釜石線(岩手県。2006年訪問) | 『乗り鉄』中心ブログ(踏破編)

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当ブログでは、私の鉄道乗りつぶしの過程や、最近の乗り鉄のレポート等を中心に紹介いたします。

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陸中大橋駅にて。キハ100形気動車です。

  

今回は、岩手県内陸部の花巻市と三陸海岸沿いの釜石市を結ぶローカル線、
釜石線を簡単に紹介します。
釜石線の前身の岩手軽便鉄道が、岩手県出身の宮沢賢治氏の作品『銀河鉄道の夜』のモデルと言われていることに因んで、
銀河ドリームライン釜石線の愛称が付けられています。
また、宮沢賢治氏が作品中にエスペラント語(人工言語)の単語をよく使用していたことから、各駅にエスペラント語による愛称が付けられています(例:遠野駅はFolkloro(フォルクローロ・「民話」の意味) )。

  

尚、写真が少なく、撮影も主に2006年と古いですが、ご了承願います。

  
  

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(マピオン地図を使用)  

  

  

路線名   区間   営業キロ  備考  
JR東日本:釜石線  花巻~釜石  90.2km   全線単線・非電化  
  
  
踏破達成時・撮影時   2006年5月  
撮影時   2006年5月、2014年8月ほか  

  

  

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盛岡駅にて。写真は快速『はまゆり』で使用されているキハ110系気動車です。
快速『はまゆり』と一部の普通列車は花巻駅から東北本線に乗り入れ、盛岡駅まで直通運転します。

  
  

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起点の花巻駅にて。
釜石線の列車は線内列車・盛岡直通列車とも駅本屋正面の1番線より発着します。

  

花巻を発車すると右へカーブして東北本線と分かれ、市街地の中を下り勾配で進みます。そしてロードサイド店が沿道に立ち並ぶ国道4号線をオーバーパスすると瀬川を渡り、田園地帯に変わってから国道4号線の花巻東バイパスをアンダーパスして似内(にたない)に着きます。似内を発車後も田園風景の中を進み、北上川を渡り釜石自動車道をアンダーパスすると正面に東北新幹線が近付いてきて、その高架橋との交差地点にある新花巻に到着します。駅前は開発が進んでいません。

  

新花巻を発車すると引き続き田園風景の中を東へ走りますが、割と起伏が大きいです。小山田を過ぎてしばらく走ると市街地に入り、旧・東和町の中心駅だった土沢に着きます。

  
  

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土沢駅にて。

  

土沢を発車後は国道283号線、そして猿ヶ石川に沿って走ります。次の晴山を過ぎると山深い渓谷を走り、花巻市から遠野市に入ります。

  
  

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そして岩根橋を過ぎると猿ヶ石川と離れ、山間部を走り宮守に着きます。

  

宮守を発車すると山間の谷間を縫うように進み、柏木平を過ぎると再び猿ヶ石川に寄り添って渓谷を進みます。

  
  

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(鱒沢~荒谷前にて)鱒沢からは谷が広がり、田園風景の中を荒谷前、岩手二日町、綾織と東進し、猿ヶ石川を渡り市街地に入ると、柳田國男氏の作品『遠野物語』の舞台であり、河童(かっぱ)や座敷童子などが登場する『遠野民話』でも有名な遠野市の玄関口、遠野駅に到着します。

  
  

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遠野駅にて。観光地・遠野の玄関口です。

  

遠野を発車してしばらくすると市街地が途切れ、早瀬川を渡り田畑の中を青笹、岩手上郷と進みます。駅前に集落を形成している岩手上郷を発車後は徐々に山間部に入って行き、平倉を過ぎると両側から山並みが迫ります。そして足ヶ瀬を発車後は右へカーブして足ヶ瀬トンネルに入りますが、当初はそのまま早瀬川に沿って進み、仙人峠駅まで営業していました(釜石方面へは旅客は徒歩、貨物は索道で連絡。現在は廃止)。

  
  

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足ヶ瀬トンネルを抜けて住田町に入ると山間部を走り、上有住(かみありす)を過ぎると土倉トンネルに入り釜石市に入ります。

  
  

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トンネルを抜けると左へカーブしてトンネルの連続で勾配を一気に下りますが、途中、右下の谷には数分後に通る釜石線の線路が見えます。

  

そして180度以上右へカーブするトンネルを抜けて谷へ下ると陸中大橋に到着します。上有住から陸中大橋まで、かなりの高低差を途中のΩ(オメガ)カーブで180度向きを変えながら下りました。

  
  

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陸中大橋を発車すると今度は右上方に先程通ってきた線路が見えます。こちらは甲子(かっし)川の谷を下ります。
そして洞泉からは少し谷が開けてきて、やがて住宅地に入り松倉、小佐野と進みます。

  
  

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松倉~小佐野にて。

   

その後は市街地と山に挟まれながら東進し、山田線と合流して甲子川を渡り、右手に新日本製鐵釜石製鐵所が見えてくると終点の釜石に到着します。

  
  

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釜石駅にて。2005年撮影。
釜石駅は島式ホーム2面4線を有するターミナル駅で、山田線と三陸鉄道南リアス線(ともに運休中)は乗り換えです(一部列車は直通運転)。
釜石線の列車はすべての番線を使用します。
また、駅構内には側線もあり、気動車が休んでいる時もあります。

  
  

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釜石駅の駅舎です(2003年撮影)。JRと三陸鉄道はそれぞれ別々の駅舎です。
釜石は「鉄の町」として有名で、駅前には新日本製鐵釜石製鐵所があります。

  

  
乗り鉄の注意点  

釜石線では盛岡~花巻~釜石間の快速『はまゆり』(指定席連結)が3往復と、同じく盛岡~花巻~釜石間の普通列車も3往復、そして花巻~釜石間の線内運転の普通列車が下り4本と上り5本、さらに遠野~釜石間の区間運転列車が1往復運転していますが、はっきり言って本数が少ないです。

  

データイムの普通列車は3~4時間の開きがあり、間に快速『はまゆり』が入りますがそれでも約2時間間隔なので要注意です。ちなみに朝の上りと夕方下りは運転間隔が狭まります。

  

使用車両は、快速『はまゆり』がキハ110系で、指定席車両にはリクライニングシート装備の0番台が充当されています。
普通列車はキハ100形が使用されています。

  

花巻からの所要時間は、遠野までは快速で1時間弱、普通で1時間強。釜石までは快速で1時間40分台、普通は2時間強です。
快速の通過駅が多い割には普通列車と大差が開くまでには至っていないのが特徴です。

  

2012年3月現在、釜石で接続する山田線及び三陸鉄道南リアス線が不通となっています。したがって、乗り鉄をされる際は基本的に花巻から往復乗車となりますので半日ほど時間が必要です。     

  

  

のりかえ(記事投稿当時)  

乗換駅   乗換路線  
花巻駅   JR東日本:東北本線  
新花巻駅   JR東日本:東北新幹線  
釜石駅   JR東日本:山田線。三陸鉄道:南リアス線  
  
(参考:Wikipedia)