いつもお読みくださりありがとうございます。

 

偏差値40台の中学受験として、偏差値40台の子の特徴、共通するよくない癖、ここが改善できたら、というようなことを連続して書いています。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

その中でも、今回のテーマは簡単に直せるものだと思うのでもしお子さんに当てはまるなら今すぐ、今日から直してあげてほしいと思います。

そして、この定規の話は偏差値50台でも60台前半でも当てはまることがあるので考えてみてほしいと思います。

 

この、定規を使わないで!!

ですが、たくさんいるんです、何でもかんでも定規を使って線を引く子が。。。

 

線分図はもちろんだし、グラフだってもちろん定規真顔驚き

 

ここまでで、え?うちの子は線分図とかはフリーハンドだし大丈夫と思っている方、ちょっと確認してみてください。

5年6年で立体図形を書くときに定規使ってませんか??

立方体を組み合わせたり、多面体が出てきたときに定規を使う子はかなり多いです。

 

気持ちはわかるんです、綺麗に書いたほうがたしかによくわかるし。

でも一番の問題として

 

入試で定規は使えないよ!

 

っていうことです。

もちろん、難関校の一部では定規を持参するよう指定があったり、鷗友学園では定規が配られ、定規を使って作図することが指定されていてさらにその定規は「お土産」として持ち帰ることができます。受かった子の定規をもらっている子とかもいますよね。

駒場東邦でも理科で定規を使ったグラフを書くのは定番です。

 

ですが、とくに偏差値50台まで(四谷)の学校を受ける場合はほとんど定規は持ち込めないはずです。

 

それなのに、線分図ですら定規を使って書いているなんて。。。。チーン

過去には問題に出てきた円を描くのにコンパス持参して使っている子もいましたえーん

誰がいつ指導したのかな、と思ってしまいます。

そもそも、字がまっすぐ書けなかったり図が書けない小学生だからこそ、網掛けのノートを使わせていますよね??

なぜさらに定規を。。。

 

ちなみに私は日能研のノートが大好きです(笑)紙質といい、線の幅といい、私にはベスト!!ですがそれだけ売ってくれとは言う勇気がなかったので、学生時代からの友達で同じ年代の子を持つ友人にその家庭は日能研だったので「お金払うからノート買って」とお願いして買ってもらっていましたキョロキョロそして息子に使わせていました。ノートだけ、きっと売ってくれそうですけどね。

我が家はテストだけ受けさせている常連滝汗だったので、なんか言いづらくて。。。

 

なので(仕方なく)その次にお、これはと思っていまだリピートしているのは、ご存知の方も多いと思いますがコクヨの理系ノートです。

幅が広いほうがいいのでA掛です。

 

 

 

 

このノートは何セット買ったかわからないくらいリピートしています。

本当は、日能研のノートがいいのですが(しつこい)驚き

でも中学生になってもこのコクヨは本当に使えます。

 

定規というのはたしかに練習しないとうまく使えません。なので小学校1年、2年生では定規で線を引く、決められた長さを定規で引くという算数の単元がありますよね?これに苦戦する子も一定数いるようです。

 

先日、娘の小学校の先生とお話する機会がありましたが、「定規をうまく使えない子が多くて」と仰っていました。

娘は定規はモンテッソーリ教育の中でも使っていたのでまったく問題なく使えますが、手と目の呼応がしっかりできないとたしかに幼児や低学年には難しいかもしれません。

 

ここまで書いて、いったい定規を使えなのか、使うななのか、どっちなの!?と思われそうですが当たり前ですがTPOですし、発達の段階に合わせて徐々にフリーハンドの練習をすべき、ということです。なぜならしつこいですが、入試ではフリーハンドなのですから。しかも、フリーハンドで図が描ける子が定規使えないわけがない、という。。。真顔

 

それなのに、小学校によってか担任によってかわかりませんが酷い事例が

筆算で定規を使わせる

です。

 

はあ~!?バカじゃないの!?と叫びたいのをこらえつつ、実際には言いませんけども思っています。

幸い、うちの息子のときはそういう先生には当たらず、学校もそうではなかったので半分都市伝説みたいに思っていましたが、指導しているお子さんたちの中にはたくさんいらっしゃいます。

 

学校で、筆算を定規で描かないと×になるという子が。。。。

推測ですが、学校側にも理由があってそれは上記に書いたような「定規で線を引くことが出来ない子に、その練習をさせたい」とか「筆算が曲がると計算ミスを誘発するから、筆算を綺麗に書かせるために定規での指導をしている」とかなんだと思います。根本的なことを言えば、「手と目の呼応」ですよね。ひどく不器用だったりするとこれが出来ない子がいます。そういうことの発見のためなのかもしれません。

 

が、

 

こと、中学受験を目指す過程においてはこの「なんでも定規」は本当に害しかないと思います。

幼児期や低学年の一時期だけ、定規の練習をしたら十分じゃないですか??

なんで、筆算の宿題にいつまでもいつまでも定規を使わせて、使ってないと×にするのか。テストも×です。

さすがに5年にもなってテストで×になるという子は会ったことがないのですが、3年生くらいまでですかね、

こういう教育を数年受けてきた子の中には、真面目な子ほど「常に定規を使う」癖がついている子がいます。

もう高学年になっても定規が手放せず。

 

私の授業でも、普段の板書のときから常に左手に定規を持っていて、ササっと定規で線を引く。。。

罫線のついたノートを使っているのに!!

 

それが6年とか5年だったりすると「ねえ、なんのためにその罫線があるのよ~、定規使わないで書いてごらん」と促します。

が、1回じゃ定規の呪縛は解けません。もう何度も何度も毎回毎回言って、それで直せるかどうか。。。。えーん

 

そういう指導をされている小学校の先生に言いたいのは

「定規も練習しないと使えませんけど、フリーハンドも練習しないと描けるようにならないんですよ!」ということです。

 

定規で線を引けないのなら仕方ない、まあそういう時期があってもいいでしょう。

でも少ししたら「フリーハンドで筆算を描く」練習、必要じゃないですか??と。なんでそっちはやってくれないんだろう。

 

一見、綺麗なノートになんの意味があるのでしょう。。。。

たとえ中学受験しなかったとしても、その子は中学でも綺麗なノートを作るために定規で線を引くのか?

→たぶん、引くんですよね、そういう子は。実際にいますから。

 

罫線のあるノートをせっかく使わせているのだから、そこはフリーハンドを練習させましょう。筆算なんかもちろんフリーハンド。

線分図も面積図もフリーハンドです!!

 

慣れれば描けます!描けないなら慣れるまで練習したらいいんです!

 

そして、すでにお分かりかとは思いますが、罫線のノートが最終目的地じゃないですよね??

入試問題は「白紙」ですよ滝汗

与えられる計算用紙があっても白紙の紙だし、問題文の隙間に書くときももちろん罫線なんてないですよね?

 

つまり最終的には白紙に線分図も立体も描かないといけないのです。(もちろん筆算も)

 

ダイヤグラムだってフリーハンドで描けなきゃ。

ダイヤグラムをササっとフリーハンドでかける子は本当に少ないです。練習していないですからね。

これが偏差値60以上(四谷・算数)になればだいたいかけているはずです。

 

言われなくてもフリーハンドで頑張って描いていたりするからなんでしょうね。

でも偏差値50台でも、もちろん40台以下は絶対に指導しないと無理です。

 

そもそも速さの単元でダイヤグラムのほうが早く解けるね、という問題までたどり着いていない場合も多いですが、その前段階で速さの線分図、図、が書けていればハードルは低いはずです。

 

フリーハンドで算数の答案用紙を完成させる練習は息子にもずっとしていました。もちろん普段は罫線ノートを使わせ、段階を見て問題を解くときや過去問などは白紙で練習。

結果偏差値60前後の学校に進学している決して飛びぬけて才能があったわけでもなく、努力は全然、の息子ですがそれでも鍛えておいて良かったと思っています。難関校になればなるほど「解き方」を書く欄がありますのでそういう紙の使い方も重要です。

そして中学以降は定期テストだって基本的にはすべて「解き方」を書きますからね。

 

実際に息子にも娘にも、フリーハンド力を鍛えるためにしていたこととしては

「点図形」です。幼児期からやっていました。

この天才ドリルのシリーズは幼児から小学生高学年でも出来ない場合はやったほうがいいです。

とくに、立体がこれから本格的に出てくる前の3年4年生なら全然間に合います。最初は「こんな簡単なこと」と思うかもしれませんが、線対称、点対称、立体、これらの感覚が楽に身につきます。一日2ページとかで充分なので。

 

 

 

 

他には毎度お勧めしてしまうのですが、サイパーにもちゃんと点図形あります。

 

 

これも我が家では幼児期にやりました。

息子はあまりできませんでした。。。。右の図を左にそのままうつす、ということがスッとできず。。。

がさつで適当、な性格がそのまま出ていましたね。

娘はほぼパーフェクトでした。

小学校受験での定番である点図形描写ですが、手と目の呼応や筆圧を調整する力、などいろいろなものが鍛えられるのだと思います。やって損はないです。

 

話が戻りますが、線対称とか点対称とかイマイチわかっていない子も多いので、その点でもこれらの問題集はお勧めです。

 

ここまで6回に分けて偏差値40台の子を指導していて感じることを書いてきましたがいったん閉じて、また適宜書いていきたいと思います。

偏差値に分けず、国語の語彙力の話、読書、中学受験と習い事なども取り上げていきたいです。

 

今後ともよろしくお願いいたします。