sadounivは和田秀樹氏のアドバイスを踏まえて、数学の受験勉強を一切しないことにした。

 

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sadounivは数学教師になるために大学に行きたかった。

 

高校1年、および2年生のときの数学の成績はすこぶる良く、定期テストでは100点を連発していた。

 

友人らから「先生」と呼ばれ、数学については、実際の先生よりも多くの質問を受け付けていた。

 

彼らの質問に対して、わかりやすく説明してあげることが楽しかった。

 

高2の終わりの時点では、センター試験の問題でも大体コンスタントに9割以上を得点できていたし、自分の武器は数学だという自負があった。

 

しかし、高3になり、受験勉強を始めたあたりで、その自信が過信だということが明らかになった。

 

センター試験を超えるレベルの問題がさっぱり解けないのである。

 

今となっては、その原因は何となくわかっている。

 

「解法パターン暗記」に頼り切っていたのだ。

 

定期テストやセンター試験レベルであれば、出てくる問題のパターンには限りがあり、公式とパターンさえ覚えてしまえば、対処できてしまう。

 

もともと記憶力はいい方だったし、幼少期から続けていた公文式で鍛えた「ゴリゴリの計算力」も相まって、向かうところ敵なしだった。

 

しかしながら、難関校の2次試験レベルになると、発展的な問題やら、公式の深い理解を求める問題やらが出題され、手も足も出ない状態となる。

 

上っ面だけ理解して、解法テクニックをふりかざすような輩は一掃されてしまうのである。

 

当時のsadounivはそんな原因に気づくこともなく、自分のやり方を変えようとはしなかった。

 

和田秀樹氏の「数学はとにかく解法暗記しろ。」というアドバイスも背景にあったと思う。

 

しかし、いくら問題を解いても解いても、難関校の問題は解けるようにならなかった。

 

※和田秀樹氏の言う「受験数学は暗記」は間違っていないと思う。受験数学は解法パターン暗記で乗り切れる要素が強い。

しかし、(灘高校出身の和田氏然り)背景知識の土台がしっかりしている人がやる「解法暗記」とそうではない人が付け焼刃で行う「解法暗記」は、おそらく違う。sadounivの知識の土台は弱く、グラグラとしており、その上にいくら解法パターンを丸暗記したところで、応用が利かない、ということだったんだと、今になって思う。

 

いつか開花する瞬間を待ちながら勉強を続けていたが、


コスパが悪いと判断し、高3の夏休みに、数学を勉強することをやめたのだ。

 

国立大学を狙う以上、他の4教科もやらなければならないし、これもまた和田秀樹氏のアドバイスのとおり、物理に注力することにしたのであった。

 

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数学の先生になりたい人間が、大学入試の数学程度で音をあげるようでは、全然ダメではないか。

 

そんなことはわかっていたが、もはや「大学に合格すること」が眼前の目標である以上、なりふりかまってはいられなかった。

 

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~~目次~~

まえがき

1.高校生sadouniv

2.センター試験

3.願書

4.いざ、東京

5.東京

6.直前期の勉強と「和田秀樹本」

Now>>7.数学ガン捨て作戦

Next>>8.風邪をひく

9.横須賀を出る日

10.2/12品川プリンスホテル

11.東大足切り

12.上智大学

13.慶應義塾大学

14.私大受験 中休み

15.早起きの誓い

16.高田馬場

17.早稲田大学

18.帰島

19.戦いの後

20.そして合格発表