田口ランディさんがファシリテートする河合隼雄さんの『ユング心理学入門』読書会に参加しています。タロットやシンボリックと親和性が高い。
昨日はコンプレックスについて。ユングがつくった言葉。
ユングにおいては、コンプクレックスとは劣等感とイコールではなく、「自我が制御できないひとかたまりの情動」なのだそう。
本にある刺激語をつかった単語連想法を実際にみんなでワーク。ぽんぽんと提示される単語に、連想するワードを言っていく過程が楽しい。たとえば、ノート→書く、緑→木、白→黒など。そして、あきらかに反応時間が遅いものがあった。
反応の遅れは知的な問題というより、その言葉の背後に情動的な要因が絡んでいて、無意識の中で心的過程がおこなわれているから、というのがユングの説。喉がつまったような感じになるんだよね。
わたしが遅れて反応した「結婚」という言葉からは、その後の連想実験で父親、はっきりしない、何を考えているかわからない、というワードがでてきて、時間がかかったのはそういった心象が無意識の中で動いていたから、というのは実際に経験してみて実感できました。あとおもいっきり投影していることにも気づいた…。
コンプクレッスというと解消しなくちゃ、とおもいがちだけど、統率された(ようにみえる)自我をゆさぶる働きをコンプレックスは持っているから、個性化、統合するための案内人のようでもある。
でもひとりでは手に負えない案内人だから、自分でコンプレックスをなんとか解消しようとしないこと、と最後に注意がありました。
人は人との間で癒される、というランディさんの言葉が印象的。これ、ほんとうにそうなんですよね。個人セッションをしているとわかります。リーダーやセラピストは、クライアントと同時に解放されている。あらゆるセッションとは、本質的にそういうものだとおもってます。
ユングの書いた本、難しいよね…。河合隼雄先生が噛み砕いてくださったこの本、おすすめです。基本だからこそ、大切なことがいっぱい。
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