2011年、テレ東。
連続ドラマ『鈴木先生』
(主演:長谷川博己さん)
誰ひとり心を摩耗させず、
より良い議論を交わせるクラスになるよう、
担当するクラスの生徒全員に目を配る中学教師・鈴木先生

2年生のA組を受け持っており人気が高い。
そんな彼が、生徒達の心の成長、クラスへの革命を楽しみながら意識的に起こしていく物語

無事に卒業させる事だけがゴールではなく、
あくまで生徒と同じ目線に立ち意義のある話し合いを進めようと頑張る先生が主役(^^)v
又、思春期真っ只中の生徒達は勿論だが、
男性教師の性的欲求や不満との闘いが描かれている
のはゴールデンタイムの作品では特に異色で意欲的で特筆すべきだ✍️
女子生徒と避妊具なしで肉体関係を持った男子生徒と、
その母に対し鈴木先生が熱弁する場面📺
避妊をしさえすればいい、
という事はどうしても教えられない主義を持つ鈴木先生🤓。
「本当に子供達の幸せを願うのであれば、
有無を云わせぬ避妊指導よりも
セックスの神秘性と精神性を解いていく方が
望む結果に近道だと思うんです。」
「つけてする、という選択が許されている。
つけてすればオッケーなんじゃない。
ただ、許されているだけだ。」
鈴木先生の精神論は中学生には難しすぎだと思うけど、
『許されている』って言葉を強調して使っているのは好きだな

セックスの素晴らしさ、
なんてものはどこでも教わらない。
そういう機会がないから、初体験の年齢や経験人数を異様に気にしたり、童貞(処女)だからどうの、というような下世話な方向に話が持っていきがちなのかも??🤔
それはとても不幸なこと…😧
する、しない、の選択は人それぞれじゃないといけないけど、
秘めごと、なんて言い方は古いかも🙁
鈴木先生は、
『僕は生でする派なんです。』と、
レストランで恋人に声をひそめたりするわけでもなく淡々と話してるものね(笑)
それにしても、真っ昼間の平和な?公園で、例の女子生徒と彼女の今彼、元彼数名、彼女の友人女子を合せた数名(学年を超えて)を相手に愛の課外授業をする鈴木先生、凄すぎる…😳🙌
それについてこれる生徒達もね💦
9話と10話(最終回)の議論は更に凄かった

議題は、
『鈴木先生のできちゃった結婚を許すか否か』
という又、性的な問題なんだが、
今まで発言の機会がなかった生徒の熱弁もあってドキュメンタリーのようだった。
どうしてもクラスに30人もいて、1クールだと、あれ…こんな子いたっけ?って感じの子もいて…
しかも本作は、
教育テレビでやっていた『中学生日記』の様に、一部をのぞき、どこからどう見てもリアルな中学生たちを集めていた。
ここでら、それが凄く良かった😌
こんなドラマ、中々見れないってぐらいに(*^^*)
『私の家庭は母子家庭で〜』
『経済的な事情で私とお姉ちゃんを高齢出産で〜』などど、
それそれが話し始めると、
本当にその子自身のバックボーンなのでは?!
アドリブを入れた箇所はなかったのかな??
あるとすればどのくらいだろう??
……と色々なことを思わせるほどの、
臨場感に満ちていて驚いた

自分の主張を通すだけでなく、
相手の意見を耳で聴くだけじゃなく、
心で聴き思いやる

鈴木先生が育てた生徒たちは、
鈴木先生の言うとおり、未発達な子どもなんかじゃなかった

この議論の後に、
長谷川博己さんの泣く場面があったのも
素晴らしかった✨✨
本気で泣いてて、ぐっと来た

長谷川博己さんだからこそ、
舞台みたいな鈴木裁判が出来たのだとと思う!!



また、土屋太鳳さんが演じた、
鈴木先生にとって、
スペシャルファクターである
小川蘇美👩について



周りに流されない芯の強い子でありながら、
当たり前なことに、
普通の可愛い中学2年生でもあったんだよね

リアタイで見てた時は、
太鳳さんのことも知らなくて、
あまりの完璧なクールビューティーさに驚き、それを忘れがちだった(^_^;)
小川蘇美「これからも大変なこといっぱいあるかもしれないけど、私はやるから。
大人から見ていいなって思われる生徒をやるから。
先生も嫌われ役や笑われ役に逃げないで下さい。
いつまでも私達から見て憧れられる先生でいて下さい。」
私が自虐的人間だからこそ経験上、思うのだが、
人に好かれないこと、
ましてや嫌われることは傷つくし惨めだけど、それに慣れるのは意外と簡単!
人に期待される自分でいることの方が難しいのかもしれないね。
『常に自分を律する』ということは大変なことだ…

優等生で優しくいい子…
家庭でも問題はない…
そんな生徒が密かに問題児に抱く劣等感とか、
いい子ちゃんを辞めれずに苦しむ姿を色濃く描いているのが本作。
このテーマは、
風間俊介さんがキーパーソンで出演した、
2013年公開の映画版🎬⤵にも及んでいる。
この映画版も名作



そして、放送に毎回ある、
『今日も教師をやろう!』
という鈴木先生のモノローグ。
これもまた映画版でも色濃く描かれたが、
社会の色々な多様性の中で、その役割を演じよう!
時に理不尽なら、社会を動かす権利を持つ者として歯車の一部に積極的になり変えてみせよう!
という、
明るく、また奥深いニュアンスが込められていると感じる😌
鈴木先生がスイッチを切り替える時は大抵、登校中の朝だ。
小川蘇美から大分イメージが変わったような?と感じていた土屋太鳳さんだけど、
真面目で頑張り屋で美しくてむしろ何ら変わりがないな💓
SNS等で、どんな声があがろうとも、
周り方々の期待にひたむきに応えてらっしゃる誠実で素敵な女優さん🎶
彼女に特別詳しくもないのに、ここまで憶測するのは勝手だと思うけど、
もしかしたら彼女の、その真っ直ぐな根性や精神性まで見抜いての配役だったのかもしれない❗
とか思っちゃう(^_-)-☆