二ツ杁駅【愛知県】(名鉄名古屋本線。2018年ほか訪問) | 『乗り鉄』中心ブログ(踏破編)

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今回の【駅】コーナーは、
愛知県清須市南部の住宅街に位置する名鉄名古屋本線の準急停車駅で、両端の待避線沿いにホームがあり、中央が通過線になっている新幹線型の構内配線を有する難読駅、
二ツ杁駅 (ふたついりえき。FUTATSU-IRI Station) です。
 
 
駅名
二ツ杁駅 (NH 40)
 
所在地
愛知県清須市 (旧・西春日井郡西枇杷島町)
 
乗車可能路線
名古屋鉄道:名古屋本線 
 
隣の駅
名鉄名古屋方・豊橋方……西枇杷島駅
名鉄岐阜方…………………新川橋駅 
 
訪問・撮影時
2018年4月、2019年1月
 
 

二ツ杁駅は地平駅で、線路・ホームの南北両側に駅舎・改札口があります。
但し、当駅の改札内には上り線ホームと下り線ホームを結ぶ跨線橋などの連絡通路がありませんので、乗車前に行先に応じて駅舎・改札を選択しなければなりません。
尚、改札外には駅の南北を連絡する地下道(写真右)がありますが、階段とスロープがあるものの、スロープは自転車用で車いすは通行できません。車いすで駅の南北を行き来するには駅西側の踏切を渡る必要があります。
写真は名鉄名古屋・豊橋方面上り線ホーム中ほどに面して設置されている北口駅舎で、ホームとマンションに挟まれたスペースに平屋建ての駅舎が建てられています。駅外と駅舎の間に段差はありません。
尚、二ツ杁駅に駅前広場は整備されていません。駅前に乗り入れるバス路線もありませんが、駅東側で名古屋本線と踏切で交差する県道126号線上にバス停留所が設置されています(北東約170mと南東約200mにあります)。
 
 

名古屋方面ホームより北口駅前(北)を望む。左手に北口駅舎と南口方面への地下道の出入口があります。
駅周辺は住宅街ですが、二ツ杁駅のある清須市西枇杷島町は庄内川を挟んで名古屋市に隣接している関係で住宅の密度が高いです。
マンションも複数見られますが、駅前に商店は少ないです。
写真奥のマンションは駅北西側一帯に敷地を有する三菱重工冷熱事業本部の社宅で、敷地内の大半が工場になっています。
そして、奥へ延びる道路を直進すると、三菱重工冷熱事業本部用地の東側を通り、約600mでJR東海道本線と東海交通事業城北線の枇杷島駅へと至ります。
 
 

こちらは北口駅舎内にある名古屋方面改札の様子です。南西を望む。
左後方には北口の出入口が、右前方には駅西側へ抜けられる出入口があります。北口には出入口が2ヶ所あるので、Wikipediaでは左後方の正面口を東口、右前方の出入口を西口として取り扱っています。
2004年3月に駅集中管理システムが導入され。無人駅になりました。トラブル発生時などはインターホンでの対応となります。
交通系ICカード『manaca』などに対応の自動改札機が柱を挟んで計2通路あり、窓口跡に面する右側は幅広通路です。
改札機の右手前には『manaca』のチャージができない自動券売機があります。
『manaca』のチャージが必要な場合はインターホンで係員にその旨を伝え、改札内にあるチャージ機を利用する必要があります。
改札内には『manaca』チャージ機と自動精算機(磁気券用)があります。
トイレは改札を入って左側にあります(多機能トイレはありません)。
そして改札外の駅舎内にはベンチと飲料自動販売機、そして証明写真発行機が設置されています。
改札口の先は上り名鉄名古屋方面1番線ホームで、段差は階段とスロープで解消しています。
前述の通り、下り名鉄岐阜方面ホームとは改札内では繋がっていませんので入場間違いをしないように注意が必要です。
尚、二ツ杁駅構内に売店・コンビニはありません。ご注意下さい。東側出入口のすぐ東の線路沿いにコンビニが1軒あります。
 
 

こちらは下り名鉄岐阜方面・津島方面ホーム中ほどに面して設置されている南口駅舎です。西を望む。
南口は2階建ての簡素な駅舎で、1階の床面はホームと同じ高さになっています。駅外との段差は階段とスロープで解消しています。
駅舎の右側(東)には北口側とを結ぶ地下道の出入口があります。
 
 

南口駅前の様子です。南を望む。右後方に南口駅舎と北口とを結ぶ地下道があります。
駅前は住宅街になっていて、商店は少ないです。右側には駐輪場があります。
奥への道路70mほど進むとバス停留所があり、さらに130mほど進むと古くからの街道である美濃路に突き当たります。
美濃路の沿道には古民家も残っていますが、近年は改築が進行し、マンションも増加しています。
そして、美濃路の少し南側には庄内川が流れています。
 
 

こちらは南口駅舎内にある岐阜・津島方面改札の様子です。北を望む。
右手に階段の出入口と北口行きの地下道が、左手にスロープが、それぞれ設置されています。
こちらも駅員無配置で、駅集中管理システムが導入されています(インターホンあり)。
交通系ICカード『manaca』などに対応の自動改札機が2通路あり、右側は幅広通路です。
改札機の右手前には『manaca』のチャージができない自動券売機があります。
『manaca』のチャージが必要な場合はインターホンで係員にその旨を伝え、改札内にあるチャージ機を利用する必要があります。
改札内には『manaca』チャージ機と自動精算機(磁気券用)があります。
そして改札を通るとその先は名鉄岐阜方面・津島方面ホームですが、改札とホームの間に段差はありません。
ホームに出て右へ曲がると右手にトイレがあります(多機能トイレはありません)。
 
 

名鉄岐阜方面・津島方面ホームの側壁に設置されている駅名標です。電照式ではありません。
名鉄標準のデザインで、駅ナンバリングも併記されています (NH 40)。
駅ナンバリング部分には名古屋本線のラインカラーである名鉄スカーレット(名鉄電車の赤色)が使用されています。
尚、駅ナンバリングの「NH」ですが、名古屋本線を意味しています。「N」は名古屋、「H」は本線です。
 
 

二ツ杁駅は相対式ホーム2面4線の地平駅で、東西方向にホームが延びています。
中央2線が通過線、両端2線が発着線・待避線で、両端2線に面してホームが設置されています。中央2線にはホームがありません。
左(南)のホームが下り名鉄岐阜方面・津島方面、その右に下り通過線と上り通過線があり、一番右(北)が上り名鉄名古屋方面・豊橋方面ホームです。ちなみに当駅では番線が設定されていません。
東海道・山陽新幹線の「こだま」のみ停車駅でよく見られる配線です。現在の配線になったのは1987年で、それと同時に準急停車駅に昇格しました。それ以前は西枇杷島駅で優等列車待避が行われていましたが、有効長が4両分と短く、また拡張の余地もなくホームが狭くて危険なため、待避駅機能がこちらへ移されました。その後、西枇杷島駅は普通のみの停車駅に降格し、2019年には待避線も廃止されました。
ホーム有効長は8両分です。ホームドアは未設置です。ホーム幅は準急停車駅にしては狭いですが、ホームに面した線路を通過する列車は存在しない事もあり、さほど危険ではないです。
上屋は各ホームとも概ね名鉄岐阜方・津島方の4両分に設置されています。雨天時に6両以上の列車で当駅で下車される際は名鉄岐阜寄り・津島寄りの4両にご乗車下さい。
各ホームともベンチが設置されていて、ホーム中ほどの改札近くにトイレがあります(名古屋方面は改札前、岐阜方面はホーム上)。
尚、前述の通り改札内で両ホームを結ぶ連絡通路は一切設置されていません。
写真は名古屋方面ホームより名鉄岐阜方・津島方を望む。
 
 

南側の名鉄岐阜方面・津島方面ホームより名鉄名古屋方・豊橋方を望む。
この先、緩やかに左へカーブしながら住宅街の中を東へ走り、JR東海道本線と東海道新幹線をアンダークロスするとすぐに西枇杷島駅へと至ります。前述のように以前は2面4線でしたが、現在は2面2線化され、4両までしか対応できなかったホームは6両分に延伸される予定です。
 
 

名鉄岐阜方面・津島方面ホームより名鉄岐阜方・津島方を望む。
この先、住宅街の中を西へ走りますが、右手に芳野公園が見えてくると右へカーブして築堤へと上がり、進路を北西に変えると新川の左岸(東側)に位置する新川橋駅へと至ります。
 
 
あとがき
私が二ツ杁駅で下車(乗車)したのは2018年、2019年の計2度です。2018年は名鉄全駅訪問計画の一環で下車しました(2019年8月に全駅制覇済)が、時間の関係でまともに撮影できなかったため翌2019年にリベンジ訪問をしました。駅は見通しの良い8両対応のホームを有しており、広々とした印象でした。駅前は名古屋近郊という事もあり、元「町」クラスにしては住宅の密集度が高かったです。
 
東京からですと東海道新幹線で名古屋駅まで行き、隣接する名鉄名古屋駅から名古屋本線・津島線方面の普通or準急にご乗車になり当駅下車です。平日日中は急行・名鉄一宮行きも当駅に特別停車しますが、朝9時台までと15時台以降は通過しますのでご注意下さい。じゅうぶん日帰り訪問可能です。
一方、大阪からは東海道新幹線で名古屋駅、または近鉄で近鉄名古屋駅まで行き、以降は上記のルートで到達できます。こちらもじゅうぶん日帰り訪問可能です。
 
食料・飲料について、北改札口のすぐ東側にコンビニがありますが(南側からも地下道経由でアクセス可能)、他に気軽に入れる商店・飲食店は駅前に全くありません。心配な場合は事前に用意しておきましょう。
 
東京、大阪とも到達難易度はやや高いですが、名鉄名古屋本線を乗り鉄の際は、ぜひ一度は二ツ杁駅でも途中下車されてみて下さい!
 
(参考:名古屋鉄道のHP、Google地図、Wikipedia)