浅草駅【東京都】(東武スカイツリーライン。2019年訪問) | 『乗り鉄』中心ブログ(踏破編)

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今回の【駅】コーナーは、
東京都台東区東部の繁華街・観光地である浅草に位置する東武スカイツリーラインの起点駅で、東京メトロ銀座線や都営浅草線との乗換駅、そして百貨店を含む商業施設が入居する駅ビルが併設されている典型的な私鉄ターミナル駅ですが、立地による制約がありホームが短く急カーブを描いており、その影響で当駅直通列車は6両(一部8両)に制限されている
浅草駅 (あさくさえき。Asakusa Station) です。
 
尚、東京メトロ銀座線の浅草駅の記事につきましては以前UPしました⇒記事はこちら
そして都営浅草線の浅草駅の記事につきましても以前UPしました⇒記事はこちら
 
 
駅名
浅草駅 (TS 01)
 
所在地
東京都台東区
 
乗車可能路線
東武鉄道:伊勢崎線【愛称:東武スカイツリーライン】
 
隣の駅
伊勢崎方……とうきょうスカイツリー駅 (旧業平橋) 
 
乗換可能駅
東京メトロ:銀座線……浅草駅まで徒歩5分
都営地下鉄:浅草線【都営浅草線】……浅草駅まで徒歩10分
(※) つくばエクスプレス浅草駅は約600m西(徒歩約15分)の離れた場所にあり、乗換駅に指定されていません。
 
訪問・撮影時
2019年4月
 
 

浅草駅の駅ビルです。北を望む。
東武鉄道の浅草駅は高架駅で、地上7階・地下1階の駅ビル2階に正面改札口とホームがあります。1階の南側(手前)には正面口が開口しています。
駅ビルは1931年(昭和6年)より使用され続けており、リニューアルされているものの現役です。
当初は百貨店の「松屋」がビル内全体に出店しましたが、2012年に駅ビルが東武系の商業施設「東京エキミセ」としてリニューアルされ、「松屋」は地下1階~地上3階までに規模縮小されました。
ちなみに東武の浅草駅は浅草地区の東側、吾妻橋交差点の北側に位置しており、江戸通り(右)と馬道通り(左)の分岐点に駅ビルが建っています。
尚、他社局を含めた浅草駅には駅前広場は存在せず、駅ビル南側(手前)に歩行者用のスペースがあるのみです。
バス停留所は江戸通り上、馬道通り上、雷門通り上などに分散して設けられています。
 
 

駅前広場・江戸通り沿いより南を望む。右後方に駅ビルがあります。
手前(北北東)~奥(南南西)の道路は江戸通り(国道6号線)で、前方にかけての地下に東京メトロ銀座線の浅草駅があり、さらに先の地下には都営浅草線の浅草駅があります。したがって、東武線の浅草駅から銀座線の浅草駅へはすぐに行けますが、都営浅草線の浅草駅へ行くには吾妻橋交差点を渡らねばならず、時間がかかります。
右後方(北)から江戸通りに合流する道路は馬道通りで、その合流地点に吾妻橋交差点があります。
交差点の右(西)は雷門通りで、100m少々西には浅草寺の雷門があります。
そして交差点の左(東)は浅草通り(都道463号線)で、すぐ先に隅田川を渡る吾妻橋があります。
駅周辺は繁華街で、商店が多いのですが、南側の江戸通り沿いはオフィスビルの割合が高くなります。
西側の雷門通り沿いは商店街になっていて、土休日は歩道に人が集中してスムーズな移動が困難になります。
 
 

駅西側、新仲通り入口交差点より西を望む。後方に駅ビルがあります。
左(南)~右(北)の道路は馬道通りで、左側に前述の吾妻橋交差点があります。
正面(西)方向にはアーケード商店街「新仲見世商店街」が延びていて、沿道には商店が立ち並んでいます。途中で雷門と浅草寺本堂を結ぶ「仲見世商店街」と交差して地区西側の浅草公園六区(浅草ROX前)へと至ります。東武線の浅草駅から浅草寺へはこの「新仲見世商店街」経由が近道です。
 
 

1階コンコースです。北を望む。後方に正面口があり、前方に2階正面改札口へ上がる階段・上下方向エスカレーターがあります(EVは写真右)。
浅草駅の正面改札口は駅ビル2階にありますが、スペースの関係できっぷうりば(自動券売機、特急券定期券売場)が1階に配置されています。自動券売機は2階にもあります。
通路右側に自動券売機があり、左側に売店「ACCESS」があります。その先は左右方向の通路と交差していて、左が馬道通り方面、「新仲見世商店街」方面の出入口、右が江戸通り方面の出入口と特急券・定期券うりば、そして東京メトロ銀座線・浅草駅コンコース(地下)とを結ぶ階段があります(バリアフリー非対応。銀座線駅のエレベーターは雷門通り北側の1番出入口にあります)。
そして通路交差点の前方には2階に上がる階段・上下方向ESがあります。エレベーターは手前側(写真右)にあります。
1階の北側は「浅草エキミセ(松屋)」のフロアとなっています。
 
 

駅ビル2階南側、正面改札口の様子です。北を望む。
すぐ後方に1階とを結ぶ階段・上下方向ESがあり、さらに後方には1階とを結ぶエレベーターとトイレ・多機能トイレ、「浅草エキミセ(松屋)」への連絡口があります。
左後方には待合室と「浅草エキミセ(松屋)」への連絡口があります。
正面には交通系ICカード『PASMO』などに対応の自動改札機が7通路並んでいて、一番左は幅広通路です。左端にはカウンター形式の窓口兼有人通路があります。有人通路の左側に自動券売機が2台あります。特急券や定期券の売場は1階です。
トイレ・多機能トイレは改札外の後方にあります。通常のトイレは改札内の北口とを結ぶ階段踊り場(中2階)にもあります。
そして改札口の先はホームで、段差がありません。
駅構内には売店があり、改札外(1階コンコース)と改札内(5番線ホーム終端部)にあります。
 
 

こちらは駅ビルの北側にある北口(東側)です。南西を望む。
右前方(西)へ延びる道路のガード下南側(左)に北改札口(1階)があります。
そして右手前(北東)~左後方(南西)の道路は江戸通りで、写真左奥には前述の正面口と吾妻橋交差点があります。
この江戸通り地下には銀座線の引上線が延びていて、この辺りが終端部となっていますが、現在、東武線北側地下まで延伸する工事が行われています。この引上線はかつて存在した三ノ輪への延伸構想の名残です。
また、駅ビルの東側からは、2階にある東武線・浅草駅の1番線が一部見えます。
 
 

こちらが北改札口の出入口です。南を望む。左が東側(隅田川方面)、右が西側(浅草寺方面)です。
正面口と比較して、裏口の様相を呈しています。
出入口のすぐ先に北改札口があり、その右側に「浅草エキミセ(松屋)」の出入口があります。
尚、駅外歩道と北改札口の間には段差がありますがスロープがありません。そして改札内にはホームとの高低差にエレベーターがなく、北改札口はバリアフリー非対応となっています。車いすご利用の場合は正面口へお回り下さい。
駅から直接浅草寺の本堂へ行くには、こちらの方が人が少ないので早く移動できます。
 
 

北口駅前より東を望む。後方のガード下右側に北改札口があります。
左(北東)~右(南西)の道路は江戸通りで、右へ約150mで正面口、約200mで吾妻橋交差点です。
交差点のすぐ先には隅田川が左右方向に流れていて、その川岸の助六夢通り沿いには隅田公園が延びています。桜並木があり、花見シーズンには多くの人が訪れます。
 
 

北口駅前より西を望む。後方のガードした左側に北改札口があります。
駅北側は商店街と住宅街が混在していて、正面口側とは違った駅前風景です。
ガードの手前を左へ進むと正面口へ回れます。約100m先には馬道通りとの交差点があります。
さらに西へ100mほど直進すると仲見世と交差し、右折して約200m北上すると浅草寺本堂にたどり着きます。
そこから西へ200mほど進むと老舗遊園地「浅草花やしき」に到達します。
 
 

駅ビル1階北側に位置する北改札口の様子です。南を望む。
銀座線や都営浅草線と間違える客が多いのか、東武線の改札口である事を強調する貼り紙が各所にあります。
すぐ後方にガード下出入口がありますが、段差があります。そして改札口の右側(右前方)には「浅草エキミセ(松屋)」への連絡口があります。
交通系ICカード『PASMO』などに対応の自動改札機が4通路あり、左端の幅広通路は有人改札を兼ねています。改札口の左手前に自動券売機が2台あり、特急券も購入可能です。
そして改札口の先には階段があり、中2階踊り場から一般列車用の1・2番線ホームへの階段と特急用の3・4番線ホームへの階段が分かれます。中2階踊り場には通常のトイレがあります。
ちなみに前述の通り、北改札口はバリアフリーに対応していませんので要注意です。
尚、北改札口の改札外には売店がありません。改札内の売店は2階の5番線ホーム南側(終端部)にあります。
 
 

東武線・浅草駅の3番線と4番線は特急専用ホームで、ホーム入口には特急券を拝見する中間改札(有人改札兼インフォメーション)があります。
正面口側からの中間改札はこの位置にあり、ホーム中ほどに設置されている北改札口からの階段前にも中間改札があります。
ちなみに出場時はそのまま通過可能で、特急券を回収される事はありません。
 
 

特急専用ホームに設置されている、時刻表・路線図と一体になった建植式の駅名標です。電照式です。
浅草駅には他に吊下式の駅名標や柱に取り付けられている駅名標もあります。
東武標準のデザインで、矢印部分に東武スカイツリーラインのラインカラー(オレンジと青)が表示されています。
また、駅ナンバリングも併記されています (TS 01)。浅草駅は起点駅で、トップナンバーが付与されています。
英語、中国語、韓国語でも表記されています(隣駅は英語のみ)。
ちなみに1931年の開業時から1945年まで、「浅草雷門駅」でした。
 
 

東武線の浅草駅は頭端式ホーム3面4線の高架構造で、南南西~北東方向にホームが延びています。伊勢崎方(写真奥)は右へ急カーブしています。
右(東)から1番線線路、1番線ホーム・2番線ホーム、2番線線路、3番線線路、3番線ホーム・4番線ホーム(特急専用)、4・5番線線路、5番線ホームの順です。全て下り北千住方面・伊勢崎方面で、1・2番線には普通などの一般列車が発着し、3・4番線は特急列車が発着します。5番線はかつて日光線・鬼怒川線方面の快速列車が発着していましたが、快速が廃止となり、現在は5番線ホームが使用停止となっています。
ホーム有効長は6両分(1番線のみ8両分)と短く、10両編成の列車が乗り入れられず、運用上の大きなネックとなっています。ゆえに当駅に発着する電車は最長で8両編成(一般列車のみ)で、1番線にしか入線できませんが、後述の伊勢崎方の線形・ホーム構造が災いして8両編成の列車は伊勢崎方の2両がドアカットとなってしまいます。また、ホームドアは未設置で、ホームの狭い3番線・5番線の伊勢崎寄り一部には転落防止柵が設置されています。
また、ホーム全体が駅ビルと屋根(北側)に覆われていて、基本的に雨に濡れる事はありません。
ホームは狭く、ベンチは特急用の3・4番線にしか設置されていません。飲料自動販売機は各ホームに置かれています。
写真は1番線より伊勢崎方を望む。
 
 

こちらは2番線より終端方を望む。
一般列車用の左(東)ホームが左から1番線・2番線の順で、特急列車用の右(西)ホームが左から3番線・4番線の順です。4番線のさらに右には5番線(使用停止中)があります。
各ホームとも伊勢崎寄り(後方)に1階北改札口へ下る階段(中2階に通常のトイレあり)が設置されていて、終端部には正面改札口があります。
ホームの下(1階・地下1階)とホームの上(3階~7階)は商業施設「浅草エキミセ」です。
 
 

こちらは4番線終端部より伊勢崎方を望む。4番線と5番線は線路を共用していました。
左(西)が使用停止中の5番線ホームで、廃止された快速・区間快速の乗車位置案内が撤去されずに残っています。
右(東)のホームが特急専用で、左から4番線・3番線の順です。さらに右には一般列車用の2番線・1番線ホームがあります。
 
 

こちらは3・4番線ホームの伊勢崎方先端部より終端方を望む。
左のホームが左から3番線・4番線の順で、右のホームが使用停止中の5番線です。
隅田川を渡ってすぐに駅ビル内へと入るため、急カーブを描いています。そのため伊勢崎方ではホームと列車の隙間が大きくなり、見えづらいですが乗降口には渡り板を設置して落下防止に努めています。また、3番線と5番線には落下防止柵が設置されています。
そして、3~5番線は6両分の有効長を確保するためホームはカーブ地点まで延び、しかもホーム幅が非常に狭いです。現状のままではホームドア設置は難しいです。
また、1・2番線も同じようにホーム幅が狭く列車とホームの間隔が広い箇所があります。一般列車用のホームで特にラッシュ時は乗客が殺到して危険な事から1・2番線のカーブ部分では客扱いをしていません。
 
 

3・4番線より東武動物公園方・伊勢崎方を望む。右(東)から1番線~4番線の順です。
この先、ホーム部から右急カーブが続きます。江戸通りを越え、高架のまま進路を南東へ変えると隅田川を渡り、墨田区に入ります。隅田川を渡り終えると左へカーブしながら首都高速6号向島線をアンダーパスして、正面に東京スカイツリーを見ながら右側(南)を流れる北十間川に沿って隅田公園や下町住宅街を眺めつつ高架のまま東南東へ走ります。そして左へカーブして右前方に東京スカイツリーが大きく見えるようになると、とうきょうスカイツリー駅へと至ります。以前の駅名は業平橋駅でした。
 
 

特急専用の3・4番線ホームより終端方を望む。
3番線・4番線とも車止めがあります。結構ギリギリの位置で列車が停車していますが、これも当駅の構造が影響しています。
ホーム終端部には特急用の中間改札があります。
その先、右側には売店「ACCESS」があり、左前方に駅事務室、自動精算機(ICカードチャージ可能)、正面口改札があります。
左側には一般列車用の1・2番線ホームがあります。
 
 

一般列車用の1・2番線ホームより終端方を望む。
右側に2番線の車止めがありますが、1番線(左)ホームは奥まで延びており、車止めは駅ビル南端部にあります。その結果、1番線は8両編成まで入線可能になっていますが、前述のカーブ部分では客扱いができず、後方(伊勢崎方)の2両がドアカットとなります。
右前方には駅事務室、自動精算機(ICカードチャージ可能)、正面口改札があります。
そして、右側には特急列車専用の3・4番線ホームがあります。
尚、東武線・浅草駅の開業は1931年、東京メトロ(当時は東京地下鉄道)銀座線・浅草駅の開業は1927年で、都電を除けば当駅に乗り入れたのは地下鉄銀座線の方が先です。また駅ビルの構造からも、計画時~開業当時はこれより先に延伸する構想は存在しなかったと思われます(戦後に日比谷線や半蔵門線に直通する形で都心乗り入れを実現しています)。
 
 
あとがき
私が東武線の浅草駅で下車(乗車)したのは少なくとも2004年以降何度もあります。2004年は伊勢崎線の乗りつぶしのため、その後も東武各線の乗りつぶし、乗り鉄時に拠点駅としてよく利用していました。そして2019年は実現できるかどうかは未知数ですが東京都の全駅を訪問する目的の一環で下車しました。私が居住する関西では南海・難波駅や以前の阪急・梅田駅を思わせる典型的な私鉄ターミナル駅といった雰囲気でしたが、あの名鉄名古屋駅よりもタイトに思えるの構内の狭さには初訪問時に驚きました。地下化かつ経路変更でもしないと駅の根本的改良は難しいと思いました。一方、駅前は賑やかで店も多く、2019年までは外国人観光客も多かったのですが、新型コロナウイルスの影響で街の様子は寂しくなっているのでしょうね…。
 
新宿駅からですと東京メトロ丸ノ内線の池袋方面に乗り、赤坂見附駅で同じホーム反対側に発着する銀座線の浅草行きに乗り終点下車すぐです(上野行きには乗らないで下さい)。浅草駅は1番線到着、2番線到着ともOKです。分かりづらい場合は山手線外回り電車(池袋方面)に乗り、上野駅で銀座線の浅草行きに乗り継ぐルート、中央線快速の東京行きで神田駅まで行き、銀座線の浅草行きに乗り継ぐルートもあります。余裕で日帰り訪問可能です。
一方、大阪からですと東海道新幹線に乗り終点の東京駅で下車。山手線内回り(上野方面)または京浜東北線北行(大宮方面。快速も可)に乗り継ぎ、神田駅または上野駅で銀座線の浅草行きに乗り換えて終点下車です。上野駅乗換の場合は東京~上野で上野東京ラインの電車にも乗車OKです。そして銀座線への乗換は上野駅より神田駅(北口)の方が楽です。ちなみに、神田駅からも上野駅からも浅草駅までの運賃は同額です(大人運賃170円。大人IC運賃168円)。じゅうぶん日帰り訪問可能です。
 
食料・飲料について、駅構内にコンビニ・売店があり駅前に複数のコンビニがあります。飲食店も駅前にチェーン店を含めて多数ありますが、土休日は混雑も予想されますので時間に余裕を持ちましょう。事前に用意しなくても大丈夫です。
 
大阪からの到達難易度もさほど高くありません。
東武スカイツリーラインを乗り鉄の際は、浅草駅を素通りせずにぜひ一度は駅を観察されてみて下さい!
そして浅草観光の際は東武スカイツリーラインをご利用になり、浅草駅も観察されてみて下さい!
 
(参考:東武鉄道のHP、Google地図、Wikipedia)