郡家駅【鳥取県】(因美線、若桜鉄道若桜線。2021年訪問) | 『乗り鉄』中心ブログ(踏破編)

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今回の【駅】コーナーは、
鳥取県東部、八頭町の郡家地区中心部に位置する因美線の主要駅かつ第三セクター鉄道路線・若桜鉄道若桜線の起点駅で、2015年に駅舎が改築された難読駅、
郡家駅 (こおげえき。Koge Station) です。
 
尚、以前に2012年訪問時の郡家駅の記事をUPしています⇒記事はこちら
 
 
駅名  
郡家駅 (駅番号なし) 
 
所在地  
鳥取県八頭郡八頭町 (旧・郡家町)  
 
乗車可能路線  
JR西日本:因美線  
若桜鉄道:若桜線  
 
隣の駅  
因美線  
鳥取方………東郡家駅   
東津山方……河原駅    
 
若桜鉄道若桜線   
若桜方………八頭高校前駅  
 
訪問・撮影時  
2021年4月
 
 

郡家駅は地平駅で、東側に大きな2階建ての駅舎があります。
駅西側からアクセスするには、南約400mまたは北約350mの踏切を渡って東側へ回る必要があります。
以前は木造駅舎でしたが(旧記事参照)、2015年に改築され、コミュニティ施設併設の新しい駅舎になりました(愛称:ぷらっとぴあ・やず)。
駅舎右側に出入口と改札口があり、左側は観光案内所やコンビニなど、八頭町の施設が入っています。出入口に段差はなく、また各ホームへもスロープでアクセスできるため、バリアフリーに対応しています。
簡易型ロータリーを有する駅前広場が整備されていて、バス停留所とタクシー乗り場が併設されています。
写真は西を望む。
 
 

駅前です。東を望む。後方に駅舎があります。
周辺は八頭町郡家地区の中心市街地で、左側歩道にはアーケードも設置されていますが、営業している店舗は少なく、寂れている印象です。
右(南)から駅前を経由して奥(東)へ延びる道路は県道287号線で、比較的交通量が多いです。
約500m南には八頭町役場があります。
 
一方、駅西側は住宅地ですが、田園も残っています。約250m西には私都(きさいち)川が西から北へと流れています。
 
 

改札口です。西を望む。後方に出入口があります。
郡家駅は有人駅ですが早朝と夜間は無人になります。また、営業時間内にも駅員不在になる時間帯があります。
自動改札機も改札ラッチもなく、改札・集札時は扉横の窓口の係員に乗車券を提示するシステムです。通路は車いす対応です。
ちなみに郡家駅では『ICOCA』などの交通系ICカードを利用できません。
改札口の右手前には『みどりの窓口』があり、その手前には自動券売機があります。自動精算機はありませんので、乗り越しの際は改札口の窓口係員に申し出て下さい。
また、若桜線にご乗車の際は駅員にその旨を説明してそのまま入場し、若桜線の列車内で整理券をお取り下さい。
トイレは外に出て右(南)へ進んだ先、駅舎南端部にあります(多機能トイレ併設)。
自動券売機の手前にはベンチがあります。左側はミニコンビニと多目的交流スペースです(後述)。
そして改札を通ると構内踏切があり、各ホームに通じています。構内踏切とホームの段差はスロープで結ばれており、バリアフリーに対応しています。
 
 

上写真とほぼ同一地点より南を望む。左手に出入口が、右手に改札口があります。
駅舎南側は八頭町の多目的交流スペースで、待合室(手前)、ミニコンビニ「八頭ショップ」(右側)、観光案内所(右前方)があります。観光案内所では地元の特産品を販売していて、またレンタサイクルの貸出も行っています。
観光案内所の真上(2階)は展望室で、ホームを眺められます。
左奥にも出入口があります。
 
 

改札を通ると構内踏切に差し掛かります。西を望む。
線路2本を渡って左手のスロープを登ると島式ホームの1番・2番のりばに到達します。
そのまま直進してさらに線路2本を渡り、左へ曲がってスロープを登ると単式ホームの3番のりばに到達します。
 
 

3番のりばに設置されている建植式駅名標です。電照式ではありませんが、反射材が使用されています。
JR西日本の標準デザインで、下部は因美線のラインカラーである茶色(智頭杉をイメージ)に塗られています。
尚、因美線、若桜鉄道線とも駅ナンバリングは導入されていません。
 
 

こちらは1番のりばに設置されている若桜鉄道若桜線の駅名標です。
郡家駅はJR西日本の管理駅なので当然、駅名標もJR仕様になっています。
隣駅は下り方が若桜線の「やずこうこうまえ」です。また、因美線経由で鳥取駅まで乗り入れる若桜線列車が一部存在する事から、上り方にも因美線の隣駅「ひがしこおげ」が書かれています。
 
 

郡家駅は島式ホーム・単式ホームとも各1面、計2面3線の地平構造で、北北東~南南西方向にホームが延びています。
左側(東)の島式ホームが左から1番のりば(若桜鉄道若桜線下り若桜方面(因美線鳥取方からの直通列車を含む)、若桜鉄道線から直通の因美線上り鳥取方面)、2番のりば(因美線上下本線。下り智頭・東津山方面および上り鳥取方面。鳥取発若桜行き列車の一部も使用)の順、右側(西)の単式ホームが3番のりば(因美線上り副本線)で上り鳥取方面です(下り列車との行き違い時のみ使用)。若桜鉄道線の列車は原則として1番のりばを使用し、一部の下り直通列車が2番線も使用します。

1番のりばの左側には保線用の側線があり、東津山方(写真左前方)で途切れています(鳥取方からのみ入線可能)。
ホーム有効長はYahoo!地図の航空写真を見ると1番のりばが4両分、2・3番のりばが6両分あるように見えます。以前の2・3番のりばは5両が限界で、6両編成以上が停車した際はドアカットが実施されていましたが、今はホームが延伸されて(1・2番のりばは嵩上げ部分の延伸を実施)、6両編成のドアカットは解消されている可能性もあります。ホーム幅はさほど広くなく、2・3番のりばの延伸部(奥)は狭くなっています。
上屋は1・2番のりばが鳥取方(手前側)の端近くの約1両分のみ、3番のりばが鳥取方の端近くの約0.5両分のみに設置されています。雨天時の乗降は要注意です。
各ホームには待合室(冷暖房なし。ベンチあり)が設置されていて、1・2番のりばは上屋下にもベンチがあります。
そして各ホームの鳥取方の端(手前)にはスロープと構内踏切があり、左手に駅舎・改札口があります。
写真は2番のりばより因美線・東津山方、若桜線・若桜方を望む。
 
 

こちらは単式ホームの3番のりばより因美線・鳥取方を望む。
右から1番のりば~3番のりばの順です。
3番のりばの左側(西)には桜の木が植えられています。
昔、桜の木の場所に線路があったかどうかは不明です(空中写真でもはっきりと確認できず…)。
 
 

3番のりばより因美線・鳥取方を望む。
すぐ先に構内踏切がありますが、1・2番ホームを分断する形で設置されています。
昔はホームを切り欠いて急な階段が設置されていたと思われます。
1・2番ホームは分断されたためホーム有効長が少なくとも1両分は短縮されました(2番のりばは5両分に)。その後、ホーム嵩上げ部分を東津山方(後方)に延伸しています。
 
この先、右へカーブして住宅地を抜け出すと、山あいの田園風景の中を北東へ走ります。そして左へカーブしながら私都川を渡り、進路を北北西に変えて両側から山が迫ると東郡家駅へと至ります。
 
 

 

上写真は2番のりばより、下写真は1番のりばより、いずれも因美線・東津山方、若桜線・若桜方を望む。
2番のりばが因美線本線に、1番のりばが若桜線本線になります。
また、すぐ先に2番(因美線)から1番(若桜線)への片渡り線があります。その先で若桜線が直進、因美線が右へカーブする形で両線が分かれます。
 
因美線はこの先、左へカーブして若桜線と分かれると左手に八頭高校を見ながら田園風景の中を走ります。そして左へカーブすると左遠方に若桜線を見ながら南下し、八東川を渡ると大きく右へカーブして田園地帯の中を西へ走るようになります。その後は右手に住宅が増えてきて、左から山が迫ると河原駅へと至ります。鳥取市河原町への玄関口となる駅ですが、駅は八頭町(旧・郡家町)にあります。
 
一方、若桜線はこの先、因美線が右へ分かれると左手に住宅街を見ながら南南西へ走り、やがて左へカーブして右手に八頭高校のグラウンドが見えてくると程なくして八頭高校前駅へと至ります。尚、郡家駅~八頭高校前駅の運賃は大人100円と距離が短いながらも格安で、現在は北大阪急行電鉄の1区運賃と並んで日本で最安の運賃になっています。
 
 
あとがき  
私が郡家駅で下車(乗車)したのは2003年、2012年、2021年の計3度です。2021年を除き、若桜線と因美線の乗換のために利用しています。2003年は若桜鉄道の乗りつぶしの際に下車しましたが、改札は出ませんでした。2012年は若桜鉄道の車窓風景撮影のために下車しました(改札を出ました)。そして2021年は若桜鉄道を全駅降り鉄した際に利用しました。ホームは旧態依然とした2面3線でしたが、駅舎は2015年に公共施設を併設した立派な建物に改築されました。駅前は八頭町の中心市街地ですが、人通りはまばらでした。
 
東京からですと東海道・山陽新幹線で姫路駅まで行き、智頭急行線直通の特急『スーパーはくと』に乗り換えて当駅下車です。時間帯によっては岡山経由で特急『スーパーいなば』を利用した方が先着する場合もあります。若干タイトな日程になりますが、日帰り訪問可能です(最大滞在時間:8時間弱)。
一方、大阪からですと『スーパーはくと』利用で当駅下車、または新大阪駅から新幹線に乗り相生駅で下車、普通列車に乗り継いで上郡駅まで行き、智頭急行線の特急『スーパーいなば』または普通列車の乗り継ぎで当駅下車です。時間帯によっては岡山経由(スーパーいなば)の方が早い場合もあります。余裕で日帰り訪問可能です(最大滞在時間:12時間少々)。
 
食料・飲料について、駅舎内にコンビニがありますが、駅前に気軽に入れる商店・飲食店はありません。心配な場合は事前に用意しておいて下さい。
 
特に東京からの到達難易度が高いですが、因美線および若桜鉄道若桜線を乗り鉄の際は、ぜひ一度は郡家駅でも途中下車されてみて下さい!
 
(参考:Google地図、Wikipedia)