泳ぐ写真家龍之介 -144ページ目

「仕事で使うデジカメ」

canon


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を、去年、ニコンからキヤノンに総入れ替えしました。

ニコンは、25年ほど使っていて、

とても愛着のあるメーカーですが、

それはフィルムカメラに限った話。

デジタルになると、

私が仕事で使った限りで判断すると、

使い勝手、画質等

断然キヤノンが上で、

ニコンを使う理由は見当たらないというのが本音です。


私の回りで、

ニコンを使っている

雑誌、コマーシャル系のカメラマンは
皆無に等しい状況です。

私が最もニコンに失望した点は、

CCDもしくはCMOSを35mmフルサイズにしなかった点。

D1,D2Xと使ってきた私には、

ファインダーを覗いた時に感じる違和感は、

35mmカメラのファインダーに慣れきっている私にとっては

耐え難いものでした。


次に、ソフトウェア(ファームウェア)。

ニコンで撮ったデータは、フォトショップで

手を加えないと印刷上、実用的ではありませんでしたが、

キヤノンの場合は、そのまま、印刷に出しても問題の無い

適度なコントラストとシャープネスがあります。

一度に数百カット撮った時のことを想像してみてください。

どれだけの時間が節約できるでしょう?


最近ではニコンも新機種を出してきて宣伝していますが、

こと、プロ用に限った場合、

最低限、CMOSを35mmフルサイズにして、

フィルムカメラと同じ感覚で撮れるようにした機種を出さない限り、

プロには見向きもされなくなるでしょう。


「ポートレートを撮ること」

virgine
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が、歳をとるにしたがって楽になりました。

私は、被写体との会話なしに、

写真を撮ることがほとんどないので、

いつも、何かしら話題や接点を見つけては、

被写体に話しかけています。

まあ、撮影よりそちらの方が楽しいこともありますが。

それで、

インタビュアーが取れなかった面白い話題が、

出てきたということもありました。

 

その会話に被写体が反応して、

機嫌がよくなっても、不愉快な顔をしても、

それは、こちらに対する反応だと受け止めて、

かまわずにシャッターを押しています。

 

私が一番避けたいのは、

被写体と何のコミュニケーションもとらずに

ただ、写っているだけの写真。

被写体の力で、

いくらそれが絵になっていても、

そこには、撮った側の意思が何もないも反映されていないので

とても気分の悪い写真になってしまいます。

 

ポートレートは、

そこに撮る側の意思が反映されているべきだと思います。

人間は、一言二言言葉を交わすと、

相手との力関係を把握するので、

いくら度胸が据わっていても、

人生経験の少なく、

修羅場をあまり経験したことのない若い頃には、

どうしてもビビリが出てくるようで、

相手は不安を感じたり、信頼をしてくれなかったようです。


しかし、最近では、

こちらも、幾多の修羅場を潜り抜け、

精神的にもタフに、

ある意味狡猾にもなっているので、

被写体もその辺を自然に感じて、

信頼してくれるようになったと思っています。


そういう意味では、

ポートレートは、写真家にとって総力戦の世界なのかもしれません。

 

 

 


「写真小僧精神?」

me
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私の父親は写真大好きで、現像液や印画紙、
果ては引き伸ばし機まで自作していたので、
私はカメラと写真に囲まれて育ちました。

私の子供の頃のおもちゃは、
父の使い古しの二眼レフで、
私は、ファインダーを通して外の景色を見るのが大好きでした。
特に、ファインダーを覗き込むときの
わくわくした気持ちが大好きでした。


これは今も変わりません。
大型カメラのピントグラスを覗き込むときも、
デジカメのファインダーを覗き込むときも
そのわくわくする気持ちは同じです。

だから、
私は今も、写真を撮り始めたころの、
「写真小僧」の気持ちを大事に持ち続けています。

写真の仕事がいやになったこともありますが、
そのときでも、この気持ちだけは持ち続けていました。

最近、デジカメが全盛ですが、

私は気軽に撮れるデジカメが大好きです。

もちろんフィルムの良さも捨てがたいものがありますが、

写真小僧の好奇心をいつでもどこでも

満たしてくれるには、

デジカメが最適だと思っています。


父は最近亡くなりましたが、

デジカメが出現するや、

まったくフィルムカメラには見向きもしなくなり、

デジカメで、

憑かれたように、写真を取りまくっていました。

本当にうれしそうでした。


実に写真小僧精神を持った父でした。