ヴェラ・ドレイク 魅惑のロンドン街 | 星空シアター

ヴェラ・ドレイク 魅惑のロンドン街

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◆梅田LOFT地下、テアトル梅田にて鑑賞。ミニシアターはいいなあ。


◆予備知識なしに観るのは、ある意味実によろしい。いきなりすれ違った美女に目を奪われるが如し。

 ヴェラの日常を追いながら、いつの間にか映画の世界に引き込まれている。何のことは無い日常の中で、ごく自然に、ヴェラの裏仕事が出てくるわけだが、衝撃も違和感も無い。これは、ヴェラがそれを当然のこと、娘さんたちを助ける仕事と真に考えているからであろう。それを演技する女優さんは一番すごい。


◆この時代の女性はみんなタバコを吸う。ヴェラは吸わなかったけれど。タバコってのは大人の当たり前のたしなみだったのだなあ。現代日本は喫煙者は隅に追いやられている。私は吸わないので、気の毒だとは思わないが、時代の流れを感じる。でも、最近の日本でよく見かけるのは、若い女性の喫煙者。そういう意味では、時代はめぐる。


◆さて、この映画で感心するのは、ロンドンの町並み、雰囲気の見事な再生。これほど違和感無く作り上げるにはかなりの緻密な設計が必要なのだろう。それらの土台が、ヴェラの物語に強烈なリアリティを生むのだろう。


◆エンディングは、あれ?と言う感じだが、その後の家族の行く末を、見るものの想像にゆだねられて、劇場を出た後あれこれと思いをはせるゆとりを与えられてと思うと楽しい。