シリカゲルは化成品であり、内部にマクロ、メソレベルの小さな孔(穴)を無数に持つことで大気中の水蒸気を吸湿します。
シリカゲルは大別するとA型とB型の2種類がありますが、加工方法の違いにより孔のサイズが異なるため、吸湿の特長に違いが生じます。
一般的にいえば、乾燥剤のシリカゲルといえばA型となります。
業務用の使途では主に食品のほか、半導体、機械、精密部品、電子部品、衣類の梱包、包装、保管時に使用します。
このAタイプは関係湿度約30%から吸湿を始め、湿度が高くなるほど吸湿します。
つまり、比較的低湿度より吸湿をはじめるため、湿気(水蒸気)の影響をできる限り抑えたいものが使用対象となります。
そのため、空気の侵入をできるだけ抑えたケースや袋であれば、長期に保管することができます。
この乾燥剤シリカゲルの使用量を知るには、JIS規格Z-0301に計算式があります。
拙サイトにも紹介がありますが、包装材の品質、乾燥剤の性能などの情報を必要とするため、直接問い合わせをして頂くことをお勧めします。
次にシリカゲルの効果についてです。
包装、梱包形態において、より機密性を高めることが乾燥剤の効果を更に引き出します。
仮にピンホールくらいの穴でも湿気はグングンと中に入り込みます。
また、包装材をどの種類を選定するかにより保管状況は変わります。一般にポリ製の袋では湿気を長期間に渡り完全に阻止することはできません。
特に家庭で使用される野菜を包むような薄手のポリエチレン製は、湿気の侵入が少なくありません。
アルミ、アルミ蒸着フィルム、OP/CP(延伸・無延伸)などのフィルムは湿気に対してバリヤ性(遮断)が優れますが、これら袋の素材を確認した上において、シリカゲルを使用して頂くことをお勧めします。
シリカゲルA型5g / 10g <一般的使用の場合>
【非食品】
バッグ類 衣類 カメラ レンズ類 補聴器 装飾品
【食品】
クッキー バスタ 乾物 パウダー類 菓子
ペットフード
【使用目安】
1リットル 5gタイプで2ヶ~4ヶ
同 10gタイプで1ヶ~2ヶ
※ 水分の多いものであれば、更に調整を加えます
シリカゲル10g×100P / 5g×100P 他