1年つづいた読書会が1月に終わりました。
途中、参加できたりできなかったりだったけど、ユングはタロットとも関係が深く、本書の中から振り返る形で何回かおさらいしたいとおもいます。
![]() |
ユング心理学入門―“心理療法”コレクション〈1〉 (岩波現代文庫)
1,386円
Amazon |
田口ランディさん主催で、難解なユングの思想をみんなでシェアする貴重な時間でした。ありがとうございました
(これまでのシリーズ)
きょうは第7章『自己(セルフ)』から。
自己実現は人生の究極の目的であると述べたが、これは一つの静止した到達点があり、それを自己実現と呼んでいるというものではない。前節において述べたことによって明らかであろうが、自己実現はつねに発展してやまぬ過程であり、その過程そのものに大きい人生の意義がある。実際、われわれは自分の自己(セルフ)そのものを知り尽くすことはなく、自己(セルフ)の象徴的表現を通じて、その働きを意識化することができるのである。
大切なことが書かれてます
ユングは自己実現を究極の目的であると捉えていますが、それはひとつの静止した到達ではなく、つねに発展してゆく過程であると言っています。大きな気づきがあったから終わり、物質的な目に見えるかたちで成功を収めたから終わり、そういうものではないということを言ってるんですよね。つねに発展してやまぬのです。
そして自己実現の自己(セルフ)について、このように書いています。(自我実現じゃないんだよね…)
自我が意識の中心であるのに対して、自己は意識と無意識とを含んだ心の全体性の中心であると考えた。自己は意識と無意識の統合の機能の中心であり、そのほか、人間の心に存在する対立的な要素、男性的なものと、女性的なもの、思考と感情などを統合する中心とも考えられる。
ここでの意識は、顕在意識と言ったりもしますね。顕在意識の中心が自我で、意識+無意識の中心(でありながら全体でもある)が自己(セルフ)。このセルフは、宇宙・ホーリースピリット・ハイアーセルフといった概念と近いとおもいます。
統合にはこのセルフが大きく関わっていて、自我には理解できないところでセルフがつねに働いている。それは自我の安定を崩すという形をとることが多いそうです。だからセルフのことを自我が煙たがることは多い(ふふふ)。
そしてわたしたちは、この自己(セルフ)そのものを知り尽くすことはなく、セルフの象徴的表現を通じて、その働きを意識化することができるだけである、とも述べられています。
象徴的表現について、どう働いてるのか興味湧いてこない??
もしあなたがタロットを学んだら、カード1枚1枚を自分の日常にあてはめたり、実際に自分や周りのひとをリーディングして具体的なものに落とし込んでゆく練習は、象徴体系を本格的に学ぶことの準備になります。
そう、これは準備。セルフを知るための準備。だからマルセイユタロットを習ったなら、最初は身の回りのいろいろなものや人にあてはめてリーディングしてみてください。実際にやってみると準備を超えて役に立つことがわかります。セルフの声を聞く練習になります。
タロットでは自分を占うなというひともいますが、わたしは賛成しかねます。自分をリーディングしないで他人をリーディングするって、なめてんのかなとおもう。見えない働きを見ようとしているのだから、自分で感覚をつかんでから周りのひとにもしてあげてほしいなとおもいます
2月末にはマルセイユタロットとシンボリックリーディングの新しいクラスがはじまります。象徴を読むことで自分軸と境界線を確立したい方はシンボリックへ、タロットに映る無意識の心象風景を視覚をつかって読み解く方法を学びたい方はマルセイユタロットクラスへどうぞ。
セルフシンボリックリーディング:シンボリックリーディング初級講座 新規クラススタート! 入門講座がまだの方は一緒にお申し込みください。割引が適用されます。
東京都吉祥寺徒駅歩3分 開催
東京都吉祥寺徒駅歩3分 開催
【募集中の講座・WS】
マルセイユタロット クラス
マルセイユタロットをしあわせになるためのテキストとして読んでみませんか?
(オンライン個人レッスン)じぶんとつながるマルセイユタロット リーディングクラス
立体的に読み解くマルセイユタロット(78枚の宇宙)
マルセイユタロット練習会 ひとつの物語を読む
シンボルを読む シンボリックリーディング
象徴をつかって、潜在意識を読む