西枇杷島駅【愛知県】(名鉄名古屋本線。2017年訪問) | 『乗り鉄』中心ブログ(踏破編)

『乗り鉄』中心ブログ(踏破編)

当ブログでは、私の鉄道乗りつぶしの過程や、最近の乗り鉄のレポート等を中心に紹介いたします。

イメージ 1
今回の【駅】コーナーは、愛知県清須市にある名鉄名古屋本線の駅で、
ホームがとても狭く、列車到着時しかホームで入れない事で有名な、
西枇杷島駅 (にしびわじまえき。NISHI BIWAJIMA Station) です。
 
尚、記事は2面4線時代の2017年当時のものです。現在は2面2線化されました。

 

 

駅名      所在地
西枇杷島駅 (NH 39)      愛知県清須市 (旧:西春日井郡西枇杷島町)

 

乗車可能路線
名古屋鉄道:名古屋本線

 

隣の駅

←名鉄岐阜方      豊橋方→
二ツ杁駅       東枇杷島駅

 

訪問・撮影時
2017年12月

 

 

イメージ 2
西枇杷島駅の駅舎は昔からの古い建物が使用され続けており、手前には小屋が増築されています。
小屋の中には自動券売機が設置されてます(券売機小屋)。

 

 

イメージ 3
駅前北側の様子です。右側の高架橋は県道67号(美濃路。旧国道22号線)です。
駅周辺は住宅街になっていて人口が多いはずですが、西枇杷島駅の乗降客はとても少ないです。
西枇杷島駅を発着する列車の本数が少ないため、徒歩圏内にある二ツ杁駅やJRの枇杷島駅へ流れていると思われます。
また、名古屋駅まで3km少々なので自転車にも流れているかもしれません。

 

 

イメージ 4
改札口の様子です。右手に券売機小屋があり、左手には待合室があります。
改札口の先には構内踏切がありますが、この踏切は係員が操作しています。
西枇杷島駅ホームは狭くて危険なため、列車の到着直前のみ改札口を開放して、構内踏切も開放されます。
尚、当駅の係員は営業関係ではなく運転関係を取り扱っており、営業上、西枇杷島駅は無人駅扱いです。
なので定期券の発行など窓口業務は一切行っていませんのでご注意下さい。

 

 

イメージ 5
駅名標です。名鉄標準タイプで、駅ナンバリングも表示されています(NH39)。
駅ナンバリングの「NH」ですが、名古屋本線を意味しています。「N」は名古屋、「H」は本線です。
尚、隣駅の東枇杷島駅との間に枇杷島分岐点があり、犬山線が左側から合流します。

 

 

イメージ 6
西枇杷島駅は島式ホーム2面4線の構造で、ホーム有効長はギリギリ4両対応です。
手前の豊橋方に駅舎とホームをつなぐ構内踏切があります。
ホームは狭く、上屋やベンチは一切設置されていません。また、安全柵も設置されていません。
右側には犬山線の下砂杁信号場(しもすいりしんごうじょう)へ通じる側線があり、名古屋本線、犬山線とこの側線でデルタ線を形成しています。

 

 

イメージ 7
名鉄名古屋・豊橋方を望む。
この先、名古屋本線は右へカーブして築堤高架となり、左から来る犬山線と合流します(枇杷島分岐点)。
その後は庄内川を渡って名古屋市内へと至ります。
一方、左へカーブする線路は下砂杁信号場へ通じる側線で、カーブの先(北)で犬山線(新鵜沼方面)と合流します。
尚、枇杷島分岐点、下砂杁信号場も運転上は西枇杷島駅構内扱いとなっています。

 

余談ですが、以前、デルタ線内に民家が1軒ありました。1939年のデルタ線形成より2年前に建てられた家で、立ち退きを拒否したためデルタ線内に取り残される形となりました。民家とデルタ線外は、西枇杷島駅~下砂杁信号場の側線にある第四種踏切で結ばれていましたが、民家は2011年秋頃に取り壊されたようです。一方、現在は名鉄唯一となった第四種踏切は現存しています。

 

 

イメージ 8
名鉄岐阜方を望む。ホームの先の形状が鋭くなっていて、限界までホームを延伸した苦労が見えます。
この先、東海道本線稲沢線(貨物線)東海道新幹線をアンダークロスして二ツ杁駅を目指します。JRをくぐったすぐ先に上り線から下り線への渡り線があり、下砂杁信号場から須ヶ口方面への出場に対応しています。
尚、枇杷島分岐点を立体交差化しようとしてもこのJRとの交差部が支障しているようです(他に住宅密集地で用地買収が困難、庄内川近くにあり線路敷を下げるのが困難、名鉄の財政難など)。立体化するにはJR線を跨ぐ高高架か、庄内川をくぐる地下化しか事実上選択肢がありませんが、費用面で困難でしょうね…。

 

 

以下は2020年、2面2線化されてから訪問したときの内容です。  

相対式ホーム2面2線に改良されたと同時に駅舎が解体され、

各ホーム豊橋方にそれぞれ新しい簡易駅舎が新築されました。

バリアフリー化されました。

係員がいなくなり、完全な無人駅になりました。

 

 

南側1番線駅舎(岐阜方面駅舎)です。

旧駅舎は跡形もありません。広い駅前広場ができました。

 

 

南側駅前です。陸橋を造り替える道路工事中でした。

 

 

岐阜方面駅舎の改札口です。

 

 

北側2番線駅舎(名古屋方面駅舎)です。

 

 

名古屋方面駅舎の改札口です。

 

 

2番線は改札口とホームの間に側線(下砂杁信号場方面への線路)を渡る構内踏切があります。

 

 

駅名標は隣駅もローマ字入りのものに更新されていました。

 

 

現在の西枇杷島駅は相対式ホーム2面2線になっています。

待避線を撤去したり側線を移設した分、ホーム幅が広くなっていますが、

ホーム有効長は4両のままです(両端を踏切やJR線に挟まれているため)。

名鉄岐阜方を望む。

 

 

豊橋方を望む。

特に両端部はホーム幅が許容範囲まで拡幅されています。

 

 

上り線ホーム横の側線は撤去されず、線路を一部移設の上で残存しています。

 

 

豊橋方を望む。

こちら側は本線と側線が繋がっていません。

 

 

名鉄岐阜方を望む。

右側を見ると上り本線から側線が分岐しています。

すぐ前方にJR線のガードがあるため、相変わらずホーム延伸は難しいです。

 

 

あとがき

私が西枇杷島駅で下車(乗車)したのは2009年と2017年の計2度です。2009年は西枇杷島駅の狭いホームを体験したくて訪問しました。また、2017年は実現できるかどうか不透明ですが名鉄全駅訪問計画の一環で下車しました。この区間も幼少の頃から何度も通ってきたのですが、大人になってようやく下車できましたw 周辺は都会的な住宅街ですが発着本数が少ないからか乗降客はさほど多くなく、駅周辺も人通りは少なかったです。
 
東京からですと東海道新幹線で名古屋駅まで行き、隣接する名鉄名古屋駅1番線から名古屋本線津島・佐屋・弥富方面の普通列車に乗り3駅目、当駅下車(優等列車は全て通過)。岐阜方面へ直通する列車は朝しか設定されておらず、名古屋本線の駅でありながらほぼ津島線系統の列車しか停車しないのでご注意下さい。しかも概ね毎時2本と少ないので要注意です。じゅうぶん日帰り訪問可能です。
一方、大阪からは東海道新幹線で名古屋駅、または近鉄特急で近鉄名古屋駅まで行き、名鉄名古屋駅からは上記のルートで到達できます。じゅうぶん日帰り訪問できます。

 

食料・飲料について、駅周辺は市街地ですが駅北側にコンビニが1軒あるのみで、気軽に入れる商店・飲食店はありません。事前に用意しておきましょう。

 

東京、大阪とも到達難易度は若干高いですが、名鉄名古屋本線を乗り鉄される際は特殊な駅である西枇杷島駅にも一度立寄ってみて下さい!

 

(参考:Google地図、Wikipedia)