今回の【駅】コーナーは、
東京都荒川区東部の市街地に位置する常磐線【常磐快速線】の駅で、東京メトロ日比谷線、つくばエクスプレス線との乗換可能駅ですが、3社の駅が集まる割には駅前がやや閑散としているのが特徴的な荒川区最東端の駅、
南千住駅 (みなみせんじゅえき。Minami-Senju Station) です。
駅名
南千住駅 (JJ 04)
所在地
東京都荒川区
乗車可能路線・系統
JR東日本：常磐線【常磐快速線】
隣の駅
日暮里方・上野方・品川方……三河島駅
取手方・水戸方・岩沼方………北千住駅
乗換可能駅 (連絡運輸は設定されていません)
東京メトロ：日比谷線……………南千住駅まで徒歩3分
首都圏新都市鉄道：つくばエクスプレス……南千住駅まで徒歩4分
訪問・撮影時
2019年9月
南千住駅の西口です。南を望む。
JRの南千住駅は高架駅で、日暮里方(南側)の高架下に駅舎があります。
駅舎の先には高架をくぐる道路があり、その向こう側のJR高架下1階に「つくばエクスプレス線」の南千住駅が(ホームは地下1階)、高架をくぐった東側(写
真左外)に東京メトロ日比谷線の南千住駅があります。南千住駅は全て改札外乗換となり、日比谷線との間は雨ざらしの箇所があります。
また、西口には駅前広場が整備されていて、バス停留所・タクシー乗り場が併設されています。
そして駅前広場南端(写真奥)には松尾芭蕉の銅像があります。
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こちらが松尾芭蕉の銅像です。
江戸時代の1689年に、この千住の地から「奥の細道」の旅に出発した事に因み設置されました。
「奥の細道」の結びの地(ゴール)は岐阜県の大垣で、さながら東京発大垣行きの「大垣夜行」や「ムーンライトながら」を思い出してしまいますｗ
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西口駅前の様子です。北を望む。
駅前広場の周囲には飲食店や居酒屋などが立ち並んでいます。また、左側には再開発による高層の複合ビル「アクレスティ南千住」があり、低層階に荒川区の「南千住駅前ふれあい館」「南千住区民事務所」や飲食店、診療所などが入居していて、高層階はタワーマンションになっています。
駅から離れると下町の住宅街が広がっています。
また、写真の背後(南側)約100mに徳川家の家紋(三つ葉葵)を掲げた小塚原回向院があります。江戸時代に小塚原刑場があった場所で、その跡地中央を常磐線が通り、分断された跡地の北側に小塚原回向院が、南側に延命寺が建立されました。回向院には江戸時代に処刑された吉田松陰や橋本左内などの墓があります。
そして駅から約750m西、商店街「南千住仲通り」を抜けた先には都電荒川線の三ノ輪橋駅があり、徒歩でも乗換可能です(三ノ輪橋駅への最寄駅は日比谷線の三ノ輪駅です)。
こちらは東口です。西を望む。
正面右手の高架下にJR線の駅舎があり、道路を挟んで左側は「つくばエクスプレス」の駅舎です。
そして左背後には日比谷線駅の北口(JR南千住駅方面改札)があります。
常磐線の高架橋の反対側は西口で、駅前広場や高層ビル「アクレスティ南千住」(写真左奥)が見えます。
また、撮影地点の右背後、日比谷線と常磐線貨物支線(隅田川貨物線)をくぐった先にはロータリーを有する駅東口交通広場があり、バスターミナルが併設されています。
東口駅前の様子です。東を望む。
左背後にJR線の南千住駅が、道路を挟んで右背後に「つくばエクスプレス線」の南千住駅が、そして正面右手には日比谷線の南千住駅があります。
前述の駅東口交通広場は日比谷線をくぐった先の左側にあり、途中で隅田川貨物線をくぐるため段差があります(エレベーター完備)。
そして駅の東側には隅田川駅(貨物駅)の線路が広がっています。隅田川駅終端の先(東側。写真左奥方向)には、元々隅田川駅の一部だった場所などが再開発されて都営住宅を中心とした新たな住宅団地が誕生しています。また、東口側には複合商業施設「BiVi南千住」「LaLaテラス南千住」や「ロイヤルホームセンター」もあります。
高架下1階にある改札口の様子です。南千住駅の改札口はこの1ヶ所です。
北に向いて改札口が設置されています。右が東口、左が西口です。
交通系ICカード『Suica』などに対応の自動改札機が並んでいて、左端の幅広通路は有人改札を兼ねています。
改札口の左手前には自動券売機、指定席券売機がありますが、『みどりの窓口』は2011年に営業を終了しました。
そして、有人通路の手前には乗車駅証明書発行機がありますが、始発～7時までは駅員不在のため、他の駅で乗車券などを購入される際などは乗車駅証明書を受け取って入場する必要があります。
トイレ・多機能トイレは改札内にあります。
高架階(2階)にあるホームとの間には階段、上下方向エスカレーター、エレベーターが設置されています。
また、右背後(改札外)には「キオスク」があります。
吊下式の駅名標です。電照式で、光源は蛍光灯です。
JR東日本標準のデザインで、常磐快速線のラインカラー(快速電車を表すエメラルドグリーンと中距離列車を表す青)が併せて表示されています。
駅ナンバリングも併記されています (JJ 04)。
また、特定都区市内制度における東京都区内の駅なので、「区」マークの表示があります。
JR常磐快速線の南千住駅は島式ホーム1面2線の高架構造で、南西～北北東方向にホームが延びています。
右(西)が1番線で下り取手・水戸方面、左(東)が2番線で上り日暮里・上野方面と上野東京ライン経由東京・品川方面です。
ちなみに常磐線の日暮里～綾瀬は複線区間です。2番線の左側には本線から分かれた常磐線貨物支線(隅田川貨物線)が隅田川駅(貨物駅)へと向かっています。また、左側の少し離れた場所には日比谷線の南千住駅がJR駅と並行する形で設けられています。
有効長は15両分です。ホーム幅はさほど広くなく、特に取手方・岩沼方(背後)は幅が狭いです。また、ホームはカーブしていて乗降には注意が必要です。
ームドアは設置されていません。また、上屋(屋根)は全15両分に設置されています。
ホームにはベンチ、飲料自動販売機、空調完備の待合室が設置されています。
そしてホームの日暮里寄り(写真奥)に改札階への階段、上下方向エスカレーター、エレベーターが設置されています。
尚、発車メロディは1番線が「春」、2番線が「春(強調トレモロ)」です。
写真は日暮里方・上野方を望む。
こちらはホームの取手方・岩沼方の終端部より日暮里方・上野方を望む。
この付近で上り線から常磐線貨物支線が左へ分かれます。貨物支線は日比谷線をくぐった先でスイッチバックして隅田川駅に入線する形になります。
また、貨物支線は南千住駅の先で常磐線と再合流し、三河島駅付近で再び分岐して田端信号場駅(田端操車場)へ向かいます。
日暮里方・上野方を望む。
この先、右へカーブして針路を西北西へ変え、左側を並走する日比谷線が地下トンネルに入るため下り勾配になると同時に左から来た常磐線貨物支線(隅田川貨物線)が寄り添い、三線区間となって高架区間で住宅街を走ります。日比谷線の三ノ輪駅、都電荒川線の三ノ輪橋駅の近くを通り、引き続き西北西へ走ると田端貨物線(常磐線貨物支線)が常磐線上下線のそれぞれ外側へ分岐して方向別複々線の形となりますが(この地点は三河島駅構内)、上り線側の線路は単線の隅田川貨物線から続いており、田端貨物線になっても単線並列かと思われます。そして田端貨物線との複々線になるとすぐに三河島駅へと至ります。三河島駅ホーム部分で田端貨物線は地平へと下ります。
取手方・岩沼方を望む。
この先すぐに常磐線貨物支線が右から合流し、右手(東)を並走する日比谷線との間に「つくばエクスプレス線」が地下から顔を出すと3路線が並走する形で隅田川を渡り、足立区に入ります。その後は地平区間になり、京成本線をアンダークロスして住宅街の中を北へ走ると日比谷線と「つくばエクスプレス線」が再び高架になり(JR線は地平のまま)、東武スカイツリーライン(地平)が右から寄り添い日比谷線の真下を走るようになると4社5路線が集まるターミナル駅である北千住駅へと至ります。
あとがき
私がJR常磐快速線の南千住駅で下車(乗車)したのは2013年、2019年の計2度です。2013年は駅前の簡易宿泊所に宿泊するため(ビジネスホテルが全て満室のため)、そして2019年は実現できるかどうかは未知数ですが東京都の全駅を訪問する目的の一環で下車しました。駅は小規模で、乗降客も少なく、乗客が非常に多い隣の北千住駅とは対照的でした。また、駅前は意外と閑散としていましたが、特に東側は再開発が進み、乗降客も増加傾向にあるようなので将来の発展が楽しみです。
新宿駅からですと山手線外回り電車(池袋方面)で日暮里駅まで行き、常磐快速線の下り水戸方面に乗り換えて当駅下車です。尚、特別快速は当駅を通過するので要注意です。余裕で日帰り訪問可能です。
一方、大阪からですと東海道新幹線に乗り東京駅まで行き、上野東京ライン・山手線内回り・京浜東北線に乗り換えて上野駅で下車します(上野東京ラインの常磐線直通列車(特急・特別快速を除く)にご乗車の際はそのまま南千住駅で下車可能です)。そして上野駅で当駅始発の常磐線快速電車(特急・特別快速を除く)に乗り換えて当駅下車です。じゅうぶん日帰り訪問可能です。
食料・飲料について、駅構内に売店があり、駅前にもコンビニが複数あります。そして飲食店も駅前(東西両側)にチェーン店を含めて多数あります。事前に用意しなくても大丈夫でしょう。
大阪からの到達難易度もさほど高くありません。常磐快速線を乗り鉄の際は、ぜひ一度は南千住駅でも途中下車されてみて下さい！
(参考：JR東日本のHP、Departure Melody Room、Google地図、Wikipedia)