武庫川駅【兵庫県】(阪神本線、阪神武庫川線。2017年、2020年訪問) | 『乗り鉄』中心ブログ(踏破編)

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今回の【駅】コーナーは、
兵庫県尼崎市と西宮市の境界を流れる武庫川を跨ぐ形で設置されている阪神本線、阪神武庫川線の駅で、駅舎は尼崎市側と西宮市側に設置されていて、武庫川の橋梁上に本線のホームがあり、西宮市側の駅舎前、武庫川の堤防下には武庫川線のホームが設置されている、
武庫川駅 (むこがわえき。Mukogawa Station) です。
 
尚、以前は尼崎市側にしか駅舎がなく、本線と武庫川線との乗換は徒歩で武庫川を渡る必要がありました(武庫川線ホームには駅舎がありませんでした)。境界跨りの駅では片側の自治体のみに所在地を置いているケースがほとんどですが、武庫川駅の場合は歴史的経緯から本線の駅所在地を尼崎市、武庫川線の駅所在地を西宮市としています。
 
 
駅名
武庫川駅 (各路線とも駅番号は「HS 12」) 
 
所在地
兵庫県尼崎市 (本線) 
兵庫県西宮市 (武庫川線)  
 
乗車可能路線
阪神電気鉄道:本線武庫川線  
  
隣の駅 
阪神本線
尼崎方・大阪梅田方……尼崎センタープール前駅  
神戸三宮方・元町方……鳴尾・武庫川女子大前駅  
 
武庫川線
武庫川団地前方……東鳴尾駅  
 
訪問・撮影時
2017年10月、2020年6月
 
 

武庫川駅は地平駅で、本線のホームは尼崎市と西宮市の境界をなす武庫川の橋梁上にあります。
本線は西宮市側で築堤高架になり、その下を武庫川線の引上線がアンダークロスしています。アンダークロスの南側堤防下には武庫川線ホームがあります。
また、駅舎は尼崎市側の本線大阪梅田方面(北側)、本線元町方面(南側)、そして西宮市側の本線元町方面(南側)の3ヶ所に設置されています。
 
写真は尼崎市側、本線の上り大阪梅田方面ホームの東側(大阪梅田方)に設置されている東口駅舎(上り線側)です。西を望む。
駅舎は平屋建てで、駅外との間に段差がありますが、階段とスロープ(右)で解消していて、バリアフリーに対応しています。
また、駅舎の右にはトイレと車いす対応トイレがあります。用地の関係で改札外に設置されています。
そして、駅舎の左には踏切があり、さらに左側には後述の東口駅舎(下り線側)があります。
ちなみに、上り1番線ホームと下り2番線ホームは武庫川の対岸の西宮市側でしか改札内で繋がっていませんので、尼崎市側から本線電車にご乗車の場合は行先により駅舎・改札口を選択する必要があります。尚、武庫川線にご乗車の際はどちらの駅舎から入場してもOKです。
尚、武庫川駅には駅前広場が整備されていません。駅前に乗り入れるバス路線はありません。
写真は西を望む。
 
 

尼崎市側の駅前の様子です。北を望む。
踏切の手前左に東口駅舎(下り線側)があり、踏切の先の左側に東口駅舎(上り線側)があります。
線路の北側は住宅街になっています。商店は少ないです。
奥へ延びる堤防道路の左側には武庫川が流れています。
 
 

 

上り線側の東口駅舎内にある東改札口(上り線側)です。上写真は西を、下写真は南を望む。
駅舎に入って奥へ進むと左側に改札口があります。後方に階段の出入口があり、改札口の手前左側に自動券売機が、右側にスロープ出入口とトイレ・車いす対応トイレがあります。尼崎市側の改札内にトイレはありません。
また、武庫川駅は有人駅で、こちらの上り線側改札口には駅員が常駐していますが、駅員不在時用にインターホンが改札内外に設置されています。
交通系ICカード『PiTaPa』などに対応の自動改札機が3台設置されています。窓口に面した左端が幅広通路で、有人通路を兼ねています。
下写真の左側改札外に自動券売機と出入口、トイレ・車いす対応トイレがあり、改札内には自動精算機があります(ICカードチャージ可能)。
そして改札の正面が本線の大阪梅田方面上り1番線ホームで、改札との間に段差はありません。
電車で見えませんが1番線の反対側には元町方面下り2番線ホームがあります。武庫川線ホームは1番線を右へ進み、武庫川の対岸の西宮市側へ行かなくてはなりません。
尚、上り線側東口駅舎内に売店・コンビニはありません。改札内にもありませんが、下り線側の東口駅舎内改札外に売店があります。
 
 

こちらは尼崎市側、本線下り神戸三宮・元町方面ホームの東側(大阪梅田方)に設置されている東口駅舎(下り線側)です。西を望む。
駅舎は上り線側と類似していて、駅外と駅舎の間に段差がありますが、階段とスロープ(左)で解消していて、バリアフリーに対応しています。スロープは自転車も通行可能で、駅舎を通り抜けた先には本線下り線ホームの裏手に設置されている連絡通路があり、武庫川を渡って西宮市側へ抜けられます。
また、トイレはこちらの南側にありません。北側の設備をご利用下さい。
そして、駅舎の右には踏切があり、さらに右側には前述の東口駅舎(上り線側)があります。
写真は西を望む。
 
 

尼崎市側の駅前の様子です。南を望む。
右手に東口駅舎(下り線側)があり、後方に踏切と東口駅舎(上り線側)があります。
線路の南側も住宅街になっています。北側より商店が多いです。線路沿いに左(東)へ延びる道路沿いには商店街が形成されていて、下町ムードを醸し出していますが、閉店になった店舗も多く見られます…。
奥(南)へ延びる堤防道路の右側には武庫川が流れています。
 
 

 

下り線側の東口駅舎内にある東改札口(下り線側)です。上写真は西を、下写真は北を望む。
駅舎に入って奥へ進むと右側に改札口があります。後方に出入口(階段・スロープ)があります。改札口の手前右側に自動券売機があります。下り線側の駅舎内にトイレはありません。
また、下り線側駅舎は基本的に駅員無配置で、改札内外にインターホンが設置されています。
交通系ICカード『PiTaPa』などに対応の自動改札機が3台設置されています。窓口に面した右端が幅広通路です。
改札内には自動精算機があります(ICカードチャージ可能)。
そして改札の正面が本線の神戸三宮・元町方面下り2番線ホームで、改札との間に段差はありません。
2番線の反対側には大阪梅田方面上り1番線ホームがあります。武庫川線ホームは2番線を右へ進み、武庫川の対岸の西宮市側へ行かなくてはなりません。
尚、上写真の左奥、下写真の左後方(改札口前)には阪急阪神系の売店「aznas exp-b(アズナス exp-b)」があります。改札内に売店はありません。
 
 

また、上の改札口の写真で自動改札機の左側に出入口が写っていますが、これは2番線ホームの裏を通って武庫川を渡る改札外連絡通路の出入口です。
この連絡通路を奥(西)へ行けば西宮市側へ行くことができます。自転車も通行可能ですが、降りて通行しなければなりません。
ちなみに西宮市側駅舎が開設される以前、この改札外連絡通路が西宮市側からのアクセスルートになっており、また本線と西宮市側にホームのある武庫川線の乗換はこの通路を介して改札外での連絡でした(武庫川線内で利用が完結する場合は武庫川線ホームにある出入口から出入りできました)。
写真は西を望む。右がホームで、左が武庫川です。武庫川の対岸には兵庫医科大学と兵庫医科大学病院のビルが見えます。
 
 

こちらは西宮市側、本線ホームの西側(元町方)の南寄りかつ武庫川線ホームの終端部(北西側)に設置されている西口駅舎です。東を望む。
武庫川線の洲先~武庫川団地前が延伸開業した1984年に開設されました。同時に駅舎と本線各ホームを結ぶ改札内連絡通路が開設された事により西宮市側や武庫川線からスムーズに本線に乗り継げるようになりました。
駅舎は少し高い位置にあり、段差は階段と左側に設置されているスロープで解消していて、バリアフリーに対応しています。
駅舎の左側に見える高架の通路は前述の改札外連絡通路で、尼崎市側に通じています。左側にこの通路のスロープがあります(自転車通行可能)。
また、駅舎と改札外連絡通路の左(北)には本線が通っていて、駅舎の右(南)には武庫川線ホームがあります。
そして、西宮市側にも駅前広場が整備されていません。駅前に乗り入れるバス路線はありません。
 
 

西宮市側の駅前の様子です。西を望む。後方に西口駅舎があり、右側を本線が通っています。
駅の西側一帯は兵庫医科大学西宮キャンパスになっていて、兵庫医科大学病院もキャンパス内にあります。
その関連で、駅前には調剤薬局(門前薬局)が多いです。
また、右側の調剤薬局手前を右へ曲がって本線をくぐると駅北側に出ます(写真右奥の本線ガードをくぐってもOK)。
駅北側は住宅街が広がっていて、商店も点在しています。
 
 

西口駅舎内にある西改札口です。東を望む。後方に階段の出入口が、右後方にスロープの出入口があります。
写真を撮影した2017年は駅員が常駐していましたが、2020年に訪問した際は駅員不在で窓口にしゃったーが下りており、改札内外にカメラ付きインターホンが設置されていました。
交通系ICカード『PiTaPa』などに対応の自動改札機が3台設置されています。窓口に面した右端が幅広通路です。
改札口の右手前に自動券売機があり、改札内には自動精算機があります(ともにICカードチャージ可能。自動精算機は武庫川線への乗越精算にも対応)。
そして改札を入って右側に武庫川線ホームがありますが、手前には中間改札があります。
改札を入って左側には本線ホームへの改札内連絡通路の階段があり、階段を登らずに左を進むとトイレ・多機能トイレ(オストメイト対応)と本線ホーム方面へのエレベーターがあります。本線ホーム方面への階段およびEVをそのまま上がれば2番線下りホームに到達しますが、階段の場合は踊り場で通路を直進して、EVの場合は中間階で降りると1番線上りホーム方面です(さらに先にも階段とEVがあります)。
尚、改札口の正面(改札内)には売店「アズナスexp-b」があります。改札外に売店・コンビニはありません。
 
 

こちらは西口駅舎内にある本線~武庫川線の中間改札です。南を望む。
右手には前述の西改札口があり、後方には本線ホーム方面への階段・EVとトイレ・多機能トイレがあり、左側には売店があります。
本線と武庫川線を乗り継ぐ際はこの中間改札を通る必要があります。お持ちの乗車券またはICカードを自動改札機に通してください。但し、乗り越しやICカード残高不足の場合は改札の右手前にある自動精算機で処理が必要です。尚、東鳴尾駅と洲先駅にはICカードチャージ機がありませんので中間改札を通る前に残額をご確認下さい。
中間改札口は自動改札機が5台並んでおり、中央が幅広通路です。この改札口は駅員不在で、窓口すらありません。
改札の先は武庫川線ホームです。改札を入って右手には無人駅である東鳴尾駅利用者用と洲先駅利用者用の自動券売機が設置されています(ICカードチャージ可能)。
 
 

本線下り2番線ホームに設置されている吊下式駅名標です。電照式です。
阪神の標準デザインで、縁を切ったような書体が特徴的です。
駅ナンバリングも併記されています (HS 12)。
下部には広告が掲載されています。
 
 

阪神本線は相対式ホーム2面2線で、武庫川の橋梁上にホームが設置されています。東南東~西北西方向にホームが延びています。
右(北)が1番線で上り大阪梅田方面・大阪難波方面、左(南)が2番線で下り神戸三宮・元町方面です。2番線の左側には武庫川を渡る改札外連絡通路があります。
ホーム有効長は近鉄車6両分でしたが、2020年3月に西宮市方(奥)へ延伸されて近鉄車8両分の長さ(約170m)になりました。
ホームドアは未設置です。ホーム幅は1番線がやや広く、2番線は狭いです。各番線とも線路際に上屋の支柱が設置されているので圧迫感があります。
上屋はほぼホーム全長にわたり設置されていますが、大阪梅田方の端(後方)に一部雨ざらしの箇所があります(近鉄車の乗務員扉部分)。規定の位置に停車すれば全扉が上屋下に収まります(異常気象時を除く)。
各ホームにはベンチ、飲料自動販売機、冷暖房完備の待合室が設置されています。各ホームの大阪梅田方の端近くには尼崎市側駅舎・改札口があり、元町方(奥)には西宮市側駅舎や武庫川線ホーム方面への通路が延びています(高低差部分にEVあり)。
写真は2番線より元町方を望む。
 
 

こちらは1番線より大阪梅田方を望む。左が上り1番線、右が下り2番線です。2番線の右には武庫川を渡る改札外連絡通路があります。
写真は2020年に延伸された箇所より撮影。土休日に運転される近鉄線直通の快速急行が8連化された事に伴いホームが延伸されました。
ホームは元々尼崎市寄りに設置されていて、西宮市側は通路になっていたのですが、度重なる延伸によりホームが西宮市側へ伸びてきて、通路が短くなりました(後方にあります)。
また、ホームからは武庫川を見渡せます。橋梁上に設置されている駅は一定数あるのですが、武庫川クラスの河川になると珍しいのではないでしょうか。
 
 

2番線より大阪梅田方を望む。
左右後方には各ホームに面した尼崎市側駅舎があり、ホーム端のすぐ先には踏切があります。ちなみに、この踏切は大阪梅田方から数えて1つ目の踏切となります。阪神は東京メトロを除く大手私鉄の中でも立体化率が非常に高いですが、この踏切を解消するのは難しいでしょうね…。武庫川の橋梁を架け替える時期が来れば動きがあるかもしれませんが…。
 
この先、踏切を渡ると地平に下りずにそのまま高架区間になります。住宅街の中を東南東へ走り、左へカーブして県道192号(尼宝線)をオーバーパスすると進路を東へ変えます。その後も住宅街の中を走り、左へカーブして進路を東北東に変え、左手に尼崎競艇場(ボートレース尼崎)の競走水面が見えてくると程なくして尼崎センタープール前駅へと至ります。「センタープール」とは水泳のプールではなく競艇場の事です。
 
 

1番線より元町方を望む。
各ホーム端の先、武庫川右岸(西宮市側)までの間には連絡通路が延びています。通路の先には階段とエレベーターがあり、左前方にある1階にある西改札口や武庫川線ホームに通じています。また、通路の階段手前では本線とともに武庫川線の引上線をオーバークロスしています。
 
 

こちらは1番線側の連絡通路より元町方を望む。左は2番線側の連絡通路です。
すぐ先で武庫川線の引上線を跨いでから階段・EVで1階へ下ります。
また、右に写っている連絡通路の階段の裏には武庫川線と本線を結ぶ連絡線が本線に並行する形で延びています。
 
この先、本線は左へカーブして下り勾配になり、右から接近してきた武庫川線との連絡線と合流します。その後、以前はそのまま地平に下っていましたが、その先の区間が2014年~2017年にかけて高架化されたため、今度は上り勾配になって高架区間で住宅街の中を西へ走ります。そして左手に阪神高速3号神戸線の高架橋と武庫川女子大学の学舎が見えてくると右へカーブして鳴尾・武庫川女子大前駅へと至ります。2019年9月30日までは「鳴尾駅」でした。
 
 

こちらは武庫川線ホームに設置されている吊下式駅名標です。電照式です。
駅ナンバリングは本線優先で、「HS 12」です。
隣駅の東鳴尾駅は「HS 53」で、一気に41番も飛びますw 
阪神電車の駅番号は本線→神戸高速線→阪神なんば線→武庫川線の順に付番されていて、東鳴尾駅の「HS 53」が最大(最後)の番号です。
 
 

武庫川線は島式ホーム(半頭端式ホーム)1面2線の地平構造で、南北方向にホームが延びています。
番線は設定されていません。右(西側)の線路には信号機が設置されていないため営業列車の発着ができず、左(東側)のホームのみに列車が発着します。
右側の線路は終端方で行き止まりになっていますが、左側の線路は引上線(左後方)に繋がっています(後述)。
ホーム有効長はわずか2両分で、短いです。ホームドアは未設置です。ホーム幅は手前の終端方こそ広いですが、奥の武庫川団地前方は2本の線路が近接するため狭くなっています。
上屋は全2両分に設置されていて、左後方にある中間改札口や西口駅舎と連続しています。
ホーム上にはベンチ、公衆電話、空調完備の待合室が設置されています。
前述の通り左後方には中間改札と西口駅舎があり、後方には無人駅である東鳴尾駅、洲先駅からの乗客を対象とした自動券売機があります(ICカードチャージ可能)。
写真は武庫川団地前方(南)を望む。
 
 

こちらは終端方(北)を望む。左が西側ホーム・線路、右が東側ホーム・線路です。
東側線路の右側には武庫川の堤防が延びています。堤防の反対側には武庫川が流れています。
西側線路の左側は兵庫医科大学西宮キャンパスです(兵庫医科大学病院も併設)。
そして写真奥に中間改札と自動精算機があり、東側線路の先は引上線で、本線をくぐって北側まで延びています。
 
 

武庫川団地前方(南)を望む。左は武庫川の土手で、右は兵庫医科大学と兵庫医科大学病院です。
また、武庫川線は全線単線ですが、一部で複線分の用地が確保されています。
この先、武庫川の堤防と兵庫医科大学西宮キャンパスに挟まれた中を南へ走り、阪神高速道路3号神戸線と国道43号をアンダーパスすると右側の風景が住宅街に変わります。その後は西宮市道をアンダーパスして、緩やかに左へカーブしながら走ると程なくして線路が2本になり、交換可能駅である東鳴尾駅へと至ります。
 
 

西側ホーム・線路より終端方を望む。西側線路の終端部には車止めがあります。
車止めの先には飲料自動販売機と前述の東鳴尾駅用、洲先駅用の自動券売機があります。洲先駅からの方が運賃が高くなる行先駅がありますが、この自動券売機に乗客がどちらの駅から乗車したのかを識別する術はなく、おそらくほとんどの人が東鳴尾駅用の自動券売機できっぷを購入していると思われます。
自動券売機の右隣には中間改札口があります。中間改札を通って左へ曲がると西改札口があり、西宮市側の駅外へ出られます(尼崎市側へは改札外連絡通路または改札内本線ホームを経由)。そして中間改札の正面には本線ホーム方面への階段とEVがあります。
 
 

東側ホーム・線路より終端方を望む。
左側には西側線路の車止めがあり、左前方には中間改札と洲先駅用、東鳴尾駅用の自動券売機があります。
東側線路に車止めはなく、引上線として先へ線路が延びています。少し先で本線をアンダークロスして、さらに北へと延びています。
昼間はこの引上線に1編成留置されています。
 
 

本線1番線~西改札口・武庫川線ホームの連絡通路より北を望む。
武庫川線の引上線はさらに北へと延びており、左から本線との連絡線が合流して左へカーブした先に車止めがあります。
合流地点手前には南北通路の踏切がありますが、この通路を南へ進むと本線をくぐって西口駅舎に到達します。駅北側は住宅街です。
武庫川線の車両が出入庫や検査で本線に入る場合は、引上線の奥でスイッチバックして連絡線を通って本線上り線に合流します。尚、この部分に上下線間の渡り線がないため、尼崎車庫・尼崎工場へ向かう場合は本線上でスイッチバックして尼崎へ向かいます。一方、武庫川線に入る車両は尼崎から一旦甲子園駅まで行き、折り返して上り線から連絡線へと入ります。
尚、過去に武庫川線はもっと先まで延びていました。武庫川の堤防に沿って北上し、旅客列車は国道2号線との交点に設置されていた武庫大橋駅まで営業していました(1946年休止。後に廃止。当時は国道2号上を路面電車の阪神国道線が営業していました)。また、武庫川線は貨物営業も行っていて、貨物線が武庫大橋駅を越えて国鉄東海道本線の甲子園口駅前をかすめて西ノ宮駅まで延びていました。貨物線は国鉄により運行されていて、標準軌の阪神電車とは違い国鉄は狭軌だったため1970年に貨物営業が廃止されるまでは武庫川線全線が三線軌条でした(後に撤去)。現在も武庫川の土手沿いやJR神戸線沿いに武庫川線の遺構が一部残っています。
 
 

本線1番線~西改札口・武庫川線ホームの連絡通路より西を望む。
正面に見えるのは連絡線で、急勾配と急カーブをもって本線と武庫川線を結んでいます。
右側で武庫川線の引上線と合流します。後方には引上線が左右方向に延びています。
左側の築堤上を走る線路は本線で、左カーブの先で連絡線と合流します。
 
 
あとがき
私が武庫川駅で駅の外に出たのは2017年、2020年の計2度です。それまでに改札を出ずに本線と武庫川線を乗り継いだのは何度かあったのですが…。2017年は兵庫県の全駅を訪問する目的の一環で下車しましたが(2019年全駅制覇)、この時は武庫川団地前駅を訪問できなかったため、2018年に武庫川団地前駅へ行くため武庫川線に乗りましたが、この時は改札を出ませんでした。しかし2018年は武庫川団地前駅が工事中だったため、車両が赤胴車から5500系に変更された直後の2020年6月に再訪問しましたが、この時に武庫川駅の改札を出ました。昔は別々の駅を強引につないだような駅といった印象でしたが、本線のホームが次第に延長されて、ホーム端から西宮市側への距離が近くなりました。また駅前ですが、尼崎市側は下町ムードが漂っていましたが、西宮市側は駅前一帯に兵庫医科大学などのビルが立ち並んでいて、整然とした印象でした。
  
 
東京からですと東海道新幹線で新大阪駅まで行き、JR京都線の下り電車(新快速以下の種別)に乗り換えて大阪駅で下車します。さらに阪神本線の大阪梅田駅から急行・西宮行きに乗車して当駅下車です(急行・尼崎行きにご乗車の場合は終点の尼崎駅で快速急行・神戸三宮行きに乗り換えれば到達できますが、平日朝夕の快速急行は武庫川駅を通過します)。尚、直通特急や特急は武庫川駅を通過するため、手前の尼崎駅で普通車に乗り換えたとしても結局は大阪梅田駅から急行に乗った方が先着してしまいます。じゅうぶん日帰り訪問可能です。
一方、大阪からですと阪神電車の大阪梅田駅から上記のルートで到達可能です。余裕で日帰り訪問できます。
 
食料・飲料について、尼崎市側下り線駅舎内と西宮市側駅舎内に売店「アズナス exp-b」があります(尼崎市側は土日祝休業)。駅前にコンビニはありません。スーパーは西宮市側駅舎の西約400mに「トライアル」があります。一方、飲食店も駅から500m圏内に気軽に入れるチェーン店が全くありません。尚、兵庫医科大学病院内に「ファミリーマート」と「タリーズコーヒー」がありますが、コロナ禍において部外者は病院に入りづらくなっていますのでアテにしない方がいいでしょう。必ず事前に用意しておいて下さい。
 
東京からの到達難易度はやや高いですが、阪神本線および阪神武庫川線を乗り鉄される際は、ぜひ一度は武庫川駅でも途中下車されてみて下さい!
  
(参考:阪神電気鉄道のHP、地理院地図、Google地図、Wikipedia)