つくばエクスプレス(首都圏新都市鉄道。秋葉原~つくば。2011年ほか訪問) | 『乗り鉄』中心ブログ(踏破編)

『乗り鉄』中心ブログ(踏破編)

当ブログでは、私の鉄道乗りつぶしの過程や、最近の乗り鉄のレポート等を中心に紹介いたします。

イメージ 1
流山おおたかの森駅にて。TX-2000系です。
   
今回は、東京・秋葉原と茨城県にある学術・研究都市である「つくば市」を直線的に結ぶ鉄道路線、
首都圏新都市鉄道つくばエクスプレス (正式路線名称は常磐新線)を紹介します。
    
尚、正式路線名は計画当初より『常磐新線』であり、『つくばエクスプレス』は通称です。
また、『つくばエクスプレス』の略称は『TX』ですが、テレビ東京ではありませんw
   
   
イメージ 17
(Yahoo!地図を使用)
   
   
 路線名  区間  営業
 キロ
 備考
 首都圏新都市鉄道:
 常磐新線【つくばエクスプレス】
 秋葉原~つくば  58.3km  (※1)

  

(※1)全線複線、直流1,500V電化(秋葉原~守谷 37.7km)・交流20,000V電化(50Hz。守谷~つくば 20.6km)混在。
(※)軌間1,067mm。
  
  

 踏破達成時  2006年1月
 撮影時  2006年~2012年

  

  
イメージ 15
起点の秋葉原駅は、JR駅の東側、山手線・京浜東北線とヨドバシカメラの間を通る道路の地下にあります。
写真撮影時は人通りが少なかったですが、常に多くの人で賑わっています。
  
  
イメージ 9
秋葉原駅は島式ホーム1面2線の地下駅で、ホームドア(可動式ホーム柵)が設置されています。
尚、終端方は東京駅方面へ延伸可能な構造になっていますが、延伸計画は具体化されていません。
   
秋葉原を発車すると東京都千代田区から台東区へと変わり、山手線・京浜東北線や2015年3月開業の上野東京ラインの高架橋、そして東北新幹線の地下トンネルと並行して市街地の地下を北へ進みます。そして御徒町駅付近で右へカーブして、都営地下鉄大江戸線と並行しながら春日通りを東へ進むと新御徒町に着きます。新御徒町を発車後は左へカーブして市街地直下を北上し、東京メトロ銀座線の田原町駅直下を通過して都道462号の地下へ入ると浅草に着きます。銀座線や東武の浅草駅とは相当離れていて乗り換えには適しません。
   
浅草を発車後は都道462号の地下を北上し、東京メトロ日比谷線の三ノ輪駅付近で大きく右へカーブして荒川区へと変わります。そして日比谷線や常磐線と並行するようになると左へカーブして南千住に着きます。南千住を発車後は地上へ出て、日比谷線と常磐線に挟まれた形で隅田川を渡り、足立区へと変わります。その後は京成本線をアンダーパスして高架へ上がると近年ターミナル駅としての地位が向上した北千住に到着します。
   
   
イメージ 8
北千住を発車すると、常磐線・東京メトロ千代田線(常磐緩行線)と並走しながら市街地を走り、右へカーブすると荒川を渡ります。右側には東武伊勢崎線【東武スカイツリーライン】の橋梁も見えます。
  
その後は右へカーブしながら地下トンネルへと入り、今度は左へカーブしながら住宅街の地下を進み、北へ針路を変えると青井に着きます。青井を発車後は僅かに畑の残る住宅地を北上し、六町に着きます。六町を発車後も住宅地の地下を引き続き北上し、右へカーブして綾瀬川を潜ると埼玉県八潮市へと変わります。その後も右へカーブしながら進み、首都高速6号三郷線を潜ると地上へ出て、住宅がまばらな畑作地帯を高架橋で北東へ走ると八潮に着きます。駅前は開発途上です。
  
  
イメージ 14
八潮駅にて。運転上の拠点駅で、ラッシュ時は多くの列車が当駅で秋葉原方へ折り返します。
   
八潮を発車後は上下線で留置線を抱え込みながら走り、その後は右へカーブしながら住宅地を走ると中川を渡り、三郷市へと変わります。そして東京外環自動車道をアンダーパスすると左へカーブして三郷中央に着きます。
  
  
イメージ 6
三郷中央駅にて2011年撮影。駅前は開発途上ですが、現在は開発が進んでいることでしょう。
   
三郷中央を発車後は右へカーブしながら田畑の残る住宅地を走り、江戸川を渡ると千葉県流山市へと変わります。そして左へカーブしながら地下トンネルへ入ると住宅街へと入り、南流山に到着します。武蔵野線との乗換駅です。
  
南流山を発車すると引き続き住宅街の地下を進みますが、流鉄を潜ると地上へ出て、左へカーブしながら丘陵地を進むと流山セントラルパーク駅に着きます。駅東側は昔ながらの農村風景が残っています。流山セントラルパーク駅を発車後は右手に流山市総合運動公園を見ながら走り、その後は農村風景の中を右へカーブしながら走ると流山おおたかの森に着きます。東武野田線【東武アーバンパークライン】との乗換駅ですが、駅周辺の開発はこれから、といった感じです。
   
  
イメージ 7
流山セントラルパーク~流山おおたかの森にて。雑木林が残っていますが、今後は開発が進むのでしょうか?
   
流山おおたかの森を発車後は右へカーブしながら住宅地を高架で走り、柏市へと変わります。その後は畑の中を左へカーブで進むと、柏の葉キャンパスに着きます。駅の西側には商業施設や柏の葉公園、千葉大学・東京大学のキャンパスがあります。柏の葉キャンパスを発車後は農村風景の中を北北東へ走り、左手に十余二工業団地を見ながら走ると柏たなかに着きます。
   
  
イメージ 2
柏たなかを発車後は左手に常磐自動車道を見ながら広大な田園風景の中を走り、
   
  
イメージ 13
右へカーブすると利根川を渡り、茨城県守谷市へと変わります。
   
その後は右へカーブしながら畑の残る住宅地を高架で走ると、守谷に到着します。
   
  
イメージ 3
守谷駅は島式ホーム2面4線の構造で、終日にわたり当駅を始発・終着とする列車が設定されています。
また、これより先は交流電化区間となるため、直流専用の電車であるTX-1000系は当駅までとなります。
   
  
イメージ 4
つくばエクスプレス開業後、守谷駅は茨城県の玄関口として、発展を遂げてきました。
関東鉄道常総線との接続駅で、水海道や下妻、下館方面への所要時間が短縮されました。
   
  
イメージ 5
(2011年撮影)守谷を発車すると左へカーブして農村部へと入り、総合基地への回送線が左へ分岐します。現在、入出庫線の複線化工事が行われています。
   
同時に「つくばみらい市」へと変わり、小貝川渡るとデッドセクションを通過して直流電化区間から交流電化区間へと変わります。そして広大な田園風景の中を北東へ進み、左へカーブして新興住宅地へ入ると掘割構造の「みらい平」に着きます。みらい平を発車後は丘陵地に開発された新興住宅地を掘割やトンネルで走り、常磐道をアンダーパスすると「つくば市」へと変わります。その後は農村風景の中を左へカーブしながら高架で進み、「みどりの」に着きます。駅周辺は開発が進んでいない箇所もあります。
   
  
イメージ 12
みどりの駅を発車後は丘陵地帯を掘割やトンネルで北へ進み、交交セクションを通過します。そして高架区間に戻ると万博記念公園駅に着きます。1985年に開催された科学万博会場跡地に整備された万博記念公園は駅の東側ですが、徒歩では少々しんどい距離です。
   
万博記念公園駅を発車後は開発途上の新興住宅地や田園を見ながら北北東へ走り、やがて右へカーブして、つくば市役所や日本自動車研究所衝突実験場を見ながら東へ走ると研究学園に着きます。駅の北側は商業施設や高層住宅が建ち並んでいます。
   
   
イメージ 11
研究学園を発車後は右へカーブしながら農村部を進み、やがて地下トンネルへ入ると左へカーブし、ほどなくして市街地の地下にある終点・つくば駅に到着します。
   
  
イメージ 16
つくば駅は島式ホーム1面2線の地下駅で、こちらも延伸可能な構造になっていますが、延伸は構想のみにとどまっています。
   
  
イメージ 10
つくば駅は市街地に位置していて、駅前には商業施設やホテルなどがあります。
駅の東側にはつくばセンターバスターミナルがあり、各方面への路線バスが発着しています。
ちなみに、筑波山方面へは路線バスに乗換となります。また、つくばエクスプレス・バス・筑波山ケーブルカーと筑波山ロープウェイの乗車券がセットになった『筑波山きっぷ』も つくばエクスプレスの各駅で発売されています。
   
   
==== 乗り鉄の注意点 ====   
つくばエクスプレスでは普通列車の他に快速、通勤快速、区間快速が設定されています。また、線形が良く高規格のため、130km/h運転を実施しています。
  
昼間帯は秋葉原~つくばを通し運転する快速、区間快速(守谷~つくば間各停)、普通が各毎時2本運転されていて、他に秋葉原~守谷の普通列車が毎時4本運転されています。また、平日ラッシュ時は運転本数が大幅に増えます。中でも通勤快速が朝の上り、夕方の下りで設定されていて、この列車は区間快速より停車駅が少ないですが、区間快速が通過する六町に停車します(千鳥停車)。反面、快速の本数が減少します。また、ラッシュ時には秋葉原~八潮の区間列車も設定されています。
  
使用車両は全て6両編成で、直流区間専用のTX-1000系(秋葉原~守谷のみ)と、交流区間も入線可能なTX-2000系(秋葉原~つくばの全線)です。
   
秋葉原からの快速での所要時間は、守谷まで32分、つくばまで45分です。かつては常磐線経由やバスでしか行けなかった つくば市の中心部でしたが、つくばエクスプレスの開業によって大幅に所要時間が短縮されました。
  
  
==== のりかえ ====   
 乗換駅  乗換路線
 秋葉原  JR東日本:<山手線>、<京浜東北線>、<中央・総武緩行線>。
 東京メトロ:日比谷線。都営地下鉄:新宿線 (岩本町駅まで徒歩12分)
 新御徒町  都営地下鉄:大江戸線
 浅草  他社局の浅草駅とは距離があるため、乗換駅に指定されていません。
 南千住  JR東日本:常磐快速線。東京メトロ:日比谷線
 北千住  JR東日本:常磐快速線、<常磐緩行線 (千代田線ホームに発着)>
 東京メトロ:日比谷線千代田線
 東武鉄道:伊勢崎線【東武スカイツリーライン】
 青井  
 六町  
 八潮  
 三郷中央  
 南流山  JR東日本:武蔵野線
 流山  
 セントラルパーク
 流山おお  東武鉄道:野田線【東武アーバンパークライン】
 たかの森
 柏の葉  
 キャンパス
 柏たなか  
 守谷  関東鉄道:常総線
 みらい平  
 みどりの  
 万博  
 記念公園
 研究学園  
 つくば  筑波観光鉄道:筑波鋼索鉄道線【筑波山ケーブルカー】 (宮脇駅までバス約40分)
 筑波観光鉄道:筑波山ロープウェイ (つつじヶ丘駅までバス約50分)
 

  

(参考:つくばエクスプレスのHP、Wikipedia)