的形駅【兵庫県】(山陽電鉄本線。2019年訪問) | 『乗り鉄』中心ブログ(踏破編)

『乗り鉄』中心ブログ(踏破編)

当ブログでは、私の鉄道乗りつぶしの過程や、最近の乗り鉄のレポート等を中心に紹介いたします。


今回の【駅】コーナーは、
兵庫県姫路市南東部、播磨灘沿いに広がる住宅地に位置する山陽電気鉄道本線(山陽電車)の駅で、徒歩における的形潮干狩場・的形海水浴場への最寄駅である、
的形駅 (まとがたえき。Matogata Station) です。
  
 
駅名
的形駅 (SY 36)
 
所在地
兵庫県姫路市 
 
乗車可能路線
山陽電気鉄道:本線  
 
隣の駅
西代方…………大塩駅  
山陽姫路方……八家駅  
 
訪問・撮影時
2019年3月
 
 

的形駅は地平駅で、山陽姫路方面ホームの東側(西代方)のみに駅舎が設置されています。
1972年に改築されたオープン構造の駅舎です。段差は階段のみで、バリアフリー化されていません。また、跨線橋も階段のみなので、車いすで的形駅をご利用の場合は事前に山陽電鉄へお問い合わせ下さい。
駅舎の出入口は駅東側を南北に延びる道路(姫路市道)沿いにあります。右側には踏切があり、駅北側からも容易にアクセス可能です。
尚、的形駅に駅前広場は整備されていません。近くを通るバス路線は存在しません。
写真は北西を望む。
 
 

駅前です。南を望む。右手に駅舎があり、後方に踏切があります。
周辺には古くからの集落が広がっています。奥(南)へ延びる駅前通り沿いには商店が点在しています。
ちなみに、播州人にとって的形と言えば「海」のイメージが非常に強いですが、意外にも的形駅は海岸線から直線距離で1km以上離れています。
潮干狩場でも有名な的形海水浴場は駅から約1.4km南、徒歩約25分です。あまり近いとは言えません。隣の特急停車駅である大塩駅からデマンド式の無料送迎バスが出ています(電話予約が必要です)。
 
 

跨線橋より駅北側を望む。右後方に駅舎があり、右側に南北を結ぶ踏切があります。
駅北側も住宅地ですが、比較的新しい住宅も多く見られます。商店は少ないです。駅前には広大な空地がありますが、工場跡です。再開発されるのでしょうか?
また、すぐ先には小高い山々が連なっています。山陽本線や山陽新幹線は山の反対側を通っています。
 
 

改札口です。西を望む。的形駅の改札口はこの1ヶ所のみです。
的形駅は無人駅で、窓口はシャッターで閉鎖されています。改札内外にインターホンが設置されています。
交通系ICカード『PiTaPa』などに対応の自動改札機が2台あり、右側が幅広通路です。
改札口の左手前には自動券売機があります。改札口の先、左側には自動精算機があります。
改札口を通った先は山陽姫路方面ホームで、改札とホームの間に段差はありませんが、出入口と改札の間は階段しかないのでバリアフリー非対応です。
そしてホームに入って直進すると跨線橋があり、西代・神戸方面ホームに通じています。但し、階段しかありません。
トイレと多機能トイレは改札を通って左側にあります。
尚、的形駅構内に売店・コンビニはありません。駅前にもありませんのでご注意下さい(最寄店舗まで約450mあります)。
 
 

山陽姫路方面ホームに設置されている駅名標です。電照式です。
2019年2月現在、山陽電鉄の旧デザインで、駅ナンバリングも併記されています (SY 36)。
 
 

また、姫路方面ホームには的形海水浴場&潮干狩場をイラストで大々的にアピールする駅名看板があります。
 
 

的形駅は相対式ホーム2面2線の地平構造で、概ね東西方向にホームが延びています。
番線は設定されていません。
左(南)のホームが下り山陽姫路方面で、右(北)のホームが上り西代方面・神戸方面です。
ホーム有効長は4両分です。ホームドアはありません。ホーム幅は駅の規模や利用実態に対して全体的広いです。これは山陽明石駅以西の普通車のみ停車駅でよく見られる傾向です。
上屋は姫路方面ホームが西代方(手前側)の約1両分、神戸方面ホームが中ほどの跨線橋から先の約1両分と、いずれも短いです。雨ざらしの部分が多いので、雨天時に当駅で下車される際は注意が必要です。
各ホームともベンチと飲料自動販売機が設置されていて、姫路方面ホームの西代寄りにはトイレと多機能トイレもあります。
そして両ホーム間は跨線橋(階段のみ)で繋がっていて、姫路方面ホームの西代方(写真左)に駅舎・改札口があります。
写真は神戸方面ホームより山陽姫路方を望む。
 
 

こちらは神戸方面ホームより西代方・神戸方を望む。
右側が山陽姫路方面ホーム、左側が西代・神戸方面ホームです。右前方、姫路方面ホームの東端部に駅舎があります。
ホームは端まで広くなっています。
 
 

 

2枚とも山陽姫路方面ホームより西代方・神戸方を望む。
ホーム端に駅舎・改札口があります。また、ホーム端のすぐ先に踏切があります。
この先、住宅地の中を東へ走りますが、やがて左側に山が接近すると右から来た国道250号線と踏切で交差し、しばし国道250号と並走します。右側には塩田跡と思われる広大な空地が見られます。その後は国道が左へ離れ、小さな川を渡ると一瞬だけ高砂市内を走りますが、すぐに姫路市に戻ると住宅街の中を走るようになり、右へカーブして進路を東南東に変えると特急停車駅である大塩駅へと至ります。
 
 

西代方面・神戸方面ホームより山陽姫路方面を望む。
この先、住宅地の中を西へ走りますが、やがて山間部へと入り、全長197mの的形トンネルをくぐります。トンネルを出ると右へカーブして産地を抜けて、農村風景の中を北西へ走ります。そして左から国道250号線が寄り添い、並走するようになると住宅地の中を走るようになります。最後は国道250号が左へ離れると八家駅へと至ります。
 
 
あとがき
私が的形駅で下車(乗車)したのは2019年の1度きりです。兵庫県の全駅を訪問する目的の一環で下車しました(2019年全駅制覇)。住宅地の中にある小駅で、中途半端に古い駅舎と跨線橋が特徴的でした。また、「的形」と聞くと海のイメージが沸くのですが、駅から海は見えず、案外海から遠い駅でした。
 
東京からですと東海道・山陽新幹線で姫路駅まで行き、隣接する山陽姫路駅から山陽電鉄本線の普通車に乗車して当駅下車です(直通特急は通過)。じゅうぶん日帰り訪問可能です。
一方、大阪からですと大阪駅からJR神戸線の新快速に乗り姫路駅まで行き、以後は上記のルートで到達できます。あるいは阪神の大阪梅田駅から直通特急・山陽姫路行きに乗車して大塩駅まで行き、待避している普通・山陽姫路行きに乗り換えて当駅下車です。JR経由より時間はかかりますが、運賃はこちらの方が割安で、「阪神・山陽 シーサイド1dayチケット(2,200円)」を使えばさらに割安に移動できるうえに阪神・山陽が1日乗り放題です(途中下車自由)。余裕で日帰り訪問できます。
 
食料・飲料について、駅前にコンビニ、気軽に入れる商店・飲食店はありません。最寄りのコンビニは約450m南西の「ローソン」になります。事前に用意しておいた方が無難です。
 
東京からの到達難易度はやや高いですが、山陽電鉄本線を乗り鉄される際は、ぜひ一度は的形駅でも途中下車されてみて下さい!
 
(参考:山陽電気鉄道のHP、Google地図、Wikipedia)