三田駅【兵庫県】(福知山線【JR宝塚線】。2018年訪問) | 『乗り鉄』中心ブログ(踏破編)

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今回の【駅】コーナーは、
兵庫県三田市の中心市街地に位置する福知山線【JR宝塚線】の主要駅で、神戸電鉄三田線と乗換可能な駅、そして東京を中心に「みた」と読み間違えてしまう人が多いと思われる、
三田駅 (さんだえき。Sanda Station) です。

  

尚、駅の読み方は「さんだ」です。「みた」ではありません。
 
 
駅名  
三田駅 (JR-G 61)
 
所在地  
兵庫県三田市 
 
乗車可能路線  
JR西日本:福知山線【愛称:JR宝塚線】  
 
隣の駅  
尼崎方………道場駅  
福知山方……新三田駅  
 
乗換可能駅  
神戸電鉄:三田線……三田駅まで徒歩5分
 
訪問・撮影時  
2018年3月
 
 

 

三田駅は地平駅で、国鉄分割民営化直前の1987年3月19日に橋上駅舎化されました。
橋上駅舎は南北自由通路を兼ねています。南北の出入口には階段・エレベーターが設置されていて、南口には上下方向エスカレーターもあります。バリアフリーに対応しています。
また、南口は2階でペデストリアンデッキと接続しています。
 
写真は南口です。上写真は「キッピーモール」前より北東を、下写真はペデストリアンデッキ上の出入口前より北を望む。
上写真奥に橋上駅舎があります。ペデストリアンデッキが2方向に延びていますが、左側は駅ビル「JR三田駅NKビル(コンビニ・飲食店・クリニックなどが入居)」や立体駐車場に通じていて、右側は駅南側にある再開発ビル「キッピーモール」に通じています。
南口にはロータリーを有する駅前広場が整備されていて、バスターミナルとタクシー乗り場が併設されています。
また、上写真右奥、ペデストリアンデッキの東側には神戸電鉄三田線の三田駅があります(駅舎・ホームとも地平にあります)。下写真のペデストリアンデッキを右へ下りると神鉄駅に到達します。
 
 

南口駅前です。ペデストリアンデッキより南を望む。
後方に橋上駅舎があります。右手には「キッピーモール」があります。
駅南側は三田市の中心市街地で、奥へ延びる駅前通り沿いには商店街が形成されています。古くからの市街地で、全体的に道路が狭いです。
駅前道路を500mほど進むと武庫川を渡りますが、武庫川の対岸にも市街地が広がっています。
約850m南には神鉄三田線の三田本町駅があります。
また、約450m西の福知山線沿いには三田市役所があり、約1.2km西の武庫川対岸には兵庫県立有馬高等学校があります。
 
 

こちらは駅南側にある再開発ビル「三田駅前一番館【愛称:キッピーモール】」です。
2005年に完成した6階建ての複合施設で、6階に三田市まちづくり協働センターがある他は商業施設で占められています。
中でも2階には阪急百貨店の支店である「三田阪急」がありましたが、売上の低迷により2021年8月1日に閉店となりました。
 
 

こちらは北口です。南を望む。
北口は駅ビルやペデストリアンデッキがなく、地平部に出入口があるのみです。階段とエレベーターが設置されています。
ロータリーを有する駅前広場が整備されていて、バス停留所とタクシー乗り場が設けられていますが、バスの発着本数・系統数は南口の方が多いです。
 
 

北口駅前です。北を望む。後方に橋上駅舎があります。
以前は駅前に工場があり、周囲には田園が広がっていましたが、北口開設後は開発が進み、住宅街が形成されています。
約300m西の三輪地区には古くからの住宅街が残っています。
そして、駅の約500m北まで山並みが迫っています。
また、約1.7km北の山間部には城山公園があり、「アメニス城山体育館」や高校野球の地方大会も行われる「アメニスキッピースタジアム」などがあります。
 
 

 

橋上駅舎2階にある改札口です。上写真は南を、下写真は東を望む。
上写真前方・下写真右側が南口方面(神鉄駅方面)、上写真後方・下写真左側が北口方面です。
JR線・三田駅の改札口はこの1ヶ所で、神鉄駅との乗換改札は存在しません。乗換は改札外連絡となります。
交通系ICカード『ICOCA』などに対応の自動改札機が6通路あり、一番右の自動改札通路が幅広通路です。窓口に面した右端は有人通路です。
改札口の右手前には『みどりの窓口』があり、その右側には指定席券売機『みどりの券売機』と自動券売機(ICチャージ可能)があります。改札内には自動精算機(ICチャージ可能)があります。また、右後方の南北自由通路沿いにはベンチがあります。
トイレ・多機能トイレは改札を入って左側にあります。
そして1階にある各ホームとの間には階段、上下方向エスカレーター・エレベーターが設置されています。
改札口の左手前にJR西日本系の売店「セブンイレブン キヨスク」があり、南口駅ビル1階にJR西日本系のコンビニ「セブンイレブン ハートイン」があります。改札内に売店・コンビニはありません。
 
 

上り3番のりばに設置されている吊下式駅名標です。電照式で、バックライトは蛍光灯と思われます。
JR西日本の標準デザインで、下部はJR宝塚線および福知山線のラインカラーである黄色に塗られています。
駅ナンバリング (JR-G 61) はこの駅名標には併記されておらず、柱などに掛けられている縦型の駅名標にのみ併記されています。
 
 

現在の三田駅は相対式ホーム2面2線の地平構造で、東南東~西北西方向にホームが延びています。
 
右(南)が1番のりばで下り新三田・篠山口・福知山方面、左(北)が3番のりばで上り宝塚・尼崎・大阪方面です。1番のりばから見て3番のりばは福知山方(手前)にずれています。
1番のりばと3番のりばの間隔が広いですが、かつてはここに上下共用の中線(2番線)がありました。また、3番のりばは元々島式ホームで、反対側(左)には上り副本線であった4番のりばがありました。2番線はレールの再敷設が可能ですが、4番のりばの線路敷部分は大半が更地であるものの、中央部が北口出入口用地に転用されたため、のりば復活は事実上不可能です。運転上の拠点が新駅である新三田駅に移ったため、三田駅の配線簡素化が可能になりました。
 
ホーム有効長は1番のりばが11両分、3番のりばが10両分ですが、現状は8両編成が最長で、1番のりばは福知山方の8両分が、3番のりばは中ほどの8両分が、それぞれ嵩上げされています。かさ上げされていない部分は柵により立入禁止になっています。
ホームドアはありません。ホーム幅は全体的に広いですが、1番のりばの尼崎方(右奥)と3番のりばの福知山方(後方)は狭くなっています。
上屋は各ホームとも嵩上げされた8両分に設置されていて、全ての停車列車が上屋内に収まります。
各ホームにはベンチ・飲料自動販売機・冷暖房完備の待合室が設置されています。
写真は3番のりばより尼崎方・大阪方を望む。
 
 

また、1番のりばの尼崎方には切欠構造のホーム(0番線と思われます)と側線がありました。
このホームは戦前に営業していた有馬線列車が使用していました。側線では貨物を取り扱っていて、さらに右側に見える神鉄線とを結ぶ連絡線もありました。
有馬線も貨物取扱も廃止された現在、跡地では側線の配線が直線状に変更され、保線基地として使用されています。
写真は尼崎方を望む。
 
 

1番のりばより尼崎方・大阪方を望む。
真下に柵があり、それより先の嵩上げされていない部分は立入禁止です。右側が有馬線ホーム跡と保線基地です。
この先、すぐに神戸電鉄三田線が右へカーブして離れます。こちらは市街地がすぐに途切れて田園地帯の中を東南東へ走り、右へカーブして進路を南東に変えるとすぐに有馬線の廃線跡がさらに右へカーブして南へ分かれます。その後は左から山地が、右から武庫川が接近すると右へカーブして南に進路を変え、神戸市北区に入ります。そして武庫川と山の間を南下して、左手にテツコンの工場が見えてくると左へカーブしますが、以前はテツコン工場の左側(東側)の山沿いを単線で走っていました、そしてカーブの途中で旧線跡と合流し、進路を東へ変えると福知山線で唯一神戸市内にある駅で、神戸市内駅の指定から外れている道場駅へと至ります。
 
 

1番のりばより篠山口方・福知山方を望む。右側の3番のりばはかなり西側にずれています。
この先、すぐに右へカーブして左手に三田市役所を、右手に三菱電機の工場を見ながら郊外を北西へ走り、やがて一帯は田園風景へと変わります。右手には丘陵地が迫り、左遠方には北摂三田ニュータウンを望めます。その後は右へカーブして進路を北北西に変え、やがて左手に三田工業団地が見えてくると程なくして運転上の拠点駅である新三田駅へと至ります。普通・快速系統の半数ほどの列車が新三田止まりです。
 
 
あとがき  
私がJRの三田駅で下車(乗車)したのは2006年、2009年、2018年の計3度と記憶していますが、もっと回数が多いかもしれません。いずれも神戸電鉄三田線の乗り鉄目的で、中でも2018年は兵庫県の全駅を訪問する目的の一環で下車しました(2019年6月全駅制覇済)。運転上の拠点駅が隣の新三田駅であるため、三田駅は2面2線と小規模です。駅前は神鉄駅もある南口が都会的な雰囲気で、北口がややローカルな印象でした。
 
東京からですと東海道新幹線で新大阪駅まで行き、JR京都線の新快速以下で大阪駅まで移動します。そしてJR宝塚線の丹波路快速・快速・区間快速のいずれかに乗り当駅下車です(宝塚行きを除く)。じゅうぶん日帰り訪問可能です。
一方、大阪からですと大阪駅からJR宝塚線の丹波路快速・快速・区間快速のいずれかに乗り、当駅下車です(宝塚行きを除く)。余裕で日帰り訪問可能です。
 
食料・飲料について、駅構内にキヨスクがあり、駅前にコンビニが複数あります。一方、飲食店はさほど多くなく、500m以内に気軽に入れるチェーン店は「宮本むなし」「モスバーガー」「ガスト」くらいでしょうか。心配な場合は事前に用意しておきましょう。
 
東京からの到達難易度はやや高いですが、JR宝塚線を乗り鉄される際は、ぜひ一度は三田駅でも途中下車されてみて下さい!
 
(参考:JR西日本のHP、Google地図、Wikipedia)