![イメージ 1](https://stat.ameba.jp/user_images/20190604/14/s-limited-express/08/33/j/o0550041214425104913.jpg?caw=800)
今回は、岩手県は盛岡から宮古を経て釜石に至る山田線を2度に分けて簡単に紹介します。
2回目は宮古から三陸海岸沿いを南下し、釜石までの区間です。
2回目は宮古から三陸海岸沿いを南下し、釜石までの区間です。
今回の記事は東日本大震災前の訪問時、またダイヤなどについても東日本大震災前のデータに基づいて作成しました。
また、2011年6月19日現在、宮古~釜石において運転を見合わせています。
また、2011年6月19日現在、宮古~釜石において運転を見合わせています。
そして、宮古~釜石は2019年に復旧しましたが、その際にJR東日本から三陸鉄道へと経営移管され、
先に復旧した久慈~宮古と釜石~盛を含めて、新たに三陸鉄道リアス線として再出発しました。
![イメージ 2](https://stat.ameba.jp/user_images/20190604/14/s-limited-express/29/2e/p/o0640048014425104938.png?caw=800)
震災前のデータです。
現在は三陸鉄道リアス線の一部区間になっています。
路線名 | 区間・営業キロ | 備考 |
JR東日本:山田線 | 盛岡~宮古~釜石(157.5km) | 軌間1,067mm |
今回紹介の区間(震災前時点)
路線名 | 区間 | 営業キロ | 備考 |
JR東日本:山田線 | 宮古~釜石 | 55.4km | 全線単線・非電化 |
踏破達成時 | 2003年12月 |
撮影時 | 2003年、2005年、2006年 |
![イメージ 3](https://stat.ameba.jp/user_images/20190604/14/s-limited-express/b9/39/j/o0550041214425104960.jpg?caw=800)
JRの宮古駅は単式・島式ホームが1面ずつの2面3線の構造で、釜石方面への列車は1番線と3番線を使用します。
宮古を発車すると市街地の中、河口近くを流れる閉伊川を渡り、トンネルを抜けると住宅地の中にある磯鶏に着きます。
磯鶏を発車後は郊外の風景の中を進みますが、やがて山間部に入り三陸縦貫自動車道と並走します。そして一瞬、海の近くを走った後に再び内陸へ入り津軽石、田園と山間部の境目を南下した後は山間部に変わり、山田町に入り平地に出ると豊間根、またも山間部に入り祭神峠を越え、左へ右へカーブしながら沿岸部へ出て、そして市街地に入ると陸中山田に到着します。
磯鶏を発車後は郊外の風景の中を進みますが、やがて山間部に入り三陸縦貫自動車道と並走します。そして一瞬、海の近くを走った後に再び内陸へ入り津軽石、田園と山間部の境目を南下した後は山間部に変わり、山田町に入り平地に出ると豊間根、またも山間部に入り祭神峠を越え、左へ右へカーブしながら沿岸部へ出て、そして市街地に入ると陸中山田に到着します。
陸中山田を発車し、住宅地を走りトンネルを抜けると織笠、そして海沿いの断崖を走り船越公園の西側を通って本州最東端駅の岩手船越と南下します。
![イメージ 4](https://stat.ameba.jp/user_images/20190604/14/s-limited-express/72/19/j/o0550041214425104980.jpg?caw=800)
リアス式海岸の為、入り江や半島が多いです。
岩手船越発車後は国道45号線と並走し、再び海に近い断崖を走り大槌町に入ると浪板海岸に着きます。
![イメージ 5](https://stat.ameba.jp/user_images/20190604/14/s-limited-express/96/f3/j/o0550041214425104991.jpg?caw=800)
写真の「浪板海岸」は、片寄せ波の海岸(寄せる波のみで返す波がなくなる現象。浜の粗い白砂に波が吸い込まれ、波が海岸線で消えてしまい返す波がなくなるそうです)として有名で、世界的にも珍しいミステリアスな海岸です。
浪板海岸駅を発車するとやがて住宅地に入り、特徴的な駅名の吉里吉里に到着します。
![イメージ 6](https://stat.ameba.jp/user_images/20190604/14/s-limited-express/f5/9a/j/o0412055014425105008.jpg?caw=800)
「吉里吉里」の名前は、前述の浪板海岸の白砂を踏む音に由来、そして白砂そのものの事をアイヌ語ではキリキリと言うことに由来、などと諸説ありどれが本当か分かりません…。
また、井上ひさしの小説「吉里吉里人」の元になった地名としても有名で(小説上での吉里吉里は東北本線沿線に設定)、かつてはブームが巻き起こったそうです。
吉里吉里を発車すると山越えをして市街地に入り、大槌川を渡ると大槌に到着します。
大槌を発車すると小槌川を渡り、大槌トンネル内で釜石市に入ります。山間部を抜け、田園地帯を走り鵜住居、山間部に入り恋ノ峠を越えると漁村にある両石、一瞬だけ沿岸部を走った後は内陸の深い谷間を走り、トンネルを抜けると左へカーブして釜石線と合流し、甲子(かっし)川を渡り、右手に新日鉄の製鉄所が見え、左手に側線が広がると終点の釜石に到着します
![イメージ 7](https://stat.ameba.jp/user_images/20190604/14/s-limited-express/08/85/j/o0550041214425105034.jpg?caw=800)
釜石駅は島式ホーム2面4線を有するターミナル駅で、釜石線と三陸鉄道南リアス線は乗り換えです(一部列車は直通運転)。
山田線の列車は2番線と4番線を使用します。
また、駅構内には側線もあり、気動車が休んでいる時もあります。
![イメージ 8](https://stat.ameba.jp/user_images/20190604/14/s-limited-express/4c/4f/j/o0550038714425105051.jpg?caw=800)
釜石は「鉄の町」として有名で、駅前には新日本製鐵釜石製鐵所があります。
宮古~釜石間では盛岡~宮古と比較して本数が多く、計10往復運転されています。
下りの1本(快速『はまゆり4号』)以外は全て普通列車で各駅に停車します。
また、1往復のみ三陸鉄道と直通運転していて、盛~久慈間を運転しています。
下りの1本(快速『はまゆり4号』)以外は全て普通列車で各駅に停車します。
また、1往復のみ三陸鉄道と直通運転していて、盛~久慈間を運転しています。
データイムに3時間ほど運転間隔が開くことがありますが、概ね2時間に1本の割合で運転されています。
使用車両はキハ100系ですが、快速『はまゆり』など一部の列車にはキハ110系が、
三陸鉄道から乗り入れてくる列車には三陸鉄道の36形が使用されています。
三陸鉄道から乗り入れてくる列車には三陸鉄道の36形が使用されています。
最後に、宮古~釜石の所要時間は普通列車で概ね1時間10分台で、快速『はまゆり3号』だと61分です。
乗換駅 | 乗換路線 |
宮古駅 | JR東日本:山田線(盛岡方面)、(岩泉線直通列車)。三陸鉄道:北リアス線(久慈方面) |
釜石駅 | JR東日本:釜石線。三陸鉄道:南リアス線(盛方面) |
(参考:Wikipedia)