山陽曽根駅【兵庫県】(山陽電鉄本線。2019年訪問)     | 『乗り鉄』中心ブログ(踏破編)

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今回の【駅】コーナーは、
兵庫県高砂市西部の、姫路市との境界近くに広がる住宅地に位置する山陽電気鉄道本線(山陽電車)の駅で、駅の北側には曽根天満宮が鎮座しており、駅前から曽根天満宮まで参道が延びている、
山陽曽根駅 (さんようそねえき。Sanyo-Sone Station) です。
  
 
駅名  
山陽曽根駅 (SY 34)  
 
所在地  
兵庫県高砂市  
 
乗車可能路線  
山陽電気鉄道:本線   
 
隣の駅  
西代方…………伊保駅  
山陽姫路方……大塩駅  
 
訪問・撮影時  
2019年5月  
 
 

 

 

山陽曽根駅は地平駅で、山陽姫路方(西)の北側(山側)に駅舎が設置されています。
南側(海側)には駅舎・出入口が設置されておらず、駅舎へアクセスするにはすぐ西にある踏切を渡って北側へ回る必要があります。
駅舎はバブル期の1989年に改築されました。三角屋根とローマ字表記の駅名表示が特徴の一部2階建てです。三角屋根の真下に出入口があります。
右側には居酒屋の「ゆ鳥」が入居していましたが、現在は営業しているかどうか不明です。左側には飲料自動販売機があります。
駅舎へは段差なく移動可能で、また駅舎・改札口~各ホーム間もスロープで結ばれているため(但し手すりがありませんが)、一応バリアフリーに対応しています。
尚、山陽曽根駅に駅前広場は整備されていません。バス停留所は約50m西、山電沿いに延びる道路上に設けられています。
 
上2枚は南東を、下1枚は南を望む。
 
 

 

駅前です。北を望む。右手に駅舎があります。後方には踏切があります。
周辺は住宅街で、駅前から北へ延びる道路は約200m北に鎮座している曽根天満宮の参道になっています。沿道には複数の商店が見られますが、以前はもっと賑わっていたかもしれません。
約100m先の参道右側には高砂市立曽根小学校があり、曽根天満宮の東側、曽根小学校の北側には曽根松原公園があります。
曽根天満宮の西側には曽根駅前綜合市場がありますが、一部の店舗しか営業していません。昭和レトロ感を味わえます。
また、曽根天満宮の裏手(北)は曽根地区の中心部で、住宅が密集していて狭い道路ばかりです。町内には古民家の旧入江家住宅があります。普段は公開されていないようですが…。
そして、約2.3km北にはJR神戸線曽根駅がありますが、徒歩連絡には遠いです。曽根天満宮への参拝は山陽曽根駅からの方が圧倒的に便利です。
 
さらに、駅から離れた西側を天川が流れており、対岸の姫路市との境界には標高62mの日笠山があります(駅の約1.1km北西)。山頂には展望台があります。一帯は日笠山公園として整備されています。
 
 

駅前です。踏切前より南を望む。左手に駅舎があります。
南側は住宅街が広がっています。商店はほとんど見られません。
昔は水田が広がっており、より南側は播磨灘に近い事から塩田も存在しました。
塩田跡は現在、工場や高砂市の廃棄物処理場などに転用されています。
ちなみに、播磨灘(曽根港)までは約2kmもあり、遠いです。
また、約750m南東には定時制が併設されている兵庫県立松陽高等学校がありますが、踏切を渡らずに山電の北側から東へ進んだ方が早く着きます(鹿島川を渡ってから右折して山電の踏切を渡ります)。
 
 

改札口です。出入口より南を望む。山陽曽根駅の改札口はこの1ヶ所のみです。
山陽曽根駅は無人駅です。窓口はシャッターが下ろされています。改札内外にインターホンが設置されており、きっぷ確認用カメラ搭載のインターホンもあります。
交通系ICカード『PiTaPa』などに対応の自動改札機が3通路あり、右端が幅広通路です。窓口に面した左端は点字ブロックが設置されていて、インターホン対応通路を兼ねています。
改札口の左手前には自動券売機があり、改札内には自動精算機があります。いずれもICカードのチャージが可能です。
また、改札口の右手前には居酒屋「ゆ鳥」がありましたが、前述の通り現在は営業しているかどうか不明です。
尚、山陽曽根駅構内および駅前に売店・コンビニはありません。曽根天満宮の参道沿いに商店があります。最寄りのコンビニは約500m北西の「セブンイレブン」になります。
 
 

そして改札を通って左へ曲がり、奥へと続くスロープを登ると上り西代・神戸方面ホームに到達します。
車いすも通行可能ですが、手すりがないため介助が必要になるかもしれません。
現在はホームに到達してすぐ左側にトイレがあります(多機能トイレの有無は不明)。
 
 

また、改札を通って正面には構内踏切があります。渡って左のスロープを登ると下り山陽姫路方面ホームに到達します。
構内踏切を渡って右側にはトイレがありますが、老朽化しているかもしれず、上り線ホームにある設備に統合される可能性があります。
 
 

下り線ホームに設置されてい吊下式駅名標です。電照式と思われます。
山陽電鉄の標準デザインですが、書体が古いです。冠称の「さんよう」が小さく書かれています。
駅ナンバリングも併記されています (SY 34)。
 
 

下り線ホームに設置されている建植式駅名標です。非電照式です。
青字で書かれています。書体が新しいです。
 
 

下り線ホームに設置されている吊下式の沿線案内です。
前述した名所や施設が羅列されています。
尚、鹿嶋神社はJRの曽根駅からの方が近いです。
 
 

 

 

山陽曽根駅は相対式ホーム2面2線の地平構造で、概ね東西方向にホームが延びています。ホームはカーブを描いています。
番線は設定されていません。
右(南)のホームが下り山陽姫路方面で、駅舎に面した左(北)のホームが上り西代方面・神戸方面です。
ホーム有効長は4両分です。ホームドアはありません。ホーム幅は駅の規模に対してやや広いです。山電では小駅でもホーム幅が広い駅が多い反面、主要駅でホーム幅が狭い部分がある駅も見られます(比較的近年に6両化された駅では延伸部分が狭くなっているケースが多いです)。
上屋は下り線ホームが山陽姫路寄り(手前)の1両弱分、上り線ホームが山陽姫路方の約1.5両分とスロープにしか設置されていません。雨ざらしの部分が多いので、雨天時の乗降は要注意です。
各ホームとも上屋下にはベンチがあります。現在は上り線ホームの山陽姫路方の端付近と下り線ホームの山陽姫路方の端(スロープ下の構内踏切前)にトイレがあります。
そして両ホームの山陽姫路方の端にはスロープがあり、両ホームは構内踏切で結ばれています。構内踏切の左(北)、上り線ホーム側には駅舎・改札口があります。一応、山陽曽根駅はバリアフリーに対応しています。
写真は3枚とも西代方・神戸方を望む。
 
 

こちらは上り線ホームより山陽姫路方を望む。
ホーム幅は端の方も広いです。
また、カーブ区間とは言え、直通特急が高速で通過しますので注意が必要です。
 
 

上り線ホームより西代方・神戸方を望む。
左の松陽高校へ向かう側道沿いには無料駐輪場が設置されています。
この先、右へカーブしながら畑も残る住宅地の中を走り、進路を南東に変えると高砂市道の幹線道路をアンダーパスして鹿島川を渡ります。その後も住宅地の中を走り、やがて右へカーブしながら県道391号線の陸橋をくぐります。そして進路を南南東に変えると伊保駅へと至ります。
 
 

 

上写真は下り線ホームより、下写真は上り線ホームより、いずれも山陽姫路方を望む。
両ホーム端にスロープがあり、その先に構内踏切があります。下り線ホームの構内踏切前にはトイレがあり、上り線ホームの構内踏切右側には駅舎・改札口があります。また、構内踏切の先には駅前通りの踏切があります。
この先、右へカーブしながら住宅地の中を西へ走って天川を渡ると一気にローカルな雰囲気に変わります。右から日笠山と国道250号が迫り、左手に草が生い茂った塩田跡を見て西へ走ると姫路市に入ります。山が遠ざかって右へカーブすると国道250号と並走しながら住宅地の中を西北西へ走り、やがて国道250号が右へ離れると特急停車駅である大塩駅へと至ります。大塩駅はホーム有効長が短く、長らく上り直通特急の6両目最後部車両がドアカットされていましたが、橋上化とホーム延伸に伴い2022年にドアカットが解消されました。
 
 
あとがき  
私が山陽曽根駅で下車(乗車)したのは2019年の1度きりです。兵庫県の全駅を訪問する目的の一環で下車しました(2019年7月全駅制覇)。相対式ホーム2面2線で北側のみに駅舎があり、小駅らしからぬ2階建ての駅舎を有しています。駅前は住宅地で、北側には曽根天満宮があります。ちなみにJR神戸線の曽根駅は直線距離で約2km北にあり、結構離れています。
 
東京からですと東海道新幹線で新大阪駅まで行き、JR神戸線方面の下り新快速に乗り換えて明石駅で下車します。そして隣接する山陽明石駅から山陽電鉄本線の下り普通車に乗車して当駅下車です。山陽明石~東二見は直通特急に乗車してもOKです。また、新幹線で新神戸駅、西明石駅、姫路駅まで行ってもOKですが、新神戸の場合は乗換回数が増加し、西明石の場合は新幹線の停車本数が少なく、姫路の場合距離が延びるため運賃・料金や時間のロスが大きいです。じゅうぶん日帰り訪問可能です。
一方、大阪からですと大阪駅からJR神戸線の新快速に乗り明石駅まで行き、山陽電鉄の下り普通車に乗り換えて当駅下車。あるいは阪神の大阪梅田駅から直通特急で東二見駅まで行き、普通車に乗り換えるルートもあります(直通特急で高砂駅まで行ってもOKですが、乗り継ぐ普通車は東二見で待避していた列車です)。こちらの方が運賃が安く、フリーきっぷの「阪神・山陽 シーサイド1dayチケット」を使えば大人2,200円で往復可能です(正規の往復運賃:2,420円)。余裕で日帰り訪問可能です。
 
食料・飲料について、駅前にコンビニ、気軽に入れる飲食店はありません(駅前に商店があります)。最寄りのコンビニは約500m北西、国道250号沿いにある「セブン-イレブン」になります。必ず事前に用意しておいて下さい。
 
東京からの到達難易度はやや高いですが、山陽電鉄本線を乗り鉄される際は、ぜひ一度は山陽曽根駅でも途中下車してみて下さい!
 
(参考:山陽電気鉄道のHP、Google地図、Wikipedia)