使い捨て?再利用? 業務用として乾燥剤、除湿剤を選ぶ前のチェックポイント<倉庫、工場> | 湿気・カビ・結露と闘う乾燥剤製造・販売(株)テクノスナカタのブログ

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業務用乾燥剤、除湿剤、家庭用湿気とりの製造販売を主業務とする会社です。湿気、カビ、結露にまつわる情報および対策例を紹介します。またシリカゲル、シリカゲルB型、塩化カルシウム、ゼオライトの特長、使途に加えて安全性にも言及します。

業務用で使用する乾燥剤、除湿剤には、吸湿終了後に交換する使い捨て(ディスポ)タイプと、天日や乾燥機により再利用して使用できるシリカゲルB型があります。

 

量販店では、これら2つの異なるタイプを併売しているところが大半ですが、各々が使途に応じて規格化されているため、ユーザーはそれほどこだわりを持ち購入されていないかもしれません。

 

ところが業務用ニーズで乾燥剤、除湿剤を選定する際には、対象物および使用箇所における最大効果を目指しつつも、できる限り費用を抑えるように要望されます。

 

また、錆、カビなどの問題が新たに生じ、防湿に向けた検討を始める際には先ず、幅広い角度から対策案を検討されると思います。

 

その対象が金属であれば防錆剤、防錆紙との比較、また、空間を対象とすれば除湿機といった選択肢もありますが、ここでは条件別でコストメリットのある業務用乾燥剤の選択について考えることとします。

 

<空間について検証>

 

乾燥剤を使用することになれば、まずは仕切空間が前提となります。その仕切空間とは、実績例が数多くあることからコンテナサイズを基本として考えております。

    

   20フィートコンテナ 33㎥   大型トラックの荷台 

   40フィートコンテナ 68㎥   

 

たとえば上記よりも大きなスペースであれば、出来る限り仕切り空間を演出して対応します。

そのため対象物、対象箇所を特定化する作業も前段階では重要課題となります

   

尚、範囲の例外として床スラブ、大型貨物船の船底庫、大型高炉、電力設備、備蓄倉庫などもありますが、こちらは設計図面を基に協議を重ねます。また、湿度データローガを用いて検証することもあります。  

 

<業務用乾燥剤・除湿剤選択について検証>

 

保管期間、対象品の適正湿度、空調の有無、乾燥剤交換の可否、再生に要する人員確保の有無、対象空間における通気性、開閉頻度、梱包形態により判断します。

 

以下、業務用乾燥剤として大別される使い捨て(ディスポ)タイプと再生型の異なる2種類につき簡単に説明します。

       

 

 ●ディスポタイプ <塩化カルシウム>

 

高湿度時に吸湿率の高い塩化カルシウムを使用、速乾性が特長、ゲル化により取替え時期を告知

     

産業用除湿剤ファインドライBシリーズ     梱包向け    

※ダンボールサイズ対応ほかロッカー

     

産業用除湿剤ファインドライB-1200  各空間向け      ※コンテナサイズ対応

 

【特長】

・吸湿後の変化    / 重量増およびゲル化 

・乾燥剤使用量の計算 /JIS・Z-0701による計算式使用 

・交換頻度      / 約2か月~3か月ごとに交換が必要  

            ※短期集中であれば必要なし

           

 ●再生タイプ  <シリカゲルB型>

     

関係湿度の変化により吸湿と放湿を繰り返し雰囲気湿度を調湿。業務用では主に結露防止を目的とする。再生により乾燥剤としての効果が復元。送風機との相性が良い。

 

業務用除湿マットL判 / L判PLUS

 

業務用除湿剤ファインドライG大判マット

      

・吸湿後の変化  /インジケーターにより判断(再生サイン) 

・乾燥剤使用量の計算 / 放湿もするため計算式使用は不可 

・交換頻度      /  1年 (使用条件による)

 

以下サイトでは工場、倉庫における湿気、結露対策を詳しく紹介しています

 

  「空調設備のない倉庫、工場における湿気・結露対策

 

  

尚、現場での長期的な観察記録、および設置環境などの情報が防湿対策の適格化につながります。

 

 

 テクノスナカタ HP

 

 問い合わせ先   

 

産業用除湿剤ファインドライB-1200

ファインドライB-1200 ディスポタイプ

ファインドライG 再生タイプ