いつもお読みくださりありがとうございます。

 

偏差値40からの中学受験とか、30からの中学受験とか、いろいろなブログがありますが、

今回私は偏差値40台で終了する子の中学受験について感じることを書いてみたいと思います。

 

この偏差値帯はボリュームゾーンの下だと思われていますが、感覚的には偏差値40台こそが一番ボリュームゾーンなのでは?と思うくらいこの偏差値帯で闘っている子は多いです。

 

偏差値40台で終了する子のパターンもいくつかありますが、

 

①最初から最後までこのゾーンだった

②偏差値20台、30台からこのゾーンまで伸びた

③偏差値50台も経験しているが、最後失速した

 

私の経験の中では①が意外にも多いです。

「お前の指導が悪いからだろう」と言われたらそれまでなのですが、必死で伴走してもどうしてもテストで結果を出せない子というのが存在することは確かです。

 

原因は、正直わからない部分と予想でこうなのかな?と推測する部分しかないのですが、ひとつ、誰でも親次第で改善できるのではないか?と思うことがあります。もし、偏差値40台で今闘っている親子さんがいたら、ひとつ試してみてほしいことがあります。(全然勉強してませーん、という場合は除きます)
 

 

それは、偏差値40台、または30台後半、そしてけっこう、真面目、勉強していないわけじゃないはずなのに、なぜかテストで点が取れない。

このようなお子さんに多いのが、

「先生に忖度してわかったフリをする、優しい子、または気が弱い子」

 

もちろん必ず絶対、ではないですよ?

ただ、宿題も一応やってきている、授業はほぼ聞いている、だけどアウトプット力がない。確認テストをすると何回も間違える。

 

そういう子は地頭論を除くと、「わかったフリ」を授業中していることが多いです。

これが集団だとかなりスルーされてしまいます。

そういう子って、なんと1対1でも「わかったフリ」をするんです。。。

優しい子が多いです。先生に「わかった?」と聞かれるとわからないと悪いと思って「わかった」と答えてしまい、かつジェスチャーすらわかったかのようなうなづきや、表情をしてしまいます。

 

数回担当すると、いや絶対わかってないだろう、とこちらは気づきますし、その場ですぐ類題をやらせればわかっていないことは明白です。そういうときは、「先生の言い方を変えてみるね」とか「1回2回、3回でわからないのは当たり前、みんなそうなんだから何回でもいうし、何回でも聞いてね、わからないところがあるから教えてもらいに来てるんだから!」と明るく言うようにしています。

 

本当の意味で腑に落ちてないのに、わかったフリをして授業をこなしている、そうなると親は「なんで授業受けてきてるのにわかってないの?出来ないの?」となりますよね。。。。

 

そんなときに「先生が悪い!」または「うちの子が聞いてない!」と怒りたくなる気持ちはわかりますが、根本的に「わからないことを恥ずかしい」とか「わからないと怒られる」とか思っていないか、考えてあげるといいと思います。

 

わからないことをわかるまで聞いてくる、そのために塾(特に個別は)に入れているんだから、と背中を押してあげてほしいと思います。

 

優しいお子さんだと、私たちにも気を遣うですよ。

先生、一生懸命何回も説明してくれているから、そろそろうん、って言わないと悪いよな。。。って。

私の場合はそういう気遣いには気づくので、先ほどのような言葉をかけて、基本に戻ってわかるまで、言い方を変えてやり方を変えて伝えるようにはしています。

 

しかし全ての科目を私1人で見ていることは少ないですし(たまーにあります)、そういう子は誰にでもそうなので、わからないことを貯めていき、入試には間に合わないとなることが多いです。

 

結局は目標校(偏差値50だったり、55だったり)のレベルを下げることになります。

 

わからないことを1つ1つ潰す、新しいことを入れるのではなく、とくに算数と理科の計算は、こんがらがっている頭を整理する、これが一番大切かなと偏差値40台(それ以下も)の子を教えるときは考えています。

 

そして「わからない」が悪だと考えすぎると、「宿題のカンニング」に走ることが多いですチーン

そういう子は元々は真面目なのでテストは絶対カンニングしません。気も小さいしできません。

 

ただ、宿題をチェックする塾だったり親だったりすると、「出来なきゃいけない」とプレッシャーがあって、自分で解いてみるんだけど出来なかったりすると、帳尻合わせで答えを一部見たりします。

 

そうなると悪循環にしかならないので、親や塾は「わからないことは悪くない」というマインドを植え付けることが大切です。

 

もういくつか、偏差値40台の子によく見られる特徴があるので次回から少しずつ書いていきたいと思います。