八頭高校前駅【鳥取県】(若桜鉄道若桜線。2021年訪問) | 『乗り鉄』中心ブログ(踏破編)

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今回の【駅】コーナーは、
鳥取県東部、八頭町の中心市街地南側に位置する若桜鉄道若桜線の駅で、起点の郡家駅から徒歩圏内にあるものの、通学利用を狙って1996年に新設され、当時は郡家駅との間の大人運賃が60円と、日本一割安だった(現在は100円で1位タイの安さ)、
八頭高校前駅 (やずこうこうまええき。Yazukoukoumae Station) です。
 
 
駅名  
八頭高校前駅 (駅番号なし) 
 
所在地  
鳥取県八頭郡八頭町 (旧・郡家町)
 
乗車可能路線  
若桜鉄道:若桜線  
 
隣の駅  
郡家方……郡家駅  
若桜方……因幡船岡駅   
 
訪問・撮影時  
2021年4月  
 
 

 

八頭高校前駅は掘割部にある駅で、掘割を跨ぐ道路の陸橋東側から北寄りにある駅へアクセスする形になります。
ちなみに、八頭高校前駅には駅舎がありません。自動券売機などの改札設備もありません。若桜鉄道は車内精算方式で、乗車時は整理券を受け取り、降車時は運賃箱に運賃を投入します。車掌がいる場合は車掌に運賃を支払います。『ICOCA』などのICカードは利用できません。フリーきっぷは運転士または車掌よりお買い求め下さい。
 
出入口は階段(左)とスロープ(右)があります。階段は直接ホームに出入りする形で、スロープ(道路)は行き止まりの手前に段差なしの出入口があります。
八頭高校前駅はバリアフリーに対応しています。
また、駅出入口に駅名看板がありませんので分かりづらいです。ご注意下さい。
写真は2枚とも北を望む。出入口の左側(西)には線路が通っています。
そして陸橋の西側には鳥取県立八頭高等学校があります。
尚、八頭高校前駅に駅前広場はありません。約150m北東の県道32号線沿いにバス停留所があります。
 
 

こちらは北側にあるスロープ用の出入口です。南を望む。
出入口に段差はありません。右手にホームがあります。
スロープを登ると駅前道路の線路を跨ぐ陸橋東側に到達します。
 
 

駅前です。西を望む。右手に駅出入口があります。
陸橋の先には駅名になっている鳥取県立八頭高等学校(八頭高校)があります。夏の高校野球全国大会(甲子園)にも出場経験があります。
駅西側は八頭高校と関連施設の敷地で占められています。そして高校の反対側に因美線が走っていますが、因美線に駅はありません。因美線に駅ができたら便利になるはずですが、因美線には特急が頻繁に走っているため駅ができるとダイヤの制約が厳しくなり、何よりJRに駅ができると若桜鉄道の経営を圧迫すること必至なので、現状では駅が新設される事がないでしょう。但し、万が一若桜鉄道線が廃止された場合は代替策としてJRに駅が開設される可能性もゼロではないでしょう。
また、駅西側は八頭高校を除くと田園風景が広がっています。
 
 

駅前です。陸橋より東を望む。左側に駅出入口があります。
東側は住宅地が広がっています。商店は少ないです。奥に見える小さな山の中腹に位置するため、標高がやや高いです。
駅前道路の突き当たりから左右方向(南北方向)には県道32号線が延びています。左(北)が郡家駅方面、右(南)が因幡船岡駅方面です。
ちなみに郡家駅までは1km強で、徒歩でも移動可能な距離です。八頭高校前駅が設置される前、列車利用の通学生は郡家駅と高校の間を徒歩移動していたと思われます。若桜鉄道乗り鉄・降り鉄時、私は因幡船岡駅から八頭高校前駅前を経由して郡家駅まで徒歩移動した事がありますが、その際に八頭高校から郡家駅へ徒歩移動する高校生を見かけました。
また、県道32号線を北(左)へ100mほど進むと、バス停留所があります。
 
 

ホーム側壁に設置されている駅名標です。非電照式と思われます。
見事に国鉄タイプを再現したデザインです。文字は手書きではなく、定型の書体を使用しています。
若桜鉄道線に駅ナンバリングは導入されていません。
 
 

 

八頭高校前駅は単式ホーム1面1線の地平構造(掘割構造)で、概ね南北方向にホームが延びています。
番線は未設定で、下り若桜方面、上り郡家方面とも同一ホームから発車しますので、乗り間違いにご注意下さい(特に若桜行きに乗ってしまうとエライ目に遭ってしまいますw)。
ホーム有効長は3両分あります。ホーム幅は集中する高校生に対応するため、新駅にしては広くなっています。
上屋は郡家寄り(奥)の約1.5両分に設置されていて、比較的長いですが、線路際まで届いていないため、雨天時は傘が必要になります。
上屋下にはベンチが設置されています。また、上屋下の照明が洒落ています。
そして、ホーム中ほどに階段出入口があり、ホーム郡家方の端近くにはスロープ出入口があります。
上写真は陸橋より、下写真はホームより、2枚とも郡家方を望む。
 
 

こちらはホームより若桜方を望む。
手前にスロープ出入口が、前方に階段出入口があります。
右側の崖上には八頭高校が見えます。
 
 

郡家方を望む。右側の法面上には住宅が並んでおり、左側には八頭高校のグラウンドがあります。
この先、右へカーブして進路を北北東に変えると左から因美線が近づき、やがて寄り添います。そして右側に八頭町郡家地区の市街地が広がるようになると若桜線の起点駅で因美線の特急停車駅である郡家駅へと至ります。若桜線列車の4割は因美線の鳥取駅まで直通します。
 
 

 

若桜方を望む。
ホーム端の先で駅前道路をアンダーパスします。右側の崖上に八頭高校があります。
この先、下り勾配で南下し、掘割区間が解消すると田畑の中を走ります。その後は左へカーブしながら八東川を渡りますが、右手には因美線の橋梁を遠望できます。八東川を渡ると高規格道路(県道324号。かわはら八頭フルーツライン)をアンダーパスします。そして進路を東南東に変えると右手に住宅地が現れて、因幡船岡駅へと至ります。
 
 
あとがき  
私が八頭高校前駅で下車(乗車)したのは2021年の1度きりです。若桜鉄道を乗り鉄した際に下車しました。掘割にある1面1線の小さな駅で、掘割上の西隣には八頭高校があります。どれだけ通学利用があるのか分かりませんが、郡家駅でJRとスムーズに接続していれば利用価値がある駅です。但し、郡家駅まで徒歩で行ける距離である事も確かで、私の訪問時には高校から郡家駅まで徒歩移動する高校生を見かけました。
  
東京からですと東海道・山陽新幹線で姫路駅まで行き、智頭急行線直通の特急『スーパーはくと』に乗り換えて郡家駅で下車。そして若桜鉄道若桜線に乗り換えて1駅目で下車です。岡山経由で『スーパーいなば』に乗り継ぐルートもあります。若干タイトな日程になりますが、日帰り訪問可能です(最大滞在時間:7時間少々)。
一方、大阪からですと大阪駅から特急『スーパーはくと』に乗車して郡家駅で下車。若桜線に乗り換えて1駅目で下車です。こちらも岡山経由の方が早いケースが見られます。じゅうぶん日帰り訪問可能です(最大滞在時間:約10時間)。
  
食料・飲料について、駅前や駅近くにコンビニ、気軽に入れる商店・飲食店はありません。必ず事前に用意して下さい。
 
東京からの到達難易度は高いですが、若桜鉄道若桜線を乗り鉄の際は、ぜひ一度は八頭高校前駅でも途中下車されてみて下さい!
 
(参考:若桜鉄道のHP、Google地図、Wikipedia)