西武秩父駅【埼玉県】(西武秩父線。2014年ほか訪問) | 『乗り鉄』中心ブログ(踏破編)

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今回の【駅】コーナーは、
埼玉県西部山間部、秩父市の中心市街地南寄りに位置する西武秩父線の終着駅で、駅舎の隣接地に複合型温泉施設「西武秩父駅前温泉 祭の湯」がある、
西武秩父駅 (せいぶちちぶえき。Seibu-Chichibu Station) です。
 
尚、写真は2010年と2014年撮影で、古いです。後にリニューアルされて、現在は駅が変化しています。ご了承下さい。
 
 
駅名
西武秩父駅 (SI 36)  
 
所在地
埼玉県秩父市    
 
乗車可能路線
西武鉄道:西武秩父線  
(※) 路線名は「西武」を含みます。   
 
隣の駅
吾野方・池袋方……………横瀬駅
秩父鉄道線の三峰口方……影森駅 (秩父鉄道線)  
 
乗換可能駅 
秩父鉄道:秩父本線……御花畑駅まで約7分  
 
訪問・撮影時
2010年3月、2014年3月  
 
 

西武秩父駅は地平駅で、東側のみに駅舎・改札口があります。
西側から駅へアクセスするには約200m南の踏切または約250m北にある秩父鉄道線の踏切を渡って東側へ回る必要があります。
駅舎は1969年の開業から使用されていますが、2017年にリニューアルされました。写真は2014年撮影です。
駅舎の右側には商業施設「西武秩父仲見世通り」がありましたが、改築されて2017年に複合型温泉施設「西武秩父駅前温泉 祭の湯」としてリニューアルオープンしました。
また、駅舎はオープン構造で、出入口のすぐ先に改札口があります。出入口に段差はありません。
そして、駅前広場が整備されていて、バスターミナルとタクシー乗り場が設けられています。
写真は北西を望む。
 
 

2016年までは、駅舎北側に隣接して商業施設「西武秩父仲見世通り」がありました。
地元・秩父のグルメを味わう事ができ、地元のお土産も販売していました。
また、仲見世通りを通り抜けて秩父鉄道線の御花畑駅へ徒歩移動する事も可能でした。
そして、2017年には発展的解消の形で同じ場所に複合型温泉施設「西武秩父駅前温泉 祭の湯」がオープンしました。
商業施設も併設されており、引き続き駅を出ずして「秩父」を堪能できます。
但し、館内を通り抜ける事はできなくなり、御花畑駅と行き来する場合は館外東側を通る形になります。
 
 

駅前です。東を望む。後方に駅舎があります。右手には秩父市の観光案内所があります。
元々は郊外だったため市街地化が遅れていて周りは住宅街になっていますが、西武線の開業後は秩父鉄道線の秩父駅前よりこちらの方が賑やかになってきています。
約400m北東には秩父市役所があります。
また、駅西側は古くからの市街地が広がっています。秩父鉄道線の御花畑駅は約350m北にあります。
 
 

改札口です。西を望む。
後方に出入口があり、左後方には自動券売機が、右側には待合室と「西武秩父駅前温泉 祭の湯」があります。
交通系ICカード『PASMO』などに対応の自動改札機が4通路あり、左端は幅広通路です。
改札口の左側にはカウンター形式の特急券など発売窓口、有人通路があります。
トイレと多機能トイレは改札内にあります。
 
 

 

改札口を通って右へ曲がるとすぐ左側に特急専用改札口(中間改札)があり、特急専用ホームである1番線に通じています。
2014年時点では有人通路のみでした。右端のみ幅広通路でした。
中間改札と1番線ホームの間には高低差がありますが、階段とスロープで解消しておりバリアフリーに対応しています。
一般列車や座席指定制直通列車「S-TRAIN」はこの改札を通らずにそのまま北へ直進し、跨線橋を渡って2番線・3番線へと向かいます。跨線橋には階段、上りエスカレーター、エレベーターの設備があります。
右側には改札口が、左手前にはトイレ・多機能トイレがあり、左前方には自動販売機が、右前方には待合室があります。
 
 

2014年撮影。
1番線の駅名標です。電照式ではありません。
西武鉄道の標準デザインで、駅ナンバリングが併記されています (SI 36)。
現在は、中国語と朝鮮語も併記されたタイプと交換されていると思われます。
 
 

2010年撮影。
こちらは3番線の建植式駅名標です。電照式ではありません。
駅ナンバリング導入前に撮影しました。
隣駅表示ですが、西武秩父線の横瀬駅のほか、三峰口方面へ直通する列車もあるため秩父鉄道線・影森駅も記載されています。
 
 

西武秩父駅は単式ホーム・島式ホームとも各1面、計2面3線の地平構造で、概ね南北方向にホームが延びています。写真奥の終端部には両ホームを結ぶ非常用の連絡通路があり、頭端式ホームであるとも言えます。
 
右(東)の単式ホームが1番線で、特急「ちちぶ」専用ホームです。
左(西)の島式ホームは右から2番線、3番線の順で、一般列車および座席指定制直通列車「S-TRAIN」が発着します。
全ホームとも上り吾野・飯能・池袋方面・東京メトロ副都心線方面で、2・3番線には秩父鉄道三峰口方面との直通列車も発着します。
1番線と2番線の間には中線が2本ありますが、後に使用中止となりました。
 
現在のホーム有効長ですが、元々7両分だった1番線は001系「Laview」に対応させるため8両分に延伸されました。2番線と3番線は10両分で、40000系10連の「S-TRAIN」は1番線には発着できず2・3番線に発着します。
ホームドアはありません。ホーム幅は各ホームとも広く取られています。
2014年の時点で上屋は各ホームとも中ほどの4両分に設置されています。8両分に延伸された1番線は現在、上屋も延伸されているかもしれません。
少なくとも2番線・3番線にはベンチと飲料自動販売機が設置されています。1番線は確認できませんでした。
2・3番線の中ほどには駅舎・改札口とを結ぶ跨線橋が設置されています(階段・上りES・EV併設)。
 
写真は2番線より終端方を望む。
 
 

こちらは3番線より終端方を望む。右から1番線~3番線の順です。
3番線の左側には西武秩父線と秩父鉄道秩父本線長瀞方面とを結ぶ単線の連絡線があり、その左側には単線の秩父本線が並走しています。連絡線は少し先で秩父本線に合流して御花畑駅へと至ります。
尚、西武線~秩父鉄道線長瀞方面を直通する列車は西武秩父駅に発着できないため、至近距離にある御花畑駅を西武秩父駅と同一駅扱いとする事により対処しています(直通列車は全て御花畑駅に停車します)。
一方、西武線~秩父鉄道線三峰口方面を直通する列車は、西武秩父駅に到着の上でスイッチバックします。 
長瀞方面直通列車と三峰口方面直通列車は飯能駅から併結運転でやって来ますが、西武秩父駅で分割・併合ができないため、1駅手前の横瀬駅で分割・併合を行います。
 
 

 

2枚とも3番線より西武秩父線・吾野方、秩父鉄道線・影森方を望む。
写っていませんが、左前方には武甲山を望めます。
まず、右手前で3番線に秩父鉄道線・御花畑駅からの連絡線が合流し、その左側で1番線と2番線が合流して2線になります。そのすぐ先で2線が合流しますが、この地点はダブルスリップスイッチになっています。ここから先、左が西武秩父線、右が秩父鉄道線の影森方および三峰口方とを結ぶ連絡線です。
 
連絡線はすぐに右端を走る秩父鉄道線に合流し、影森駅へと向かいます。
 
西武秩父線はこの先、築堤高架になって大きく左へカーブしながら住宅街の中を走ります。そしてトンネルをくぐると丘陵地を北北東へ走るようになりますが、今度は大きく右へカーブして、横瀬町に変わると田園地帯に入ります。その後は進路を南東に変えて、横瀬駅へと至ります。
 
 

2番線より終端方を望む。右から1番線~3番線の順です。
3番線の崖下には西武~秩父鉄道の連絡線と秩父鉄道線が並走していて、左前方に御花畑駅があります。
尚、西武秩父駅は終着駅なのに頭端式構造ではありませんが、この構造も西武秩父線軽井沢延伸説を下支えしていたかもしれません。
Wikipediaによると、軽井沢延伸構想はデマで、元来より秩父止まりで計画されていたそうです。
非終端構造になったのは、ただ単に終端部に駅舎や駅前広場を設けるスペースがなかったからと思われます。
 
 
あとがき
私が西武秩父駅で下車(乗車)したのは2005年、2010年と2014年の計3度です。2005年は西武秩父線と秩父鉄道線を乗りつぶした際に、2010年と2014年は西武秩父線および秩父鉄道線の車窓風景を撮影した際に、それぞれ終着駅ゆえ必然的に下車(乗車)しました。観光地のターミナル駅にふさわしい大きさの駅構内と駅舎を擁しています。駅前は住宅街ですが、ある程度市街地化されていて、市街地の中心部が秩父鉄道線の秩父駅前からこちらの西武秩父駅前に移っている印象でした。
  
東京からですと池袋駅から西武池袋線の特急『ちちぶ』西武秩父行きに乗車して終点下車です。余裕で日帰り訪問可能です(最大滞在時間:12時間以上)。
一方、大阪からですと新大阪駅から東海道新幹線で品川駅または東京駅まで行き、山手線などに乗り継いで池袋駅で下車。さらに西武池袋線に乗り換えて、上記のルートで到達できます。じゅうぶん日帰り訪問可能です(最大滞在時間:約8時間半)。
 
食料・飲料について、駅前にコンビニがあります。一方、飲食店は駅構内の「西武秩父駅前温泉 祭の湯」には多数の飲食店が入居しており、駅前にもは「グラッチェガーデンズ」「夢庵」「すき家」といったチェーン店があります。まぁ事前に用意しなくても大丈夫でしょう。
  
特に大阪からの到達難易度が高いですが、西武秩父線を乗り鉄の際は、西武秩父駅をスルーせずに、一度は駅を観察されてみて下さい!
 
(参考:地理院地図、Google地図、Wikipedia)