川越市駅【埼玉県】(東武東上線。2021年訪問) | 『乗り鉄』中心ブログ(踏破編)

『乗り鉄』中心ブログ(踏破編)

当ブログでは、私の鉄道乗りつぶしの過程や、最近の乗り鉄のレポート等を中心に紹介いたします。


今回の【駅】コーナーは、
埼玉県の中南部、「小江戸」として観光地になっている川越市の中心市街地西側に位置する東武東上線の運転上における主要駅で、過去には川越工場が併設されていて現在も留置線が併設されている駅、そして西武新宿線の終着駅である本川越駅が至近距離にある、
川越市駅 (かわごえしえき。Kawagoeshi Station) です。

 

今回は2021年訪問時の写真を掲載しています。

また、2014年訪問時の簡易版記事を過去に投稿しています⇒記事はこちら
 
 
駅名  
川越市駅 (TJ 22)  
 
所在地  
埼玉県川越市  
 
乗車可能路線  
東武鉄道:東上本線 (池袋方面小川町・寄居方面)  
 
隣の駅  
池袋方……川越駅  
寄居方……霞ヶ関駅  
 
乗換可能駅  
西武鉄道:新宿線……本川越駅まで徒歩8分  
  
訪問・撮影時  
2021年12月  
 
 

 

川越市駅は地平駅で、東側のみに駅舎を有しています。
西側からですと約400m南または約450m北の踏切を渡って東側へ回る必要があります。
駅舎は大きな三角屋根の平屋建て(?)ですが床面が高く、駅外と結構な段差が生じていますが、階段の他にスロープが設置されてバリアフリーに対応しています。
駅舎の右側から手前にかけて平屋建ての建造物があり、テナント店舗が入居しています。
尚、川越市駅に駅前広場は整備されておらず、駅舎手前のスペースはタクシー乗り場として使用されています(一般車乗り入れ禁止)。
バス停留所は駅周辺の道路上に設けられています。
写真は2枚とも南東方向を望む。
 
 

駅前です。北を望む。後方に駅舎があります。
北へは県道246号線が延びていて、沿道には商店街(六栄会)が形成されていますが、廃業した店も多い印象です。左前方の駐車場は川越スケートセンターの跡地です。
昔は川越駅前よりこちら側の方が栄えていたそうです。
駅周辺は概ね住宅街になっています。
また、駅の北東側には埼玉県立川越女子高等学校がありますが、正門は駅と反対側にあり、すぐ近くにあるのに正門は駅から550mほど離れています。
約400m北西の東上線沿いには山村学園高等学校があります。
 
一方、駅西側一帯は東武の元・川越工場の用地が広がっているため、西口は設けられていません。元・川越工場の西側にはJR川越線が通っていますが、駅は設置されていません。川越線の西側や南側には住宅街が広がっています。
 
 

 駅前です。東を望む。右前方に駅舎があります。
正面に三差路があります(下写真)。
 
 

三差路にて東を望む。右側に川越市駅があります。
右側の広い道路を南東へ進むと、西武新宿線の踏切を越えて川越駅方面です。踏切より先は「アカシア通り」の名称が付いています。
一方、左側の狭い道路を東へ進むと、400mほどで西武線の本川越駅へと至ります。
昔は本川越駅に西口がなかったために、乗換の際は北側や南側へ迂回しなければなりませんでしたが、2016年に西口が開設された事で左側の通りを直進すれば5~6分で本川越駅に到達できるようになり、乗換の利便性が向上しました。
駅周辺は住宅街が広がっていますが、本川越駅へ向かう通り沿いには商店街(六栄会・小江戸中原商店会)が形成されていて、近年は活気に乏しかったのですが、本川越駅の西口開設により通行人が増加し、息を吹き返しつつあります。新しい店舗も見られます。本川越駅の東側は市街地で、商店街もあります。
また、本川越駅の北側には観光地化されている川越市の旧市街地が広がっており、蔵のまちなどへ東上線と徒歩で訪れる場合は川越駅より川越市駅で下車した方が便利です(仲町地区まで北北東へ約1.2km)。
 
 

改札口です。南方向を望む。右手に出入口があります。意外にも川越市駅の改札口はこの1ヶ所のみです。
交通系ICカード『PASMO』などに対応の自動改札機が6通路あり、窓口に最も近い左端が幅広通路です(点字ブロック設置)。窓口と幅広通路の間には通路らしき空間がありますが、窓口前に柵があり、有人通路にはなっていません(幅広通路が有人通路を兼ねています)。
改札口の左手前には自動券売機(ICチャージ可)があり、改札内には自動精算機(ICチャージ可)があります。
改札内にはトイレ・多機能トイレとAED(自動体外式除細動器)があります。
そして改札を通って正面にはエレベーターが、左手には階段があり、それぞれ別々の跨線橋につながっていて、各ホームへ連絡しています。バリアフリー対応です。エスカレーターはありません。
尚、川越市駅構内に売店・コンビニはありませんが、駅舎の外にコンビニ「ローソン」があります。
 
 

下り1番線ホームに設置されている、路線図・時刻表や構内案内と一体になった建植式駅名標です。電照式で、バックライトはLEDです。
東武鉄道の標準デザインで、隣駅にもふりがながあります。矢印は東上線のラインカラーである青色になっています。
駅ナンバリングも併記されています (TJ 22)。
 
 

川越市駅は島式ホーム2面4線の地平構造で、南東~北西方向にホームが延びています。
 
右ホーム(西)が右から1番線・2番線の順でいずれも下り小川町・寄居方面、左ホーム(東)が右から3番線・4番線の順でいずれも上り池袋・東京メトロ有楽町線&副都心線方面です。当駅を始発・終着とする列車は多いのですが、上下線(方面別)で厳格にホームが使い分けられており、イレギュラーはありません。つまり入線後同じ番線で折り返す営業列車は存在せず(非営業列車はその限りではない)、例えば2番線に入線した池袋方面からの川越市行き列車は一旦寄居方の引上線へ移動した後に折り返して3番線に入線し、当駅始発の池袋方面列車として発車していきます。
また、外側の1番線と4番線が主本線、内側の2番線と3番線が待避線です。
 
ホーム有効長は各番線とも10両分ですが、1・2番線のホーム長さは11両分あります。1番線を池袋方(奥)へ1両分ずらして使用していて、1番線の寄居方(手前側)には線路際に柵が設置されています。一方、2番線の池袋方の端は切り欠かれていて、乗務員用の構内踏切スペースになっています。
2021年12月時点においてホームドアは未設置でした。ホーム幅は主要駅の割にはやや狭い印象です。
上屋はホームの端から端まで設置されています。
各ホームには冷水器があり、少なくとも1・2番線にはベンチと飲料自動販売機も設置されています(3・4番線にもあると思われます)。
またホーム中ほどには駅舎および改札口とを結ぶ跨線橋が2本あり、手前の寄居方がエレベーター専用、奥の池袋方が階段です。
 
写真は3番線より池袋方を望む。
 
 

こちらは4番線より池袋方を望む。
4番線の駅舎側にはホーム跡のような構造物があります。昔は駅舎に面したホームとして使用されていたと思われます。
現在はそこにエレベーター、多機能トイレ、駅外の店舗棟が設置されています。
 
 

1番線より寄居方を望む。
右の2番線側にはホームを切り欠く形で乗務員用構内踏切のアプローチ部があります。
1番線のみ手前側へ延びていますが、その分、前述の通り寄居方の端には柵が設置されています。

 

1番線の左側(西側)には留置線があり、かつては川越工場も併設されていましたが、2020年に廃止されました。
2021年12月時点でも車庫は残っていましたが、大部分の線路有効長が10両分には足りないため営業用車両の車庫としては使えず、保線基地にするか、設備を撤去して再開発するかになると思われます。再開発されるとなると西口が開設される可能性もあります。
 
 

1番線より池袋方を望む。左側には東武鉄道の川越乗務管区などの業務用建屋が立ち並んでいます。
右側には川越工場の側線が並行していますが、池袋方では本線と接続していません。川越工場・留置線へは寄居方にある引上線を介して出入庫する形です。
この先、市街地を南東へ走り、少しだけ高度を上げて築堤区間に成右から単線の川越線が接近すると西武新宿線をオーバークロスします。西武線を乗り越す部分の橋梁が単線分しかないため、西武線はこの区間のみ複線化できずにいます。名鉄名古屋本線の名鉄岐阜駅前と似たような感じです(名鉄線は物理的に何とか複線化可能なスペースが確保されていますが)。その後は川越線と並走しつつ下り勾配で地平区間に戻り、ビル街の中を走るようになると川越駅へと至ります。JR線との乗換駅で、今となっては名実ともに川越市の代表駅の座を射止めています。
 
 

 

3・4番線より寄居方を望む。
両ホーム端の上空には橋上式の川越乗務管区乗務員詰所があります。階段入口にはドアがあり、関係者以外は立入禁止です。
また、ホームの先、上下線間には引上線が2線あり、池袋方面からの当駅折り返し列車や川越工場(現・留置線)への出入庫で使用されます。
この先は列車本数が減少します。左へカーブして住宅街の中を北西へ走り、再び左へカーブして県道160号線(川越北環状線)をくぐると急に広大な田園地帯の中を西北西へ走るようになります。左遠方に見える住宅地の中に川越線の西川越駅があります。その後は築堤へ上がり、入間川を渡ると今度は急に住宅街の中を走るようになります。そして地平へ戻り、左手に自動車学校を見て走ると霞ヶ関駅へと至ります。東京メトロの霞ケ関駅と読みが同じなため、紛らわしいですが、駅の所在地は全く離れています。こちらは青海駅(おうみえき。江東区。ゆりかもめ)と青梅駅(おうめえき。青梅市。青梅線)のような間違いをした例を聞きませんが、果たしてどうでしょうか?
 
 
あとがき  
私が川越市駅で下車(乗車)したのは2014年、2021年の計2度です。いずれも東武と西武の乗換で利用していますが、2021年は東京都の全駅を訪問する目的の一環とは別に、都内に近い駅なので観察・撮影しました。東武における川越市の代表駅は川越駅に譲ったものの、今も運転上の拠点駅として面目を保っていて、2面4線プラス留置線の広い構内を有しています。駅舎は東側のみにあります。駅前は市街地の西の外れになりますが、かつては川越市の中心市街地に近い駅でした。西武新宿線の本川越駅に西口が開設されてからは乗換がかなり楽になりました(それでも市街地を歩く必要がありますが)。への最寄駅でした。
  
新宿駅からですと山手線外回り(品川方面)または埼京線、湘南新宿ラインに乗り池袋駅まで行き、東武東上線の優等種別(急行、快速、快速急行、土休日は川越特急も)に乗車して当駅下車です。あるいは新宿三丁目駅から東京メトロ副都心線和光市方面の東上線直通電車(Fライナー→急行、通勤急行)にご乗車になれば乗り換えなしで当駅に到達できます(東上線に直通しない場合は和光市駅で乗換)。余裕で日帰り訪問可能です。
一方、大阪からですと東海道新幹線に乗り品川駅または東京駅へ。山手線などで池袋駅まで行き、以降は上記のルートで到達できます。じゅうぶん日帰り訪問可能です。
 
食料・飲料について、駅前に複数のコンビニがありますが、意外にも駅前に飲食店は少なく、気軽に入れるチェーン店は西武線の本川越駅以東にしか見られません。心配な場合は事前に用意しておきましょう。
   
大阪からの到達難易度はやや高いですが、東武東上線を乗り鉄の際は、ぜひ一度は川越市駅でも途中下車してみて下さい!
 
(参考:東武鉄道のHP、川越トレイン、Google地図、Wikipedia)