★山国の山梨らしい山岳信仰の古い形態の神社★
場所・ 山梨県笛吹市春日居町鎮目1096
創建・ 崇神天皇の御代
竣工・ 本殿は室町時代末期か 拝殿 元禄15年(1702)
構造・ 本殿 木造 春日造り 拝殿 木造 入り母屋造り平入 石造 明神系鳥居
祭神・ 大山祇神 高おかみの神 別雷神
社務所・ あり
祭礼・ 4月4日 10月15日
最終訪問・ 2023.11
*国・重要文化財 「本殿」
山梨県中央部、石和温泉からも近い笛吹市の御室山の麓にある歴史の古い神社です
山梨岡神社は、第十代崇神天皇の御代に、各地に疫病が流行し、それを祓い鎮めるために御室山中に社が設けられたといいます
その後、第十三代聖務天皇の御代に現在の地に遷座され山梨岡神社になりました
以後この郷一帯の信仰を集め、創始以来2000年以上の歴史を持ち、また、延喜式内社として古くは日光権現・山梨権現とも称され県の名称の「山梨」の言葉の発祥の地ともなっています
境内のご神木
本殿は室町時代末期のものとみられ、飛騨の匠の手によるものや、武田氏のお抱えの番匠によるものとも伝えられます
拝殿は江戸時代の元禄15年(1702)の建立
本殿は国の重要文化財に指定されています
ご神木 石碑を飲み込んでいる
山梨岡神社の太太神楽は武田信玄公が出陣する際に勝利を祈願し奉納したものだそうです
山梨岡神社に伝わる太太神楽は出雲や伊勢の影響を受けているとも
毎年、4月4日、10月15日の祭礼の際に奉納されています
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今回は2つの「山梨岡神社」が笛吹市と山梨市にあるようですが、笛吹市の方に来てみました
山梨県の「山梨岡」なので、重要神社かなということと、地図にも載っていたので
場所は普通の幹線道路から、脇道の住宅街に入り川を渡り御室山に向かっていくと麓にあります
そこまで大きな神社ではなく、こじんまりとした地域の神社規模ですが、国の重要文化財の看板もあり、見ごたえがあると思います
大藤
境内は平地にあるので登らなくていいですし、山梨市の方はうっそうとした丘の上にあるので登らないといけないみたいです(そこが基準)
境内の入口には大きな藤があり、5月には花を咲かせるのでしょうね
神楽殿
拝殿は江戸時代の300年の歴史あるもので、風格がありますし、重文の本殿も室町時代のものということで貴重です
拝殿の右側には大きなご神木もあり、迫力あり
太太神楽が名物ということで、その神楽を奉納する際の神楽殿も拝殿の右側にありました
連休の夕方でしたが誰もいず、静かに参拝することができました
拝殿 江戸時代 元禄15年(1702)
祭神は山の神ということで、山国の山梨の山岳信仰を感じます
歴史が2000年以上ある古社ということで、原始的な信仰形態が残るのでしょうね
本殿 重文 室町時代
背後の御室山には大文字焼きのようなものがともされることもあるそうです(祭りのときかな)
古代からの聖地は、やはり現代のコロナと同じく疫病を鎮めたいという思いが込められていたのですね
古代・聖地・重文好きの方にもおススメです♪
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★武田氏ゆかりの寺社