人によく慣れるペットフィッシュとして長年人気の高いオスカー。
今回はオスカーの飼い方、混泳の手品などを紹介します。
オスカーってどんな魚?
分布 南米、アマゾン、ペルー
全長 30〜40cm
寿命 5〜8年
性格 やや気が強い/個体差が大きい
水槽 60cmワイド〜90cm以上
水温 24〜30℃
水質 6.0〜7.5PH
混泳 基本的に可能
オスカーの種類・品種
●タイガーオスカー
出展https://blogs.yahoo.co.jp/prune500/6299358.html
タイガーオスカーは、最も一般的に流通しているオスカーの一種。東南アジアで盛んにブリードされており、沢山の幼魚が出回っているので価格も安い。
●レッドオスカー
出展https://blogs.yahoo.co.jp/prune500/6299358.html
胴体に入る赤の面積が非常に広いオスカーで、水槽内でもよく目立つ。タイガーオスカーと同様に定番品種である。
●アルビノオスカー
出展https://blogs.yahoo.co.jp/inuc0r0/56611262.html
レッド・タイガーや各種オスカーのアルビノタイプ。 改良品種として出回っており、入手も難しくない。
アルビノオスカーにも個体差があり、終生体が白いものから、成魚に近づくと一部が黒ずむ個体がいる。
●ワイルドオスカー
ワイルドオスカーとは、自然の川で生まれた天然物のオスカーのこと。
アマゾン水系やペルーなど、実に多種多様な産地で採取されたオスカーが輸入されている。
模様や色合い・価格もピンキリで、ペルー産のオスカーは3000円程で購入できるが、人気の高いネグロ川産のオスカーは3万円以上することも珍しくない。 珍しい産地のオスカーも同様に数万円の価格で取引されている。
●ショートボディ オスカー
出展https://blogs.yahoo.co.jp/hematoidred/41534163.html
体が寸詰まった変異種のオスカー。近年では改良品種として固定されている物もあるようだ。
●ロングフィンオスカー
背びれ、尻びれ、尾ひれの長い優美なオスカー。 こちらも改良品種として出回っている。
ロングフィン個体はヒレが裂けやすいので、綺麗に飼育したいなら単独飼育か、大人しい魚と混泳させよう。
オスカーの飼育
オスカーはアマゾン川流域に広く生息する南米産の大型シクリッドです。
非常に良く人に良く慣れるため、ペットフィッシュてして大変人気のあるシクリッドです。
産地によって様々な模様があり、コレクションするマニアも多い。
ワイルド個体の人気が高く、毎年多数のワイルドオスカーが輸入されています。
様々な魚と混泳も可能ですが、元々シクリッドであり気が強い性格なので、オスカーや他種を同じ水槽で何匹も混泳させるには知識と観察力が必要です。
水槽
オスカーを単独飼育するなら60×45×45cm水槽から飼育が可能ですが、同種、他種との混泳を考えるなら90cm以上の水槽を用意しましょう。
特にオスカーは2匹での飼育だと高確率で喧嘩をするため、最低でも3匹からの混泳になります。
30cmサイズの魚を3匹飼育するには、最低でも90×45×45cm水槽が必要ですね。
混泳引数の目安
90cm 3匹
120cm 3〜6匹(奥行き60cmなら5〜8匹
フィルター・濾過
オスカーは大食漢であり、餌も散らかしやすく非常に水を汚す魚である。そのため、フィルターは濾過能力の高い上部式フィルターや、オーバーフロー式を選択する事になる。
フィルターに入れるろ材は、目詰まりし難く通水性の良い大粒のリング状のろ材を使用する。
メインとするフィルターの能力が心配な場合には、補助的に外部式フィルターや他のフィルターを使用するのもおすすめ。
お助けアイテム。フィッシュレット
大型魚を飼育する方にはお馴染みの集塵機。エアーの力で本体上部に取り付けられたプロペラが回転し、底部の穴から糞や残餌を吸い込む仕組み。糞や残餌の溜まり易い場所に配置する事で、効率よくゴミを収集してくれる。
小まめにフィッシュレットを掃除する事により、本来水中に残留するはずの有機物を、バクテリアが分解する前に取り除くことができ、フィルターの負担を減らし硝酸塩の蓄積を減らすことができる。
水質管理
オスカーは大食漢で、口からエサをボロボロこぼしたり吐き出したりと、同サイズの魚と比較してかなり水を汚します。
水を汚すオスカーの飼育ではろ過能力の大きなフィルターと水換えが重要です。
硝酸塩の蓄積によるPHの降下に注意が必要で、PHが6.0を下回らないよう、週に1〜2回、1/2の水換えを行うようにしましょう。
PHの降下が早く水換えをしても直ぐに下がってしまう場合には、濾過槽に大粒のサンゴ砂やサンゴ枝を投入してPH低下を防止します。
ただし、サンゴ砂を使用する場合には、PHの数値を水換えの参考にすると硝酸塩の蓄積を見逃してしまう事になるので注意しましょう。
PHが5.5より下がりすぎると、粘液を分泌したり、代表が白く曇った様になる、食欲が無くなる、ヒレが溶ける、急に怯えるなどの症状が現れます。
硝酸塩の蓄積も同様の症状が現れます。
放置して置くと急死したり、エロモナス症など他の感染症に掛かりやすくなるので、全量換水をして早めに対処しましょう。
PH/硝酸塩の濃度に注意して、水換えは忘れずに行いましょう。
餌
食欲旺盛なオスカーは、基本的に選り好みする事なく様々な餌を食べてくる魚です。
シクリッド用の人工飼料をメインに、エビやメダカなどの生餌、クリルをバランス良く与えましょう。
赤色が入っている個体には色揚げフードも有効ですよ!
ワイルドオスカーは、やや人工飼料に餌付きにくい場合がありますが、慣らせば普通に食べる様になるります。
大きな個体に育てたいのなら、幼魚のうちはアカヒレやメダカなど生餌を水槽に泳がせて与えると成長が早くなります。
オスカーは食事の行儀が悪い!
オスカーは餌を食べる際に喉にある歯で餌を咀嚼するため、ボロボロと細かい餌のカスを撒き散らす事もしばしば見受けられます。
何故かモグモグしてからブハッと吐き戻すこともしばしば。
給餌後は小まめに掃除するか、メンテナンスフィシュに掃除してもらいましょう。
魚の飼育数が多い水槽でもでは、エアーの力でフンやエサをを集めるフィッシュレットも良く使われています。
残餌の処理にはセルフィンプレコやカラープロキロダスもお勧めです。
敷砂
砂を敷くと底面からの反射を抑えられるので、オスカーの体色が少し濃くなります。
ガーネットサンドや粒の小さい大磯砂が定番です。
砂があると掘り返したりオスカーのストレス解消にもなるので、薄っすら水槽の底面が透ける薄さに敷くのも良いですね。
砂を口に砂を含んで運ぶ可愛らしい姿を見せてくるます。
大食漢なオスカーの飼育では、砂の中にゴミやヘドロが溜まり易いので、砂を敷くのであれば水換えの度に、サンドクリーナーで溜まった汚れを吸い出す様にしましょう。
混泳
大型シクリッドのオスカーは、混泳魚に与えるダメージも大きい為、混泳には細心の注意が必要です。
歯は無いものの齧る力が強く攻撃された魚のダメージは大きいので、かならず直ぐに隔離できる水槽やセパレーターを用意しておく様しましょう。
オスカー同士よりはシルエット、遊泳層の違うポリプテルスやプレコなどは混泳させやすい。
とにかくオスカーは気に入らない相手を、かなり執拗に攻撃するので、混泳する日は1〜2日目を離さない様にします。
気がつかずに長時間放置しておくと、鱗が剥がされボロボロにされて死んでしまいます。
混泳の手順
同種、他種との混泳を始めるなら、必ず3匹以上で混泳をスタートしましょう。
2匹で混泳を始めると弱い個体が集中的に攻撃されてしまいます。
成功させるには可能な限り早く、できるなら幼魚の段階から混泳を始めるのがお勧めです。
単独で長期間飼育した個体は協調性が低くなってしまう場合もあります。
あまりトラブルを起こさずに混泳を成功させるには、オスカーのサイズを混泳魚より1〜2回り小さく抑えると良いです。
レイアウトは極力避けシンプルに。流木やシェルターなど、オスカーが縄張りを主張する場所を作らない事が重要になります。
幼魚から混泳を開始する
縄張り意識の弱い幼魚期から混泳をスタートすると、成長してからも上手くいくケースが多いです。オスカー以外の幼魚と混泳を始める場合には成長速度の差に注意すること。
細長いポリプテルスは食べられてしまう事もあります。逆にナマズは成長速度が速く、オスカーを食べてしまいます。
幼魚なら同サイズのオスカーや、遊泳層、シルエットの異なる魚を選びましょう。
オスカーとの混泳にお勧めの魚
オスカー
キングコングパロット
アイスポットシクリッド
カラープロキロダス
セルフィンプレコ
ポリプテルス・エンドリケリー
ポリプテルス・オルナティピンニス
コロソマ
オスフロネームスグラミー
シルバーアロワナ
アジアアロワナ
若魚〜成魚
縄張り意識が芽生え始めるので、幼魚よりも少し難易度が高くなる。
単独で飼育しているオスカーの水槽で混泳を始めるのであれば、一気に2匹以上のオスカーを追加する事。
単体で後から入れた個体は虐められる確率が高くなる。
サイズ差も虐められる原因になるため、出来るだけサイズ差はなくした方が良い。
7〜10cm以上サイズ差があるなら、別水槽で育ててから同居させるのが無難です。
病気
オスカーは多少水質が悪化したくらいでは病気には掛からない強健種です。
水質の悪化、外傷、ストレス、偏食が重なると強健なオスカーでも病気になってしまいます。
とにかく水換えをしっかりと行い、清浄な水質を保つ事が1番の予防にになります。
穴開き病
頭に穴が開き、白い組織が見える状態になる。
主に水質の悪化が原因なので、水換え、ろ過槽の掃除をし、バクテリアをしっかりと添加する事。
発生初期であれば薬を使用しなくとも完治することが多い。
白点病
水温が不安定だと幼魚期に発生し易い。
水温を26〜28℃に維持して塩を投入すれば直ぐに良くなる。
ポップアイ
エロモナス菌による影響で目が出目金のように飛び出してしまう病気。
やはり水質の悪化や極度のストレスにより、オスカーの免疫力が下がると発症しやすくなる。
基本的にオスカーは非常に強健な魚です。
毎週適正な量の水換えと、濾過槽の掃除を行なっていれば、簡単には病気になりませんよ!

にほんブログ村
愛くるしいペットフィッシュ。オスカーを飼育してみて下さい。