上挙母駅【愛知県】(名鉄三河線。2019年ほか訪問) | 『乗り鉄』中心ブログ(踏破編)

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今回の【駅】コーナーは、
トヨタ自動車のお膝元である愛知県豊田市の中心部南側に広がる住宅街に位置する名鉄三河線の駅で、かつては岡崎方面へ向かう挙母線が分岐していた、
上挙母駅 (うわごろもえき。UWA GOROMO Station) です。
 
 
駅名
上挙母駅 (MY 06)
 
所在地
愛知県豊田市
 
乗車可能路線
名古屋鉄道:三河線 【山線】  
 
隣の駅
知立方……土橋駅  
猿投方……豊田市駅  
 
訪問・撮影時
2019年1月
 
 

 

上挙母駅は地平駅で、北西側に駅舎があります。ホームの猿投方の端、下り線側に駅舎が設置されています。
駅舎がない南東側からアクセスするには北東約100mまたは南西約200mにある踏切を渡り、北西側へ回る必要があります。
かなり古い駅舎が現役で使用されています。出入口に段差はありません。
出入口前には公衆電話と飲料自動販売機が設置されています。
尚、駅前広場はありません。最寄りのバス停留所は約350m西の愛知環状鉄道線・新上挙母駅前になります。
上写真は東を、下写真は南東を望む。
 
 

駅前です。北西を望む。後方に駅舎があります。
正面には豊田市の超小型EV(電気自動車)シェアリングサービス(有料)である「Ha:mo RIDE 豊田」のステーションがあります。
トヨタ自動車のお膝元であり、当然トヨタ車です。
 
駅前には古くからの住宅地が広がっています。一戸建て住宅が多いです。
商店は少ないです。左側にタバコ屋があります。
また、約400m西には愛環線の新上挙母駅がありますが、名鉄線と愛環線の乗換は一つ北の豊田市駅~新豊田駅が便利です。
 
一方、線路の反対側、駅南東側も住宅地になっています。
 
 

 

改札口です。南東を望む。上挙母駅の改札口はこの1ヶ所のみです。
後方に出入口があり、右側は待合室になっています。
上挙母駅は有人駅でしたが、2001年に無人化され、2003年に駅集中管理システムが導入されました。
窓口は板で塞がれ、改札内外にインターホンが設置されています。
交通系ICカード『manaca』などに対応の自動改札機が3通路あり、窓口跡に面した右端がICカード専用通路、左端が磁気券兼用の幅広通路です。
自動改札機の左手前には『manaca』のチャージができないボタン式の自動券売機が2台あります。
改札内にはICカードチャージ機と磁気券用の自動精算機があります。
入場時、ICカードの残額が不足している場合はICカードを改札機にタッチして入場し(残額0円でもタッチの上で入場可能)、改札内または下車駅のチャージ機でチャージする必要があります。
そして改札を通って構内踏切を渡り、右へ曲がってスロープを登ると島式ホームに到達します。スロープはやや急ですが、一応バリアフリールートが確保されています。
また、トイレは改札を入って構内踏切を渡らずに右へ曲がると男女共用の設備があります(多機能トイレはありません)。
尚、上挙母駅構内および駅前に売店、コンビニはありません。ご注意下さい。500m圏内にコンビニはありません。
 
 

1番線に設置されている建植式駅名標です。電照式ではありません。
名鉄標準のデザインで、隣駅にローマ字が併記されていない旧タイプです。
駅ナンバリングも併記されています (MY 06)。駅番号部分には三河線山線のラインカラーである黄緑が使用されています。
尚、駅ナンバリングの「MY」ですが、「M」は三河線、「Y」は山線を意味しています。
 
 

 

上挙母駅は島式ホーム1面2線の地平構造で、南西~北東方向にホームが延びています。三河線は島式ホームの駅が多いです。
右(北西)が1番線で下り猿投方面、左(南東)が2番線で上り知立方面です。
以前、挙母線が営業していた頃は左側にもホームと線路がありましたが廃止後に撤去され、跡地の一部にはビルが建っていて、保線用設備や駐輪場もあります。
ホーム有効長は6両分です。ホーム幅は中央部が広く、両端が狭くなっています。
ホームドアは未設置ですが、ホームの線路際には列車発車直後の人のはみ出しを検知する赤外線ホームセンサーが設置されていて、発車時に人がセンサーを越えて線路側・車両側へ近づくとセンサーが反応して列車が停車するシステムになっています。三河線山線では無人駅においてこのシステムを整備した上で都市型ワンマン運転を実施しています。
上屋は猿投寄りの約1両分にしか設置されていません。雨天時に乗降される際は注意が必要です。
ホーム上にはベンチが設置されています。
そしてホームの猿投方の端にはスロープと構内踏切が設置されていて、その右側(1番線側)には駅舎・改札口があります。
写真は2枚とも知立方を望む。
 
 

知立方を望む。すぐ先に踏切があります。
この先、住宅地の中を南西へ走り、愛知環状鉄道線をアンダーパスすると右へカーブして広大な田園風景の中を西南西へ走るようになります。やがて住宅と工場が混在した風景へと変わると左へ右へカーブしながら南西方向へ走り、県道76号線・491号線(外環状線)をアンダーパスすると程なくして土橋駅へと至ります。
 
 

尚、上挙母駅を発車後すぐに左へ分かれる側線がありますが、これは1973年に廃止された挙母線の廃線跡の一部です。
現在は保線用側線として利用されています。
車止めの先の廃線跡は道路に転用され、しばらく進むと廃線跡は愛環線(旧・岡多線)に取り込まれます。岡多線は名鉄挙母線の廃線跡用地を一部利用して建設されました。
 
 

猿投方を望む。
ホーム端にスロープと構内踏切があり、その左側には駅舎と改札口があります。
また、右側の構内跡地は駐輪場などに転用されています。
この先、左へカーブしながら住宅地や森の中を走り、進路を北に変えると高架区間になって市街地へと入ります。その後は市街地へと進み、右手に豊田市役所が見えてくると右へカーブします。そしてビル街に入ると市の代表駅である豊田市駅へと至ります。
 
 
あとがき
私が上挙母駅で下車(乗車)したのは2019年の1度きりです。名鉄全駅訪問計画の一環で下車しました(2019年8月に全駅制覇済)。駅構内は昭和時代の雰囲気が残っていて、広い用地に挙母線との分岐駅だった面影が残っていました。昔ながらの木造駅舎が現役で、駅前も古くからの住宅街といった感じでした。
 
東京からですと東海道新幹線で名古屋駅まで行き、隣接する名鉄名古屋駅から名古屋本線の豊橋方面特急・快速特急に乗り知立駅で下車(金山駅で名鉄に乗り換えてもOK)。三河線山線の猿投行きに乗り換えて当駅下車です。じゅうぶん日帰り訪問可能です。
一方、大阪からは東海道新幹線or在来線(東海道本線)で名古屋駅、または近鉄で近鉄名古屋駅まで行き、以降は上記のルートで到達できます。在来線の場合は刈谷駅まで行き、三河線海線と山線を乗り継いでも到達可能です。こちらもじゅうぶん日帰り訪問できます。
 
食料・飲料について、駅前にコンビニ、気軽に入れる商店・飲食店は一切ありません(駅前にタバコ屋はあります)。最寄りのコンビニは約600m北の「デイリーヤマザキ」と約600m南の「セブンイレブン」、最寄りの飲食チェーン店は約650m東の「吉野家」で、いずれも遠いです。事前に用意しておいて下さい。
 
東京、大阪とも到達難易度はやや高いですが、名鉄三河線を乗り鉄の際は、ぜひ一度は上挙母駅でも途中下車されてみて下さい!
 
(参考:「Ha:mo RIDE 豊田」のHP、Google地図、Wikipedia)