元町駅【兵庫県】(阪神本線、阪神神戸高速線。2018年訪問) | 『乗り鉄』中心ブログ(踏破編)

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今回の【駅】コーナーは、
兵庫県神戸市中央区中部、古くからの市街地に位置する阪神本線の終着駅および阪神神戸高速線の起点駅で、1936年の開業時より地下駅である、
元町駅 (もとまちえき。Motomachi Station) です。
 
尚、JR線の元町駅の記事につきましては後日UP予定です。
  
 
駅名   
元町駅 (HS 33)
 
所在地  
兵庫県神戸市中央区 (旧・生田区)  
 
乗車可能路線  
阪神電気鉄道:本線神戸高速線  
 
隣の駅  
阪神本線  
大阪梅田方……神戸三宮駅  
 
阪神神戸高速線   
西代方…………西元町駅   
 
乗換可能駅  
JR西日本:東海道本線 【愛称:JR神戸線】……元町駅まで徒歩5分  
 
訪問・撮影時  
2018年1月 
 
 

阪神の元町駅は地下駅で、左右方向に延びる県道21号線(中央幹線)の地下(写真左側)に駅舎・ホームがあります。
北側にはJR神戸線の元町駅(高架駅)があり、高架下のJR駅構内に阪神電車・元町駅の東口唯一の出入口があります(左奥)。
尚、東口には簡易ロータリーを有する駅前広場があり、タクシー乗り場が設けられています。バス停留所は近くにありません。
写真は駅前交差点より北西を望む。
 
 

こちらは東口出入口です。北を望む。
右手に上写真を撮影した交差点があり、後方の中央幹線地下に阪神電車の元町駅があります。
出入口は阪神とJRで分かれていますが中では完全に一体のコンコースになっています。
但し、阪神側の出入口から入るとすぐ左側に東改札口へ向かう階段があります。
そして、JRと阪神の乗換は楽で、三ノ宮駅や神戸駅よりも便利です。元町駅に新快速が停車しないのがウィークポイントですが…。
 
 

こちらは阪神の東改札口へ向かう階段です。西を望む。左に出入口があり、右側にJR線の東改札口があります。
地下1階にある東改札口との間は階段しかありません。エレベーターは後述の西改札口側にしかありませんので、車いすで阪神電車・元町駅をご利用の場合は西口(WINS神戸)へお回り下さい。
 
 

元町駅東口駅前の交差点より東を望む。左後方に東口出入口があります。
手前(西)~奥(東)の道路は中央幹線(県道21号線)で、地下を阪神線が通っていて後方地下に元町駅があります。
左(北)~右(南)の道路は鯉川筋で、右側(南)は大丸神戸店、元町商店街、南京町(中華街)、メリケンパーク方面です。
約250m南の大丸神戸店前には神戸市営地下鉄海岸線の旧居留地・大丸前駅があります。
前方の東側は三宮地区の商業地西端部で、1本右側(南)にはアーケード商店街「三宮センター街」が中央幹線に並行しています。
そして600mほど東へ進むと各社局の三宮駅に到達します。元町~三宮は徒歩移動が可能です。
 
 

元町駅東口駅前の交差点より西を望む。右に東口出入口があります。
手前(東)~奥(西)の道路は中央幹線で、地下を阪神線が通っていて前方にかけての地下に元町駅があります。
こちら側は中央幹線左側にビルが立ち並んでおり、飲食店などの商店が多く見られます。
左(南)への路地を入ると元町商店街や南京町へ行けます。
そして250mほど西へ進むと元町駅西口に到達し、左側には地下に阪神線の西改札口コンコースがある場外馬券売場「ウインズ神戸A館」に到達します。
 
 

こちらは元町駅西口です。北を望む。後方にも西口出入口(ウインズ神戸)があります。
中央幹線が左右方向に延びていて、右側地下に阪神電車の元町駅があります。
西口もJR線のコンコース内に出入口があります。
尚、西口に駅前広場はありません。
 
 

西口のJR側出入口です。西を望む。左が出入口で、右後方にJR線の西改札口があります。
こちらも地下1階にある西改札口との間は階段しかありません。エレベーターは中央幹線の反対側、ウインズ神戸の出入口にしかありませんので、車いすで阪神電車・元町駅をご利用の場合は左手の横断歩道を渡ってWINS神戸へお回り下さい。
 
 

西口駅ビルです。写真は南東を望む。
左側にJR元町駅西口があります。左奥に延びる中央幹線の地下(写真左側)に阪神電車の元町駅があります。
ビル名は「元町阪神ビル」で、地上階はJRA日本中央競馬会の場外馬券売り場「ウインズ(WINS)神戸A館」です。土日の競馬開催日は多くの人で賑わいます。
1階の北側と西側に出入口があり、西側出入口には階段の他に上りエスカレーターとエレベーターの設備があります。
また、西側出入口前の路地を南(右奥)へ進むと元町商店街、南京町、中突堤・メリケンパーク(神戸港震災メモリアルパーク、ホテルオークラ神戸、神戸ポートタワー、神戸メリケンパークオリエンタルホテルなど)へ行けます。メリケンパークまで約1kmです。
そして、約400m南西の栄町通沿いには神戸市営地下鉄海岸線の「みなと元町駅」があります。
 
 

西口前の交差点より東を望む。左がJR元町駅西口、右が「ウインズ神戸A館」で、どちらにも阪神電車の出入口があります。
手前(西)~奥(東)の道路は中央幹線で、地下を阪神線が通っていて前方地下に元町駅があります。
250mほど東へ進むと元町駅東口に到達します。
競馬開催日は西口も人通りが多いですが、平日は西口より東口の方が人通りが多いです。
 
 

西口前の交差点より西を望む。右がJR元町駅西口、左が「ウインズ神戸A館」で、どちらにも阪神電車の出入口があります。
手前(東)~奥(西)の道路は中央幹線で、地下を阪神線が通っていて後方地下に元町駅があります。
西側は人通りが少なくなります。中央通り沿いも商店が減少して、マンションも見られるようになります。
右側のJR線高架下には商店街「元町高架通商店街(モトコー)」があり、神戸駅近くまで延びています。昭和の雰囲気が色濃く残っていますが、土地を所有するJR西日本が、高架下の耐震補強工事に取り掛かることを理由として各店舗に退去を打診するようになっており、存続の危機に瀕しています。一部では工事が始まっています(Wikipediaより)。
また、中央幹線の左側(南側)には元町商店街が並行していて、そちらの方が人通りが多いですが、元町商店街も西へ進むごとに人通りが減少する傾向にあります。
そして、約500m西のJR線右側(北側)には阪急神戸高速線の花隈駅東口があります。花隈駅は元町駅と西元町駅の中間に位置します。
 
 

阪神電車の元町駅コンコースは地下1階にあり、東西に改札口があります。
東西の改札外コンコースを結ぶ形で地下1階には地下街「阪神元町駅地下街(有楽名店街)」が設置されています。
スナックや居酒屋などが立ち並んでいて、格安の理髪店「阪神理容」もあります。昭和レトロ感満載です。
しかし、2010年代に入り、阪神や阪急の沿線で古くて密集した飲食店街での火災が相次いだため、火災対策のため2015年に所有者の阪神電気鉄道が「有楽名店街」の閉鎖を決定し、店側は存続を求めていますが、年々店舗数が減少している模様です。
この「有楽名店街」を経由して東西のコンコース間を移動できます。
 
 

こちらは東改札口です。西を望む。
右後方に地上への階段があり、右前方に「有楽名店街」があります。「有楽名店街」経由で西口へ抜けられます。
交通系ICカード『PiTaPa』などに対応の自動改札機が計4通路あります。右から3番目が幅広通路で、左端の窓口に面して有人通路があります。
改札口の左手前(写真左後方)に自動券売機があります。改札内には自動精算機があります。いずれもICカードチャージ可能です。
改札内にはトイレがあります(多機能トイレなし)。
そして地下2階にあるホームとの間には階段・上りエスカレーターが設置されています。エレベーターはありません。西口へお回り下さい。
尚、東口構内および改札内に売店・コンビニはありません。西口改札外に売店「アズナス」があります。
また、改札内コンコースは東口と西口で完全分離されています(ホームを介して繋がっています)。
 
 

こちらは西改札口です。北東を望む。
左前方にJR元町駅西口行きの出入口と「有楽名店街」(東口方面)が、右にエスカレーター・階段出入口と「ウインズ神戸」への連絡階段、東隣の「元町プラザビル」への連絡通路があります(EV併設。6:30~24:00)。
交通系ICカード『PiTaPa』などに対応の自動改札機が東向き2通路(左)、北向き3通路(右)、計5通路あります。東向きの右側が幅広通路で、東向きの左が窓口に面していて有人通路を兼ねています。
写真左側(西側)に自動券売機があります。改札内には自動精算機があります。いずれもICカードチャージ可能です。
改札内にはトイレがあります(多機能トイレなし)。
そして地下2階にあるホームとの間には階段・上りエスカレーター、エレベーターが設置されています。
右側(改札外)には売店「アズナス」があります。JR側出入口前(地上のJR駅構内)にはコンビニ「セブンイレブン」があります。改札内に売店・コンビニはありません。
 
 

2番線に設置されている吊下式駅名標です。電照式です。
阪神の新デザインで、独特の書体です。横長タイプになっています。
また、駅ナンバリングも併記されています (HS 33)。
尚、元町駅は阪神本線の終着駅で阪神神戸高速線との境界駅です。
阪神神戸高速線の駅番号は、本線の続番になっています。
 
 

阪神の元町駅は島式ホーム1面2線の地下構造で、東北東~西南西方向にホームが延びています。
本線の終着駅にしてはコンパクトな構造になっていますが、これは当初より延伸計画があったため、中間駅構造で建設されたためです。
ホームの真上には「有楽名店街」があります。
右(北)が1番線で本線上り神戸三宮・大阪梅田方面、左(南)が2番線で神戸高速線下り高速神戸・西代・山陽姫路方面です。
阪神本線の当駅折り返し列車は1番線・2番線の双方とも発着可能です。
ホーム有効長は19m級の阪神車6両分で、21m級の近鉄車6連は停車できません。当駅の有効長が影響して土休日に運転される新開地発近鉄奈良行きの快速急行は阪神車の限定運用になっています(高速神戸駅と新開地駅は近鉄車も停車可能。但し、高速神戸駅は安全柵を一部撤去する必要あり)。
ホームドアは未設置です。また、戦前に設置された駅という事もあり、ホーム幅は全体的に狭いです。
ホーム上には少なくともベンチは設置されています。飲料自動販売機は確認し忘れました。
そして、大阪梅田方の端(後方)には東改札口行きの階段・上りESが、西代方の端(奥)には西改札口行きの階段・上りESが、それぞれ設置されています。
写真は2番線より神戸高速線の西代方・山陽姫路方を望む。
 
 

 

1番線より阪神本線・大阪梅田方を望む。
ホーム端に階段と上りESがありますが、この構造ゆえホーム延伸が容易ではありません。
延伸するとなると、ホーム幅の拡張または階段の移設が必要になりますが、どちらにしても多額の費用がかかる工事になります。
また、階段の裏には両渡り線があり、本線列車は当駅での折り返しが可能です。
この先、JR神戸線の南側を並行する中央幹線の地下を東北東へ走り、フラワーロードと交わる三宮交差点を過ぎると神戸三宮駅へと至ります。
 
 

 

上写真は1番線より、下写真は2番線より、阪神神戸高速線の西代方・山陽姫路方を望む
こちらはホーム端に階段・上りES・EVがあり、やはりホーム延伸となると大掛かりな工事が必要になります。
また、こちら側には渡り線がなく、山陽電鉄からの直通列車(普通車・S特急)は全て神戸三宮駅まで運転されます。
そして元町駅以東は戦前の1936年(昭和11年)に開業した区間ですが、元町駅以西の神戸高速線区間は戦後の1968年(昭和43年)に開業した区間です。
当初は阪神が自力で湊川まで延伸して山陽電鉄と接続する構想でしたが、戦争などで資金に余裕がなくなり、代わりに第三セクターの神戸高速鉄道により湊川のやや南に位置する新開地を経由する地下線が建設され、山陽電鉄との接続を果たしました。
 
この先、JR神戸線の南側を並行する中央幹線の地下を南西へ走り、やがて左へカーブすると西元町駅へと至ります。
 
 
あとがき  
私が阪神の元町駅で下車(乗車)したのは子供の頃に1度あり、あとは1996年以降何度もあります。用事、乗り鉄、競馬など用途も様々ですが、競馬のPAT会員になってからは利用する機会が減少しました。レトロな雰囲気が残る地下駅で、上層の地下街「有楽名店街」はさらにレトロな雰囲気を醸し出しています。東口はJR駅直結、西口はWINS神戸直結です。駅前は繁華街で、土休日は多くの買物客や観光客で賑わいます。
 
東京からですと東海道・山陽新幹線で新神戸駅まで行き、神戸市営地下鉄西神・山手線に乗り換えて三宮駅で下車します。そして地下道経由で阪神の神戸三宮駅へと移動し、阪神本線の下り電車(種別不問)に乗車して1駅目で下車です。あるいは東海道新幹線で新大阪駅まで行き、JR京都線の下り電車(新快速以下の種別)に乗り換えて大阪駅で下車します。そして阪神本線の大阪梅田駅から特急or直通特急に乗車して当駅下車です。じゅうぶん日帰り訪問可能です。
一方、難波からですと阪神なんば線の快速急行に乗って神戸三宮駅まで行き、後続の特急・直通特急・普通車に乗り換えて当駅下車です。余裕で日帰り訪問できます。
 
食料・飲料について、駅構内や駅前に複数のコンビニがあり、飲食店も気軽に入れるチェーン店を含めて多数あります。また、中華街の「南京町」もすぐ近くにあります。事前に用意しなくても大丈夫です。
 
東京からの到達難易度もさほど高くありません。
阪神本線および阪神神戸高速線を乗り鉄される際は、ぜひ一度は元町駅でも途中下車されてみて下さい!
また、神戸観光の際は阪神電車をご利用になり、元町駅も観察されてみて下さい。
 
(参考:阪神電気鉄道のHP、Google地図、Wikipedia)