多田駅【兵庫県】(能勢電鉄妙見線。2017年訪問) | 『乗り鉄』中心ブログ(踏破編)

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今回の【駅】コーナーは、
兵庫県南東部、川西市北部の山あいに広がる住宅街の中に位置する能勢電鉄妙見線の駅で、その名の通り、駅近くには多田神社が鎮座する、
多田駅 (ただえき。Tada Station) です。
 
 
駅名
多田駅 (NS 06)
 
所在地
兵庫県川西市 
 
乗車可能路線
能勢電鉄:妙見線  
 
隣の駅
川西能勢口方………………鼓滝駅  
妙見口方・日生中央方……平野駅  
 
訪問・撮影時
2017年7月
 
 

多田駅は地平駅で、北西側(下り線の妙見口方)に唯一の駅舎を有しています。
駅舎は平屋のトタン屋根で、小さくて簡素な造りです。
出入口に段差はありませんが、車道に面していますので飛び出し注意です。
尚、多田駅に駅前広場は整備されていません。近くを走るバス路線はありません。
また、東側からアクセスするには北約100mまたは南約150mにある踏切を渡って西側へ回る必要があります。
写真は東を望む。
 
 

駅前です。西を望む。後方に駅舎があります。
周辺は住宅街になっていて、商店が点在しています。
約70m先で交差する国道173号線沿いにはロードサイド型店舗が立ち並んでいます。
駅の北西約1kmの丘陵上には大規模なニュータウン「多田グリーンハイツ」が広がっていますが、玄関口は多田駅ではなく平野駅とされています。
また、奥へ延びる道路は県道130号線で、1.2kmほど前方(西)へ進むと駅名の由来となった多田神社(多田院)が鎮座しています。
写真右には多田神社の道標(?)があります。
そして、約800m北の斜面には多太神社が鎮座していますが、最寄駅は平野駅です。読みは「ただじんじゃ」ですが、地元では多田神社と区別するために「たぶとじんじゃ」と呼ばれているそうです。
 
一方、駅東側も住宅街が広がっていますが、舎羅林山の斜面が近くまで迫っています。
 
 

改札口です。南を望む。右手に出入口があります。
多田駅は無人駅で、改札内外にインターホンが設置されています。
交通系ICカード『PiTaPa』などに対応の自動改札機が3通路あり、左端が幅広通路です。
改札口の後方には自動券売機があり、その隣(東側)には飲料自動販売機がありますが、この自動販売機の場所にかつて売店があり、店員が駅業務を兼任していました。
改札内には自動精算機とトイレ・多機能トイレがあります。
尚、多田駅構内に売店・コンビニはありません。最寄りのコンビニは約200m南の「ローソン」です。
 
 

そして、改札口を通るとすぐ構内踏切に差し掛かります。写真は南を望む。
踏切を渡らずに直進してスロープを登ると下り妙見口方面・日生中央方面ホームで、左へ曲がって踏切を渡り、右へ曲がって階段またはスロープを登ると上り川西能勢口方面ホームです。
構内踏切を渡って左側にはトイレと多機能トイレがあります。
 
 

下り線ホームに設置されている吊下式駅名標です。電照式ではありません。
能勢電鉄(のせでん)の新デザインで、右側に描かれているイラストテーマは、源氏発祥の地にある多田神社の拝殿、武将のシルエットをイメージしています(能勢電鉄HPより)。
駅ナンバリングも併記されています (NS 06)。
 
 

多田駅は相対式ホーム2面2線の地平構造で、南南東~北北西方向にホームが延びています。川西能勢口方(奥)はカーブを描いています。
号線(番線)は設定されておらず、右の西側ホームが下り妙見口方面・日生中央方面、左の東側ホームが上り川西能勢口方面です。
ホーム有効長は上下線とも6両分ありましたが、2010年に下り線ホームの一部を転用してスロープが設置されたため、下り線ホームのみ5両分に短縮されました。
ホームドアは未設置です。ホーム幅は西側ホームの妙見口方(手前側)を除いて全体的に狭く、両ホームの川西能勢口方の端は特に狭いです。
上屋は各ホームとも妙見口方の約4両分に設置されています。停車列車は全て上屋内に収まります。
各ホームにはベンチと冷暖房完備の待合室があり、東側ホームには飲料自動販売機も設置されています。
そして両ホームを結ぶ構内踏切が後方にあり、西側に駅舎・改札口があります。構内踏切東側にはトイレ・多機能トイレもあります。
写真は下り線西側ホームより川西能勢口方を望む。
 
 

下り線西側ホームより川西能勢口方を望む。すぐ先に踏切があります。
この先、左へ右へとカーブを繰り返しながら住宅街の中を南へ走り、鼓滝駅(つづみがたきえき)へと至ります。
カーブが多いのは、以前軌道線だった名残です。多田駅付近は旧・国道173号線との併用軌道区間でしたが、国道が西側へ移設されたため、道路跡を利用して専用軌道化・複線化されました。
 
 

 

上写真は下り線西側ホームより、下写真は構内踏切より、いずれも妙見口方を望む。
各ホーム端にスロープ(上り線ホームは階段も併設)があり、その先に構内踏切があります。構内踏切の先の西側には駅舎・改札口があります。
この先、右へカーブしながら住宅街の中を上り勾配で北へ走り、やがて能勢電鉄本社や平野車庫を見て走るようになると、程なくして主要駅である平野駅へと至ります。
 
 
あとがき
私が多田駅で下車(乗車)したのは2007年の1度きりです。兵庫県の全駅を訪問する目的の一環で下車しました(2019年全駅制覇)。2面2線ですが手狭な印象で、私が訪問した際は乗降客が多くて、余計に狭く感じました。駅前は住宅街で、西側を能勢電と並行する国道173号沿いにはロードサイド専門店が立ち並んでいました。
 
東京からですと東海道新幹線で新大阪駅まで行き、在来線のJR宝塚線普通・宝塚行きに乗り換えて川西池田駅で下車(川西池田駅まで普通が先着します)。北口からペデストリアンデッキを歩いて川西能勢口駅まで移動し、能勢電鉄妙見線の妙見口行きまたは日生中央行きに乗車して当駅下車です。じゅうぶん日帰り訪問可能です。
一方、大阪からですと阪急の大阪梅田駅から阪急宝塚線の急行・普通の宝塚行きor雲雀丘花屋敷行きで川西能勢口駅まで行き(昼間は普通も川西能勢口駅に先着します)、能勢電鉄妙見線の妙見口行きor日生中央行きに乗り換えて当駅下車です。余裕で日帰り訪問できます。
 
食料・飲料について、約200m南にコンビニがあり、その南隣にスーパー「イズミヤ」があります。一方、飲食店はさほど多くありませんが、駅から500m以内に「吉野家」「ミスタードーナツ」「和食さと」「餃子の王将」といったチェーン店があります。まぁ事前に用意しなくても大丈夫でしょう。
 
東京からの到達難易度もさほど高くありません、能勢電鉄妙見線を乗り鉄される際は、ぜひ一度は多田駅でも途中下車されてみて下さい!
 
(参考:能勢電鉄のHP、Google地図、Wikipedia)