南千住駅【東京都】(東京メトロ日比谷線。2019年訪問) | 『乗り鉄』中心ブログ(踏破編)

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今回の【駅】コーナーは、
東京都荒川区東部の市街地に位置する、東京メトロ日比谷線の中間駅の中で唯一の地上駅(高架駅)で、JR常磐快速線、つくばエクスプレス線との乗換可能駅ですが、3社の駅が集まる割には駅前がやや閑散としているのが特徴的な荒川区最東端の駅、
南千住駅 (みなみせんじゅえき。Minami-senju Station) です。

 

つくばエクスプレス線の南千住駅の記事⇒こちら

JR線の南千住駅の記事⇒こちら
 
 
駅名
南千住駅 (H 21。2020年6月5日までは H 20)
 
所在地
東京都荒川区
 
乗車可能路線
東京メトロ:日比谷線 
 
隣の駅
中目黒方……三ノ輪駅
北千住方……北千住駅 
 
乗換可能駅 (連絡運輸は設定されていません)
JR東日本:常磐線【常磐快速線】……………南千住駅まで徒歩3分
首都圏新都市鉄道:つくばエクスプレス……南千住駅まで徒歩4分
 
訪問・撮影時
2019年4月
 
 

東京メトロ日比谷線・南千住駅のメインの出入口である北口にて。
日比谷線の南千住駅は高架駅で、南南西~北北東方向に線路・ホームが延びています。
駅舎機能は高架下にあり、北口の改札口名称は「JR南千住駅方面改札」です。
駅前と改札口の間に段差がありますが、階段の他にスロープが設置されておりバリアフリーに対応しています。
また、背後にはJR常磐快速線と首都圏新都市鉄道つくばエクスプレス線の南千住駅出入口があります。
そして、駅前広場はJR駅西側とメトロ駅北東側(駅東口交通広場)にそれぞれ設置されています。北口の向こう側(東側)には常磐線水戸方面から駅東側にあるJR貨物の隅田川駅(貨物駅)を経由して田端信号場駅へと至る常磐線貨物支線(隅田川貨物線)をくぐって駅東口交通広場へと至る地下通路の出入口があります(階段、上りエスカレーター、エレベーターを設置)。
 
 

北口より西を望む。左側が北口・JR南千住駅方面改札です。
駅前の道路を正面へ進むと西口駅前広場、右へ進むと駅東口交通広場方面へ抜けられます。右側の日比谷線高架下にコンビニエンスストア「ローソン」があります。
メトロ駅の西側にはJR常磐線の高架橋があり、道路右側の高架下・マクドナルドの裏手にJRの南千住駅があります。
そして道路右側のJR線高架下には「つくばエクスプレス線」の南千住駅があります。「つくばエクスプレス線」の駅は駅舎・改札口が地上、ホームが地下にあります。
駅西側は駅前広場周辺こそ商店が多いものの、少し離れると住宅街が広がっています。西口駅前広場には千住が「奥の細道」の起点だった事から松尾芭蕉の銅像が設置されています。
 
 

駅東口交通広場の様子です。北東を望む。
背後に前述の隅田川貨物線と地下通路があり、その先に日比谷線の北口など各社の南千住駅があります。
交通広場にはロータリーとバスターミナル、タクシー乗り場が整備されています。左手には日比谷線の高架橋があり、右手には地平の隅田川駅用地が広がっています。
駅東側の隅田川駅用地(売却された駅北部・駅東部)と汐入地区では再開発が行われ、複合商業施設「BiVi南千住」「LaLaテラス南千住」や「ロイヤルホームセンター」ができました。その東側には都営住宅を中心とした住宅団地(集合住宅群)が立ち並び、新しい市街地が形成されています。
 
 

南千住駅の北口に相当するJR南千住駅方面改札の様子です。高架下の地上1階にあります。
背後右側にJRと「つくばエクスプレス線」の南千住駅があり、背後左側に駅東口交通広場へ向かう地下通路があります。
交通系ICカード『PASMO』などに対応の自動改札機が並んでいて、右端の幅広通路は有人通路を兼ねています。
改札口の右手前には自動券売機があります。改札内にはトイレ・多機能トイレと駅事務室があります。
地平の改札階と高架3階の各ホームとの間は階段、上りエスカレーター、エレベーターで結ばれています。階段とエスカレーターは途中、2階の踊り場で各ホームへと分かれていきます。
駅構内には売店・コンビニはありませんが、少し離れた背後の高架下には前述のコンビニ「ローソン」があります。
 
 

こちらは南口です。北を望む。
高架下に駅舎機能があり、駅外とコンコースの間に段差がありますが、階段のみの設置でバリアフリー非対応です。
北口と比較して利用客が少ないのか、規模が小さいです。
また、写真背後には駅西側を南北に結ぶ道路である都道464号線のアンダーパスが横切っており、右側で隅田川駅をくぐっています。写真右側には隅田川駅を跨ぐ歩道橋(自転車用のスロープとエレベーター併設)があります。
そして左側には常磐線のガードがあり、駅北西側へ抜けられます。
尚、南口側には駅前広場は設置されていません。
 
 

南口より北を望む。
手前上空を日比谷線の高架橋に覆われていて、右側には南口があります。背後は隅田川駅構内で、駅を跨ぐ歩道橋への階段、スロープとエレベーターがあります。
左側の道路は都道464号で、アンダーパス上部に有料の駐輪場が設置されています。
駐輪場の向こう側で都道が顔を出し、上り勾配になって常磐線をくぐり、その先で側道と合流します。
常磐線の先、左側には南千住回向院(豊国山回向院。別名・小塚原回向院)があります。南千住回向院には安政の大獄で処刑された吉田松陰などが葬られています。
駅の北西側にも住宅街が広がっていますが、一部商店街も形成されています(南千住仲通り商店街など)。
そして都電荒川線の東の終着駅である三ノ輪橋駅が当駅の約800m西、南千住仲通り商店街を抜けた先にあり、当駅から徒歩でアクセス可能です。尚、三ノ輪橋駅への最寄駅は同じ日比谷線の三ノ輪駅になります。
 
 

前述の歩道橋より隅田川駅を望む。カメラは東を向いています。
隅田川駅は以前より規模が縮小されましたが、現在も広大な構内を有しています。写真奥(北東方)で行き止まりになっています。
左端は常磐線の岩沼方に通じる隅田川貨物線で、日比谷線の北口前で高架へと上がり、JR南千住駅北方で常磐線と合流します。ちなみに連絡線は電化されています。
 
 

隅田川駅を跨ぐ歩道橋より駅南側を望む。背後に隅田川駅があります。
歩道橋の階段の右側一帯に都営バス南千住営業所(車庫併設)があり、この営業所は都電南千住電車営業所の跡地に設置されています。
手前~奥の道路は都道464号で、沿道にはビルやマンションが立ち並んでいます。晴れていれば遠方に東京スカイツリーを綺麗に望めます。
300mほど前方にある泪橋交差点を境に手前が荒川区、向こう側が台東区になります。泪橋交差点付近の一帯は「山谷(さんや)」と呼ばれるドヤ街(日雇い労働者が多く住む街)で、大阪でいう西成区の釜ヶ崎(あいりん地区)に相当します。この付近には以前から日雇い労働者向けの簡易宿泊所が多くありますが、近年はその宿泊料金の安さから外国人旅行者の利用が増加し、ドヤ街から外国人向け安宿のある街へと山谷地区のイメージが変わりつつあります。
 
 

南千住駅の南口に相当する南改札の様子です。高架下の地上1階にあります。
背後に南口出入口があり、左が西側、右が隅田川駅など東側です。
交通系ICカード『PASMO』などに対応の自動改札機が並んでいて、右端の幅広通路は有人改札を兼ねています。
改札口の右手前には自動券売機があります。通常のトイレのみ改札内にあります。
地平の改札階と高架3階の各ホームとの間は階段のみで結ばれており、2階の踊り場で各方面ホームへと分かれていきます。1階~2階踊り場は上りエスカレーターも併設されています。
尚、南改札側には多機能トイレ、エレベーターといったバリアフリー設備がありません。これらの設備を利用する場合は北口側へ回る必要があります。
そして、南口構内に売店・コンビニはありません。ご注意下さい。
 
 

ホーム側壁に設置されている駅名標です。電照式と思われます。
横長で、シンプルなデザインをしています。
日比谷線のラインカラー(シルバー)は駅番号を囲む「○」と駅名標部分にある横方向の帯で使用されています。
また、駅ナンバリングも併記されています (撮影当時はH 20→2020年6月6日以降は H 21) 。
 
 

日比谷線の南千住駅は相対式ホーム2面2線の高架構造で、3階にあります。南南西方向~北北東方向にホームが設置されています。
左(東)のホームが1番線で中目黒方面、右(西)のホームが2番線で北千住方面・東武スカイツリーライン方面です。
1番線の東側には貨物駅の隅田川駅が、2番線の北西側には常磐線の南千住駅があり、JR線に挟まれています。
各ホームとも有効長は18m車8両分・20m車7両分で、現在はホームドア未設置ですが、20m車に統一後に設置予定です。
ホーム上屋は各ホームとも端から端まで設置されています。
各ホームにはベンチ、飲料自動販売機、空調完備の待合室が設置されています。
そして各ホームとも北千住方(手前側)にJR南千住駅方面改札への階段等が、中目黒方(写真奥)に南改札への階段が設置されています。
写真は中目黒方を望む。
 
 

中目黒方を望む。左下には南口前から隅田川駅を越えて泪橋方面へ向かう歩道橋が写っています。
この先、すぐに右へカーブして隅田川駅からの常磐線貨物支線をオーバーパスします。その後は針路を西に取り、右側の常磐線貨物支線、常磐快速線と並走しますが、日比谷線は急勾配で高度を下げ、左へカーブしながら一気に地下トンネルへと入ります。その後は台東区に入り、昭和通り(国道4号)の地下に入ると三ノ輪駅へと至ります。都電荒川線・三ノ輪橋駅への最寄駅となっています。
 
 

北千住方を望む。左前方にJR南千住駅が、右前方に駅東口交通広場や隅田川駅などを望めます。
また、すぐ先に両渡り線があり、その先で常磐線貨物支線(隅田川貨物線)を跨いでいます。
この先、すぐに左へカーブして日比谷線の車両基地である千住検車区への出入庫線が右へ分岐します。その後は高架区間のまま右手に千住検車区を、左手には地下から顔を出して高架区間になった「つくばエクスプレス線」と高架区間が続く常磐快速線を見て3路線並走で北北東へ走り、3路線同時に隅田川を渡り、足立区に入ります。その後は3路線とも地平に下って住宅街の中を走り、京成本線をアンダークロスすると日比谷線と「つくばエクスプレス線」が再び高架区間になり、日比谷線は右から接近する東武スカイツリーライン(地平を走行)の直上へと進んで重層構造の終点・北千住駅へと至ります。大半の列車はこの先、東武スカイツリーラインへ直通します。日比谷線の線路は東武スカイツリーライン複々線区間の緩行線(内側線)へと続きます。
そして、北千住駅では東武スカイツリーライン(伊勢崎方面急行線、浅草方面)の他に東京メトロ千代田線(JR常磐緩行線を含む)、JR常磐快速線、つくばエクスプレス線にも乗換可能な一大ターミナル駅になっています。
 
 
あとがき
私が東京メトロ日比谷線の南千住駅で下車(乗車)したのは2019年の1度きりです。実現できるかどうかは未知数ですが東京都の全駅を訪問する目的の一環で下車しました。駅は日比谷線途中駅唯一の高架駅で、当然ながら他の駅と違った雰囲気でした。また駅前は意外と閑散としていましたが、東側は再開発が進み、乗降客も増加傾向にあるので将来の発展が楽しみです。
 
新宿駅からですと中央・総武緩行線の東行(千葉方面)で秋葉原駅まで行き、東京メトロ日比谷線の北千住方面に乗り換えて当駅下車。または東京メトロ丸ノ内線で霞ケ関駅or銀座駅まで行き、日比谷線に乗り換えるルート、新宿西口駅から都営大江戸線外回り(両国方面)で上野御徒町駅まで行き、隣接する仲御徒町駅から日比谷線に乗るルートでも到達可能です。余裕で日帰り訪問可能です。
一方、大阪からですと東海道新幹線に乗り東京駅まで行き、上野東京ライン・山手線内回り・京浜東北線に乗り換えて上野駅で下車します。さらに日比谷線の北千住方面電車に乗り換えて当駅下車です。じゅうぶん日帰り訪問可能です。
 
食料・飲料について、隣接するJR駅構内に売店があり、駅前にもコンビニが複数あります。そして飲食店も駅前(東西両側)にチェーン店を含めて多数あります。事前に用意しなくても大丈夫でしょう。
 
大阪からの到達難易度もさほど高くありません。東京メトロ日比谷線を乗り鉄の際は、ぜひ一度は南千住駅でも途中下車されてみて下さい!
 
(参考:東京メトロのHP、Google地図、Wikipedia)