梶原停留場 (梶原駅) 【東京都】 (都電荒川線。2019年訪問) | 『乗り鉄』中心ブログ(踏破編)

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今回の【駅】コーナーは、
東京都北区東部の下町情緒漂う住宅街に位置する路面電車・都電荒川線【愛称:東京さくらトラム】の電停・駅で、早稲田方面行きホームに面して「日本一駅に近い古書店」とも言われているらしい売店併設の古書店がある、
梶原停留場 (かじわらていりゅうじょう。Kajiwara Station) です。
 
 
電停名 (駅名)
梶原停留場 (SA 14)
(※) 記事内では「梶原駅」「梶原電停」と表記する場合があります。
 
所在地
東京都北区
 
乗車可能路線
東京都交通局:都電荒川線【愛称:東京さくらトラム】 
 
隣の停留場 (電停・駅)
三ノ輪橋方……荒川車庫前停留場
早稲田方………栄町停留場
 
訪問・撮影時
2019年11月
 
 

早稲田方面ホームの出入口です。東を望む。見づらいですが、右前方にあります。
梶原駅は左手前(北西)~右奥(南東)を通る明治通り(都道306号線)との交差部に設けられており、東側(右奥)に早稲田方面ホームが、西側(左手前)に三ノ輪橋方面ホームが設置されています。
そして線路左側には都電荒川線と並行する都道306号支線が延びています。約200m東へ進んだ荒川区内では線路両側に道路がありますが、北区内は左側にしかありません(しかも東行一方通行)。将来的には右側にも道路が整備されるかもしれません。
出入口は両方面とも明治通りに面したスロープの出入口があり(バリアフリー対応)、それぞれ反対側にも階段のみの出入口があり、計2ヶ所確保されています。さらに早稲田方面ホームにはホーム裏手の梶原書店前を経由して東側へ抜ける階段もあります。
また、出入口は明治通りの歩道に面していて、さらに明治通りとの信号機付き交差点があり、横断歩道もあり駅の東西を容易に往来できます。この信号機は都電の電車が通過する際に明治通り側が赤信号になり、踏切と同じ役目を果たしています。逆に、この区間の都電は専用軌道区間であるものの、この交差点には踏切がないので線路を横断する際は電車に注意が必要です。
駅舎・改札口はなく、当停留場への出入りは自由です。尚、電停内にトイレはありません。ご注意下さい。
写真は三ノ輪橋方(東側)を望む。
 
 

こちらは三ノ輪橋方面ホームの出入口です。早稲田方(西側)を望む。
見づらいですが、出入口は明治通りの先の右側、架線柱の右手にあり、スロープで段差を克服しています。反対側には階段のみの出入口があります。
交差点を挟んで、左手前(東側)には早稲田方面ホームがあります。
 
 

駅前(南側)の様子です。南東を望む。手前~奥の道路は明治通りです。
左右方向(東西方向)に走る都電が交差していて、左側(東)に早稲田方面ホーム、右側(西)に三ノ輪橋方面ホームがあり、明治通り歩道に面してスロープの出入口があります。
前述の通り、都電との交差部は踏切(警報機、遮断機)ではなく信号機で制御されています。特に歩行者、自転車は電車に注意が必要です。
駅南側は住宅街になっていますが、商店街も見られます(後述)。
明治通りを800mほど直進するとJR線の尾久駅に到達します。
 
 

駅前(北側)の様子です。北西を望む。手前~奥の道路は明治通りです。
左右方向(東西方向)に走る都電が交差していて、右側(東)に早稲田方面ホーム、左側(西)に三ノ輪橋方面ホームがあり、明治通り歩道に面してスロープの出入口があります。
駅北側も住宅街ですが、北区の中心部の一つである王子駅に近づくため南側と比較してビルやマンションが多く見られます。商店は少ないです。
約400m先には学校の教科書でおなじみの東京書籍の本社があります。
また、約300m西の都電沿いにはホームセンターの「コーナン」があります。東京23区内は広い土地が少なく、それに伴いホームセンターも少ないですね…。
 
 

こちらは早稲田方面ホームの東側出入口(以下:東口)です。西(早稲田方)を望む。
東側の踏切道に面して出入口が設置されています。
ホームへ上がる階段がありますが、その先にはホームの左側を並行する形の歩道があります(高さは地平面)。そして梶原書店(写真左の古い建物)の前にもホームへ上がる階段があります。
 
 

東口駅前(北側)の様子です。北を望む。左手前に早稲田方面ホームの東口出入口があります。
こちらは都電と道路が踏切で交差しています。警報機・遮断機ともに備わっています。
駅南側の明治通りとの交差点から北側にかけて梶原銀座商店街(愛称:ショッピングロードかじわら)が形成されています。左側にある城北信用金庫の向こう側には地元名物「都電もなか」を製造・販売している「都電もなか本舗 菓匠 明美」があります。10:00~19:00営業、毎週月曜定休(祝日は営業。振替休業あり。臨時休業もありますので事前にご確認を)です。
 
また、駅から離れると住宅街が広がっていますが、区画整理されておらず幅員の狭い道路が多いです。約100m東は荒川区になりますが、荒川区側は区画整理されていて道路割も整然として、道路も広々としています。
 
 

東口駅前(南側)の様子です。南を望む。右手前に早稲田方面ホームの東口出入口があり、背後に踏切があります。
正面に見える明治通りとの交差点までは梶原銀座商店街ですが、明治通りから先は別の商店街「上中銀座」になっています。「上中銀座」を通り、JR東北本線(尾久支線)の踏切を渡って左へ右へ曲がりながら南へ進み、跨線橋で東北貨物線、京浜東北線を渡ると約650mほどで上中里駅にたどり着きます。
こちら側も駅周辺は住宅街になっています。また、JR東北本線(尾久支線)の踏切より東側には車両基地(尾久車両センター)が広がっています。
 
 

早稲田方面ホームの駅名標です。
時刻表、路線図、周辺地図、運賃表と一体になっています。
ちなみに現在の都電の運賃は一律大人170円 (IC 168円) 、小人80円 (IC 84円) です。
路線図の部分には「都電荒川線」より「東京さくらトラム」の方が先に書かれています。
また、駅ナンバリングも併記されています (SA 14)。
ナンバリングの英文字も「東京さくらトラム」の「さ (SA)」となっています。
ちなみに都電荒川線で駅ナンバリングが導入されたのは2017年と、都内の路線では相当遅い方です。
尚、「東京さくらトラム」の愛称は浸透していないようです…。
 
 

梶原駅は相対式ホーム2面2線の構造で(実際は相対していませんが…)、東西方向にホームが設置されています。
写真は早稲田方面ホームです。三ノ輪橋方面ホームは背後左側の明治通り反対側にあります。ちなみに番線は設定されていません。
明治通りとの交差点(信号)で電車が長時間待つ場合がある事から、追いついた後続車も停車できるように有効長は2両分弱確保され、2両が停車可能です。ホーム幅は前1両分(手前側)は都電のホームにしては広いですが、後ろ1両分は普段使用しない事もありとても狭いです。ホームには転落防止用の柵が設置されています。
上屋は前1両分全体と2両目入口扉付近のみに設置されていて、後方は雨ざらしとなります。また、スロープ部には上屋がありませんので要注意です。
早稲田方面ホームと三ノ輪橋方面ホームは千鳥状に設置されていますが、これは都電の駅ではよく見られる構造です。
ホームには2名分のベンチが設置されています。写真手前に明治通り側のスロープ出入口があり、写真奥には東口出入口(階段のみ)があります。そしてホーム中ほどには梶原書店に下る階段があります。尚、梶原書店の売店がホームに面して設置されており、売店では新聞・雑誌、たばこ、ガムなどの菓子を販売しています。飲料は階段下の書店横に自動販売機での販売となっています。
写真は早稲田方面ホーム西側より三ノ輪橋方(東)を望む。
 
 

三ノ輪橋方面ホーム東側より早稲田方(西)を望む。
手前はスロープ出入口で、写真背後で明治通りが交差していて、その向こう側に早稲田方面ホームがあります。
こちらは1両分の有効長しかありません。明治通りの交差点が赤信号により電車が発車できない場合、後続電車は前の電車が発車後に入線・停車する事になります。
転落防止用の柵があります。ホーム幅はそこそこ広いですが、早稲田寄り(奥)に西側へ出られる出入口(階段)があり、その先のホームは狭いです。
ベンチはホーム中ほどと早稲田方ホーム端に設置されています。
 
 

こちらは三ノ輪橋方面ホーム西側より三ノ輪橋方(東)を望む。
左に西側へ抜けられる出入口(階段のみ)があり、ホームの反対側(奥)にはスロープ出入口があります。
ホームの先には明治通りとの交差点があり、さらに向こう側には早稲田方面ホームが見えます。
 
 

早稲田方面ホーム東端より三ノ輪橋方を望む。すぐ先に踏切があり、「ショッピングロードかじわら」と交差します。
この先、住宅街の中を東へ進み、荒川区に入ると左側のみならず右側にも側道が並走するようになります(都道306号支線)。その後は荒川車庫前駅の降車ホームに到着し、降車後に発車すると荒川車庫への入庫線が左へ分岐し、すぐに荒川車庫からの出庫線が左から合流すると(デルタ線の形)、荒川車庫前駅乗車ホームへと至ります。尚、梶原駅と荒川車庫前駅三ノ輪橋方面降車ホームとの距離は400mほどであり、肉眼で荒川車庫前駅三ノ輪橋方面降車ホームを確認できます。さらに先にある荒川車庫前駅三ノ輪橋方面乗車ホームおよび早稲田方面乗降ホームも見えます。
ちなみに、北区内は線路脇に花が植えられていないように見えますが、荒川区に入ると線路脇にバラが植栽されている箇所が多くなります。ゆえに荒川区では「都電=バラ」のイメージが強いそうで、「東京さくらトラム」の愛称に違和感があるかもしれません。
 
 

三ノ輪橋方面ホーム西端より早稲田方を望む。専用軌道区間で、とても路面電車の風景には見えませんw
この先、緩やかに左へカーブしながら住宅街の中を西へ進むと栄町駅(さかえちょうえき)へと至ります。
 
 
あとがき
私が梶原電停で下車(乗車)したのは2019年の1度きりです。実現できるかどうかは未知数ですが東京都の全駅を訪問する目的の一環で下車しました。まず、早稲田方面ホームの目の前に古書店があった事に驚きました。駅前は住宅街である一方、商店街(ショッピングロードかじわら、上中銀座)もあり、そこそこ賑わっていました。
 
新宿駅からですと山手線外回り(池袋方面)に乗車して大塚駅で下車。駅前に発着する都電荒川線の三ノ輪橋行きに乗車して当電停下車です。または山手線外回りで田端駅まで行き、京浜東北線北行に乗り換えて王子駅下車。さらに都電荒川線の三ノ輪橋行きまたは荒川車庫前行き電車に乗り換えて当電停下車です。余裕で日帰り訪問可能です。
一方、大阪からですと東海道新幹線に乗り東京駅へ。京浜東北線北行(大宮方面)に乗り換えて王子駅まで行き、さらに駅前に発着する都電荒川線の三ノ輪橋行きor荒川車庫前行きに乗車して当停留場下車です。じゅうぶん日帰り訪問可能です。
 
食料・飲料について、駅前にコンビニがあり、スーパーも駅近くに「まいばすけっと」「オーケー」があります。一方、駅近くに気軽に入れる飲食店は少なく、チェーン店は駅の南東約300mにある「バーミヤン」くらいでしょうか。心配な場合は事前に用意しておきましょう。
 
大阪からの到達難易度もさほど高くありません。都電荒川線を乗り鉄される際は、ぜひ一度は梶原電停でも途中下車されてみて下さい!
 
(参考:東京都交通局のHP、Google地図、Wikipedia)