三田駅【兵庫県】(神戸電鉄三田線。2018年ほか訪問) | 『乗り鉄』中心ブログ(踏破編)

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今回の【駅】コーナーは、
兵庫県三田市の中心市街地に位置する神戸電鉄三田線の終着駅で、福知山線【JR宝塚線】との接続駅であり、三田線沿線~大阪方面の乗換客が多いと思われる、
三田駅 (さんだえき。SANDA Station) です。
 
尚、JR線の三田駅の記事につきましては以前UPいたしました⇒記事はこちら
  
 
駅名  
三田駅 (KB 29)  
  
所在地  
兵庫県三田市   
  
乗車可能路線  
神戸電鉄:三田線  
  
隣の駅  
有馬口方・新開地方・ウッディタウン中央方面……三田本町駅    
  
乗換可能駅  
JR西日本:福知山線【愛称:JR宝塚線】……三田駅まで徒歩4分  
  
訪問・撮影時  
2018年5月、2021年12月    
 
 

 

神戸電鉄の三田駅は地平駅で、JR線・三田駅の南口東寄りにあります。終端部に駅舎を構えています。
駅舎は平屋建てで、ネットを見ると古い駅舎をリニューアルして使用し続けていると思われます(推測)。駅舎の右側には交番があります。
出入口に段差はなく、車いすも自力で駅外からホームまで移動可能です。
駅舎の西側には南口駅前広場がありますが、上空がペデストリアンデッキに覆われています。その結果、駅舎が撮影しづらくなりましたw
ペデストリアンデッキは橋上駅舎のJR駅南口と直結しています。上写真左側にペデストリアンデッキとを結ぶ上下方向エスカレーターがあり、その後方にはエレベーターもあります。
上写真は東を、下写真は北東を望む。
 
 

駅前です。西を望む。後方に駅舎があります。
前方の南口駅前広場はペデストリアンデッキに覆われています。バスターミナルとタクシー乗り場が併設されています。
右手にJR線・三田駅の橋上駅舎があります。
右側にある上下ESおよび右前方にあるEVでペデストリアンデッキとJR駅へアクセス可能です。
JR駅の橋上駅舎は南北自由通路を兼ねており、北口側へ通り抜けることができます。
写真右奥にはJRの駅ビル「JR三田駅NKビル(コンビニ・飲食店・クリニックなどが入居)」があります。
また、左前方には「キッピーモール」があります(後述)。
 
 

南口駅前広場の南側には再開発ビル「三田駅前一番館【愛称:キッピーモール】」です。
2005年に完成した6階建ての複合施設で、6階に三田市まちづくり協働センターがある他は商業施設で占められています。
中でも2階には阪急百貨店の支店である「三田阪急」がありましたが、売上の低迷により2021年8月1日に閉店となり、看板が外されました。中心市街地の空洞化に拍車がかかりそうです。
写真はペデストリアンデッキより撮影。左側の地平部に神鉄駅があり、後方にJR駅南口出入口があります。
 
 

駅前です。駅南側より東を望む。左手に神鉄駅があります。
東(奥)へ延びる県道141号線は三田駅前と北摂三田ニュータウンを結ぶ幹線道路です。駅付近の沿道にはビルやホテルが見られます。
また、駅前は三田市の中心市街地で、南(右)へ延びる駅前通り沿いには商店街が形成されていて、1駅南の三田本町駅付近まで続いています。駅南側は古くからの市街地で、全体的に道路が狭いです。
三田駅の約850m南には神鉄三田線の三田本町駅があります。
そして、三田駅から約450m西の福知山線沿いには三田市役所があり、約1.2km西の武庫川対岸には兵庫県立有馬高等学校があります。
 
 

 

改札口です。東方向を望む。
三田駅は神鉄では数少なくなった有人駅の一つです。改札内外にインターホンが設置されています(きっぷ確認用カメラ搭載)。
交通系ICカード『PiTaPa』などに対応の自動改札機が5通路あり、右から2番目と左端が幅広通路です。窓口に面した右端通路は点字ブロック設置で、有人通路を兼ねています。
改札口の右手前には出札窓口と自動券売機(ICチャージ可)があります。改札内には自動精算機(ICチャージ可)があります。
また、改札口の左手前にはチケットショップがあり、鉄道駅の改札前に立地する異例の存在でしたが閉店になり、現在は餃子の無人販売所が設置されています。その左側には定期券発売所があります。
そして改札を通ってスロープを登るとホームに到達します。高低差は小さく、バリアフリーに対応しています。
トイレは改札内、スロープ手前の左側にあります(多機能トイレはありません)。AEDも改札内にあります。
また、改札を入ってすぐ左側にはトイレ方面へと通路があり、通路沿いにベンチが設置されています。
尚、三田駅構内に売店・コンビニはありません。最寄りのコンビニは左後方のJR三田駅南口駅ビル1階にあるJR西日本系のコンビニ「セブンイレブン ハートイン」になります。JR駅2階改札外には売店「セブンイレブン キヨスク」があります。
 
 

1番線に設置されている吊下式駅名標です。電照式です。
やや旧型のタイプで、書体は新しいですが、最新型とは違い隣駅のローマ字表記がありません。
駅ナンバリングは隣駅を含めて併記されています (三田駅の駅番号は「KB 29」)。
 
 

 

神鉄の三田駅は頭端式ホーム2面2線の地平構造で、東南東~北北西方向にホームが延びています。ホームはカーブを描いています。
中央の島式ホームの右側が1番線で、左側が2番線です。どちらの番線にも三田線上り有馬口・新開地方面列車および公園都市線直通ウッディタウン中央方面列車が発着しますが、日中は1番線に公園都市線列車、2番線に三田線列車が発着します。
また、2番線の線路を挟んで左側(北)には単式ホームがありますが、現在は使用されていません(後述)。
ホーム有効長は5両分ありますが、5両編成の入線実績はありません。そのため、ホームの有馬口方(奥)1両弱分は嵩上げされておらず、柵により立入禁止の措置が取られています。
ホームドアは未設置です。ホーム幅は手前の終端方こそやや広いですが、奥の有馬口方は絞られて狭くなっています。
上屋は島式ホームのみ終端方の4両分に設置されています。3両編成および4両編成のみが発着しますので、雨に濡れずに乗降可能です(異常気象時を除く)。
ホーム上にはベンチ、飲料自動販売機、公衆電話があります。
ホーム終端部にはスロープがあり、下った先(後方)には駅舎・改札口があります。
上写真は島式ホーム中央より、下写真は1番線より、いずれも有馬口方・新開地方・ウッディタウン中央方を望む。
 
 

 

島式ホーム2番線の左側(北)には単式ホームがありますが、現在は使用されておらず、立入禁止になっています。そのため、現在は実質的に頭端式ホーム1面2線になっています。ちなみに1番線の右側には当初より単式ホームがありませんでした。
この単式ホームは有効長が5両分あります。しかし、幅が狭くて上屋が全くありません。
2番線の降車ホームとして使用されていたと思われますが、三田駅の一日平均乗車人員(8,000人台)では乗降分離しなくても問題なしと判断されたかもしれません。
この単式ホームの左側にはJR線の三田駅がありますが、神鉄駅とJR駅の間に不自然な空地があります。ここに神鉄・国鉄(当時)双方から引込線が延びており、双方の線路が接続されていて、当時神鉄でも取り扱っていた貨物の受け渡しが行われていました。スイッチバック式の配線だったと思われます。1981年の貨物取扱廃止に伴い双方の接続線が廃止され、後に神鉄駅が配線変更などの改良を行ったため、面影がかなり失われました。2番線や単式ホームの位置にはかつて貨物用の引込線が存在していたと思われます。
尚、双方の線路が接続されていた時代は、接続線を経由して神鉄の新車が搬入されていましたが、今はJRとレールが繋がっていないため、新車はトレーラーで粟生線の市場駅まで運搬しています。
余談ですが、神戸電鉄線の軌間はJRと同じ狭軌の1,067mmです。
 
 

 

上写真は1番線より、下写真は2番線より、いずれも終端方を望む。
2番線の右側には使用停止状態の単式ホームがあります。
手前の有馬口方に改札口はありません。写真奥の終端部に駅舎・改札口があります。
また、1番線の左側(南)には駐車場がありますが、以前はそのスペースの一部にかかる形で線路が駅舎に直交する形の配線でした。おそらくホームを延伸するために現在の斜めに突っ込む配線に改められたと思われます(直交を維持するとカーブがきつくなりホーム延伸が難しい)。その結果、JR線との間にあった貨物用引込線用地に食い込む形の配置になりました。
 
 

 

上写真は2番線より、下写真は2番線に入線する列車最後部より、いずれも有馬口方・新開地方・ウッディタウン中央方を望む。
島式ホームのホーム端には列車が発着しないため、柵により立入禁止になっています(左の単式ホームは全域が立入禁止のため、途中に柵がありません)。
また、各ホーム端のすぐ先に踏切がある関係で、両渡り線はさらに先に設置されています。
 
この先、右へカーブして市街地を走り、築堤に上がって進路を南南西に変えると武庫川を渡ります。その後は右へカーブしながら住宅地の中を走り、地平に下りて進路を南西に変えると三田本町駅へと至ります。もう1駅先の横山駅までは三田線列車のほか、公園都市線列車も走行するため、昼間でも毎時8本と列車本数が多いです。横山駅の先で三田線から公園都市線が分岐します。
 
 

 

上写真は1番線より、下写真は2番線より、いずれも終端方を望む。左が1番線、右が2番線です。
車止めの先に駅舎があり、ホーム終端部のスロープの先に改札口があります。
駅舎に入る手前の右側には飲料自動販売機、コインロッカー、トイレが設置されています。
ちなみに、三田線開業時点において既に福知山線が存在していたことや、三田線が当初より神戸・有馬と三田を結ぶ目的の路線としての位置付けだったため、これ以上先への延伸は計画されませんでした。
 
 
あとがき  
私が神戸電鉄の三田駅で下車(乗車)したのは少なくとも2000年、2006年、2009年、2018年、2022年の5度はあります。2018年を除きいずれもJRと神鉄を乗り換えるために三田駅の改札を通っていますが、唯一神鉄で往復した2018年は、兵庫県の全駅を訪問する目的の一環で下車しました(2019年7月全駅制覇)。三田線の終着駅で、頭端式ホームを有していて、終端部に駅舎があります。駅舎は平屋建てですが、目の前の頭上をペデストリアンデッキに覆われているため、駅舎の全容が分かりづらいです。駅のすぐ北西側にはJR線の橋上駅舎があり、上下移動を伴うものの乗換時間は短くてすみます。駅前は三田市の中心市街地ですが空洞化も見られ、駅前にある再開発複合ビル「キッピーモール」では核テナントの百貨店「三田阪急」が撤退してしまいました。
 
東京からですと東海道新幹線で新大阪駅まで行き、JR京都線の新快速以下で大阪駅まで移動します。そしてJR宝塚線の丹波路快速・快速・区間快速のいずれかに乗り三田駅下車です(宝塚行きを除く)。最後は南口を出て東側のエスカレーターを下れば神鉄駅に到達できます。また、神鉄で三田駅入りするには東海道・山陽新幹線を新神戸駅で下車し、神戸市営地下鉄北神線に乗り換えて谷上駅まで行きます。さらに神戸電鉄有馬線~三田線の三田行き(種別不問)に乗り継いで終点下車になります。じゅうぶん日帰り訪問可能です。
一方、大阪からですと大阪駅からJR宝塚線の丹波路快速・快速・区間快速のいずれかに乗り、三田駅下車すぐです(宝塚行きを除く)。神鉄で当駅入りされる場合は大阪駅or大阪梅田駅からJR・阪神・阪急で三ノ宮駅・神戸三宮駅まで行き、神戸市営地下鉄の谷上行き~神鉄の三田行きのルートで到達できます。余裕で日帰り訪問可能です。
 
食料・飲料について、駅前にコンビニが複数あり、JR駅改札外にキヨスクがあります。一方、飲食店は駅前にさほど多くなく、500m以内に気軽に入れるチェーン店は「宮本むなし」「ガスト」くらいでしょうか。駅近くの「モスバーガー」は撤退したようです。心配な場合は事前に用意しておきましょう。
 
東京からの到達難易度もさほど高くありません。神戸電鉄三田線を乗り鉄される際は、三田駅ですぐ乗り換えたりせず、ぜひ一度は駅も観察してみて下さい!
 
(参考:神戸電鉄のHP、Google地図、Wikipedia)