近鉄橿原線(奈良県奈良市~橿原市。2012年ほか訪問) | 『乗り鉄』中心ブログ(踏破編)

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大和八木駅にて。1031系電車です。近鉄電車の形式は分かりづらいです…。

  

今回は、大和西大寺駅から奈良盆地を南下して、大和八木駅を経て橿原神宮前駅へ至る、広域的には京都・奈良と橿原・吉野・三重県方面を結ぶ近鉄の亜幹線で、また奈良県内の南北輸送においては事実上の本線格である路線、
近鉄橿原線(かしはらせん)を紹介します。

  
  

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(Yahoo!地図を使用)  

  
  

路線名   区間   営業キロ  備考  
近畿日本鉄道:橿原線  大和西大寺~橿原神宮前  23.8km   全線複線・直流1,500V電化  
(※)軌間1,435mm。       

  
  

踏破達成時   2001年3月  
撮影時   2012年8月ほか  

  

  

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大和西大寺駅は島式ホーム3面5線の構造で、うち1線は両側にホームがあります。
橿原線と京都線、そして奈良線が平面交差していて、運行上重要な駅になっています。なお、駅周辺は市街地になっています。

  

大和西大寺を発車するとすぐに右へカーブして奈良線と分かれます。その後は左手に西大寺検車区を見ながら住宅地を南下し、阪奈道路をはじめ3本もある国道308号線と交差すると尼ヶ辻に着きます。

  
  

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(写真は垂仁天皇陵)尼ヶ辻を発車後は田園も見られるようになり、垂仁天皇陵や唐招提寺の近隣を南下すると西ノ京に着きます。

  

西ノ京を発車後も田園と住宅地の混在した風景の中を走り、奈良県・奈良市から大和郡山市へと変わると九条に着きます。

  
  

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九条を発車後は市街地へ入り、右手に郡山城跡を見ながら走ると近鉄郡山に到着します。

     
     

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近鉄郡山を発車すると程なくして田園地帯へと入り、大和郡山市の主要産業のひとつである金魚の養殖場(養殖池)を見ながら走ります。

  

そして築堤を上がると関西本線【大和路線】をオーバーパスして地平へと戻り、引き続き田園と住宅地の混在した風景の中を南下すると高架へ上がり筒井に着きます。筒井を発車後は地平へ戻り、西名阪自動車道をアンダーパスすると天理線へ続く線路が左へ分岐して平端に到着します。

  

平端を発車すると左手に天理線の線路を見つつ佐保川を渡り、左に田園風景、右手に奈良県浄化センター公園を見ながら進むとファミリー公園前に着きます。

  
  

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ファミリー公園前を発車後は川西町へと変わり、左手には田園地帯、右手に保線引込線跡を見ながら進むと(参考:Yahoo!ブログ『アメマのおとしもの』)、大和川(初瀬川)を渡ります。その後は住宅地へと入り、結崎に着きます。

  

結崎を発車後は寺川を渡り、三宅町へと変わると国道24号・大和御所道路をアンダーパスします。その後は田園地帯を南下し、石見に着きます。石見を発車後すぐに田原本町へと変わりますが、引き続き田園風景の中を進みます。やがて住宅地へ入ると右側から田原本線が接近します。

  
  

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橿原線から田原本線へ非営業列車のみが使用する渡り線が分岐すると田原本線が離れ、踏切で交差する道路越しに西田原本駅を見ながら進と田原本に到着します。

  

田原本を発車すると築堤を上がり、道路をオーバーパスしますが、この道路は王寺~田原本(現在の西田原本)~桜井を結んでいた大和鉄道の廃線跡です(因みに廃線跡の一部は田原本線となっています)。その後は地平に戻り、住宅地を南下すると笠縫に着きます。笠縫を発車後は田園地帯を走り、橿原市へと変わると住宅地へと入り新ノ口に着きます。
新ノ口を発車後は、京伊特急が走行するルートで、大和八木駅の大阪線ホームへ向かう新ノ口連絡線が右へ分かれます。その後は住宅地を南へ進み、やがて市街地へ変わると大和八木に到着します。

  
  

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大和八木駅は大阪線との立体交差駅で、地平階に橿原線ホーム、高架階に大阪線ホームがあります。
大和八木駅は事実上の橿原市の代表駅です。駅周辺は市街地で、橿原神宮前駅より賑やかです。

  

大和八木を発車すると右側から大阪線との連絡線が合流して八木西口に着きます。八木西口駅は大和八木駅と同一駅扱いとなっています。

  
  

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八木西口を発車後は桜井線をアンダーパスして、住宅地を南下すると右側に大和三山のひとつである畝傍山が見えてきて畝傍御陵前に着きます。駅の西側には神武天皇陵があります。

  

畝傍御陵前を発車後は右手に橿原公苑を見ながら市街地を走ります。やがて線路が増えると減速して、終点の橿原神宮前に到着します。

  
  

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橿原線の橿原神宮前駅は島式ホーム2面4線で、橿原線の列車は写真左側から3線を使用します。終端部には構内踏切がありますが、線路の終端側には車止めがあります。なお、南大阪線・吉野線ホームは少し離れた場所にあります。
また、右側島式ホームの右寄りには狭軌の線路が通っていて、お召し輸送や団体輸送で橿原線と吉野線・南大阪線をスムーズに乗り継げるように狭軌の車両が入線することがあります。

  
  

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橿原神宮前駅の中央口駅舎にて。橿原神宮を模した造りなのでしょうか?
中央口正面の道路は橿原神宮へ通じていて、初詣時などは多くの参拝客で賑わいます。

   

   

乗り鉄の注意点   

橿原線では特急・急行・普通の各種別が設定されていて、特急と急行は通過運転を行います。平端から天理線へ直通する列車を除き基本的には大和西大寺~橿原神宮前の全線を通して運行していますが、数往復のみ設定されている京伊特急は新ノ口から連絡線を通り大和八木駅から伊勢志摩方面へ直通します。

  

大和西大寺方では大半の列車が京都線と直通していますが、普通列車は大半が大和西大寺~橿原神宮前の線内運転です。

  

データイムは特急(特急料金が必要)と急行が毎時2本、普通が毎時3本の運転で、朝夕ラッシュ時は増発されます。さらに、大和西大寺~平端は天理線直通列車も運行しているので本数が増えます。

  

また、本数は多いですが、列車の編成長は6連までなので、列車によっては混雑が激しくなる場合があります(特に急行)。

  

急行での大和西大寺からの所要時間は、大和八木まで22~23分、橿原神宮前まで28~32分です。

  

  
のりかえ  

乗換駅   乗換路線  
大和西大寺駅   近畿日本鉄道:奈良線京都線  
平端駅   近畿日本鉄道:天理線  
田原本駅   近畿日本鉄道:田原本線 (西田原本駅まで徒歩5分)  
新ノ口駅   近畿日本鉄道:新ノ口連絡線  
大和八木駅   近畿日本鉄道:大阪線 (大阪上本町方面伊勢中川方面)  
大和八木駅   近畿日本鉄道:新ノ口連絡線 (京伊特急が走行)  
橿原神宮前駅   近畿日本鉄道:南大阪線吉野線  
  
(参考:Wikipedia)