タッチ さわやかな後味
◆ユナイテッドシネマにて鑑賞。
◆「ジョゼと虎と魚たち」で,いい間と雰囲気を映像にする監督さんだとファンになった。タッチは,うまくまとまっていすぎて,商業臭さが若干感じられるが,映画を観ている間は,集中して楽しみ,実にさわやかな後味を残してくれた。
◆長澤まさみのアイドル映画としても見所は多く,特にノースリーブを中心とした様々な服,制服などその長身でスタイル抜群の姿を十分にすくい取ってくれている。
◆単にアイドル映画にとどまらないのは,登場人物のキャラクターが明確でわかりやすいからだ。顔はソックリでも,性格や態度がはっきり違う,達也と和也。「アルルの女」などクラシックを聴き,文庫本を読む和也とマンガ本や写真集の和也という風に小物を上手に活用している。
◆野球部員たちも,キャッチャーの孝太郎,メガネのキャプテン,監督の本田博太郎など,キャラが明確でどれも愛すべき人物たちである。さらに,母親役の風吹ジュンがすばらしい。和也が救った子供の笑顔で,吹っ切れるシーンは印象深い。南の母親役,生田智子は一言も発しないのは残念。美しい声の持ち主である(ちなみにチャングムの声)から。
◆また,ボクシング部の親友,宿敵新田など,女の子でも楽しめる配慮は憎い。
◆エロティックさはほとんど無く,クライマックスの高校野球の試合では,引き込まれ感動する。すばらしきファミリー映画といえよう。
◆一番印象的なのは,雨の中での長澤まさみの表情である。それまでとかなりちがう少しセクシーな表情がかいま見られた。むろん,ラストの白いワンピースで祈る南は忘れられない。「セカチュー」でも白いワンピースがよく似合っていたのを思い出す。
- 内 順一
- me―長澤まさみ写真集
