熱海港海釣り施設は、長さ260mの堤防からウキ釣りやサビキ釣りなどの釣りが手軽に楽しめます。
熱海港海釣り施設は足下から水深があり、潮通りも良いため、サバやイナダ、ソウダガツオ、シイラなど青物の回遊数が非常に多いのも特徴です。
5月頃からイワシや小サバの回遊が始まると、初心者でもサビキ釣りで手軽に釣ることができますよ。
【事故により海釣り施設へ】
以前は普通に熱海港として無料で釣りが出来る場所だったんですけど、平成14年の台風22号の影響による高波で釣りをしていた釣り人が2名死亡する事故がありました。このことから、平成18年にこの場所を海釣り施設として整備し営業を開始するに至りました。
数々の釣り場が閉鎖されるなか、有料化されたとは言え「熱海港海釣り施設」として釣り場が残ったのは良かったですね。
熱海港海釣り施設は結構マナーに厳しいので、マナーは守って釣りを楽しみたいですね。最悪出禁になりますよ!。
熱海港海釣り施設の情報
《所在地》
〒413-0023
静岡県 熱海市 和田浜南町1694-32
《営業時間》
4〜10月/6:00〜17:00頃
11〜3月/7:00〜17:00頃
営業終了の時間は「日没」までのため、季節により変動する場合有り
《入場料》
大人/500円、子供/300円
見学:大人/300円、子供200円
《駐車場》
1日/500円
《アクセス》
バスターミナル 7番乗り場・熱海後楽園行き
熱海後楽園方面行きバス利用約10分→終点下車→徒歩5分
《貸し竿/貸し道具》
3時間制でのセット料金 2.200円(入場料別途)
釣竿・リール・エサ・仕掛け・バケツ・水汲みバケツ付きです。
試しに海釣りに挑戦してみたい方にお勧めですね。
《熱海港海釣り施設で釣れる魚》
クロダイ、メジナ、マダイ、ウミタナゴ
アジ、イワシ、サバ、ワカシ、イナダ、ソウダガツオ、シイラ
キス、ハゼ、ベラ、カサゴ
タコ、アオリイカ
熱海港海釣り施設の釣り場
熱海港海釣り施設は全体的に水深が深く、水深は堤防の足下で7〜8mほど。少し沖で10〜13mと言った具合で、堤防としてはかなり水深の深い釣り場になります。
堤防全体として足下付近は少し浅く、急に掘り下げたように深くなっているため、投げ釣りでは足下付近での根掛かりに注意しましょう。
釣り場の水深は水深図を参考にして下さい。
この深い水深のおかげで、堤防近くを回遊する青物の数も多く、クロダイやマダイも釣れるので、それらを狙う「カゴ釣り」やウキフカセ釣りが人気です。
A.堤防・白灯台方向
堤防の先端に近い釣り場は青物の回遊が豊富なポイントで、青物やアジ、クロダイ、マダイをカゴ釣りで狙う釣り人に人気です。
足元付近から水深があるので、堤防からすぐ近くの場所でと投げ釣りやブッコミ釣り、カゴ釣りでマダイが釣れる事もあります。
仕掛けをあまり遠投しなくても良いので初心者がマダイを釣り上げることもありますよ。
先端付近はイワシや小サバ回遊数も多いのでサビキ釣りをする場合も、堤防中央にある出っ張りより灯台側の方が良いでしょう。
全体でのびのびとウキ釣り、サビキ釣りなどが楽しめます。特に釣り座による優劣は特に有りませんが、サビキで狙うなら、堤防奥よりは中央〜灯台付近をおすすめします。
管理棟の近くは水深がやや浅いポイントです。
B.岸壁
釣り人の多くが堤防の方に行ってしまうので、岸壁の釣り場は大抵は空いています。
C.貸し竿専用スペース
管理棟の近くに貸し竿専用のスペースがあり、釣り道具をレンタルした人だけが利用可能です。スタッフさんに釣り方も教えてもらうことも出来ますよ。
手前に並んでいる赤い釣竿が、熱海港海釣り施設の貸し竿です。
【熱海港海釣り施設でお勧めの釣り方】
熱海港海釣り施設では「アジの泳がせウキ釣り」と「ヤエン釣り」が禁止されています。
泳がせはウキ釣りが対象なのでブッコミ系は大丈夫みたいですね。
カゴ釣り
回遊魚が多い熱海港ではカゴ釣りが大人気。
長くなるので詳しくはこちらのページをご覧ください!。
サビキ釣り
熱海港では4月頃からイワシや小サバの回遊が始まり、誰でも簡単にサビキ釣りで釣る事ができます。
サビキ釣りはコマセ(撒き餌)を撒いて、集まってきた小魚を餌に似せたサビキ仕掛けに掛ける釣り方。
魚の活性が高ければ撒餌に集まってくる魚の姿も見れるので面白いですよ。
水温が高くなり魚の活性が高まる4〜11月頃までがサビキ釣りにお勧め。
《サビキ釣りに必要な道具》
釣竿:2.5〜5.5m
リール:スピニングリール
道糸:ナイロンライン3〜5号
オモリ:ナス型オモリ 3〜6号
その他
水汲みバケツ、魚掴み、スプーン、ハサミ、タオル
・サビキ釣りで釣れる主な魚
アジ、イワシ、サバ、コノシロ、サンバソウ、サヨリ、カマス、小メジナ
・仕掛けの準備
まず仕掛けを準備します。リールから出ている道糸を竿のガイド(ワッカ)に通して、次にコマセカゴに道糸を結びます。
コマセカゴには網タイプもあり、これは後からスナップで取り付け出来るので最後で構いません。
次にサビキ仕掛けをカゴにサビキの端に付いているスナップ取り付け、サビキ仕掛けの下のスナップにオモリを取り付けます。
・釣り方
コマセを入れる容器にアミエビを詰め、リールのベールを開けて、ゆっくりと海中に投入します。リールのスプール(糸が巻いてある部分)に指を当てて糸の放出スピードを調整しましょう。
狙いたいタナまで仕掛けが沈んだらスプールを抑えて糸を止めベールを戻します。
竿先を下げてシャクリ上げ、仕掛けを軽く上下に動かしてコマセを撒きましょう。
水面付近なら集まってくる魚の姿が見えるかもしれませんよ。
そのまま待っていれば魚がサビキ仕掛けに掛かるはずです。
サビキに掛からないのは魚の種類にもよりますが、大抵はサビキが大きい場合が多いです。
堤防際狙いでサビキ仕掛けを購入するなら小さい鈎の仕掛けの方が釣果は良いですね。
《ウキサビキ釣り》
浮サビキ釣りは通常のサビキ釣りに加えて少し仕掛けを構成するパーツが増えるので最初は難しいかもしれないですが、慣れてしまえば釣り方も簡単ですよ。
何より30~40cmクラスの大物も狙えるのが浮サビキ釣りの魅力です。
浮サビキ釣りに必要な道具
・釣竿
2.5~5.3m、10号くらいまでの仕掛けを投げられる物。
・リール
中型スピニングリール、3~4号ラインが150m巻ける物。
・浮/ウキ
5~10号浮力のプラ浮や発泡浮
・オモリ
ウキの浮力と適合するナス型オモリ。
・ウキ止め糸
ウキ止め糸を結んだ場所がウキ止めになり、ウキ止め糸を結ぶ場所を変えることで自由にタナを変更できる。
そんな深い場所はないが、理論上はリールに巻いてある道糸分の水深までタナを深く設定できる。
・シモリ玉
ウキの穴が大きいとウキ止め糸をすり抜けてしまう、そこで道糸の号数と同じ直径の穴が空いたシモリ玉を取り付ける。
・カゴ
ウキサビキ釣りではプラカゴが使用されます。
・サビキ仕掛け
幹糸が3号以上のサビキ仕掛けを使用しましょう。
釣り方
仕掛けのセッティングはシモリ玉→ウキ→プラカゴ→サビキ仕掛け→オモリの順に取り付ける。
最後に狙いたいタナの水深に合わせて、仕掛けの位置から水深分離れた位置にウキ止め糸を取り付けよう。
仕掛けを投げる際には、スプールに軽く人差し指を添えてサミングを行うと仕掛けが絡みにくい。サミングしないと着水時に、先に着水したサビキ仕掛けにプラカゴが落下してしまいサビキが絡まってしまう。
仕掛けが安定してウキに重みが乗ったら、1~2回竿を煽りコマセを撒いて魚を寄せよう。
反応がないなら上下に1mづつタナを変えながら魚の居るタナを探ってみよう。
どおしてもタナがわからない場合は釣れている人に聞くのが一番!。
《投げ釣り/ちょい投げ》
コンパクトロッドやルアーロッドに5〜10号の天秤と仕掛けを取り付け、イソメをエサに投げるだけなので誰でも簡単に楽しめます。
仕掛けが着底したら、ゆっくりリール巻いて魚のいる場所を探っていきましょう。投げ込んで放置するより効率的に魚を釣ることが出来ますよ!。