豊田市駅【愛知県】(名鉄三河線。2019年ほか訪問) | 『乗り鉄』中心ブログ(踏破編)

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今回の【駅】コーナーは、
トヨタ自動車のお膝元である愛知県豊田市の中心市街地に位置する名鉄三河線の主要駅で、豊田線電車も乗り入れており、名実ともに豊田市の代表駅である、
豊田市駅 (とよたしえき。TOYOTASHI Station) です。
 
 
駅名
豊田市駅 (MY 07)
 
所在地
愛知県豊田市
 
乗車可能路線
名古屋鉄道:三河線 【山線】  
(※) 豊田線電車が乗り入れています。  
 
隣の駅
知立方……上挙母駅  
猿投方……梅坪駅  
 
乗換可能駅 
愛知環状鉄道:愛知環状鉄道線 【愛環線】……新豊田駅まで徒歩6分 
 
訪問・撮影時
2018年4月、2019年1月
 
 

 

豊田市駅は高架駅で、1985年~1986年にかけて高架化されました。
高架下2階(中2階)に駅舎があり、出入口は駅舎南側の東西と南側にあります。中2階と1階は東西自由通路を兼ねています。1階にはテナント店舗が入居しています。
1階と中2階の間は階段・上下方向エスカレーター、エレベーターで結ばれています。
また、東西中2階出入口はそれぞれペデストリアンデッキと接続しています。
 
写真は西口で、上写真は地平より南東を、下写真はペデストリアンデッキより東を望む。 
ペデストリアンデッキは「松坂屋豊田店(2021年9月閉店予定)」や商業施設「T-FACE」、愛知環状鉄道線の新豊田駅と結ばれています。
また、西口には駅前広場がありますが、歩行者用のスペースのみでロータリーはありません。
ペデストリアンデッキの直下(下写真の後方)を通る道路にバスターミナルとタクシー乗り場が設けられています。
 
 

西口駅前の様子です。1番線ホームより西を望む。
写真奥に向けてペデストリアンデッキが延びており、左右に商業施設「T-FACE」があります。左のA館の大半のフロアには百貨店「松坂屋豊田店」が入居していますが、2021年9月30日をもって閉店予定です。右のB館には回転レストランの構造物が見えますが、現在は回転していないそうです。これらの建物には元々「豊田そごう」が入居していましたが、「そごう」の経営破綻により閉店となり、現在の姿になりました。
ちなみにペデストリアンデッキは段差がありますが、エレベーターが設置されており車いすでも移動可能です。
また、西口駅前は整然とした市街地ですが、元々は裏口でした。
ペデストリアンデッキを西へ歩くと約220mで愛環線の新豊田駅に到達します(新豊田駅までの経路はバリアフリー対応です)。
約450m西には豊田産業文化センター、豊田商工会議所が、約900m西には毘森公園があります。
 
 

分かりづらいですが、左のビル「ティーフェイスA館」に「松坂屋豊田店」が入居しています。南西を望む。
撤退後はどうなるのでしょうか?
 
 

こちらは東口です。ペデストリアンデッキより西を望む。
東口も1階と中2階に出入口があります。バリアフリー対応です。
そして東口にはロータリーを有する駅前広場が整備されています。バスターミナルとタクシー乗り場が設けられています。
また、ペデストリアンデッキは駅前通りの直上に延びておらず、駅とロータリー周りの各再開発ビルとの間を結んでいます。
 
 

東口駅前の様子です。東を望む。後方に東口があります。
駅東側は豊田市の中心市街地が広がっていますが、駅前通り(県道342号線)沿いは再開発ビルが立ち並んでいます。
右側のビルは「参合館(豊田市民センター地区再開発ビル)」で、豊田市コンサートホールなど豊田市の施設が中心です。
右前方には「豊田キャッスルホテル」や複合施設「コモ・スクエア」があります。
左前方には複合施設「KiTARA」があります。
駅前通りを外れると旧来の市街地の風景が残っています。約700m南東に挙母神社があります。
また、約600m南の線路沿いには豊田市役所があります。
そして、駅前通りをひたすら直進すると矢作川を渡ります。その先には「豊田スタジアム」がありますが、駅から1.3kmほどなので徒歩でもアクセス可能です。
 
 

また、駅前広場北側には再開発複合ビル「GAZA(ギャザ)」があり、「名鉄トヨタホテル」や商業施設、そして右側の旧・サティ跡地にはトヨタ生活協同組合のショッピングセンターである「メグリアセントレ」が入居しています。
 
 

中2階にある改札口です。北を望む。豊田市駅の改札口はこの1ヶ所のみです。
左が西口、右が東口で、後方には1階テナントフロアに通じる階段があります(エレベーターはありません。東西のペデストリアンデッキにあるEVを利用する形になります)。
交通系ICカード『manaca』などに対応の自動改札機が多数並んでいますが、幅広通路はありません。右端には車いす対応幅の有人通路があります。
改札口の右手前には出札窓口があり、改札口の両側て前には自動券売機があります(一部を除きICカードチャージ可能)。
改札内には磁気券用の自動精算機とICカードチャージ機があり、精算窓口もあります。
トイレ・多機能トイレは改札内にあります。
そして3階各ホームとの間には階段とエレベーターが設置されています。
コンビニは後方の西口寄りに「ファミリーマート エスタシオ」があります。改札内に売店・コンビニはありません。
 
 

3番線に設置されている吊下式駅名標です。電照式ではありません。
名鉄標準のデザインで、隣駅にもローマ字が併記されている新タイプです。
駅ナンバリングも併記されています (MY 07)。駅ナンバリング部分には三河線山線のラインカラーである黄緑が使用されています。
尚、駅ナンバリングの「MY」ですが、「M」は三河線、「Y」は山線を意味しています。
ちなみに豊田市駅は三河線と豊田線の列車が乗り入れる駅ですが、正式には三河線の単独駅です。
余談ですが、1920年の開業時から1959年9月30日までの駅名は「挙母駅(ころもえき)」でした。挙母市がトヨタ自動車に因み豊田市に市名変更した事に伴い、9ヶ月遅れで駅名も改称されました。
 
 

豊田市駅は単式ホーム、島式ホームとも各1面の、計2面3線の高架構造で、概ね南北方向にホームが延びています。
 
右(西)の単式ホームが1番線で三河線上り猿投方面(一部豊田線列車が使用)、左(東)の島式ホームが右から2番線(豊田線上り赤池・名古屋市営地下鉄鶴舞線方面)、3番線(三河線下り知立方面)の順です。2番線は知立方(奥)が行き止まりになっているため、赤池方面・猿投方面からの折り返しでしか使用できません。そのため、土橋駅で留置される電車の出入庫には1番線と3番線が使用されます。そして豊田線から猿投検車支区に入庫する列車は1番線に到着する事があります(その場合、手前の梅坪駅で上下移動なく三河線列車に乗換可能です)。
 
ホーム有効長は豊田線の20m車6両分で、ホームドアは未設置です。三河線用のホームセンサーは設置されていません。ホーム幅は主要駅にしてはやや狭く、両端より中央の方が広いです。
 
写真は2番線より知立方を望む。
 
 

こちらは2番線より猿投方・赤池方を望む。左から1番線~3番線の順です。2番線は手前で行き止まりになっています。
上屋は中央の4両分に設置されています。豊田線列車は両端の各1両が上屋下に収まらないので、雨天時に下車される際は注意が必要です。
各ホームにはベンチが設置されていますが、飲料自動販売機につきましては未確認です。
 
 

2番線より知立方・碧南方を望む。
2番線はすぐ先で行き止まりになっており、その先で左の下り線(3番線)と右の上り線(1番線)が合流しています。尚、この先は知立駅まで単線区間が続きますが、複線化の計画があります。
この先、左へカーブして市街地を南下し、豊田市役所(左側)などを見て走ります。やがて市街地が途切れると地平区間になり、林の中を右へカーブして進路を南西へ変えると住宅地の中に入り、上挙母駅(うわごろもえき)へと至ります。
 
 

2番線・3番線より三河線・猿投方(豊田線・赤池方)を望む。
1駅先の梅坪駅まで複線で、梅坪駅の先で三河線から豊田線が分岐します。三河線は終点の猿投駅まで単線になりますが、豊田線は終点の赤池駅まで複線区間が続きます。
この先、住宅街の中を高架区間で北上し、やがて右へカーブして進路を北北東に変えます。その後も引き続き高架区間で住宅街の中を走り、左手に丘陵地(平芝公園)が、右手にAGC愛知工場を見て走ると、程なくして豊田線との分岐駅である梅坪駅へと至ります。
 
 
あとがき
私が豊田市駅で下車(乗車)したのは少なくとも2000年、2004年、2008年、2010年、2018年、2019年、2020年の7度はあります。2000年は豊田線および三河線の乗りつぶしのため、2004年、2008年、2010年は名鉄乗り鉄および車窓風景撮影のため、そして2018年名鉄全駅訪問計画の一環で下車しました(2019年8月に全駅制覇済)。2019年と2020年は駅前で宿泊したため利用しました。駅は2面3線の中規模な高架駅で、駅前は再開発により綺麗な街並みになっていますが、西口前の松坂屋豊田店は2021年9月限りで閉店予定で、中心市街地の空洞化が懸念されます。
 
東京からですと東海道新幹線で名古屋駅まで行き、隣接する名鉄名古屋駅から名古屋本線の豊橋方面特急・快速特急に乗り知立駅で下車。三河線山線の猿投行きに乗り換えて当駅下車です。あるいは名古屋駅から名古屋市営地下鉄東山線に乗り伏見駅で鶴舞線の豊田市行きに乗り換えてもOKです。じゅうぶん日帰り訪問可能です。
一方、大阪からは東海道新幹線or在来線(東海道本線)で名古屋駅、または近鉄で近鉄名古屋駅まで行き、以降は上記のルートで到達できます。在来線の場合は刈谷駅まで行き、三河線海線と山線を乗り継いでも到達可能です。あるいは名古屋駅から名古屋市営地下鉄東山線に乗り伏見駅で鶴舞線の豊田市行きに乗り換えてもOKです。こちらもじゅうぶん日帰り訪問できます。
 
食料・飲料について、駅構内および駅周辺にコンビニがありますが、駅前に気軽に入れる飲食店はさほど多くなく、チェーン店は「マクドナルド」「ロッテリア」「ココイチ」「スガキヤ」「サイゼリヤ」「杵屋」くらいでしょうか。まぁ事前に用意しなくても大丈夫でしょう。
 
東京、大阪とも到達難易度はやや高いですが、名鉄三河線および名鉄豊田線を乗り鉄の際は、ぜひ一度は豊田市駅でも途中下車されてみて下さい!
 
(参考:名鉄のHP、Google地図、Wikipedia)