDVDにて鑑賞。


◇かなり太めになったホアキン・フェニックスと油ぎっしゅ(グリース?)さが抜けたトラボルタ。しかし,それぞれに,役にはまっていて,ストーリーに引き込まれた。


◇「バック・ドラフト」の生きているような炎の演出はないものの,その分人間ドラマに重きが置かれ,消防士の生きていく意味が主張される最後はとても印象的。


◇組織としての,仲間のすばらしさ,新人を迎える儀式など見所は随所に。


◇レンタルながらdts音声があり,スピーカーで派手に鳴らしたかったが,深夜のためヘッドフォン・・・トホ。

ガール・ネクスト・ドア エッチでさわやかなコメディー

20世紀フォックス・ホーム・エンターテイメント・ジャパン
ガール・ネクスト・ドア

◇レンタルDVDにて鑑賞。


◇24のキム・バウアー役,エリシャ・カスパートの魅力がすばらしい。なかよし3人組(トライポッド)もそれぞれに個性豊かにキャラクターが描かれ,楽しめる。


◇隣家にすごい美人でスタイル抜群の女の子がやってきたら,そしてその子はAV女優だったら,年頃の男の子の妄想が現実化した設定は,まさに映画的。しかし,そんなエリシャがだんだんピュアにかわいらしくなっていくのがまたよろしい。エッチでさわやかな青春映画。


◇映像も大変クリアで精細感にとむ。


◇音声解説,特典映像も満載で,レンタルとは思えない大盤振る舞い。

ALWAYS 三丁目の夕日  2度も泣くとは・・・やられた

2005『ALWAYS 三丁目の夕日』製作委員会
「ALWAYS 三丁目の夕日」夕日町オフィシャルガイド

◇ユナイテッドシネマにて鑑賞。もう一週間も前のことになる。


◇ゆるみない脚本,泣き所満載。私は2度来た。透明の指輪と六ちゃんの母さんの手紙の2カ所。


◇VFXは完璧で,その自然さに驚嘆させられる。


◇最後の台詞に「always」の意味が込められる。50年後が現代ならば,やはり昨日の夕焼けも美しかったなあほんと。あんまり,いいことのない現代だが,降り注ぐ夕焼けは,いつだってずっと見続けていたくなる。

そして,また明日がやってくる。がんばろうかなって思わせてくれる。お天道様って偉大だ。


◇オフィシャルブックの東京タワーを見てると,ギャオスを思い出すが,本編を見ている最中は全然違う世界です。はは。



チェオクの剣 第2話 生い立ち フィルムライクな画像

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◇BS2をHDDに録画し,翌日視聴。


◇1話で,タモの仕事ぶりや,エピローグが冒頭におかれていて,全体像を示しつつ,登場人物の紹介がされた。第2話ではチェオクとユンの生い立ちが描かれる。


◇過去の映像は,若干フィルムライクで,ざらざら感があり,それがなかなかいい。子役が上手で,チェヒとユンの子供時代は引きこまれてみてしまった。ユンをいじめる身分の高い子供は,今後も悪役として出てきそうな予感。


◇ユンの激しい修行。それにつきそうチェヒ。ユンはチェヒにも剣をわたし,ともに剣の腕を磨くことに。それが,今日の二人につながることがわかりやすく描かれた。


◇また,この回では,盗品を横流しする元締めにあのカン・ドックおじさん(チャングム)が登場し,笑ってしまう。さらに,男性には大サービス。白い素足を静かに川の水につけて,ため息をつくチェオクのアップから,髪をおろし,全裸になって水に入るシーンがじつに艶やかだ。松たか子に似た風貌で気の強そうなチェオクだが,本来の女性の美しさが見事の描かれてこれは満点。


NHK出版
チェオクの剣