道場南口駅【兵庫県】(神戸電鉄三田線。2018年訪問) | 『乗り鉄』中心ブログ(踏破編)

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今回の【駅】コーナーは、
兵庫県神戸市北区北部に位置する神戸電鉄三田線の駅で、かつては当駅を境に三田方には3両編成までしか入線できなかったため系統が分割されていた駅、そして近年は宅地開発が進行し、それに伴い乗降客数が増加傾向にある、
道場南口駅 (どうじょうみなみぐちえき。DOJO MINAMIGUCHI Station) です。
  
 
駅名  
道場南口駅 (KB 25)  
  
所在地  
兵庫県神戸市北区   
  
乗車可能路線  
神戸電鉄:三田線  
  
隣の駅  
有馬口方・新開地方…………………二郎駅    
三田方・ウッディタウン中央方……神鉄道場駅  
  
訪問・撮影時  
2018年5月    
 
 

 

道場南口駅は地平駅で、三田方(北側)の西寄り(下り線側)に2007年改築の駅舎が鎮座しています。
東側に駅舎・改札口はありません。すぐ北側の踏切を渡って西側へ回る必要があります。
駅舎は平屋建てで、南欧風のデザインになっています。
西(正面)と北(左)に出入口があり、いずれも段差がなくバリアフリーに対応しています。
また、駅舎へは南側の駅前広場方面および北側で接する踏切道(県道38号線)からアクセス可能です。
上写真は南西を、下写真は南を望む。
 
 

駅舎の南側には大きなロータリーを有する駅前広場が整備されていて、バス停留所とタクシー乗り場が設けられています。
駅前広場の北東端(後方)に駅舎があります。
写真は南西を望む。
 
 

駅前です。ホームより北西を望む。
手前には駅前広場があり、右側に駅舎と踏切があります。
昔は奥を左右方向に延びる県道38号線沿いに小さな集落があるのみで田畑が広がっており、さらに奥は山林になっていましたが、後に駅前一帯が区画整理され、駅前には新しい住宅地が形成されています。古い住宅も残っています。しかしながら商店は少ないです。
また、奥の山林が広がっていた丘陵地は開発されてニュータウン(鹿の子台)に変貌しており、駅からも眺めることができます。
その「鹿の子台」の中を中国自動車道(中国道)が南東~北西方向に延びています。
そして、約1.6km南、各高速道路が交わる神戸ジャンクションの南側には「あじさいスタジアム北神戸」などで構成される「北神戸田園スポーツ公園」があり、直線距離では1駅南の二郎駅からの方が近いものの、神戸JCT周りの道路が立入禁止になっていて迂回を余儀なくされるため、実際の移動距離は道場南口駅からの方が短く、道場南口駅が最寄駅として案内されています。もし神戸JCT周りの道路が通行可能になっているのであれば、二郎駅が最寄駅になりますが…。
 
 

駅前です。北東を望む。右手に駅舎と駅前広場があります。
奥に延びる踏切道は県道38号線で、かつては県道沿いに駅前集落が形成されていましたが、周囲が区画整理された今も面影が残っています。
東側も駅周辺の農地が区画整理され、今では県道から右(南)へ逸れると新興住宅地が広がっています。
また、約300m東を北へ流れる有野川を渡ると、その先には田園風景が残っています。
そして、県道を前方(北東)へ進むと、駅の約1km北東に形成されている道場地区の中心集落に到達します。
 
 

改札口です。東を望む。後方と左手に出入口があります。
ちなみに道場南口駅は無人駅で、駅務遠隔システムにより管理されているため、窓口は板で塞がれています(2007年の改築時点で当駅は無人駅だったので、この窓口は準備工事にとどまっている可能性があります)。改札内外にきっぷ確認用カメラ搭載のインターホンが設置されています。
交通系ICカード『PiTaPa』などに対応の自動改札機が3通路あり、中央が点字ブロック設置の幅広通路です。右端には窓口用スペースがありますが、正式に窓口が設置されることは無いでしょうね…。
改札口の右手前には自動券売機(ICチャージ可)があります。改札内には自動精算機(ICチャージ可)があります。
また、改札を入って左手にはトイレ・多機能トイレがあります。
尚、道場南口駅構内に売店・コンビニはありません。最寄りのコンビニは約300m西の「ローソン」になります。
 
 

 

改札口を通って直進すると構内踏切があり、それを渡って右側のスロープを登るとホームに到達します。
スロープには手すりが付いておりバリアフリーに対応していますが、傾斜が急なので車いすやベビーカーで通行の際は注意して下さい。
 
 

2番線に設置されている吊下式駅名標です。電照式です。
他の駅とは違い、小型です。下部は広告用スペースでしょうか。
最新型ではありませんが、書体は新しいです。但し、情報量が少なく、平仮名表記は省略されています。
駅ナンバリングは隣駅を含めて併記されています (道場南口駅の駅番号は「KB 25」)。
 
 

 

道場南口駅は島式ホーム1面2線の地平構造で、南北方向にホームが延びています。標高169mです。
 
右(西)が1番線で下り三田方面、左(東)が2番線で上り有馬口方面・新開地方面です。2番線から見て1番線は若干有馬口方(奥)にずれています。
尚、実際は2番線を上下本線とした一線スルー構造で、行き違いがない場合は上下列車とも2番線に発着しますが、現状はほぼ全列車が当駅にて行き違いを行っているため、上記のように実質的に上下線ごとに発着番線が分かれている状態です。
また、2番線の左には側線があり、手前の三田方で行き止まりになっています。この行き止まり線は以前は夜間作業の資材やバラストの積み込みで使用されていましたが、現在では夜間作業の資材は第三車庫(道場車庫。後述)から積み込んでおり、現在はイベントにおいて車両展示で使用されるほか、ダイヤ乱れの際の車両留置に使用されています。ちなみに、この側線は電化されています。
(Wikipediaの本文を引用)  
 
ホーム有効長は4両分で、ホームドアはありません。ホーム幅は標準レベルですが、2番線ホーム三田方は右の1番線側がスロープとして使用されているため狭くなっています。また、1番線ホームは三田方がスロープで切り欠かれている関係で、4両分の有効長を確保するため有馬口方に延伸されています(延伸部分は幅が狭いです)。その結果、2番線と1番線の位置が若干ずれています。
上屋は1番線が三田方の約2両分、2番線が中ほどの約2両分に設置されています。雨天時に当駅で下車される際、4両編成の場合、三田方面電車は前2両、新開地方面電車は中央2両にご乗車になって下さい。
ホーム上にはベンチ・飲料自動販売機・待合室(空調なしと思われます)が設置されています。
1番線の三田方の端にスロープと構内踏切があり、構内踏切の右側に駅舎・改札口があります。
写真は2枚とも2番線より有馬口方・新開地方を望む。
 
 

 

2枚とも1番線より三田方を望む。左が1番線、右が2番線です。
1番線の有馬口方の端(手前)は2番線側に柵があり、1番線の単独スペースになっています。
右側の側線部分は用地が広く、用地的に側線を2線以上に増強することが可能ですが、まぁ1線のままでしょうね。
奥(三田方)の左手に駅舎・改札口があります。
 
 

有馬口方・新開地方を望む。
中央の2番線が直線状に延びていて、左から側線が、右から1番線が合流する形です。1番線にも出発信号機があります。
そして少し進むと右へ線路が分岐していますが、その先には第三車庫があり、車両の留置機能とともに保線基地としての機能も併せ持っており、資材やバラストの積込も行われます。
この先、住宅地を出て、右手に第三車庫を見ながら左へカーブします。その後は田畑が残る農村風景の中を南南東へ走り、新名神高速道路をアンダーパスします。この右手には中国道や山陽自動車道と交差する神戸ジャンクションがあります。そして新名神をくぐってすぐに有野川を渡ると二郎駅(にろうえき)へと至ります。
 
 

 

上写真は1番線より、下写真は2番線より、いずれも三田方を望む。
1番線の端にはスロープと構内踏切があり、その左側には駅舎・改札口があります。
また2番線ホーム端のすぐ先には県道38号線の踏切があります。
この先、右へカーブしながら八多川を渡ると、住宅と田園が混在した風景の中を北北東へ走ります。しばらくすると右から八多川が、左から丘陵地の崖が接近し、一時的に狭いスペースの中を走りますが、すぐに左へカーブして進路を北に変えると八多川が離れ(左側は崖のままです)、左から国鉄有馬線の廃線跡が接近すると神鉄道場駅へと至ります。当駅は一応、巨大商業施設の「イオンモール神戸北(西へ約3km)」や「神戸三田プレミアム・アウトレット(西へ約3.3km)」への最寄駅です(イオンモールへは路線バスが出ています。プレミアムアウトレットはイオンモールから徒歩でアクセス可能)。
  
  
あとがき  
私が道場南口駅で下車(乗車)したのは2018年の1度きりです。兵庫県の全駅を訪問する目的の一環で下車しました(2019年7月全駅制覇)。単線区間にある島式ホーム1面2線の交換可能駅で、西側に南欧風のデザインをした駅舎があります。駅前は区画整理された新しい街並みが広がっていますが、まだ空地も多く、発展途上といった感じでした。
 
東京からですと東海道新幹線で新大阪駅まで行き、JR京都線の新快速以下で大阪駅まで移動します。そしてJR宝塚線の丹波路快速・快速・区間快速のいずれかに乗り三田駅下車です(宝塚行きを除く)。そして南口を出て東側にある神鉄駅から神戸電鉄三田線電車(公園都市線直通を除く。種別不問)に乗り換えて当駅下車です。また、東海道・山陽新幹線を新神戸駅で下車し、神戸市営地下鉄北神線に乗り換えて谷上駅まで行きます。さらに神戸電鉄有馬線~三田線の三田行き(種別不問)に乗り継いで当駅下車です。じゅうぶん日帰り訪問可能です。
一方、大阪からですと大阪駅からJR宝塚線の丹波路快速・快速・区間快速のいずれかに乗り(宝塚行きを除く)、三田駅で下車。神鉄三田線の電車(種別不問。ウッディタウン中央行きを除く)に乗り継いで当駅下車です。あるいは大阪駅or大阪梅田駅からJR・阪神・阪急で三ノ宮駅・神戸三宮駅まで行き、神戸市営地下鉄の谷上行き~神鉄の三田行きのルートで到達できます。余裕で日帰り訪問可能です。
 
食料・飲料について、駅前にコンビニ、気軽に入れる商店・飲食店は一切ありません。最寄りのコンビニは約300m西の「ローソン」になります。事前に用意しておいた方が無難でしょう。
 
東京からの到達難易度もさほど高くありません。神戸電鉄三田線を乗り鉄の際は、ぜひ一度は道場南口駅でも途中下車してみて下さい!
 
(参考:神戸電鉄のHP、Google地図、Wikipedia)
(2022年10月記事作成)