都庁前駅【東京都】(都営大江戸線。2019年訪問) | 『乗り鉄』中心ブログ(踏破編)

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今回の【駅】コーナーは、
東京都新宿区南西部の、超高層ビルが立ち並ぶ西新宿の新宿新都心西側にそびえる東京都庁舎の前に位置する都営大江戸線の主要駅で、六本木方面と光が丘方面の電車は直通するものの、飯田橋方面とは乗換となる
都庁前駅 (とちょうまええき。Tochomae Station [Tokyo Metropolitan Government] ) です。
 
 
駅名
都庁前駅 (E 28)
 
所在地
東京都新宿区
 
乗車可能路線
都営地下鉄:大江戸線【都営大江戸線】 ( 飯田橋方面(外回り)六本木方面(内回り)光が丘方面(放射部) )
 
隣の駅
飯田橋方面 (外回り)
飯田橋方……新宿西口駅
 
六本木方面 (内回り) ・光が丘方面 (放射部)
六本木方……新宿駅
光が丘方……西新宿五丁目駅 
 
訪問・撮影時
2019年11月
 
 

都庁前駅の南東側出入口に相当するA2出入口です。南を望む。
A2出入口は新宿新都心を東西方向(左右方向)に通る中央通りが南北方向(前後方向)に通る議事堂通りをくぐる高架下にあります。
A2出入口は中央通りの南側歩道に面して設置されていて、ここの高架下は駐車場や駐輪場として利用されています。
 
 

A2出入口の真上を通る議事堂通りより東京都庁を望む。南西方を向いて撮影。
このツインタワー状の庁舎ですが、正式には「東京都庁第一本庁舎」と言います
本庁舎への最寄りはA4出入口で、ここから少々離れています。
議事堂通り沿いに面しては東京都議会議事堂があります。
 
 


A2出入口の真上を通る議事堂通りより東を望む。
議事堂通りの下を手前(西)~奥(東)に通る道路は中央通りで、地下を都営大江戸線が通っており、後方に都庁前駅があります。
また、都営大江戸線の上層(地下)には、都庁前駅と新宿駅西口を結ぶ地下道(正式名称:新宿副都心4号街路地下道)が通っています。
都庁前駅コンコースと地下道を繋ぐ連絡口がA1出入口です。A1出入口と地下道の接続部で一瞬だけ地上に出ます(屋根あり)。
 
周辺は新宿新都心の高層ビル群になっていて、右手前には新都心初の超高層ビルである「京王プラザホテル」(1971年完成)があります。
左のビルは「新宿センタービル」、右のビルは工学院大学新宿キャンパスで、中央の特徴的な形のビルは「モード学園コクーンタワー」です。
ちなみに新宿新都心は基本的にオフィス街で、新都心中心部にタワーマンションなどの住宅は見られません(周辺部にはあります)。
また、中央通りを東へ直進すると550mほどで新宿駅西口に到達します。
そして、A1出入口前から「京王プラザホテル」敷地を通って東通り地下を南へ進み、京王新線・都営新宿線の新線新宿駅に通じる地下道「シーズンロード」があります。
 
 

2019年11月現在閉鎖中のA6出入口前より西を望む。
手前(東)~奥(西)の道路は中央通りで、地下に都庁前駅があります。
右側に「新宿住友ビル」があり、敷地内にA6出入口がありますが、ビルの改修工事中で閉鎖されています(2019.11現在)。
「新宿住友ビル」内には「平和祈念展示資料館(33階)」が入っています。
そして後方には議事堂通りの陸橋があり、中央通りの左側高架下に前述のA2出入口があります。
左前方には東京都庁舎が見えます。その手前には都議会議事堂があり、議事堂直通のA3出入口があります(時間制限あり、年末年始は閉鎖)。
 
 

こちらは議事堂通りの1本西側を並行する都庁通りの陸橋より西を望む。
都庁通りの下を手前(東)~奥(西)に通る道路は中央通りで、後方にかけての地下に都庁前駅があります。
左側歩道沿いには手前からA4エレベーター出入口、A4出入口の順に設置されており、その左(南)は東京都庁舎です。
右側歩道沿いの写真右手前にはホテル「ハイアットリージェンシー東京」があり、敷地内にA7出入口があります。
また、A7出入口は地下1階で都庁前駅と丸ノ内線・西新宿駅を結ぶ地下道「タイムズアベニュー」と繋がっています。撮影地点の高架下、中央通り南側にE1出入口、中央通り北側にE2出入口があります。
そして、西(正面)へ100m少々進むと新宿中央公園前交差点で、交差点の先にはA5出入口と新宿中央公園があります。
 
 

中央通りを跨ぐ都庁通りの陸橋北側より北を望む。後方に陸橋があります。
手前(南)~奥(北)の道路は都庁通りで、左側(西)の高層ビル「ハイアットリージェンシー東京」の敷地内にA7出入口があります。
右側(東)には「新宿住友ビル」が、正面(北)には左から「ヒルトン東京」「東京医科大学病院」「新宿アイランドタワー」の順に建ち並んでいます。
そして、都庁通り地下から「東京医科大学病院」と「新宿アイランドタワー」の間の道路の地下を北へ進み、東京メトロ丸ノ内線西新宿駅に通じる地下道「タイムズアベニュー」が伸びています(都庁前駅から西新宿駅まで約500m)。
 
 

中央通りを跨ぐ都庁通りの陸橋より南を望む。直下を中央通りが通っています。中央通り南側、左にA3出入口、右にA4出入口があります。
手前(北)~奥(南)の道路は都庁通りで、右側(西)が東京都庁舎、左側(東)が東京都議会議事堂で、両者を結ぶ渡り廊下(?)2本が都庁通りを跨いでいます。
都庁(第一本庁舎)の先には東京都庁第二本庁舎が、都議会議事堂の先には新宿NSビルがあり、都庁通りの突き当たりには「新宿ワシントンホテル」があります。
また、中央通りとの立体交差部から南に向けて都庁通りの高架下に歩行者用通路があり、都庁第二本庁舎・「新宿ワシントンホテル」前まで伸びています(途中、ふれあい通りとの交差点に信号あり)。そして、都庁第二本庁舎および「新宿ワシントンホテル」の前から新線新宿駅に向けて「ワンデーストリート」という地下道が伸びています。
 
 

新宿中央公園前交差点より北西を望む。後方にA4出入口があります。
右手前(東)に伸びる道路は中央通りで、東側にかけての地下に都庁前駅があります。
左手前(南)~右奥(北)の道路は公園通りで、交差点の北西側(写真奥)にA5出入口があります。
交差点の西側一帯は新宿中央公園で、園内には新宿区立区民ギャラリー「エコギャラリー新宿」や「新宿ナイアガラの滝」などがあり、区民・都民のオアシスとなっています。また、公園の西には「新宿十二社 熊野神社」があります。
尚、新宿新都心(新宿副都心・西新宿)にはかつて淀橋浄水場がありましたが、新宿駅近くの一等地である事から再開発が計画され、1965年に浄水場が東村山市に移転して、その後は跡地に次々と高層ビルが建ち、新宿中央公園も整備されました。
 
 

新宿中央公園前交差点より東を望む。左後方にA5出入口があります。
前方(東)に伸びる道路は中央通りで前方にかけての地下に都庁前駅があります。左(北)~右(南)の道路は公園通りです。
中央通りの右側にはA4出入口と東京都庁舎(第一本庁舎)があり、その先は東京都議会議事堂、京王プラザホテル、工学院大学新宿キャンパスと続き、新宿駅西口へと至ります。
そして中央通りの左側にはA7出入口とハイアットリージェンシー東京があり、その先は新宿住友ビル、新宿センタービル、モード学園コクーンタワーと続き、新宿駅西口へと至ります。
 
 

こちらは新宿中央公園南側より東京都庁第一本庁舎を望む。北東を向いて撮影(2014年撮影)。
高さ243mの超高層ビルで、1990年~1993年の間は日本一の高さのビルでした(横浜のランドマークタワー(296m)に抜かれ、現在は大阪の「あべのハルカス(300m)」が日本一です)。
新宿新都心の象徴的存在で、45階には展望台があり多くの観光客が訪れます。デザインは丹下健三氏です。
また、バブル期に巨額の税金を投入して建設された事から「バブルの塔」「タックス・タワー」などと揶揄される事もあるようです。
 


改札の様子です。地下2階にあります。東を望む。都庁前駅の改札はこの1ヶ所です。
改札口の左右には前方に向けて地下1階コンコースへの階段、上りエスカレーターがあります。地下1階コンコースからA1、A2、A3、A6の各出入口(A6は閉鎖中)を利用できます。新宿駅西口方面もこちらです。そして後方にA4(EV併設)、A5、A7の各出入口があり、A7からは地下道「タイムズアベニュー」を経由して丸ノ内線・西新宿駅へ抜けられます。また、東京都庁舎へ直接出入りできる出入口もあります(平日の都庁業務時間内のみ開放)。
交通系ICカード『PASMO』などに対応の自動改札機が並んでいて、左端に窓口があります。
改札口の左後方には自動券売機と駅長事務室、右後方には都営交通案内所があります。
トイレ、だれでもトイレ(多機能トイレ)は改札内にあります。
地下3階にあるホームとの間には階段、上りエスカレーター、エレベーターが設置されています。
そして、後方のA4出入口前に売店「メルシー」がありますが。平日は6:15~19:45、土曜日は7:00~14:15の営業で、日祝休業です。
 
 

外回り4番線(六本木方面→光が丘方面)に設置されている駅名標です。電照式です。
都営地下鉄の標準デザインで、上下に都営大江戸線のラインカラー(マゼンタ)が表示されています。
駅ナンバリングも表示されています (E 28)。
そして駅名標の下部には列車接近表示灯があります(写真は点灯状態)。
駅名標のさらに下には東京都庁の英語表記「[Tokyo Metropolitan Government]」が追加されています。
 
 

こちらは内回り2番線(都庁前駅→飯田橋方面)に設置されている駅名標です。
飯田橋方面と光が丘方面は営業電車が直通しないので右側の隣駅は空欄になっています。
また、駅ナンバリングは隣の新宿西口駅から順に振られているため、当駅は環状部を一周した番号「E 28」となっています。「E 00」ではありません。
 
 

都庁前駅は島式ホーム2面4線の構造で、東西方向にホームが延びています。地下3階にあります。
 
右ホーム(北)は右から1番線(光が丘方面からの内回り六本木・大門方面)、2番線(外回り飯田橋・両国方面)の順で、
左ホーム(南)は右から3番線(内回り飯田橋方面からの降車専用ホーム)、4番線(外回り六本木方面からの光が丘方面)の順です。
すなわち、外側2線が六本木方面~光が丘方面の複線、内側2線が当駅~飯田橋方面の複線で、飯田橋方面からの電車は3番線に到着後、光が丘方の引上線へと進み、方向転換して2番線に入線して飯田橋方面へ向かいます。
大江戸線は環状線と言いながら、実際に環状運転は行われておらず、実際は光が丘~都庁前~六本木~両国~飯田橋~都庁前の「6」の字運転となっています。また、2・3番線の両端で1・4番線とレールは繋がっていますが飯田橋方面~光が丘方面の直通運転および方向転換の上での環状運転は行われていません。これは環状部を一周すると電車の向きが反転してしまう事が影響していると言われています。
 
全番線とも8両対応で、ホームドアが設置されています。
ホーム幅は全長にわたり一定の広さが保たれています(階段部を除く)。
各ホームにはベンチが設置されています。
そして一部の柱にはデジタル時計併設の時刻表が設置されています。
写真は光が丘方(六本木方面からの線路)、終端部(飯田橋方面からの線路)を望む。
 
 

2番線より飯田橋方・六本木方を望む。
見づらいですが、すぐ先に2番線から左の1番線への片渡り線があります。その手前にはホーム裏手から2番線に合流する線路がありますが、保線用でしょうか? 一方、右側には3番線と4番線の間に両渡り線があります。そして少し先には2番線と3番線(飯田橋方面の線路同士)の間に両渡り線があります。尚、これらの渡り線は通常の営業運転では使用されていません。
 
六本木方はこの先、新宿駅西口への地下道と並行して二層式の道路「新宿副都心4号街路」の地下を飯田橋方面への線路と複々線の形で東へ走ります。そして新宿駅西口ロータリーの手前で右へカーブして飯田橋方面への線路をくぐって分かれ、京王百貨店の西側を通る都道414号の地下を南下し、甲州街道との西新宿1丁目交差点を過ぎると渋谷区に入り、新宿駅へと至ります。都営新宿線、京王新線との乗換が特に便利で、他に京王線新宿駅、小田急線、JR線も近いですが、丸ノ内線は多少距離があり、西武新宿駅は相当遠いです。また、後述の都営大江戸線・新宿西口駅は徒歩圏内にあります。
 
一方、飯田橋方はこの先、六本木方面への線路の内側を東へ走り、新宿駅西口ロータリーの手前で左へカーブして六本木方面行き線路の上層を通って分かれ、ロータリーの地下を通り小田急ハルクの東側で進路を北に変えると新宿西口駅へと至ります。東京メトロ丸ノ内線との乗換が特に便利で、西武新宿駅との乗換も便利です。小田急線やJR線も近いですが、京王線、京王新線・都営新宿線は多少距離があります。
 
 

2番線より飯田橋方面終端方・光が丘方を望む。
見づらいですが、すぐ先には2番線と3番線(飯田橋方面の線路同士)の間に両渡り線があり、その少し先で1番線から2番線、3番線から4番線への片渡り線があります。その先(2番線と3番線の延長上)には引上線が2線あり、飯田橋方面からの折り返しに使用されます。引上線の終端部には車止めが設置されており、行き止まり構造となっています。
 
この先、新宿中央公園の地下を西へ走り、右へカーブして公園を出ると住宅街の地下を走ります。そして左へカーブすると方南通りの地下を南西へ走るようになり、西新宿五丁目駅へと至ります。
 
 
あとがき
私が都庁前駅で駅の外に出たのは2002年、2014年、2019年の計3度です。2002年は飯田橋方面を乗りつぶした際、2014年は東京の街歩きをした際、そして2019年は実現できるかどうかは未知数ですが東京都の全駅を訪問する目的の一環で下車しました。駅は2面4線と規模が大きかったですが、電車の規格が小さいのでホーム階はやや圧迫感がありました。駅前は高層ビルが立ち並ぶ新宿新都心で、都庁もかなり離れないと撮影できませんでした。
 
新宿駅からですと都営大江戸線の外回り(光が丘行き)に乗り1駅目で下車です。他に新宿西口駅から都営大江戸線でアクセスする方法、新宿駅西口から徒歩(地下道)でアクセスする方法もあります。余裕で日帰り訪問可能です。
一方、大阪からですと東海道新幹線に乗り品川駅または東京駅で下車。山手線or京浜東北線で浜松町駅まで行き、隣接する大門駅から都営大江戸線外回りの光が丘行きに乗車して当駅下車です。代々木駅、新宿駅、御徒町駅、飯田橋駅でもJRから都営大江戸線に乗換可能です。じゅうぶん日帰り訪問可能です。
 
食料・飲料について、駅構内(改札外)に売店はあるものの営業時間は短く、日祝は休業なので注意が必要です。コンビニや飲食店は都庁や周辺の高層ビル内にありますが、土休日に休む店舗もあります。営業時間や営業日は事前に確認を。まぁ事前に用意しておいた方が無難でしょう。
 
大阪からの到達難易度もさほど高くありません。
都営大江戸線を乗り鉄される際は、ぜひ一度は都庁前駅でも途中下車されてみて下さい!
そして東京都庁の展望台など新宿新都心へお出かけの際はぜひ都営大江戸線をご利用になり、都庁前駅も観察されてみて下さい!
 
(参考:東京都交通局のHP、東京都建設局のHP、地理院地図、Google地図、Wikipedia)