小坂井駅【愛知県】(飯田線。2021年訪問) | 『乗り鉄』中心ブログ(踏破編)

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今回の【駅】コーナーは、
愛知県東部の三河地方、豊川市南部の旧・小坂井町中心部に広がる住宅街に位置する飯田線の駅で、かつては伊奈駅からの名鉄小坂井支線が乗り入れており、当駅を介して名鉄線と飯田線を直通する列車も運行されていた、
小坂井駅 (こざかいえき。Kozakai Station) です。
 
  
駅名
小坂井駅 (CD 03) 
 
所在地
愛知県豊川市 (旧・宝飯郡小坂井町)  
 
乗車可能路線
JR東海:飯田線  
 
隣の駅
豊橋方……下地駅  
辰野方……牛久保駅  
 
訪問・撮影時
2021年1月
 
 

 

小坂井駅は地平駅で、東側のみに駅舎が設置されています。
西側から駅へアクセスするには約80m北の踏切を渡って東側へ回る必要があります。
駅舎は2002年に改築された平屋建てで、打放しコンクリートの、トンボをデザインした面白い形をの建物です。
出入口に段差はありませんが、駅舎の反対側にある2番線への跨線橋は階段しかありませんので、バリアフリー非対応です。車いすで駅をご利用の場合は事前にJR東海へお問い合わせ下さい。
駅舎の左側にはトイレ(多機能トイレなし)と飲料自動販売機、電話ボックスがあります。
尚、駅前広場は整備されていません。駅舎前にタクシー乗り場があります。
写真は2枚とも西を望む。
 
 

駅前の様子です。南東を望む。右後方に駅舎があります。
東西とも駅周辺は住宅街が広がっていますが、商店は少ないです。
約900m北(線路西側)には豊川市役所小坂井支所が、約1km東南東には愛知県立小坂井高等学校があります。
そして約1.2km北西には名鉄名古屋本線伊奈駅がありますが、岡崎・名古屋方面の乗客はそちらに流れていると思われます。しかし対豊橋では名鉄が毎時2本(急行のみ)に対し、こちらの飯田線は毎時4本(うち2本は下地、船町通過)あるのでJRの方が有利です。
 
 

改札口です。西を望む。
小坂井駅は無人駅で、現在の駅舎には窓口すらありません。
自動改札機や自動券売機は存在せず、改札設備はICカード『TOICA』用の簡易改札機ときっぷ回収箱のみです。
ちなみに自動券売機や自動精算機がありませんので、当駅で下車される際は事前にチャージして残額に余裕を持たせておいて下さい。
右側には待合室があり、左側には業務用スペース(機器室?)があります。
トイレは左隣の建屋にあります(多機能トイレはありません)。
そして改札を通ると上り豊橋方面1番線ホームです。1番線に出て左側には下り辰野方面2番線ホームとを結ぶ跨線橋があります。跨線橋は階段のみで、バリアフリー非対応です。
尚、小坂井駅周辺に売店・コンビニはありません。最寄りのコンビニは約300m南の「ファミリーマート」になります。
 
 

こちらは駅舎内の待合室です。
外周にベンチが設置されており、壁面には時刻表、近距離運賃表、ポスターが掲示されています。
尚、出入口に扉はありませんので、冬は寒くなります。当然、空調装置はありません。
 
 

2番線に設置されている建植式駅名標です。電照式ではありません。
JR東海・在来線の標準デザインで、国鉄タイプと同じく所在地も併記されています。
アルファベット部分にはJR東海のコーポレートカラーであるオレンジが塗られています。
駅ナンバリングも併記されています (CD 03)。
 
 

現在の小坂井駅は相対式ホーム2面2線の地平構造で、南西~北東方向にホームが延びています。
駅舎に面した左(東)が1番線で上り豊橋方面、撮影地点の右(西)が2番線で下り辰野方面です。2番線から見て1番線は若干辰野方にずれています。
2番線の右側には旧3番線がありますが、現在、営業列車は使用していません(線路は敷設されています)。
ホーム有効長は6両分で、ホーム幅は全体的に狭いです。
上屋は各ホーム中ほどに少し設置されているのみです。雨天時の乗降は要注意です。
2番線ホーム上屋下にはベンチが設置されています(1番線は駅舎内の待合室を利用可能です)。
各ホーム中ほどには両ホームを結ぶ跨線橋があります(階段のみ)。跨線橋はホームの右端に沿って設置されているため、旧3番線は事実上、ホームが分断されています。
写真は2番線より豊橋方を望む。
 
 

こちらは2番線より辰野方を望む。
右ホームが1番線、左ホームが2番線です。2番線の左は旧3番線で、跨線橋により分断されていて、営業列車は停車しません。
1番線の右側には貨物設備跡と思わしきスペースが存在します。
そして旧3番線の左側にも空地や倉庫がありますが、このスペースには1954年まで名鉄小坂井支線の小坂井駅が併設されていました。島式ホーム1面2線と側線を有しており、飯田線辰野方面とも線路が繋がっていて当時は名鉄と飯田線を直通する臨時列車も運転されていましたが、名鉄豊川線が全線開業したと同時に廃止されました。ちなみに名鉄小坂井支線は伊奈駅と小坂井駅を結んでいた短距離支線で、豊川線開業前は飯田線の前身である豊川鉄道に乗り入れて名古屋~豊川を短絡する使命を持ち合わせていたため、全線複線でした。
現在は用地に当時の面影が残るのみで、遺構は見られません。
 
 

2番線より豊橋方を望む。昔は名鉄小坂井支線がすぐに右へ分岐していました。
この先、上り線がすぐに左へカーブする形で上下線が大きく離れます。少し先を名鉄名古屋本線の上り線が築堤高架で左右方向に走っており、飯田線下り線をオーバークロスします。上り線は住宅地の中を左へカーブしながら築堤へ上がり、国道247号線小坂井バイパスをアンダーパスする地点で右から来た名鉄名古屋本線上り線と合流します。この地点が平井信号場で、これより先、豊橋駅手前までJR飯田線と名鉄名古屋本線の線路共用区間に入ります(下り線も同様)。その後は豊橋市に入って豊川放水路を渡り、築堤高架で田園地帯の中を南南東へ走ると右から飯田線・名鉄名古屋本線の下り線と東海道本線(複線)が寄り添い、並走するようになります。そして豊川が近付いてくると下地駅へと至ります。一部の列車(山間部直通の中長距離列車のほぼ全て)は普通列車でなくても下地駅船町駅を通過しますのでご注意下さい。
 
 

2番線より辰野方を望む。
すぐ前方に踏切があり、その先で側線(旧3番線)が合流します。また、2駅先の豊川駅まで複線区間が続きます。
この先、住宅地の中を北東へ走り、国道1号線をオーバーパスすると右へカーブして進路を東北東に変えて引き続き住宅地の中を走ります。しばらくして左へカーブし、進路を北東に変えると牛久保駅へと至ります。
 
 
あとがき
私が小坂井駅で下車(乗車)したのは2021年の1度きりです。飯田線を乗り鉄した際に下車しました。旧・小坂井町の中心駅である事からそれなりの規模を予想していましたが、駅は見事に無人駅で、駅前は住宅街であるものの利用客は少なかったです。近隣にある名鉄の伊奈駅の方が利用客が多かったです。
 
東京からですと東海道新幹線で豊橋駅まで行き、飯田線の普通列車(行先不問)に乗り換えて当駅下車です。船町駅と下地駅を通過する普通列車も当駅には停車しますので安心して下さいw じゅうぶん日帰り訪問可能です。
一方、大阪からですと東海道新幹線で豊橋駅まで行き、以降は上記のルートで到達できます。こちらもじゅうぶん日帰り訪問可能です。
 
食料・飲料について、駅前にコンビニ、気軽に入れる商店・飲食店はありません。最寄りのコンビニは約300m南の「ファミリーマート」、最寄りのスーパーは約300m北西の「エーコープ」、最寄りの飲食チェーン店は約600m南東の「マクドナルド」になります。まぁ事前に用意しておいた方が無難でしょう。
 
東京、大阪とも到達難易度がやや高いですが、飯田線を乗り鉄の際は、ぜひ一度は小坂井駅でも途中下車されてみて下さい!
 
(参考:Google地図、Wikipedia)