横山駅【兵庫県】(神戸電鉄三田線、公園都市線。2018年訪問) | 『乗り鉄』中心ブログ(踏破編)

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今回の【駅】コーナーは、
兵庫県三田市南部の、神戸市北区との境界近くに広がる住宅地に位置する神戸電鉄三田線と公園都市線の分岐駅で、三田市最南端の駅である、
横山駅 (よこやまえき。YOKOYAMA Station) です。
  
 
駅名  
横山駅 【副駅名:三田学園前】 (KB 27)
 
所在地  
兵庫県三田市   
 
乗車可能路線  
神戸電鉄:三田線公園都市線  
 
隣の駅  
神戸電鉄三田線  
有馬口方・新開地方………神鉄道場駅  
三田方………………………三田本町駅  
 
神戸電鉄公園都市線   
ウッディタウン中央方……フラワータウン駅  
 
訪問・撮影時  
2018年5月、10月  
 
 

 

横山駅は浅い掘割駅で、橋上駅舎を有していますが、地形の関係で北口出入口は地平面から少し高い位置、南口出入口は地平面と同じ高さにあります。
北口の高低差は階段とスロープで解消しており、南口は段差がないのですが、いずれも出入口にポールがあり、車いすが通行できるかどうか微妙な幅です。
橋上駅舎は南北自由通路を兼ねています。
 
写真は正面口に相当する北口です。上写真は東を、下写真は出入口のデッキより南東を望む。
前述の通り、地平面と橋上階の高低差が小さいため、 駅前から見ると地平駅舎のような趣です。
北口にはロータリーを有する駅前広場が整備されていますが、バス停留所はなく、正式なタクシー乗り場も未設置です。
最寄りのバス停は約300m北、県道17号線沿いに設けられています。
また、ロータリーの左側には横山駅前公園があります。
 
 

北口駅前です。北西を望む。駅北西側は緑が多く、民家や商店が見られません。
また、手前の駅前広場周辺ですが、以前はため池になっていました。ため池を埋め立てて駅前広場などが整備されました。
左前方は副駅名になっている三田学園中学校・高等学校の用地で、写真左奥には校門が見えます。駅から至近距離にあるため、朝や夕方、駅~学校の間は通学生でごった返します。
右奥へ延びる道路が新たに整備された駅前道路で、約220m先で幹線道路である県道17号線に突き当たります。県道手前の右側には三田市立図書館があります。
県道17号線の沿道にはロードサイド店舗や事業所が立ち並んでいます。県道の北側には住宅地が広がっています。
 
 

こちらも北口駅前です。北を望む。後方に横山駅前公園と北口があり、左側に新しい駅前道路が並行しています。
奥に延びる道路は昭和時代より存在していた旧・駅前道路です。昔は沿道が田園地帯で民家が少なかったのですが、道路が拡幅されないまま宅地開発されました。この道路沿いから右側の線路沿いにかけて住宅地が広がっています。尚、付近に商店は見られません。
撮影地点から前方へ140mほど進むと県道17号線に出ます。
写真左奥には三田市立図書館の屋根が見えます。
 
 

 

こちらは南口です。上写真は南西を、下写真は北西を望む。
地形の関係で駅前と駅出入口が同じ高さになっています。
出入口には車いす通行に際して微妙な位置にポールがあります。
南口はいかにも「裏口」といった感じです。駅前道路は袋小路なのですが(奥が行き止まり)、一応車道なので飛び出し注意です。
尚、南口に駅前広場はなく、駅前道路にUターンスペースがないため、自動車は事実上乗り入れ不可能です。
 
 

南口駅前です。

南口を出て左へ曲がり、すぐに右へ曲がった地点より南東を向いて撮影。右手に南口があります。
駅南側は起伏が激しいです。

南口側は住宅地が広がっていますが、商店は見られません。全体的に道路が狭いです。
写真右側は標高が高くなり、左側は標高が低くなります。

 
 

橋上駅舎(階数不明)にある改札口です。北東を望む。
左が北口、右が南口で、通路を挟んで後方にドリンクコーナー(飲料自動販売機とコインロッカー)があります。
横山駅は一定数の乗降人員が存在する事から、有人駅になっています。
交通系ICカード『PiTaPa』などに対応の自動改札機が4通路並んでいます。窓口に面した右端が幅広通路で、有人改札を兼ねています。
改札口の右手前には自動券売機があります。改札内には自動精算機があります。いずれもICカードチャージ可能です。
トイレは改札内にあります(多機能トイレはありません)。
そして下層にあるホームとの間には階段・エレベーターが設置されています(改札を入って右側にあります)。
尚、横山駅構内および駅前に売店・コンビニはありません。最寄りのコンビニは北口の約250m北西、県道17号線沿いにある「セブンイレブン」になります。
 
 

1番線に設置されている吊下式駅名標です。電照式です。
新しいデザインで、自駅のみならず隣駅にも平仮名表記とローマ字表記が併記されています。
駅ナンバリングも隣駅を含めて併記されています (横山駅の駅番号は「KB 23」)。
 
ちなみに、当然と言えば当然ですが、駅周辺の地名は「横山」です(駅の所在地は現在、「南が丘」に変わっていますが…)。
横山地区は大正から昭和にかけて活躍した漫才師・横山エンタツ氏(エンタツ・アチャコ)の出身地で、「横山」の屋号(亭号)は当地に由来するとされています(Wikipediaより)。屋号は横山ノック氏や横山やすし氏などへと引き継がれていましたが、師弟制度が消えていった現在、「横山」を名乗る若手芸人はいないのではないのでしょうか?
 
 

横山駅は2路線の駅ながら島式ホーム1面2線のみです。
半掘割構造ですが、地形の関係で手前の三田方は地平構造です。南西~北東方向にホームが延びています。
 
右(西)が1番線で三田線下り三田方面、左(東)が2番線で三田線上り有馬口・新開地方面および公園都市線下りウッディタウン中央方面です。新開地行きとウッディタウン中央行きが同じ番線から発車しますので、乗り間違えないようにして下さい。また、配線上は1番線・2番線とも公園都市線を含めた3方向からの入線に対応しており、1番線からは新開地方面・ウッディタウン中央方面への発車も可能です(Wikipediaより。当駅でスイッチバックも可能ですが、少なくとも定期列車で新開地方面~公園都市線を直通する列車は設定されていません)。
 
ホーム有効長は5両分ありますが、現状は最大4両編成までの運行で、両端各0.5両分は未使用です(立入は可能です)。ホームドアはありません。ホーム幅は中ほどが普通で、両端が狭くなっています。
上屋は電車が停車する中ほどの4両分に設置されています。ホーム有馬口寄り(前方)の直上に橋上駅舎があります。
ホームにはベンチ、待合室(空調の有無は不明)があります。飲料自動販売機の有無は未確認です。
写真は2番線より三田線・有馬口方、公園都市線・ウッディタウン中央方を望む。
 
 

1番線より三田線・三田方を望む。左が1番線、右が2番線です。
橋上駅舎は線路とホームの直上のみに設置されていて、スリムな構造です。支柱が細くて頼りないです…。
また、右側の2番線の法面には、コンクリートで造られた公園都市線開業を記念したモニュメントが設置されています。他にも駅前広場の片隅に石で造られたモニュメントがあります。
そして、現在の横山駅は掘割にホームが設置されていますが、以前は左側、駅前広場と同じ高さに線路があり、後方に島式ホームがありました。公園都市線建設に伴い現在地に移設されました。おそらく左側の法面が旧線跡で、移転後に道床が削られていると思われます。橋上駅舎と北口出入口が離れているのがその名残と思われます。
 
 

三田線・有馬口方、公園都市線・ウッディタウン中央方を望む。
右が1番線、左が2番線で、すぐ先で線路が複雑に絡み合って三田線が左へ分岐し、公園都市線が直進します。
三田線は田尾寺駅まで単線区間が続き、公園都市線は全線単線です。
2番線の先(左前方)には安全側線があり、将来の複線化に備えた準備構造になっていると思われますが、田尾寺駅までの複線化は実現しそうにありません。
また、公園都市線も大半の区間で複線分のスペースが用意されていますが、すぐ先にあるトンネルは単線分の幅しかなく、こちらも複線化は難しそうです…。
 
三田線はこの先、左へカーブして公園都市線と分かれ、神戸市北区に変わって山間部を通り抜けます。その後は平地に出て、築堤高架で田園地帯の中を南東へ走ると長尾川を渡り、その後は地平区間になって山あいのローカル風景の中を走り続けます。しばらくすると右へカーブして、進路を南に変えると神鉄道場駅へと至ります。
 
一方、公園都市線はこの先そのまま直進して、三田線が左へ分かれると神戸市北区に変わってトンネルに入ります。トンネル内で右へカーブして三田学園の南側を回り、針路を西寄りに変えるとトンネルを出ます。その後は右へカーブしながら高架で谷を走り、進路を北西に変えると丘陵地に突っ込む形で再びトンネルに入ります。トンネル内で三田市に戻り、ニュータウンの住宅街の地下を北西へ進みます。そしてトンネルを出ると北摂三田ニュータウンの幹線道路である県道720号線の中央分離帯部分を走るようになり、すぐにフラワータウン駅へと至ります。
 
 

1番線より三田線・三田方を望む。
当駅~三田駅は公園都市線電車が直通する事から列車本数が多くなるため、複線になっています。
また、ホームのすぐ先に片渡り線があり、三田方面からの1番線入線に対応しています(通常時はこの渡り線を通る営業列車は存在しないと思われます)。
 
この先、住宅街の中を下り勾配を交えて北東へ走り、右へカーブして進路を東北東に変えると左側を県道17号線が並行するようになります。その後は住宅地の中を走りますが、右側車窓には田園も見られます。やがて県道17号が左へ離れると三田本町駅へと至ります。
 
 
あとがき  
私が横山駅で下車(乗車)したのは2018年5月と10月の計2度です。5月は兵庫県の全駅を訪問する目的の一環で下車しました(2019年全駅制覇)。しかし写真撮影が不十分だった事から、10月にリベンジ訪問しました。2路線の分岐駅ながら島式ホーム1面2線と小規模でした。ホームは掘割にあり、地平部のやや高い位置に橋上駅舎を有しています。駅前は住宅地で、西口前には副駅名になっている三田学園があります。
 
東京からですと東海道・山陽新幹線に乗り新神戸駅で下車、神戸市営地下鉄北神線に乗り換えて谷上駅まで行きます。さらに神戸電鉄有馬線~三田線の三田行き(種別不問)に乗り継いで当駅下車です。または下記の大阪駅かJR宝塚線経由のルートでもOKです。じゅうぶん日帰り訪問可能です。
一方、大阪からですと大阪駅からJR宝塚線の丹波路快速・快速・区間快速に乗車して三田駅まで行き、神戸電鉄三田線の新開地行き・鈴蘭台行き(種別不問)、または公園都市線直通のウッディタウン中央行きに乗車して当駅下車です。あるいはJR・阪神・阪急で三ノ宮駅・神戸三宮駅まで行き、神戸市営地下鉄の谷上行き~神鉄の三田行きのルートでもOKです。三田経由の方が早いです。余裕で日帰り訪問可能です。
 
食料・飲料について、駅前にコンビニ、気軽に入れる商店・コンビニはありません。最寄りのコンビニは約250m北西の「セブンイレブン」、最寄りの飲食チェーン店は約370m北西の「マクドナルド」になります。事前に用意しておいた方が無難でしょう。
 
東京からの到達難易度もさほど高くありません。神戸電鉄三田線および公園都市線を乗り鉄される際は、ぜひ一度は横山駅でも途中下車されてみて下さい!
 
(参考:神戸電鉄のHP、Google地図、Wikipedia)