泳ぐ写真家龍之介 -143ページ目

「静物写真」

fruits


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英語でいうとStill Life(スティルライフ)

と分類される写真があります。


簡単に言えば、

「物」を撮った写真で、


絵画の静物画と同じものと考えてよいと思います。

広告の商品写真もスティルライフと言う人がいますが、

この場合は商品写真は別のものと考えてよいと思います。


この静物写真は、

被写体の力に多くの部分を依存する、

人物やファッション写真と違い、

写真家のアイデアや、物を見る目に左右されるので、

「絵」を創るのは、なかなかやっかいです。


しかし、


自分のスタイルを発展させたり、

コンポジションや光を見る目を養うには

格好のトレーニングにもなります。


私も一時期8×10や4×5の大型カメラを担ぎ出しては、

いろんな素材やテーマで静物写真を撮っていた時期がありました。


もちろん今でも面白いアイデアがあると撮っていますが、

この静物写真、モノクロで撮った方が、

断然、面白いし、美しいと思います。


私の場合、フィルムもバットで手現像、

モノクロのプリントもゼラチンシルバープリントだけでなく

プラチナパラジウムプリントまで手を伸ばし、

焼付け機も自作してしまいました。

今思うと、ずいぶんとお金と時間を注ぎこみましたが、

はまると、これほど面白くて、奥の深い分野はないと思います。


作品も時々専門誌の表紙に使ってもらえるくらいで

お金にはなりませんが、

これからも「物を自分の映像として写真に定着する」

作業を続けていきたいと思っています。


「RAWデータの現像」

win2 g5


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仕事でのデジカメ撮影の場合、

通常はウェブ使用の場合はjpg

印刷使用の媒体の場合はRAWデータで撮影となります。


しかし、


ウェブ用と依頼しておきながら、

「後で印刷にも流用したい」という恐ろしいことが時々起きるので、

私の場合はとにかくすべてRAWデータでの撮影となります。


RAWデータの現像は5Dに付いてきた専用ソフトで行っていますが、

RAWデータ→RGB Tiffのレンダリング(現像)となります。


写真の扱いが大きいものは、

サイズはそのまま(解像度350dpiでサイズが長辺300mm程度)、

写真の扱いが小さいものは長辺を200250mm程度にまで、

現像の段階で調整します。

現像後にフォトショップ等でサイズ変更すると、

クオリティが落ちるようです。


現像はカットが少ない場合はMac G5だけで、バッチ処理をしていますが、

カット数が2~300を超える場合は、自作のPC 2台に分業させています。

この場合、

Macとウィンドウズは、Mac OSXのファイル共有機能でネットワーク構成して、

Macのデスクトップからは、一台で処理しているように見えています。

分業はPCでレンダリングが済んだデータを随時、

Macでトーン調整、レタッチ。ということになります。


PCの性能はCPU:Pen4(3.2GHz)、メモリ2GBという控えめのものですが、

現像ソフトは元来ウィンドウズ用に開発されているせいか、

結構なスピードで処理されています。


しかし、


発熱大王の異名をとるPen4の廃熱はすごい!

あまりの発熱に、

マシンの後ろからハネウェル社の2連装ファンで冷却しています。

デジカメの能力の向上はすばらしものがありますが、

それとともに、

データの処理に必要な周辺機器の性能もアップしていくことになり、

結構大変なのです。


「続・仕事で使うデジカメ」

washimu

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は、現在キヤノンのEOSD×2台。

この5Dは、購入した時点(去年秋)では、

画質において、EOS1DMark2と比べ、

同等以上と言われていました。


また、価格も36万前後。CMOS35mmフルサイズと、

価格的にも性能的にも、願ったりかなったりのカメラでした。


デジカメは、多少のグレードの違いよりは、

常に最新型が最良だという認識をもっているので、

5Dの新型が出たら、即買い替えです。


ハイエンドの1Ds Mark2

最長3年(このくらいが現役でいられる最長期間か?)使うよりは、

画質的にもほとんど差がない5Dか、

同グレードのニューモデルを買い換えていく方が、

ベストだと考えています。

 

さて画質ですが、キヤノンの35mmフルサイズCMOS機は、

レベルの高い製版、印刷工程があるという条件の場合、

ブローニーフィルム以上の画質が期待できるというのが、

私や、仕事仲間の意見です。

 

実際、私は、コルトンボックスの撮影で、


データを4m×2mのサイズまで拡大しましたが、

画質に関しては、

過去に、ペンタックス67で撮ったものと同じくらいのクオリティに仕上がりました。

 

こうなると、印刷用の場合、

ブローニーフィルムの必要性さえなくなってきた。とも言えます。

35mmデジカメの機動力を考えた場合、

これは革命的なことだと思います。