☆木造３階建ての湯治宿から和モダン高級宿に☆
場所・ 山形県最上郡大蔵村大字南山５１９
電話・ ０２３３−７６−２０２１
泉質・ （組合２号、３号源泉）ナトリウム・塩化物泉、
炭酸水素塩泉 ７３〜８６度 PH７ （低張性・中性・高温泉）
４０１２〜３６１２ｍｇ かけ流し
開湯・ ８０７年 源翁、弘法大師説も
創業・ 明治元年（１８６８）
竣工・ 江戸後期 ２００４年以降改装
構造・ 木造３階建て 和室・和洋室あり
風呂・ 男女別 内湯１ずつ 露天１（入替制）
貸切１ 足湯 「月山」部屋付内湯
料金・ ２食付 １７０００円前後〜
立ち寄り ５００円 １０〜１５時
最終訪問・ ２０１１・１０
＊日本秘湯を守る会
肘折温泉の中ほどにありメインロードで一際、和モダンでおしゃれな高級宿が「丸屋旅館」です
「自分が泊まって気持ちの良い宿が理想」という若主人のこだわりが、居心地の良さの源でしょうか
「MARUYA HOTEL」の看板を掲げる江戸後期に建てられた玄関部分と、その奥に広がるモダンな談話室、長期滞在者用のコイン式ガスコンロを置いた洗い場と、アジアンテイストの家具がマッチする落ち着いた色調の客室
温泉街に面した外観
程よく残った昔ながらの湯治場風情が粋なセンスと調和して、この宿だけのしゃれた空間を作り出しています
レトロとモダン、それらの溶け合い方が絶妙で、若主人のセンスの良さを感じられる宿です
洗練の極みは２００４年の改装で誕生した特別室「月山」で、部屋付の専用の内湯があります
床や天井に上質な炭を入れ、空気の浄化にも配慮
天然素材にこだわって作られ、全部で３室を備えた贅沢なスイートです
照明は間接照明、ベットも和風のシモンズ社製の高級ベットで素敵な空間に仕上がっています
それなりの金額がしますが、肘折きってのおしゃれな高級宿として人気です
洗練されているので、肘折にあって素朴な肘折ぽくないとも聞きます
「湯力、を最大限に生かしたい」とは、ご主人の名言です
そのため、あえて湯船は小さ目にし、温泉本来の効能をより濃密に実感してもらえるよう工夫したそうです
地元の名産である金山杉（金山杉の町は後ほどUP）を使った風呂とヒバ造りの風呂には、塩分の強い透明な湯が常にたっぷりとかけ流されているそうです
浴槽は日替わりで男女が入れ替わり、表通りに面した貸切風呂「幸鶴の湯」はすだれの向こうは温泉街ですが、一段下がっているため大丈夫そうです
宿泊者は予約なしで無料で利用できるので、ぜひ入ってみて下さい
玄関先には足湯、肘折では貴重な露天もあります
湯は独自源泉ではなく、肘折の共有源泉です
立ち寄り湯はありません
朝、夕のお食事は専用の個室を用意してもらえるそうです
日本秘湯を守る会で木造３階建ての宿なので気になっていましたが、予算が合わなかったのと、私的に肘折といえば鄙びた昔のままの湯治宿というのを求めていたので今回は「葉山館」さんにしましたが、「葉山館」さん亡き今、貴重な宿です
昔は２食７０００円くらいで宿泊できたのですが、時代の流れや若主人さんのセンスもあり高級宿になりました
同じような東北の木造３階建ての鎌先温泉「湯主・一篠旅館」（宮城県白石市）さんも前は湯治宿でしたが、高級旅館に変わり、昔の湯治棟はエステや食事処になりました
玄関 江戸後期のままを残し
私的には料金的にお高くなりましたが、都会の方にとってはちょうど良い金額なのかも知れませんね
今どき、きれいでおしゃれな方が良いという方が大半の方々の希望ですし、仕方ないですね
今風の宿に泊まりながら、湯治場の雰囲気だけ味わうこともできる宿です
肘折に次に泊まるなら、ここの「７号室」あたりが良いかなと思っています
でも、キャンセル規定が２週間前からキャンセル料がかかる、という厳しいもので、３か月前くらいに予約したとしても、その間に生理予想がずれてきて、
当日付近に重なりそうになる、という予想がつかない展開があるので、この規定がネックで私には行き辛い宿です（男性や年配の方は大丈夫でしょうが）
和モダン・湯治場・高級宿好きの方にオススメです(^^♪
