大塩駅【兵庫県】(山陽電鉄本線。2019年訪問) | 『乗り鉄』中心ブログ(踏破編)

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今回の【駅】コーナーは、兵庫県神戸市と姫路市の間を沿岸部経由で結ぶ山陽電気鉄道本線の、姫路市南東部の住宅地にある直通特急停車駅で、今後は2021年3月の完成を目途に橋上駅舎化など駅改良工事が実施され、構内踏切や上り特急のドアカットが解消見込である、、
大塩駅 (おおしおえき。Oshio Station) です。

  

  

駅名  

大塩駅 【副駅名:姫路大学前】 (SY 35)  

  

所在地   

兵庫県姫路市  

  

乗車可能路線  

山陽電気鉄道:本線  

  

隣の駅  

西代方…………山陽曽根駅  

山陽姫路方……的形駅  

  

訪問・撮影時  

2019年3月(改良前)、2022年5月(改良後)  

  

  

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大塩駅は地平駅で、神戸方の北側に三角屋根の平屋建て駅舎があります。
橋上駅舎化に伴い取り壊される運命にあります。
駅前広場はなく、駅舎の前にタクシー用のスペースがあるのみです。
 
 
 

現在は橋上駅舎化され、旧駅舎跡には北口が設置されました。

手前に階段、奥にエレベーターがあり、バリアフリー化されています。

 

 

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駅前(北側)の様子です。
付近は住宅密集地で商店もそこそこ見られますが、人通りは少ないです。
 
 
2022年撮影。北を望む。
駅前の建物は取り壊され、再開発が進行しています。
 

 

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こちらは踏切を渡って南側の様子です。
広い道路の右側に大塩天満宮があり、左側にはスーパーマーケット(トーホー)などがあります。
さらに進むと、元々塩田だった地区に出ます。
塩田跡は再開発が進み、姫路大学(旧:賢明女子学院短期大学)や姫路シーサイドゴルフコースなどができています。
 
 

駅南側、上写真の駅前通りから西への路地を入った先には、橋上駅舎化により南口が新設されました。

また、従来なかった駅前広場ロータリーも整備され、タクシー乗り場は旧駅舎時代の北側からこちらに移っています。

写真は北を望む。右側(東)の離れた場所に駅前通りがあります。

 

 

こちらは南口出入口前より南東を望む。住宅地になっています。

写真奥に路地と駅前通りの交差点があります。

 

 

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駅舎入口にある改札口の様子です。大塩駅には駅員がいますが、運転関係(ホーム監視)などの要員であり、きっぷ発売などの営業関係の要員は配置されておらず、改札口周りでは無人駅と同一扱いです。したがって、改札の内外にインターホンが設置されています。
所狭しとICカード『PiTaPa』対応の自動改札機が並んでいて、右側に自動券売機があります。
トイレは改札内にあります。山陽電鉄では全駅にトイレが設置されています。
 
 

 

こちらは橋上駅舎2階にある現在の改札口です。右が北口、左が南口です。

有人駅は維持されています。設備的には旧駅舎とほぼ同レベルです。

但し、バリアフリー化がなされており、改札内にはトイレと多機能トイレがあります。

1階各ホームへは階段のほかエレベーターでもアクセス可能です。

 

 

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吊下式の駅名標です。旧タイプが使われ続けています。
駅ナンバリング表示 (SY 35) が追加されています。

 

 

駅改良後、駅名標は時刻表併設の建植式になりました。

デザインは基本的に同じですが、文字の書体や配置が変更されています。

副駅名の「姫路大学前」が括弧書きされています。

  

   

イラスト版の駅名標です。

大塩天満宮の毛獅子舞が描かれています。

 

 

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大塩駅は島式ホーム2面4線の構造で、駅舎と各ホームは神戸方にある構内踏切で結ばれています。
左(南)から姫路方面の1番線、2番線。神戸方面の3番線、4番線の順で、1番線の左側(南側)には貨物線を転用した保守用側線があります。側線にはかつて貨物ホームがあったそうです
 
ホームの使用方法や有効長は変則的です。
 
1番線の下り副本線は当駅で唯一6両編成に対応しており、直通特急が発着しますが、副本線ゆえに入線時と発車時にポイントにおいて速度制限を受けます。
2番線の下り本線は構内踏切でスペースを使用している関係で4両対応となっていますが、6両編成の特急系統が発着できず、もっぱら普通車(山電における普通列車の名称)用となっています。
3番線の上り本線は5両対応で、主に6両編成の直通特急が発着しますが、6両編成は最後部1両がドアカットとなります。
4番線の上り副本線は3番線とホーム長がほぼ同一なのですが、4両までしか対応していません。理由は不明ですが、4番線に6両編成が発着すると最後部車両が本線とのポイント上に停車してしまうので安全上具合が悪いのかもしれません…。

 

ホーム上屋はやや神戸方の2両分しか設置されていません。
写真は山陽姫路方を望む。

 

 

橋上化と連動してホームも延伸され、構内踏切が干渉しなくなったため全番線が6両対応になりました。ホーム端が狭くなっているのは仕方ありませんね…。

その結果、下りは直通特急(6連)が主本線の2番線発着、待避する普通車が1番線発着に変更され、直通特急は到着、発車時において速度制限が緩和されました。

写真は上り線ホームより山陽姫路方を望む。左から1番線~4番線の順です。

   

  

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こちらは神戸方を望む。右から1番線~4番線の順です。
手前側(山陽姫路方)のホーム幅が極端に狭くなっていますが、これはギリギリまでホームを延伸した証しです。

 

 

こちらは2022年、上り3番線より西代方を望む。

ホームが延伸されたのはこちらではなく奥の西代方になります。

構内踏切を廃止して、跡地をホーム延伸スペースに転用しました。

 

 

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3番線に停車した直通特急です。写真手前側が5両目でドアが開く所ですが、奥側の6両目は分かりづらいですがドアが閉まったままです。
電車の最後尾は向こう側の踏切手前になります。大塩駅は両側を踏切に挟まれていますが、両踏切間は6両分以上の距離があるので理論上は道路の踏切の位置を変えたり廃止したりせずに上りホームを6両分まで延伸可能です。但し、構内踏切の廃止が前提になります。これも駅改良工事により解決される見込です。

  

  

ホーム延伸により上り直通特急は後1両のドアカットが解消され、全6両のドアが開くようになりました。

写真は上り線ホームより山陽姫路方を望む。

 

 

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1番線ホームより西代方(神戸方面)を望む。
ホーム端のすぐ先に南北道路との踏切があります。構内踏切は手前の2番線側にあり、駅舎は左側にあります。
この先、住宅地の中を東へ進み、左に日笠山を見て高砂市に入ると山陽曽根駅へと至ります。
 
 
こちらは2022年、3番線より西代方を望む。

 

 

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3番線、4番線ホームより山陽姫路方面を望む。ホーム端の少し先に踏切があります。
この先、すぐに左へカーブして住宅地の中を西へ進み、右手に山が、左手に塩田跡が、それぞれ迫ってくるとローカル度が増してきて、的形駅へと至ります。
 
 
こちらは2022年、3・4番線より山陽姫路方を望む。
もう6連の直通特急がホームをはみ出すことはありません。

 

 

あとがき

私が大塩駅で駅の外へ出たのは2019年の1度きりです。兵庫県の全駅を訪問する目的の一環で下車しました。駅は手狭で、上りホームは5両までしか対応しておらず、その5両目の部分のホームはとても狭く危険な状態でした。前述の駅改良工事により橋上駅舎化され、ホームも6両対応となり、安全性が向上する見込みです。
 
東京からですと東海道・山陽新幹線で姫路駅まで行き、隣接する山陽姫路駅から山陽電鉄本線の直通特急または普通に乗車して当駅下車です。やや遠回りになりますが、時間的には姫路経由が一番速いです。また、神戸三宮や梅田から直通特急に乗るルートもあります。若干タイトな日程になりますが、じゅうぶん日帰り訪問可能です。
一方、大阪からですと阪神電鉄の梅田駅から直通特急に乗り当駅下車。早く行きたい場合はJR神戸線の新快速で明石駅まで行き、隣接する山陽明石駅から直通特急・山陽姫路行きに乗車して当駅下車です。余裕で日帰り訪問できます。

 

食料・飲料について、駅前にコンビニはありません。駅南側約200mの場所にスーパーはありますが、気軽に入れる商店、飲食店はありません。最寄りのコンビニは当駅より約650m西方で、近くありません。心配な場合は事前に用意しておきましょう。

 

東京からの到達難易度はやや高いですが、山陽電鉄本線を乗り鉄の際は、ぜひ一度は大塩駅でも下車されてみて下さい!

 

(参考:Google地図、Wikipedia)