神鉄道場駅【兵庫県】(神戸電鉄三田線。2018年訪問) | 『乗り鉄』中心ブログ(踏破編)

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今回の【駅】コーナーは、
兵庫県神戸市北区北部の三田市との境界近くに位置する神戸電鉄三田線の駅で、神鉄における神戸市内最北端の駅(全社局における神戸市最北端の駅はJJRの道場駅のはず)、そして駅東側は昔ながらのローカル風景が残っているものの、駅西側は丘陵地にニュータウン「鹿の子台」が広がっている、
神鉄道場駅 (しんてつどうじょうえき。SHINTETSU-DOJO Station) です。
 
尚、いかにも武道場のような名称の駅ですが、おそらく「神鉄道場」なる道場は存在しないと思われますw
  
 
駅名  
神鉄道場駅 【副駅名:鹿の子台】 (KB 26)  
  
所在地  
兵庫県神戸市北区   
  
乗車可能路線  
神戸電鉄:三田線  
  
隣の駅  
有馬口方・新開地方…………………道場南口駅    
三田方・ウッディタウン中央方……横山駅  
  
訪問・撮影時  
2018年5月、10月    
 
 

 

神鉄道場駅は地平駅で、1991年完成の橋上駅舎を構えています。東西に出入口があります。橋上駅舎は東西自由通路を兼ねています。
東口は地平と橋上階の間が階段とエレベーターで結ばれていますが、西口は駅西側の標高が高い関係で橋上階と出入口が同じ高さになっていて、段差がありません。
但し、西口出入口と西口駅前広場(および鹿の子台方面)とは写真のような高低差があるため、階段またはスロープで上下移動しなくてはなりませんが、左側にある神戸市営の有料駐輪場内に設置されているエレベーターも利用可能です(駐輪場利用者でなくても使えます)。
したがって、神鉄道場駅はバリアフリーに対応しています。
 
写真は現在の正面口に相当する西口です。いずれも東方向を望む。駅前の方が高い位置にあるため、橋上駅舎の三角屋根はもちろん、東口側の遠方まで見渡せます。
後方にロータリーを有する駅前広場があり、バス停留所が設けられています。左手には前述の有料駐輪場があり、エレベーターも設置されています。
 
 

こちらは西口出入口前より西を望む。
駅前へ出るにはこの階段を上らなければなりません…。右手にスロープと駐輪場のエレベーターがあります。
階段を上った先が駅前広場で、その左側にはマンションが建っています。
 
 

西口駅前です。北西を望む。
昔の駅西側は低山地の山林が広がっていましたが、昭和後期に切り開いて宅地開発され、「鹿の子台」という名称のニュータウンが誕生しています。
戸建住宅主体で、駅から南西方向へ広がっています。
尚、駅前に商店は見られませんが、当駅は一応、巨大商業施設の「イオンモール神戸北(西へ約3km)」や「神戸三田プレミアム・アウトレット(西へ約3.3km)」への最寄駅です。徒歩移動はしんどいですが、「イオンモール神戸北」前へは駅前から路線バスが出ています(時刻は要確認)。「神戸三田プレミアム・アウトレット」へはイオンモール前で下車して西へ歩いて下さい。ちなみにイオンモールとプレミアムアウトレットは隣同士です。
 
 

 

こちらは東口です。上写真は西を、下写真は南を望む。
東口はかつての正面口だったと思われますが、今のところ「駅裏」になってしまっています…。
こちらは普通の橋上駅舎のスタイルで、地平から橋上階へ上がる形になっています。上写真奥には西口駅前のマンションと有料駐輪場が見えます。
北側に階段出入口が、奥に入った南側にエレベーター出入口があります。
尚、2018年時点は駅前広場がありませんでしたが、現在進行中の神戸市が行う都市再生整備事業により駅前広場が北側(上写真右、下写真後方)に誕生する予定です。
最寄りのバス停は約250m東、県道15号線沿いになります。
また、上写真右の橋上駅舎前に橋がありますが、これは川を渡るためのものではなく、この下を左右方向に通っていた国鉄有馬線(1943年休止→事実上の廃止)の掘割跡を渡るために設置されたものです。
 
 

東口駅前です。橋上駅舎より北東を望む。
右側の小高い丘には松原城跡(蒲公英城跡【たんぽぽ城跡】)がありましたが、都市再生整備事業によりこの丘を切り崩して宅地開発するそうです。2018年時点で工事が進行しており、丘の木が伐採され、無残な姿になっていました…。
また、都市再生整備事業により手前の国鉄有馬線跡の掘割も撮影後に埋め立てられました…。中世や戦前の遺構が一気に失われました。せめて新しく誕生する住宅地は空地だらけにならない事を願うばかりです。

駅東側は住宅と田畑が混在したローカル風景で、商店は少ないです。約400m南東の八多川対岸に道場地区の中心集落があります。この集落の西端付近に国鉄有馬線の新道場駅がありました。
また、約650m東には北区の北神区役所道場出張所があります。
尚、JR福知山線【JR宝塚線】の道場駅は約3.7km東にあり、神鉄道場駅とは全く別の場所にある駅です。神鉄三田線とJR宝塚線の乗換は三田駅が便利です。
 
 

橋上駅舎2階にある改札口です。南を望む。右が西口、左が東口です。
神鉄道場駅は無人駅で、窓口にはシャッターが下ろされています。改札内外にきっぷ確認用カメラ搭載のインターホンが設置されています。
交通系ICカード『PiTaPa』などに対応の自動改札機が2通路あり、窓口寄りの左が点字ブロック設置の幅広通路です。窓口前の有人通路跡は板で塞がれています。
改札口の左手前には自動券売機(ICチャージ可)があります。改札内には自動精算機(ICチャージ可)があります。
また、改札内にはトイレ・車いす対応トイレ(いずれも男女別)があります。
そして1階にあるホームとの間は階段・上りエスカレーター・エレベーターで結ばれていて、バリアフリーに対応しています。
尚、神鉄道場駅構内に売店・コンビニはありません。徒歩圏内にコンビニは一切ありませんのでご注意下さい。後方の東西自由通路沿いに飲料と新聞の自動販売機、そして公衆電話があります。
 
 

吊下式駅名標です。電照式です。
最新型ではありませんが新型のタイプで、書体は新しいです。隣駅にもローマ字が併記されています。
駅ナンバリングは隣駅を含めて併記されています (神鉄道場駅の駅番号は「KB 26」)。
また、中央には副駅名の「鹿の子台」が括弧書きされています。
尚、1928年12月18日の開業時~1991年10月19日の間は「道場川原駅」でした。
 
 

 

神鉄道場駅は単式ホーム1面1線の地平構造で、南北方向にホームが延びています。標高164mです。
単式ホームですが、将来は右(西)に1線増設して島式ホーム1面2線として使用できるよう準備工事がされています。線路用地も確保されています。しかし、2線化される可能性は低いでしょうね…。
下り三田方面、上り有馬口方面・新開地方面とも同じホームに発着するため、乗り間違いに注意が必要です。
ホーム有効長は4両分で、ホームドアはありません。ホーム幅は単式ホームとしてはやや広いですが、島式ホームとしては普通です。階段部分は狭くなっています。
上屋は三田方(手前側)の4両弱分に設置されています。4両編成の場合、新開地方の一番端の乗降扉が雨ざらしになりますので、雨天時は要注意です(三田方の扉をご利用下さい)。
また、橋上化以前は左側(東)にホームがあり、三田方の端(現在の東口階段出入口辺り)に簡素な木造駅舎がありました。
写真は2枚とも有馬口方・新開地方を望む。
 
 

 

 

こちらは三田方を望む。
東側(右側)の標高が低く、西側(左側)の標高が高いです。
ホームの未使用側(左側)には落下防止柵が設置されています。
また、ホーム上にはベンチと飲料自動販売機があります。
 
 

 

 

有馬口方・新開地方を望む。
右側の空地はいつでも線路が増設できそうですが、その可能性は低いです。その先もしばらく右側に複線分の用地が確保されています。
また、当駅付近で神鉄線に寄り添った国鉄有馬線の廃線跡は左へ離れていきます。
 
この先、右へカーブして左側を流れる八多川と右側の崖の間を南下します。その後、八多川と崖が離れると田園が混在した住宅街の中を走り、左へカーブしてから八多川を渡ると県道38号線と踏切で交差し、すぐに道場南口駅へと至ります。以前は道場南口~三田間に4両編成が入線できなかったため、当駅を境に系統が分割されていました(直通運転列車もありました)。
 
 

 

 

三田方を望む。
こちらも左側に2線化準備用の空地があり、前方にある踏切も道路は複線対応になっています。
この先、左へカーブして山あいの田園風景の中を北西へ走り、やがて築堤に上がると長尾川を渡ります。その後も築堤区間のまま走り続け、右へカーブして県道357号線をオーバーパスすると築堤区間が終わって、右カーブのまま山林の中を走るようになります。そして山林を抜けると三田市に変わり、左から公園都市線が合流すると進路を北東寄りに変え、横山駅へと至ります。横山駅から三田駅までの間は複線区間で、公園都市線列車も三田駅まで乗り入れます。
 
 
あとがき  
私が神鉄道場駅で下車(乗車)したのは2018年5月と10月の計2度です。5月は兵庫県の全駅を訪問する目的の一環で下車しました(2019年7月全駅制覇)。しかし写真撮影漏れがあったため、10月にリベンジ訪問しました。単式ホーム1面1線の駅ですが、2線化が可能な構造になっています。また、橋上駅舎を有していますが、鹿の子台の住宅地が広がる西側駅前は橋上階より高い位置にあります(東側は橋上階より低い位置です)。また、駅東側には国鉄有馬線の廃線跡だった掘割がありましたが、現在は造成が進んでおり、既に掘割が消滅しているかもしれません。
 
東京からですと東海道新幹線で新大阪駅まで行き、JR京都線の新快速以下で大阪駅まで移動します。そしてJR宝塚線の丹波路快速・快速・区間快速のいずれかに乗り三田駅下車です(宝塚行きを除く)。そして南口を出て東側にある神鉄駅から神戸電鉄三田線電車(公園都市線直通を除く。種別不問)に乗り換えて当駅下車です。また、東海道・山陽新幹線を新神戸駅で下車し、神戸市営地下鉄北神線に乗り換えて谷上駅まで行きます。さらに神戸電鉄有馬線~三田線の三田行き(種別不問)に乗り継いで当駅下車です。じゅうぶん日帰り訪問可能です。
一方、大阪からですと大阪駅からJR宝塚線の丹波路快速・快速・区間快速のいずれかに乗り(宝塚行きを除く)、三田駅で下車。神鉄三田線の電車(種別不問。ウッディタウン中央行きを除く)に乗り継いで当駅下車です。あるいは大阪駅or大阪梅田駅からJR・阪神・阪急で三ノ宮駅・神戸三宮駅まで行き、神戸市営地下鉄の谷上行き~神鉄の三田行きのルートで到達できます。余裕で日帰り訪問可能です。
 
食料・飲料について、駅前にコンビニ、気軽に入れる商店・飲食店は一切ありません。必ず事前に用意して下さい。
 
東京からの到達難易度もさほど高くありません。神戸電鉄三田線を乗り鉄の際は、ぜひ一度は神鉄道場駅でも途中下車してみて下さい!
 
(参考:神戸電鉄のHP、神戸市のHP、神戸電鉄粟生線活性化協議会のHP、Google地図、Wikipedia)
(2022年8月記事作成)