上郡駅【兵庫県】(山陽本線。2018年ほか訪問) | 『乗り鉄』中心ブログ(踏破編)

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今回の【駅】コーナーは、
兵庫県西端部、上郡町の中心部に位置する山陽本線の駅で、智頭急行線との接続駅、そして山陽本線における兵庫県内最西端の駅で、京阪神地区を走る新快速・快速の運転区間の西限でもある、
上郡駅 (かみごおりえき。Kamigori Station) です。
 
尚、智頭急行線の上郡駅の記事につきましては以前UPいたしました⇒記事はこちら
 
 
駅名
上郡駅 (駅番号なし)
 
所在地
兵庫県赤穂郡上郡町
 
乗車可能路線
JR西日本:山陽本線 
 
隣の駅
姫路方・神戸方……有年駅  
岡山方・門司方……三石駅 (岡山県)
 
乗換可能駅
智頭急行:智頭線……上郡駅まで徒歩3分 (中間改札あり)
(※) 但し、JRと智頭急行を直通する特急列車(『スーパーはくと』『スーパーいなば』)はJR線ホームに発着します。
 
訪問・撮影時
2017年5月、2018年3月、9月
 
 

上郡駅の駅舎は北側に1ヶ所のみ設置されており、昔からの平屋の木造駅舎(?)が今も使用されています。
駅外と駅舎の間に段差がありますが、階段とスロープで解消しておりバリアフリーに対応しています。
こちらはJR線の駅舎で、右(西)へ約100m進むと智頭急行・上郡駅の出入口があります(駅舎は2・3番ホーム上にあります)。
駅舎の前には綺麗な駅前広場が整備されていて、ロータリー、バス停留所、タクシー乗り場が併設されています。
また駅前広場には交番とトイレ・多機能トイレもあります。左側には上郡町観光案内所があります。
写真は南を望む。
 
 

駅前の様子です。北を望む。後方にJR線の上郡駅が、左後方に智頭急行の上郡駅があります。
周辺は上郡町の中心市街地南端部で、駅前は区画整理されているため住宅や商店が整然と建ち並んでいます。
約600m北には兵庫県立上郡高等学校が、約1km北には上郡町役場があります。
上郡町の中心市街地は役場東側を流れる千種川の両岸に広がっています。
ちなみに駅南側は開発が遅れ気味で、上郡中央公園、上郡町スポーツセンターなどがあります。
南側へは駅の東西にある踏切を渡る必要がありますが、両踏切とも駅から300m~400mほど離れていて、近くありません。
 
 

改札口の様子です。南を望む。後方に出入口があります。
JR線専用の改札口ですが、智頭急行に直通する特急『スーパーはくと』と『スーパーいなば』はJR線ホームに発着するため、智頭線の特急にご乗車の場合はこちらの改札を利用可能です。
交通系ICカード『ICOCA』などに対応の自動改札機が3通路設置されており、右端は幅広通路です。
改札口の右側には『みどりの窓口』があり、その右手前には自動券売機があります。
改札口の左側にはベンチが並んでおり待合室になっていますが、かつては売店がありました。現在は飲料自動販売機が設置されています。
そして改札口の先は上り1番のりばで、右へ曲がるとトイレと多機能トイレが、左へ曲がると2・3番のりば及び智頭急行普通列車線用ホームに通じる跨線橋があります(階段、エレベーター併設)。改札口とホームにも段差がありますが、こちらも階段とスロープで解消しています。以前は段差がなかったと思われますが、ホームかさ上げの影響で段差が生じたと思われます。
尚、上郡駅構内に売店・コンビニはありません。駅前にもありませんのでご注意下さい。
 
 

2番線に設置されている建植式の駅名標です。電照式ではありません。
JR西日本の標準デザインで、下部はJR西日本のコーポレートカラー(および神戸地区山陽本線のラインカラー)である青が使用されています。
尚、当駅に駅ナンバリングは設定されていません。
 
 

上郡駅は単式ホーム、島式ホーム各1面と、島式ホームの門司方に(写真奥)に智頭急行線普通列車用の切り欠き式ホームを有する計2面4線の地平構造で、概ね東南東~西北西方向にホームが延びていますが、曲線上にあるためホームはカーブを描いています。
 
右ホーム(北)は1番のりばで上り本線姫路・神戸方面(岡山方面からの普通と智頭線からの特急『スーパーはくと』が発着)、左ホーム(南)の右側2番のりばが中線で姫路・相生方面からの当駅折り返し普通列車と当駅でスイッチバックして岡山方面または智頭線に向かう特急が発着、左側3番のりばが下り本線岡山方面(岡山方面直通の普通と智頭線に直通する特急『スーパーはくと』が発着)です。3番のりばの左には下り待避線があり、貨物列車が使用しています。門司寄りのさらに左側には留置線があり、夜間滞泊に使用されています。
2番・3番のりばの門司方には智頭急行線・上郡駅の駅舎があり、駅外からの乗降客用の改札とJR線との乗換客用の中間改札があります。中間改札はICカードに対応しています。こちらの駅舎には駅員が配置されており、智頭線内の乗車券、自由席特急券を発売しています。そして改札の先、2番のりば側には2両対応の智頭急行線普通列車用ホームがあります(番線は設定されていません)。
 
ホーム有効長は1番~3番のりばの全てが12両対応で、ホーム幅はあまり広くないものの狭すぎる事もありません。
上屋は1番のりば、2番・3番のりばとも中ほどの約3両分しか設置されていません。智頭急行線駅舎との間に雨ざらしの箇所がありますので、雨天時に乗換の際は注意が必要です。
各ホームにはベンチと飲料自動販売機があり、2・3番のりばには空調完備の待合室も設置されています。
また、神戸寄り(手前側)には両ホームを結ぶ跨線橋があり(階段、EV併設)、跨線橋の右側、1番線の中ほどに面して右手に駅舎・改札口があります。
写真は3番のりばより岡山方・下関方・門司方を望む。
 
 

2番・3番のりばより姫路方・神戸方・大阪方を望む。
左から保線用側線2本、1番~3番のりば、下り待避線の順です。
この先、左へカーブして築堤へ上がると千種川を渡ります。その後は右へカーブして山あいの農村風景の中を南南東へ走り、やがて右へカーブして右手に千種川が見えてくると赤穂市に入ります。その後は千種川が離れ、大きく左へカーブして左手に開発途上の住宅地が見えてくると針路を東に変えて、有年駅へと至ります。
 
 

3番のりばより岡山方・下関方・門司方を望む。
ホーム端には智頭急行の駅舎があり、その右には駅外とを結ぶ歩道橋があります。智頭急行駅舎の先に智頭線普通列車用のホームがあります。
右から1番~3番のりばの順で、3番のりばの左側には下り待避線と留置線があります。留置線は下り本線岡山方からしか出入りできず、当駅と留置線の行き来は下り本線でスイッチバックする形になります。
この先、右へカーブしながら智頭線普通列車用ホームを過ぎると2番のりばの延長の線路が智頭線になり、高架橋になって右へカーブし、上り本線をオーバークロスして北へ分かれます。山陽本線はその後、安室川を渡り、右へカーブして安室川の谷に形成された田園地帯の中を北西へ走ります。そして大きく左へカーブして針路を南に変えると、今度は梨ヶ原川の谷に形成された農村風景の中を走り、やがて右へカーブすると有年駅前から迂回せずに西進してきた国道2号線を左に見て里山風景の中を南西へ走ります。その後は左から国道2号が近づいて並走するようになると山深くなり、船坂峠を上下線別の船坂トンネルで越えると岡山県備前市に入ります。トンネル区間で国道2号が右手に移りますが、トンネルを抜けるとすぐに国道2号をアンダーパスして元の位置関係に戻り、別線になっていた上り線と合流すると右手に住宅地が見えてきて三石駅へと至ります。
 
 
あとがき
私がJR線の上郡駅で駅の外に出たのは少なくとも2003年、2005年、2017年、2018年の4度はあります。2018年を除きJR線と智頭急行線の乗換のために下車しており、乗換時間に駅の外に出ています。2011年と2012年にも下車していますが、その際は中間改札を介して智頭急行線に乗り換えただけで、駅の外には出ていません。そして2018年は兵庫県の全駅を訪問する目的の一環で下車しました。構内は広く、駅舎は昔ながらの木造駅舎が継続使用されていますが、駅前はいつの間にか綺麗になっていました。駅前に商店は少なく、かつて駅舎内で営業していたキヨスクもなくなっていました。
 
東京からですと東海道・山陽新幹線で姫路駅または相生駅まで行き、姫路駅乗換の場合は昼間帯、山陽本線下りの普通・播州赤穂行きに乗り、相生駅で上郡行きまたは岡山方面行きに乗り換えて当駅下車です(網干行きには乗らないように)。相生駅乗換の場合は山陽本線下りの上郡行きor岡山方面行きに乗車して当駅下車です。じゅうぶん日帰り訪問可能です。
一方、大阪からですと大阪駅からJR神戸線の新快速で姫路駅まで行き、以降は上記と同じルートで到達できます。あるいは特急『スーパーはくと』に乗れば乗換なしで到達可能ですが、本数が少ないです。余裕で日帰り訪問できます。
 
食料・飲料について、駅前にコンビニ、気軽に入れる商店・飲食店は存在せず、最寄りのコンビニは約500m北西の「ローソン」になります。スーパーは「ローソン」の手前に「ボンマルシェ」があり(約450m北西)、約300m北東には「エーコープ」があります。必ず事前に用意しておいて下さい。
 
東京からの到達難易度はやや高いですが、山陽本線を乗り鉄される際は、ぜひ一度は上郡駅でも途中下車されてみて下さい!
 
(参考:Google地図、Wikipedia)